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幼馴染みとHする小説

1 :実験屋:04/01/08 12:40 ID:AtZaKL0Z
頼みますから。お願いします。

2 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 12:55 ID:iYYYTsdL
2

3 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 15:33 ID:IWWfqw3T
>>1
ネタ振ってよ。

4 :実験屋:04/01/08 20:29 ID:AtZaKL0Z
シチュエーション 
 ・ケンカばかりしてる娘
 ・いつも世話を焼いてくれる娘と・・・。
 ・偶然に再会した幼馴染

など、職人さんに任せます。
                    ※私、文才ありません

5 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:32 ID:ufXAgKsV
>>4
当然、親同士が結婚の約束をしてるわけだよな!

6 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:35 ID:ufXAgKsV
家は隣同士ですか

 YES/NO ?

7 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:49 ID:QIY6amWq
良スレになる可能性を秘めてるスレだなぁ
幼馴染は寝取られイベントが多いが鬱になるからいやん

8 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:52 ID:ufXAgKsV
小さい頃に、”結婚”の約束はしましたか?

 YES/NO ?


9 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 21:12 ID:9MCZ9ULC
小説か。漫画だったら該当作品結構してるけど。
もしかして、そういうSS書いてくれというスレ?

10 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 21:16 ID:ufXAgKsV
>>9
その通り!
オリジナルでも二次創作でも、
エロ有りでも無しでも、
何でもOK!

11 :実験屋:04/01/08 21:18 ID:AtZaKL0Z
>>9
>そういうSS書いてくれというスレ
でございます。

12 :実験投稿:04/01/08 22:32 ID:F76SbVd6
主人公:アキラ
幼なじみ♀:まゆみ

「ちょっと!お弁当忘れてったわよ! もう、私はお寿司屋さんじゃないんだから!」

あきらは机にへたり込んみ、うざそうに眠気マナコをちらりとまゆみに向ける。

「昔はこんなんじゃなかったのに、ちょっとなまけ過ぎなんじゃないの!」

早く受けとれとばかりに弁当をぐっとあきらに突き出し、いつものまゆみ小言が続く

「うっせぇな、学食あんだから忘れたっていーだろ…」

あきらは弁当を受け取りぱたりとまた寝たふり

「おばさん言ってたよ!朝も食べてないって! 急に早く行くっていうから感心したのに、ホントにもうあきらは! この前だって…」

まゆみのお小言がいつものようにクラスに響く。
毎日のように繰り返される光景だが、女子からはクスクスと笑い声が聞こえ、小さな冷やかしもあきらの耳に届く

言い返せばいいのに。誰しもそう思っていたが、あきらは寝たふりを続け小言を聞き続けている

「ちょっと!聞いてるの分かってるよ! 朝早く行く理由言いなさいよ!」

(うっせぇよ。…理由なんて、恥ずかしくて言える訳ねぇだろ…)
覗き込むように話すまゆみ
近づく距離に、あきらは微かに芽生えた恋心を隠すように組んだ腕に顔を深くうずめた…

ヘタクソだが、がんがってみますた。体験版みたいなもんでつ
幼なじみ設定ベースは王道のタッチ
品評キボン

13 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 22:38 ID:ufXAgKsV
アキラの一人称の方がいいかなあ。


14 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 22:40 ID:F76SbVd6
アキラ主観って事でつね。
んー、やっぱムズカシなぁ…

15 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 22:43 ID:ufXAgKsV
アキラかまゆみ、どちらかに主観を絞って(個人的には♂視点が好きだが、これは好みでどちらでも)
その内面描写に力を入れて書いて欲しい。

16 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:04 ID:2Pl2bBY2
期待age

17 :実験屋:04/01/08 23:20 ID:AtZaKL0Z
>>12
乙です。最高です。
続きを期待してます。

18 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:35 ID:F76SbVd6
皆様どーもです。
イベント発生は何がグーですか?
お泊りやら両親外泊なぞが筆頭家老だと思いますけど…
経験ありなしもイベントに絡む重大要素ではあると思いますけど…

19 :ヘアドクター:04/01/08 23:36 ID:/Lu2FXkd
はげら〜んす
ふ〜さふさ

20 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:40 ID:yvDcTz4p
>>18
1 老人ホームで50年ぶりに出会って…
2 フリーで入ったヘルスで出会ったのは幼なじみの…
3 お葬式の会場で喪服姿の幼なじみ(未亡人)と…
4 同窓会で久し振りに会った幼なじみ(人妻)と…

21 :名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:52 ID:W8W44ckD
二人の両親が揃って遠出。町内会の旅行ということでいいだろう。
学校があるからと子供達はお留守番。
でもって夕食を作りに来てくれる展開で。


22 :実験屋:04/01/09 00:01 ID:F/nLZWvC
>>18
やはり、そのあたりがきますか。
自分的には学校行事、学園祭・修学旅行 系も捨て難いかと・・・。

>>20
結構、面白そうですが1はマジ勘弁。




23 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:12 ID:lCj59Q7q
>>18
男は父親が海外赴任、母親がそれについていき、現在マンションorアパートで独居状態の一人っ子の男子高校生。
女はシングルマザーのキャリアウーマンに育てられた一人娘の女子高生。
少女の母親が出張中に少年が風邪でダウンし、少女はその面倒を見るために一人彼の部屋へ…。

っつーのはどうですかね。
っていうか、風邪の具合にもよりますが、体調悪くてもヤレるもんですか?


24 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:17 ID:k+Skmfmu
時代劇のようでつが、二人でいる所をからまれるってのもいいなと
幼なじみ♀を、助けられる助けられないは別として

25 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:19 ID:P7Wl2XIx
>>18
一人のためだけのお風呂沸かすのももったいないよね、といってどちらかの家で入ることになって。

26 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:27 ID:k+Skmfmu
うーん…考えれば考える程、まんまタッチになってしまう…
発想が貧困だな…漏れって…。

27 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:35 ID:FagIaO/z
21世紀らしく
とある掲示板で知り合った女の子。
メールやチャットでやりとりする間にいつしか二人の仲は深まり
チャットセックスをするようにまでなっていた。
とうとうその女の子と合うことになった。期待に胸と股間を膨らま
せていた男の前に現れたのは……幼なじみの●●だった…。


28 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:39 ID:24W/chvM
>>27
現代なら十分ありえる。
とはいえ、現代に幼馴染みたいな微妙な関係が成立しているのかは微妙?

幼馴染の少女は中学校のとき転校、それ以来会っていなかった二人はなんと地元を離れた大学で再会。
久しぶりに会ってお互いを見直した二人の間に恋心が・・・
なんてどうですかね?

29 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:48 ID:P7Wl2XIx
>>28
つうか、この時期なら成人式で再会じゃない?

髪はショートで、女だてらにサッカー部に入って泥だらけ、傷だらけになってたアイツが、
振り袖を着て、伸ばした髪をアップにしていた。
初めて見るアイツの女らしさに…

30 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:07 ID:oKxX/pE3
>>28
幼小中高と全部一緒、みたいな関係ならアリかと。

31 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:08 ID:k+Skmfmu
>>28
漏れもそれ考えました…
結果、東京ラブストーリーになってもた…
頭の中で「カーンチ!」の場面が出て来て
鳴呼、漏れって発想が貧(以下略

32 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 19:28 ID:dZnOxr1y
二次ものだとどんなカプがお好き?

33 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 21:45 ID:7kA2ahns
カオシックルーンのリョウガとハカナ。

34 :名無しさん@ピンキー:04/01/09 22:13 ID:OXnTJWul
東鳩の浩之とあかり


35 :実験投稿:04/01/09 23:43 ID:k+Skmfmu
@

放課後、アキラのクラス 3組はHR終了が早い。
それを知っているまゆみが4つ離れたB組から駆けて来る… いつもとは若干違う光景であった。

「アキラぁ、ねぇ…あれ?アキラは?」

まゆみが息を切らして教室の後部ドアからきょろきょろ

「…知らねーよ。もう帰ったんじゃねーの?」

アキラのクラスメイト、ゴマキ好きで名高い鈴木君、柔道部。 が、鞄を肩に掛けながら答える。

「(アイツ、逃げたな…)ありがと。」
言葉少なげに鈴木君に礼を告げ、まゆみはスカートの裾を気にする事も無く下足へと走って行く。
(下足でもたつくのは昔からのクセ、まだきっといるハズ!)

長年の経験は予想を肯定するようで、案の定アキラは下足でもたもたと上履きをしまっている。 彼が靴に関して神経質な所があるのは…今は割愛しよう

「ちょっと、アキラ!朝約束したでしょー!付き合ってくれるって!」
まゆみは下足ロッカーのフタを、ばん!と叩き荒ぶる呼吸を押さえつつ話す。

「付き…俺と…!?」革靴を、また神経質そうに並べていた手がぴくっと反応する。
(えっ、え、今言ったよな、確かに言ったよな!)
急に高鳴る心臓と紅潮する顔皮を隠そうと試みたが無駄だった。
明らかなる心拍数の上昇は、四肢の硬直という結果をもって答えた。

36 :実験投稿:04/01/09 23:47 ID:k+Skmfmu
A

「もう、聞いてなかったのね!ちゃんと言ったでしょ、おばさんの誕生日プレゼント買うからって!」
まゆみはいつもの通り呆れた顔をするかと思いきや、以外にもアキラを凝視して目には怒りの色

「…ぁ、ああ、その事か…」
心理も体面も何も無かった。 自身の言葉がただただ心象を現しており、バレてるのかどうかを考える余裕は皆無であり
願わくば、心音が聞こえてしまわないかを祈るのみ…

「その事って何よー。おばさんの好みはアキラの方が良く知ってるのに!」
まゆみは走り乱れた髪を調えながら詰め寄るように続けた。

「…俺の誕生日は忘れてたクセに…」
心音は再び高鳴りを見せた。 まゆみの怒る顔も可愛いから…いやいや、それも極少あったのだが、まゆみが自分の誕生日より一週間後の母の誕生日だけを気にしているように思えたからであった。
自分より幼なじみの母親、すなわち感心の低さを現してるかに思われて、落胆を感じる心音は瞬間だが不思議と高鳴ったのだった。

「ん?何か言った?」
まゆみの癖だ。覗き込むしぐさ

「なんもねーよ!ほら、行くんじゃねーのか」
落胆の可能性を閉じるかのように下駄箱をばん!と閉じた。


37 :実験投稿:04/01/09 23:49 ID:k+Skmfmu
B

「本当!? じゃーアキラが選んでね。私が渡すからっ。」

「勝手なヤツだな…、全部お前の手柄にすんだろ」
いつもより優しい言葉を掛ける…
落胆の断崖よりも不安の希望、それよりも何よりも随行すると告げただけで、ぱっと明るく微笑む幼なじみが凄く可愛い。
現状はそう思う事で溢れてしまった。
男の悲しい性なのかもしれないが…

「いーのいーの、おべんと届けてあげてるでしょ。それのお返しよっお返し。」
お尻辺りで鞄を持ちながら、くるりと向きを変えると長めの髪をふわりと舞わせるまゆみの姿は、
冬の早い夕暮れの光に透けるように、きらり。


38 :実験投稿:04/01/09 23:50 ID:k+Skmfmu
C

「あ、あれも可愛いー!見て見て、ふわふわー!」
デパートに入るなりまゆみは水を得たかのようにはしゃぎだした。

こんな所もあったんだな…と思って辺りを見回すと、そこにあったまゆみの姿はもう無い…
幼少のみぎり、まゆみははしゃぐクセに迷う癖があった。
楽しいと思いながら進むと、辺りは知らない場所。 深い恐怖と孤独は彼女の奥底で明文化されて残る…
今回のお買い物を一人で行わなかったのもそういった理由あっての事かもしれない…
もちろん、アキラも覚えているはずだが、弁当を忘れ続ける彼に、自身の長期記憶が鮮明…というのは疑わしい限りであろう。

「ったくどこ行きやがった…、…………。」
婦人服・下着コーナーを左に曲がった辺りでまゆみを見つけた…声を掛けようと思うが、心の拍動がそれを止めてしまうかのような不思議な感覚…。
まゆみはただ熊のヌイグルミを触っているだけなのに、そこだけ温かいような…
その世界に触れてみたい、しかし触れる事が出来るだろうか…。
見取れている。その言葉すら浮かばない程、一瞬の永遠…


39 :実験投稿:04/01/09 23:51 ID:k+Skmfmu
D

「あれ?どしたの?ぼーっとして」
クマちゃんぱんちをしながら話し掛けるまゆみ。

急に地上へ引き戻されたような感覚…
悟られまいと力んでみるが、まゆみがまた遠くなったような不安は確実にしこりとして残るような気がしてならない…
あの一瞬は何だったのか、答えは…いや、問い掛けすらも届かないかもしれない。
瞬間、暖かさに包まれたが現実は…

「ん、あぁ、いや…。で、選んだのかよ」

「へへーん!もう買っちゃった。ほらほら」
よほど楽しいのか、赤い包装紙でラッピングされた物を目の前で踊らせている。

「じゃー俺いらねぇぢゃん…」

「そんな事ないわよぉー。お姉さまのお側に少しでも長くいれたのよぉ…感謝して下さいなっ。」

「何だよまったく。うかれやがってさ」

こいつはこーいう奴だったな…楽しい時に笑う、それが俺の楽しさになれば…いっか。
一瞬の幸福と届かない現実、幼なじみという距離はまさにこのような物であるかもしれない。
はっきりではないが、彼も少しずつ気付いて行くのだろう…
何より、頭を掻きながらまゆみに微笑みかける言動が今の彼の気持ちなのだから…

「うふふっ。さ、帰ろ帰ろ!」

外はまだ薄明かりが残るが、夕日はもう沈んでいる…
沈む太陽は、また昇る為に沈むもの。 二人の関係もまた同じ
もちろんまゆみの気持ちも変わりはない。

40 :実験投稿:04/01/09 23:54 ID:k+Skmfmu
短いイベント提起のつもりが長く…しかもクドイし、Hでもない…
一人称、心理描写はタブルで難しいス…

41 :名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:03 ID:88vF2RLe
>>40
GOODJOBでしたよ。
幼馴染み独特の距離感がよく表れてましたよ。
これに懲りずに第2弾、第3弾と書いて下さいな。
でもってできることなら二次モノも。


でもって、この作品を収蔵しても宜しいでしょうか?
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html


42 :名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:10 ID:5k7UdCsD
>>40
問題なし。
オリジナルキャラでやるからどうしても長い前置きは必要でしょ。
いきなりHってに突入は無理だし。

ところでアキラ=3組、まゆみ=B組…ちょっと気になる

43 :名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:25 ID:Vjj7d/6D
16進数だから。

44 :名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:34 ID:2g3hlV7x
みなさまどうもありがとうス!
やっぱムズカシイス…
>>41
ぱらっと書いてみただけなので、ありがたい限りでつ!
>>42
まゆみの方が頭が良いかなって思ったので、まゆみは英語学科のB組、あきらは普通科で3組。って事にしました。
中学か高校かは決めてないです。

45 :名無しさん@ピンキー:04/01/10 23:04 ID:c5Z8CqgH
「○○ちゃんのお母さんの最後のお願いだから。
 ○○ちゃんを頼むねって、だから、わたし…」

こんな感じで、
不良っぽくてクラスから浮いてる♂
引っ込み思案で目立たないタイプの♀
キボン


46 :名無しさん@ピンキー:04/01/11 20:30 ID:jPtDrNbg
陰陽の京、パラサイトムーン、空の鐘…のSSきぼん

47 :エロが書けない人:04/01/12 00:29 ID:B3zIWlTH
ふふっふ

48 :名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:32 ID:wBZEC/9g
>>47
つまり萌えなら書けると言うことですね?

ではお願いします。

49 :名無しさん@ピンキー :04/01/12 23:07 ID:Kvk3odvV
シチュー

1.あの強気な彼女が実は自分のことを・・・

2.風邪で休んでいる彼女に連絡の手紙を届けに行ったら・・・

3.何年かぶりに街で幼なじみを見かけたらあの頃とは違い”女性”になっていた。

誰かおながいしまつ。

50 :名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:13 ID:8aVK2SPx
1はどこ逝った?

51 :名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:14 ID:4TLLoxzE
>>50
別に職人でもない1は必要ないでしょw

52 :名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:52 ID:8aVK2SPx
そもそもこのスレに職人が……一人いたな(w

53 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 05:00 ID:t1az5qkM
実験屋=実験投稿だと思ってた。
まぁ>>1みたいなうざいレス書く奴はいなくていいけど。

54 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 08:58 ID:/j3v/u7F
とりあえず誰かネタをクレ。
ライトノベル板の推奨vs禁止を見てたら需要も供給も多そうなんだがなあ。

55 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:37 ID:6Shg9Joi
「アイツ、今日休みか・・・」
朝の出席確認で恵美が居ないことに気付いた。

そして、放課後教室には俺と先生だけになっていた。準備を済ませると俺は部活に行こうとカバンを持つ。すると、先生に呼び止められた。
「なあ神田、すまないけど村雨に手紙届けてくれないか?」
面倒臭そうな顔するが、先生の頼みなので断ることも出来ない。
確かに俺と恵美は家も近いし幼なじみということでほかの奴等より親しい。それを知っていて先生はそれを俺に任せたのだろう。
「分かりました届けておきます」
手紙を受け取ると部活の練習に向かった。


56 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:38 ID:6Shg9Joi
部活終了後、俺は恵美の家へ向かう。大きな一軒家だ。玄関の前には大きな柴犬が居る。子供の頃よく吠えられたっけ・・・
まあ、長年の付き合いということでその犬とも今では親しい。
チャイムを押す。が、誰も出てこない。もう一度押すと「はーい」と言う恵美の声が聞こえた。
凄くだるそうな恵美が扉を開け出てきた。
「・・・あら、達也?」
俺は手紙を差し出す。
「・・・アリガト。良かったらあがってく?」
「いいよ、お前の風邪移りたくないし、お前の両親に迷惑だろ」
「・・・居ないから言ってるのよ」
「でも、いいよ。お前は早く寝てろ」
そう言い恵美の家から去ろうとしたら恵美はふらっと俺に倒れてきた。
「お、おい!?大丈夫か」
「ゴメン、ちょっと目まいがして・・・平気だから」
俺は心配になり恵美の両親が帰ってくるまで看病をしてやることにした。

57 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:39 ID:6Shg9Joi
恵美の部屋に行くと恵美はベットに倒れこんだ。そうとう辛かったのだろう。
俺は布団をかけてやる。
「う・・・ぅぅ・・・んん」
とても、苦しそうな様子だ。
「大丈夫か?」
俺はそう言い恵美の方へ少し寄った。
すると、パジャマから胸元が少し見えるのに気付いた。
いつも、子供の頃と変わらないな。そう思っていたが何時の間にか恵美は女になっていたのだった。
今見ると顔も可愛らしい。それになんだか苦しそうにしているその顔がまた色っぽく見えたりする。


あぁ・・・sage忘れすみませぬ。

58 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:59 ID:AvPDstXb
新作キター

風邪のお見舞いというと東鳩のあかりシナリオを思い出しますな。

続きを待つです。

59 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:13 ID:6Shg9Joi
俺は恵美の唇に自分の唇を重ねた。すると、恵美はそっと目を開いた。
「・・・んっ・・・達也ぁ・・・?」
風邪でだるいからだろうか、恵美はビンタの一つもしない。
「お前の風邪、治してやろうか?」
「・・・え・・・?」
そう言うと俺はもう一度唇を重ねた。そして、かすかに開いている口の中に自分の舌を入れた。
「・・・ん・・・ふっ・・・ぁぁん」
恵美は苦しそうにするが嫌がりはしなかった。
そして俺は、恵美のパジャマのボタンを全て外した。
「お前下何も着てないのかよ・・・」
パジャマを脱がせると子供の頃とは違い膨らみのある乳房が露になる。
それにそっと俺は触れる。
「・・・なんだかお前じゃないみたいだ」
舌でそっと乳首に触れる。
「・・・ぁ・・・・」
恵美から声が漏れる。その声に俺は少し興奮を覚えた。
俺はパジャマの下を脱がす。さすがにパンティは履いていた。そして、そのパンティをも脱がす。
初めて見る恵美の裸体。ずっと一緒に居たのに一度も見たことが無かったその体。
今、初めて見ることが出来たのだ。

60 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:26 ID:6Shg9Joi
首筋を舌でなぞる。
「・・・ふぁっ・・・ぁ」
そして、恵美の乳首に口付けをする。舌でそれを転がす。
右側の乳房も同じようにする。
恵美は俺の愛撫の一つ一つに身体で応えてくれる。
そして、俺は脚間の茂みに手を触れた。
恵美は身体をビクッとさせ声をあげた。
「・・・はぁぁんっ!」

61 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:23 ID:bqfrlA5u
だめだこりゃ

62 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:03 ID:3CascqHl
誤爆か?
俺的には微熱幼なじみはメチャ萌えなんだがー

63 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:15 ID:gEOfQ5Mz
恵美に対する気持ちがちょっと書き足りなかったかも。
いくら風邪引いてても、よほど相手が好きじゃなきゃ脱がされたりキスされたりすると抵抗しそうだが。

64 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:21 ID:jMyuIdlK
ドリフのDVDも発売されたしねー。
何はともあれ続きを熱烈きぼん!

65 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:24 ID:vCHkGuvn
そうだね。
このスレ的には、Hそのものよりも前段階に力を入れて欲しいかな。
近くて遠い二人の距離、越えられそうで越えがたい境界線というのが幼馴染みの真骨頂だと思うわけで。
まあ、生まれたときから熟年夫婦みたいな関係も好きだけど。


66 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:31 ID:jMyuIdlK
Hの後でフォローを入れるってのも手かも。

67 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:54 ID:Uhecujh9
酒のんで、目がさめたら目の前に裸で泣き疲れて寝てる幼馴染の姿・・・とか、
そういう感じのやっちゃった後からというのも面白いかも。

68 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:57 ID:Y2ydpi3B
>>66
それもありだな。

俺個人の意見は「エッチなんて飾りです」なんだよな

69 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:58 ID:vCHkGuvn
>>67
僅かな気持ちのすれ違いから仲違いし、青臭い青春ドラマの末に仲直り。
そしてもう一度、最初からやり直そう、と言う感じで

70 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:59 ID:z2Va0VeS
ここではオリジナルとパロ、どっちの需要が高いんだ?
いまのところ神はオリジナルで勝負しているが。

71 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:04 ID:O//Grj7X
>>66
全然関係ない話になるけど、それやるときには少し注意して欲しい。
半レイプしといて、謝ってあとでラヴラヴ♥っていうのもいいけど、
もちろん少し間違っていたら通報>タイ━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━ホとか
慰謝料請求とかのシナリオも十分ありうるわけで。
そこんところをハッピーエンドに持っていくにしても、
「相手の嫌がることをした」と言う前提は絶対捨ててはならないと思う。
それ相応のペナルティも用意すべき。
その方が話に幅も出るしね。

いや・・・スマン。ちょっと気が立ってたから・・・無視してくれ。
一応このスレの「もっと教えて」関連参照のこと。
「抱いてよ…先生っ」のガイドライン
http://that.2ch.net/test/read.cgi/gline/1070078444/

72 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:08 ID:vCHkGuvn
>>70
どちらも大好きなコウモリ野郎です。
まあどちらかと問われれば二次かなあ。
パラサイトムーンとか

73 :名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:41 ID:vCHkGuvn
>>71
もちろん、謝ってすぐに仲直りなんて薄っぺらいシナリオは却下したい。
男の方が罪悪感で距離を置いてみたり、
女の方が男性恐怖症気味になってみたり、
山あり谷あり紆余曲折を経た上での仲直りでないと。
そしてその過程で子供の頃の思い出や約束なんかが挿入されているとポイント高し。
周りの友人や、全てを悟っているような互いの両親の助けというのも重要。


74 :名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:19 ID:lTUHA6T9
>>70
で、どちらか書いて貰えるのかな?

75 :名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:30 ID:f/WdGZUM
>>74
一応書くネタはある(このスレの前の方に書いてある)。
問題はオリジナル書いたことないんだよなぁ(w。

76 :名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:45 ID:lTUHA6T9
>>75
パロでもOK。
シチュがしっかり幼馴染みしてたら元ネタを知らなくても楽しめるだろうし。

77 :名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:18 ID:QNQwm5oh
スレタイからすると。

らぶらぶな幼馴染同士でひたすらやりまくる話。

でもいいような気もしますが。やっぱり友人から男女関係へ変化する心の変遷がいいんですかね。

78 :名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:25 ID:lTUHA6T9
>>77
過去の思い出の共有、という点を重視したストーリーなら最初からラブラブでもいいかも。
できれば兄妹みたいなラブラブから男女のラブラブへの変遷を書いて貰えたらうれしい。

79 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:38 ID:MS4WvQzG
親同士も親友で、子供を結婚させようと策略を巡らすのキボン

80 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:52 ID:C9CMtn+T
うーん・・・策略を巡らすとはちょっと違うけど、親同士は「子供が結婚すると思い込んでいる」というのもいいかな。
で、こういう話の場合、女のほうが優れてる(よくできる)場合が多いんで、どうせなら男のほうがよくできて、女はダメダメでそれでも助けてくれる男に恋心・・・なんていうのもあったらなあ。

81 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 14:31 ID:ha2wfnnn
エロ無しならなんか書けそうな気もするんだが・・・。
このスレ的にはエロないとNGっぽいので悩み中。

82 :実験屋:04/01/15 15:50 ID:sH5CoqYQ
どうも諸悪の根源 実験屋です。
>>81さん
スレタイにはああ書いちゃったけど、エロ無し全然大歓迎です。
>>77さんが言うような”らぶらぶな幼馴染同士でひたすらやりまくる話。”でも
パロでも

          私は見たい!!

書いてくださる神様達にその辺り全てお任せいたします。

83 :81:04/01/15 16:31 ID:ha2wfnnn
んじゃ、まったり+やや朴念仁な主人公と
世話焼き系幼馴染でプロット作ってみます。

84 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 16:45 ID:Cl5xL8Jp
水月の花梨たんみたいのが需要あるのか?

85 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 17:48 ID:i1IkW35d
「オラァ!ケツ出せやこの腐れビッチがぁぁぁ!!!」
若い男の罵声が夕暮れの街に響き渡る。目の前にはセーラー服の女の姿が見えた。
整ったキレイな、しかし幼さを残した顔立ちと、セミロングのしなやかな髪。
その女は、誰の目から見ても愛らしく、魅力的な容姿であることは間違いない。
だが刹那、その女も
「ざけんじゃねえっ!テメー逝ってこいやヴォケがぁぁぁ!」
と、年相応の容姿からは想像のつかない罵声を発した。今度は男とは対照的に、高い音域の声が響き渡った。
間髪入れずに言葉を男に叩きこむ。
「大体テメーなんざ眼中にねーーーんだよ!分かってんのかこのタコォ!!!1」
対抗するかのように、男はスッキリした彫りの深い顔に、縦ジワと血管を浮かべて叫びあげる。
「ルセーーーんだよ!テメーわションベンチビってた分際で何俺に意見してんだよこのカスがぁ!111」
「はあぁぁぁ!?頭悪ぅっ!!!大人しくゲイバーで掘られてろや!!!ぺっ」
男の靴に女の唾がかかる。その水っぽい唾液がダラリと垂れていくのを見て、男は怒りが頂点に達した。
顔がみるみるうちに歪み、拳が固く握り締められていく。
女も怒りに我を忘れているようで、歯を剥き出しにして怒りを露わにしている。



「あら奥さん今日は〜」
「まぁ〜もうすぐこんばんはかしら?ヲホホホホ」
「まあまあ、そうですわね〜をほほほほほほ!それより、今日も始まりましたわね〜」
「もうあの子達も高校生かしら?相変わらずアツアツでいいわね〜」
「二人ともこのくらいの背丈のころから、ほとんど毎日ずぅ〜っと一緒にいたわねぇ」
「あの若さが羨ましいですわね〜。はぁ、アタシもあと10年若ければ…」
「あらやだ、奥さんまだ若いじゃないですの!?」
「まぁ!またまたご冗談うまいんだから〜」
「ヲホホホホホホホホホホ!」
「ヲホホホホホホホホホホ!」

86 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 21:13 ID:QolJwtWb
勝ち気で世話焼きな暴力系幼馴染(;´Д`)ハァハァ

87 :81:04/01/15 23:04 ID:ha2wfnnn
書き始めたんだけど、主人公まったり系じゃなくなった(笑
キリのいいところまで書いたら書き込みますが、連続投稿とか可能なんでしたっけ?
使ってるのはかちゅ〜しゃです。

88 :名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:05 ID:3IzCYyKt
>>87
詳しくないので助言できない。
行けるところまで行ってみたら?w

89 :81:04/01/15 23:35 ID:ha2wfnnn
キリが良いトコまで書けたんでいきます。
不評なら書くの潔く中止しますね・・。

RIBBON&RING

ジリリリリリリリッ!!と、けたたましく鳴り響く枕元の時計のアラームで俺は目を覚ました。
仰向けのまま右手で枕元周辺を手探りして、目覚ましを鷲掴みにする。
慣れた手つきでアラームのスイッチを切ると、ようやく騒音とも言えるアラームは止んだ。
重たい瞼を少し開いて針を見ると、5時半を指していた。
いつもの時間だ。
そう思った俺はアラームを再セットして再び眠りについた。
(ああ、この二度寝がたまらないんだよなあ・・・。)
二度寝したいがためにわざわざアラームを早めにセットする。
(わかってる。アホな行為だっていうのは解ってる。だから何も言わないでくれ。)
俺は心の中でそうつぶやきながら、布団の中で蹲った。
そして、再びうとうとしかけた頃にインターホンが鳴る音が聞こえてきた。
(・・・もうそんな時間か・・早いなあ・・・もうちょっと布団の中に居たいなあ・・。)
ザ・ワー○ドか☆プラ○ナのス○○ドがあればと思うが、10秒そこら止めたって意味無いか。

90 :81:04/01/15 23:35 ID:ha2wfnnn
扉の向こうから「おはようございまーす」とか、
「いつもありがとうねえ」というやり取りが聞こえてくる。
もうすぐ決断の時はやってくるだろう。
だが俺は諦め悪く布団の中で篭城している。・・・無駄な努力であるのが悲しいが。
そして部屋の扉が「いつまで寝てるの!?」という声と共に勢い良く開いた。
「もうちょっと・・・」
部屋に侵入してきた者に背を向けて寝返る。
が、そのささやかな抵抗も一瞬で終わった。
「遅刻するでしょうが!!」
声と共に侵入者は一気に掛け布団を剥ぎ取っていった。
「さぶっ!」
室内の空気が一気に俺の体に襲いかかる。3月とはいえ、まだまだ朝の気温は低い。
ここで粘っても掛け布団は帰ってこない。
俺は潔く起きることにした。
布団の上で背伸びをしてから上体を起こす。
扉の方を見ると、そこにはセーラー服を着込んだ、見慣れた女の姿があった。
「全く・・・毎朝毎朝手間かけさせて・・。」
女は「はぁ」、と溜息をついた。その表情からは諦観の色がうかがえる。
女の名は鳴沢千佳。
背は160前後。腰まで伸ばしたロングの黒髪が特徴的である。
同い年で、このマンションの隣の部屋に住んでいる。
ちなみに物心付いたときからの腐れ縁である。

91 :81:04/01/15 23:36 ID:ha2wfnnn
「ん・・面目ない・・。」
そういってのろのろと立ち上がっていると・・
「ほら、シャキっとして!」
「うい・・。」
ふらつきながら部屋を出て洗面台に向かう。
その間も千佳は「私がいなかったら毎日どうなると思ってるのよ・・。」
などとボヤいていたが・・。
そうなったらなったで、なんとかなるんじゃないでしょうか・・と思うのだが口には出さない。
蛇が出てくると解ってる藪は突付きたくないです。ハイ。
洗面所の蛇口から水を出して、顔を洗う。
手に掬う時は冷たいのが嫌で仕方ないが、顔に浸けたときには結構気持ちよい。
3〜4回顔を擦ると、横からタオルが差し出された。
「サンキュ」
一言礼をいってからタオルを受け取り、顔に付いた水分をふき取ってゆく。
・・・毎朝こんな感じで、俺ー東雲(しののめ)恭二は、幼馴染の千佳にたたき起こされている。
そして家を出るまでの間あ〜だこ〜だと世話を焼かれる訳であるが・・。
鬱陶しいと思ったことは無い・・・・・いや、訂正しよう。
鬱陶しいと思い始める前に慣れてしまった。
そして、着替えを済まし学校へ行こうとした所で母親に呼び止められた。

92 :81:04/01/15 23:37 ID:ha2wfnnn
「忘れモンは無い?」
「ああ・・っと、今日も道場に寄ってから帰るから。」
「はいはい・・あ、千佳ちゃん毎朝ごめんなさいね・・。」
「いえ、もう鳴れたものですから。」
愛想笑いを浮かべて返す千佳。常にこの愛想なら良いものを・・。
「んじゃ、行って来ます・・・。」
空には雲ひとつ無い青空が広がっている。
この分だと9時回った辺りから暖かくなりそうだ。
マンションを降りた所で、街路に植えてある桜の花が蕾をつけ始めているのが目に付いた。
(・・・今年は早いのかな・・。)
「何が?」
「何がって・・・ああ。」
どうやら思っていたことが口に出ていたようだ。
目線を再び桜の木に移す。
「桜。下旬辺りには咲いてそうだと思ってね。」
「ふーん・・・。」
学校までは徒歩で15〜20分といったところだ。
ちょっと仲の良い男女ならば話が弾むのであろうが、俺たちはその間殆ど会話を交わしていない。
別に喧嘩をしているわけではない。単に俺の口数が少ないだけだ。
というのも親父が常日頃から「男は無駄口を叩かずに、その分仕事をするべき!」と言っているので
俺もその気性が移ってしまったのだろう。

93 :81:04/01/15 23:39 ID:ha2wfnnn
「ねえ。」
急に千佳が口を開いた。
「ん・・・?」
「恭二って、まだ道場通ってたんだ。」
「ああ。」
千佳の言うとおり俺はここ10年ほど、家から少し離れた所にある、小さな道場に通っている。
ジャンルは「古流柔術」らしいが、俺はそういうのは良く解らん。
「それがどうかしたか?」
「恭二さあ・・・才能無いから辞めた方がいいと思うよ。」
さらりと酷い事を言ってのける幼馴染殿だ。
「そうハッキリ言われると悲しいな・・。」
「だっていつ見に行っても、お師匠さんに一方的にやられてるじゃないの。」
「う・・。」
さらに痛〜い所を付いてくる。
「まあ、そのうち腕も上がってくるさ。」
「そういい続けてもう6年経ってるのよね・・・。」
返す言葉が無い。
反論できずにいると千佳は「ふぅ」と溜息をついた。
「下手の横好きはいいけど、怪我だけはしないように気をつけてよね。」
「そうだな・・。なるべくそうするよ。」
・・・そういえば、俺が武術を学ぼうと思ったきっかけって・・なんだっけな。

とりあえずこんだけ。
キャラの外観の詳細はお好みで脳内保管ってコトで・・。

94 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:12 ID:DXS2alP/
お約束王道だ・・・
なんだか・・・感動して涙が出そうだ・・・

煽りで無いのであしからず

95 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:23 ID:AnvN64Vs
すげえ・・・
今後の二人の関係がどう変化するか見もの。

頑張って書いてください。

96 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:30 ID:c0Rb976F
最高ですよ、このまったりとした雰囲気。
ここまで王道を歩むなら、やっぱ恭二は実は強いというこれまた王道的展開で千佳のピンチを救って欲しくなりますね。

続きを是非ともキボンです。

97 :81:04/01/16 02:59 ID:UrYRNqAB
こんな時間まで何やってんだろうね、俺・・・。続けます。

いくら記憶をさかのぼっても、答えは見つからなかった。
そして、校舎が見え始めた頃から、徐々に学生の姿が増えてきた。
しかし、珍しく顔見知りがいない。
普段は中学の頃からの友人か級友に出くわすのだが。
千佳はというと、つい先ほど見かけた友達と一緒に話しながら歩いている。
(なんで女の話ってこう長いんだろうなあ・・・。)
まるで黒○徹○なみのマシンガントーク・・など
と考えていると、不意に左腹部に衝撃と痛みを感じた。
「いって!」
左に視線を向けると千佳の右肘が綺麗にヒットしていた。
「今失礼なこと考えてたでしょ?」
「め、滅相も無い・・。」
「どうだか・・・こんなヤツほっといて先にいこ、由紀。」
そういい残して、千佳は歩くスピードを上げた。
千佳の友達は俺に向かってゴメンねと言って千佳を追っていった。
(ま・・いつものことか。)

98 :81:04/01/16 03:00 ID:UrYRNqAB
そして、校舎の昇降口でようやく俺の知った顔に出くわした。
「おはよう、白木。」
そいつの横に並んで声を掛ける。
「お、東雲・・ちょうどイイトコに。」
白木光一。それがこの男の名前。
中学の頃からの付き合いで、ちょっと不良っぽい格好をしているが、
善人が悪ぶってるに過ぎないのであんまり害は無い。
「いいところ・・って言ってたが、どうした?」
「わり、今日の英語の授業の和訳、俺当たる計算なんだよ・・。」
ああ、そういうことか。
「・・・俺の和訳が適当だって事解ってるよな?」
辞書引くのが面倒なので、前後の文の意味と流れから適当に訳して終わり。
千佳の修正が無ければ、全く新しいストーリーが出来上がってしまう優れものだ。
「あ〜〜、それでも頼む、写させてくれ・・。」
「OK、んじゃ3限までにノートは返してくれ。」
そういって階段を上りつつ、鞄の中から英語のノートを取り出して白木に渡した。
「4階まであがるのかったりいよなあ。」
愚痴る白木に同意しつつ4階まで上がって教室に入ると、千佳の姿が確認できた。
(クラスまで一緒だとなんか因縁めいたものを感じるよなあ・・。)
さすがに席が隣同士というまでには至らないが。
白木は自分の席に座ると早速ノートのコピーを始めた。

99 :81:04/01/16 03:01 ID:UrYRNqAB
俺は自分の席・・中央やや左よりの席に座ってHRが始まるまでボーっとしていた。
徐々にクラスメートが集まりだして、担任の教諭がHRを終えた。
予想外だったのが、白木が一限目が始まる前にノートを返しに来た事だった。
「サンキュ、助かった。」
白木が差し出したノートを受け取り、机の中にしまう。
「ああ。早かったな?」
「まあな。」
そういえばコイツ、字が汚かったな・・・俺も他人の事をどうこう言える身分ではないが。
その後、白木と他愛も無い雑談を交わしていると、授業が始まった。
1限、2限といつもの通りに時間が流れていった。
そして3限目。
基本的に予習と称して授業前に訳した英文を読んで、
新しく出てきた構文や文法などを教師が解説していくのだが・・・。
「ストップ。」
白木が朗読していた英文の和訳を、途中で教師が遮った。
「え?」
驚きの声を上げる白木。
実は俺も気が気ではない。
というのも白木のヤツ、文をそっくりそのままコピーしていたからだ。
ちらっと、教師の方を見ると、こちらを凝視している・・ような。きが。する。
「白木・・・お前、東雲の英文を訳しただろう。」
呆れたような声色で教師が尋ねる。
・・・・・・・・やっぱりバレたか。
「写すのは構わんが・・いや、いいって事はないか。
だが、東雲の和訳をコピーするってのは選択を誤ってないか?」
酷い言い様だ。
教室のあちこちから笑いを殺すのが聞こえる。
「いや、まあ、ある意味芸術ですんで。コレ。」
訳のわからない言い訳をする白木。

100 :81:04/01/16 03:04 ID:UrYRNqAB
「全く・・・東雲ももうちょっと真面目にやれ・・なんで英語だけこうなんだ?」
矛先が順当と言えば順当か・・俺のほうに向いた。
「・・・そう言われましても。」
自分でもなんで英語だけこういい加減なのかがわからない。
他の教科は評定4〜5を取れるのに、英語は万年3だ。
真面目にやろうとしても’英語はできなくてもいい’という意識がどこかにあって、
ついついおろそかにしてしまう。
「鳴沢、代わりに役を答えなさい。」
「ちょ、なんでこっちに矛先が向くんですか!?」
理不尽だといわんばかりに抗議の声を上げる千佳。
「何でって・・お前たち幼馴染だろう?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
千佳の視線がこちらに向いているっていうか、睨まれてるのが・・
後ろに顔を向けなくても(千佳の席は後ろの方)痛いほどに感じ取れる。
っていうか、先生、これが罰だとしたらちょいと重すぎやしませんかね。
白木の方を見ると、すまね、とばかりに手を顔の前にもってきていた。
「もし私が〜」
和訳を読み上げる千佳の声が刺々しい。
俺は3限が終わるまで((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブルしながら授業を受けた。

101 :81:04/01/16 03:05 ID:UrYRNqAB
そして、授業の間の休み時間が到来した。
逃走しようかと思ったが無駄に思えたで結局止めた。
そうして、目の前には閻魔様・・じゃなくて怒り心頭の千佳様がいらっしゃるわけだ。
「恭二・・・・あんたね・・・・。」
「ナンデショウカ。」
「あんたね!!辞書を使いなさいよ、辞書を!辞書をなんだと思ってるの!?」
武器です。
とは口が裂けても言えない。
いやほら、F○3の学者だってモ○○ズ様だって辞書でぶっ叩いてますよ!?
「あ〜ん〜た〜ってヤツは・・・!」
(・・・いかん!また思ったことが口に出たのか!?)
千佳の手をちらっと見ると、辞書が握られている。
「待て、千佳!数百ページ・・モノによっては数千ページあるんだぞ!」
「それで?」
「あの重量、あの厚さ!あれは最早鈍器としか言い様が・・・うお!!」
言い終わることさえ許されず、千佳の辞書が俺の頭部を直撃した。
「辞書は武器なんでしょ?たっぷり味わいなさいよ。」
そういって千佳はスタスタと自分の席に戻って、次の授業の用意を始めた。

102 :81:04/01/16 03:06 ID:UrYRNqAB
辞書で殴られたが、千佳の腕力では大したダメージにはなっていないのが救いだった。
それでも痛いことには代わりは無いのだが。
その日、一日中千佳の機嫌が悪かったのは言うまでも無い。
HRが終わると、生徒はそれぞれの行動をとり始めた。
俺は辞書で殴られた部分を摩りながら帰る準備をしていた。
(まだ痛みが残ってる・・・これは地味に効くな・・・。)
帰ってから冷やすか・・と思い席を立つとクラスの男子が近寄ってきた。
何か用かと尋ねると、掃除の当番を代わって欲しいとの事だった。
(俺はこの後道場寄るだけだし・・・向こうは急ぎの用事かもしれん。)
了解の返事を返すと、そいつは礼を言ってダッシュで教室を出て行った。
(そういえば千佳は・・・)
今日室内を見渡すと、すでに千佳の姿は無かった。
英語の件を謝ろうと思ったのだが、居ないのではしょうがない。
(帰ってから謝るしかないな・・。)
教室内の掃除を終えて学校を出て、道場へと足を向けた。
俺の通っている道場、犀牙流柔術道場は家から30分ほどの場所にある。
道場主は犀牙 隆盛(さいが りゅうせい)
当年とって62歳。

103 :81:04/01/16 03:07 ID:UrYRNqAB
若い頃は武者修行として、日本各地を渡り歩いた兵である。
実力の程は・・化け物としか言いようが無い(あくまで俺から見て。)
道場が出来たと同時に弟子入りしたが、未だに足元にも及ばない。
師から一本取るのが現時点での俺の目標である。
道場に着くと、すでに年少組みの門下生が集まっていた。
小学校6年生までの門下生、その数20人。
皆、胴着に着替え、畳の上で柔軟を行っているところだった。
「ちわ〜っす。」
道場に上がって挨拶をすると、
『ちわ〜っす!!』と、子供独特の元気のいい返事が返ってきた。
「ん、皆柔軟を続けておいてくれ。直ぐ着替えてくるから。」
そういって、奥で着替えて(道場に胴着を置かせてもらっている。)道場に戻ってくると、
門下生が整列して正座していた。
彼らの前に正座して座り、畳に手をついて「よろしくお願いします。」とお互い礼をする。
そう。
今から俺は年少組みの「先生」になるわけだ。
いくら師匠に毎回返り討ちにあうといっても、今年で弟子入りして12年にもなる。
小学生に基本を教える位なら可能ということと、割と暇を持て余している事から、
俺が年少組みの「先生」に選ばれた。
俺を「先生」と称するのは師匠と混同しないようにする、ただその一点である。
引き受けたのは、基礎の反復練習にもなると打算もあってのことだが。

104 :81:04/01/16 03:07 ID:UrYRNqAB
大体年少組みの稽古は16時〜18時までだ。
そして19時頃から年長(中・高生がメイン)が集まってくる。
いつもの稽古メニューをこなして、21時頃には解散する。
稽古の終わり頃に、俺は毎回師匠と立ち会う。
そして、毎回軽くあしらわれて終わり。
今回も例に漏れずその通りとなった。
師匠は「技巧、体力、反応の速度・・お主の方が上だろうよ。」と言う。
「では、何が足りないのでしょうか!?」と問い詰めても
「それはお主が自分で見つけい。」とあしらわれて終わりである。
師と己の間に何か途方も無い「壁」が存在するのは解るが、
それが何であるのかが解らないまま、もう1年が過ぎている。
結局、今日も何も掴めないまま稽古が終わった。
外は既に暗くなっている。
「お疲れ様でした〜」と他の門下生に挨拶しながら道場の門をくぐると、千佳が佇んでいた。
「っと、千佳?」
「稽古、終わったの?」
「ああ。」
「勘違いしないでよ。近くまで来る用事が会っただけだから。」

105 :81:04/01/16 03:08 ID:UrYRNqAB
ツン、とそっぽを向いてスタスタと歩き出す千佳。
俺は慌ててその後を追った。
速度を併せて横に並ぶと、千佳はようやく普段の速度で歩き出した。
そして、しばらくの沈黙の後ー。
「ねえ」「なあ」
俺と千佳の声が重なった。
「何だ?」
「そっちこそ何よ。」
「いや、今日すまなかったな、と。」
スタスタと、二人の靴の音が街路に響く。
「英語の和訳の事?」
千佳がぽつり、とつぶやいた。
「ああ。これからは真面目にー」
「それ何回言ったっけ。」
「100は超えてそうだな。・・それで、そっちは何て言おうとしたんだ?」
夜空には半月。残念ながら星は全く見えない。
千佳は一呼吸置いて・・
「頭・・・大丈夫?」
「何か物凄く失礼な物言いだな。」
「そうじゃなくって!!・・その、ほら!私今日、辞書で・・。
今日道場で稽古があるって知ってたのに、殴っちゃったから。」
「ああ・・。」
言われてようやく気がついた。冷やそうと思っていた部分の痛みは、
稽古中にいつの間にか治まっていたからだ。

106 :81:04/01/16 03:09 ID:UrYRNqAB
「いつの間にか治ってた。」
「そ、そう。」
心なしか、千佳の表情に安堵の色が見える。
それからしばらくして。
「あ。」
「どうしたの?」
「お前、それが聞きたくて道場の前で待ってたのか?」
そういうと千佳はこっちをキッと睨んできた。
「だ〜か〜ら、勘違いしないでって言ったでしょ!近くに用事が会って、そのついでよ。」
一呼吸で喋った為に、若干息が上がっている。
そういわれて、また一つピン、ときた。
「ああ、勘違いするなってそういう事だったのか・・・。」
「・・もしかして、最初「勘違いするな」って聞いたとき何も解ってなかった?」
「ああ。」
そう答えると千佳は、はぁ・・・と、今度は脱力した様子を見せた。
その時、千佳が何か小声で言った気がしたのだが、聞き取ることが出来なかった。
「何か言ったか?」
「何も言ってないわよ!」
そういうと、千佳は再び速度を上げて歩き出した。
「お、おい。」
慌ててその後を追う俺。
・・・俺たちはこんな日常を毎日のように繰り返してきた。
俺はそれで満足していた。しかし・・・・・。



107 :81:04/01/16 03:14 ID:UrYRNqAB
すんません、もうちょい続きます。
疲れたので今日はもう寝ます・・。


108 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 03:57 ID:DXS2alP/
朴念仁万歳!!

109 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 04:01 ID:lt1Lkqxy
乙。ガンガレ!

110 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 04:19 ID:eN2WINxG
気を悪くしないで欲しいのですが
個人的に前フリが妙に長い感じを受けますた。

まぁそこがスレタイの前半部でもあり、良いところなんですけどね。
私も続きを期待しておりますので・・・

それはさておき、乙

111 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 10:33 ID:VDZ8Ghpi
そですね。これでエロがあっさりすぎたら設定厨扱いかも。
後半期待してます。

112 :81:04/01/16 14:40 ID:UrYRNqAB
今続きを書いてる所です・・。
オリジナルだと導入が長いに加えてエロまでが長いと指摘されるのは
覚悟の上だったんですが・・・
主人公の朴念仁っぷりがそれに拍車を掛けてます(´Д⊂
あと、友達以上恋人未満な間系を打破するのには、
それなりのきっかけが必要だと思うのですよ。

113 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 14:57 ID:x83SdaGj
いや、うざいくらいの前フリこそ幼馴染の華でしょう。
待ってますのでマターリ続き考えてくださいな。

114 :81:04/01/16 16:39 ID:UrYRNqAB
スパイスとして三角&プチ修羅場(度が過ぎない程度に)を入れる予定。

桜の花が咲いて、散る。
その間に3年生が卒業し、俺たちは何事も無く無事2年に進級することができた。
またもや千佳と組が同じになっていた。
腐れ縁もここまでくると因縁めいたものを感じるが・・。
評定平均値の底上げを図るために、割と内容が簡単なカリキュラムが組んであるコースを
選択したのだが、どうやら千佳も似たようなことを考えていたらしい。
そして、授業が始まって2週間が経過した頃、ちょっとした出来事が起こった。
朝、教室で白木(コイツも同じクラスだった。)を含む男子数人と、雑談を交わしていた所に、
日直の男子が猛ダッシュで教室に駆け込んできた。
「おい、なんか転校生が来るらしいぞ!」
その日直の言葉に、「おお」と声を上げる一同。
「ウチのクラスか!?」「男か、女か!?」「どんなヤツだった!?」
などと一斉に質問がクラス中から起こる。
「女!!しかも金髪ですよ!!キ・ン・パ・ツ!」
「おおおおおおおおお!!」と男子が一斉に声を上げる。
「ウチの担任と話してたから、多分このクラスだ!」
その言葉にさらに興奮する野郎ども。

115 :81:04/01/16 16:40 ID:UrYRNqAB
興奮するのは解らんでもないが、う〜む・・・微妙だな。
何が微妙かと言うと、俺の隣の座席・・実は空席なのである。
この席の本来の持ち主が、二年になって一週間で退学してしまったからである。
家庭の事情・・らしい。
十中八九、隣の席にその金髪転校生が座る事になるだろう。
でもって、俺は英語が全くダメなのである。
さて、どう接したものか・・・あと、クラスの男子の目の敵にされなきゃいいんだが。
対して女子の反応はと言うと・・極めて普通である。
騒いで入るが、男子ほどの大騒ぎではない。
千佳もごくごく普通に「どんな娘なんだろうね」と友達と話している。
話が盛り上がっているところに始業のベルがなり、担任が入ってきた。
蜘蛛の子を散らすように、一斉に拡散し、席に着く男子の姿は見ててちょっと面白かった。
そして、「おおお・・・」という感嘆の声が男子から上がった。
女子の反応は二つに分かれた。感嘆の声を上げるものと、その逆に。

116 :81:04/01/16 16:40 ID:UrYRNqAB
例の転校生が担任の後から、教室に入ってきたのだ。
身長は多分千佳と同じくらい。
緩やかなウェーブのかかった金髪をリボンで括ってある。
俺でも解る・・この転校生が美人だってこと位は。
「あ〜〜もう日直から話は伝播してると思うが・・転校生を紹介する。」
担任と転校生は教壇の上に並んで立っている。
担任が自己紹介しなさい、というと、その転校生が初めて口を開いた。
「藤原エリスと言います。皆さんよろしくお願いします。」
流暢な日本語で転校生は自分の名を語った。
「席は・・空いている所に座ってくれ。それから東雲!」
「はい。」
「彼女の教科書が届くまでの間、お前の教科書見せてやってくれ。」
「あ〜はい、わかりました。」
空席と言うのが一番廊下側の席のため、
「隣」が俺しかいないからしょうがないと言えばそれで終わりか。
金髪転校生が隣の席に座った。
早速「よろしくね〜」と言って来たので「こちらこそ。」と返しておいた。
担任が連絡事項を伝達して、教室を出て行った。
(多分みんな半分も聞いてないだろうなあ。)

117 :81:04/01/16 16:41 ID:UrYRNqAB
そこからはお決まりの質問攻めタイムだ。
彼女の周りにはほぼ全てのクラスの男子が集まっている。
俺と白木は遠巻きにそれを眺めている。
単に「東雲邪魔だ、どけ!」とか言われて放り出されてしまった。
よくよく観察すると他のクラスの奴まで来ているのが解る。
「恭二は参加しないの?」
いつの間にか隣にやってきていた千佳が言った。
「お前は隣だから授業中でも話せるだろーが!!・・・だとさ。」
「あっそ。」
興味無さそうに返す千佳。実際興味ないのかもしれない。
予鈴が鳴ると、名残惜しそうに散っていった。
席に着くと転校生が「ごめんね・・」と謝ってきた。
「いや、気にしなくていい。」
2、3言葉を交わした。どうやら日本語は話せるようだ。
「私、日本生まれの日本育ちだから日本語は大丈夫よ。」
「・・・そうか。」
「うん。」
(HALLOって話しかける奴、多いんだろうな・・・。)
彼女は日本生まれの日本育ちと言った。
(ん・・ということはもしかして。)
俺の予想は、その後全く外れることなく的中したのだった。

118 :81:04/01/16 16:42 ID:UrYRNqAB
その事実が発覚したのは英語の時間。
英語教師が、英文の和訳を藤原に指名した時、俺は’それはちょっとマズイかも’と思った。
俺の危惧したとおり、彼女はその英文を訳すことができなかった。
彼女の英語力は実は人並みである事が露見した瞬間であった。
英語教師は戸惑い、教室内のあちこちからひそひそと、何かを話しているのが解る。
当の藤原はというと俯いて今にも泣きそうな顔をしている。
俺は挙手をした。というか、挙手してから自分が手を挙げている事に気が付いた。
「ん?どうした?東雲。」
「あ〜〜〜〜皆、ちょっと聞け。」
俺の言葉に教室内が静まり返る。
「藤原さんは日本生まれの日本育ちだそうだ。
つまり、育ってきた環境は俺たちと殆ど同じってことだ。」
そこで、俺は言葉に詰まった。
どう言えば皆に解ってもらえるのだろうか。
(あ〜・・何て言えばいいんだよ!)
「いや、とにかくだ、髪の毛が金色だからって
英語が話せるって決め付けるのはよくないって事だ。」
その言葉にしん、とさらに教室内が静まり返った気がした。

119 :81:04/01/16 16:42 ID:UrYRNqAB
「というわけで、そこは俺が訳しま」
「せんでいい。」
そのやりとりに、俺の英訳の実態を知るものたちは失笑を漏らした。
知らないものたちは「何?何が面白いんだ?」という顔をしていた。
「藤原、座っていいぞ・・・じゃあ、次の者・・」
藤原は椅子に座ると「ありがと・・。」と涙目で言ってきた。
「いや、礼を言われるほどの事じゃないし。」
・・・自分でもなんで助け舟を出したのか解らなかった。
ただ、何故かそうしなければならない気がしたというか。
頭で考えるよりも体が動いたというか。
(それに・・・何か、懐かしいようなこの感じ・・・何だろうな。)
隣に居る藤原とは今日であったばかりだというのに、
何故か、懐かしい感覚が俺を包み込んでいた。
・・・そして昼休み。
俺は再び人だかりを遠巻きに眺めていた。
白木の隣の席に座って、朝コンビニで買ったパンを食べている。
「大人気だねえ、藤原さん。」
しみじみという白木。

120 :81:04/01/16 16:43 ID:UrYRNqAB
「そうだな。おかげで俺は授業中生きた心地がしない。」
二人で一つの教科書を使うため、机をひっつけて・・という事になるのだが。
そのせいで常に「羨ましいぞコラ!!」といった敵意というか殺気がが俺に向いている。
「お前は参加しないのか?」
あの人だかりに参加しないのか、という意味である。
「ごじょ〜だんを、東雲君。そんなことしたら茜のお怒りを買いますわ。」
「ああ、あの義妹さんか。」
白木には滅茶苦茶焼きもち焼きの、義理の妹さんが居る。
そのせいで、ロクに女と話すことさえできないらしい。哀れなり白木。合掌。
「しかしまあ、これで又一人我が校のアイドル誕生ですな。」
「・・藤原が美人なのは認めるが・・他は誰なんだ。」
というよりむしろそういうアイドル的存在が居たのかすら知らない俺であった。
「ああ・・お前そういう世情に疎かったっけ。」
そういうと白木は指を折り曲げながら、男子から人気のある女子の名前を挙げていった。
その中には鳴沢千佳の名前も含まれていた。
「今のは幻聴か?千佳の名前が聞こえたが。」
「いや、実際人気あるぜ。成績優秀、運動もできる、顔もかわいいしスタイルもいい。」
「そいつらの目は節穴か。」
肝心なところが見えてない。・・・そう、「性格」という点が。

121 :81:04/01/16 16:44 ID:UrYRNqAB
「・・長年一緒に居るとお互い空気みたいな感じになって、何も感じなくなるのか?」
「さあな・・。」
そういって、俺は紙パックのジュースに口をつけた。
(俺は誰がかわいいとかそういうのよりも、どうやったら師匠に勝てるかの方が重要だな。)
「藤原さんのあのリボン、可愛いよな。」
「・・・似合ってるとは思うが・・可愛いかどうかまでは。」
俺がそういうと、白木はうんざりした様な声を出した。
「お前ねえ・・・はぁ、もういい。」
藤原の方に視線を移すと、彼女は男子からの質問に愛想良く答えている。
(リボン、リボン・・・・か。)
リボンにまつわるエピソードがあったような気がするんだが・・・。
思い出せないってことは、よほど昔のことだったんだろう。
(ま、今更気に掛けることでもないか。)
俺はジュースを全てのみ乾して、紙パックを握りつぶしてゴミ箱に放り込んだ。
(しかし、あの千佳がねえ・・。)
男子から人気があるということが、意外といえば意外だった。
そして藤原は程なく、クラスに溶け込んでいった。
彼女の教科書も届き、俺はようやく殺気から解放され・・る事は無かった。
馬が合うのか、俺が藤原と会話することが多くなったためである。
逆に藤原と千佳の馬は合わないらしく、二人が話している所を滅多にみかけない。
そうして、ゴールデンウィークが過ぎ中間テストを無事に終えて、6月下旬。

122 :81:04/01/16 16:48 ID:UrYRNqAB
とりあえずここまでリアル都合で夜まで出かけます・・・。
幼馴染の心に揺さぶりを与えるのは、やはり転校生!!

何箇所か誤字脱字が・・・鬱だ。


123 :81:04/01/16 23:11 ID:UrYRNqAB
帰ってきましたが、事情により早寝・・。
今日は多分ムリポなので
( ´・ω・`)_且~~ 皆様お茶でも飲んで雑談なぞどうぞ・・・・・。

124 :名無しさん@ピンキー:04/01/16 23:16 ID:WH93q+Wk
>>123
ムリしないで自分のペースでガンガレ。
それにしても筆が早くてうらやまし。
漏れがこれだけの量を書き終えるには一月以上
かかる(w。


125 :81:04/01/17 20:08 ID:Uhr+FYZP
今帰ってきました・・・・一休みしてそれから続き書きます。
もう少し書いた所で、千佳の一人えちぃシーンを入れるチャンスがあるのですが
入れたほうがいいかな・・・。でも今までえちぃシーン書いたことないし・・。

126 :名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:27 ID:XNjbrVOa
>>81
 やりたいようにやるのが一番だと思われ。
個人的にはこじつけ感が出るなら止めた方がいいと思うけど、練習のつもりで
書いてみるのも一つの手かと。偉そうにスマソ。続きを楽しみにしてます。

127 :名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:34 ID:9iFxegft
>>125
読み手におもねって必要もないシーンを入れることないですよ。
今のままの路線で充分に萌えてますから。

128 :81:04/01/18 01:34 ID:YoerzQtC
スレ住人を萌え死させられるように努力したいと思います。
では、続きいきます。

ある夜、俺は非常に懐かしい夢を見た。
ここはどこだ・・って、ああ、ばあちゃん家の近所か。
夢の舞台は祖父母の家の周辺だった。
そうだな、あの日も確かこんな蒸し暑い日だったな。
夢の中の俺はまだ5つか4つ位の子供だった。
祖父母の家は昔で言うところの名主だったらしく、
家がやたらでかかったのを覚えている。
そうだ、幼稚園が夏休みに入ったらいっつもここに来てたな。
毎日のように小高い丘にあるお宮さん(神社ね)に遊びに行って。
そうして、おれはあの子に会ったんだ。
その日は雲ひとつ無い青空が広がっていて、俺は蝉取りにお宮さんに行っていた。
すでにある程度蝉を取っていたが、もうちょっととろうと思って境内に向かった。
そして、長い階段を上がりきって境内に行くと、普段とは違う光景が飛び込んできた。
石畳の上で数人の男の子が一人の女の子を取り囲んで苛めていた。
何よりも俺の目に焼きついて離れなかったのは、その女の子の髪の色。
鮮やかな金色の髪をポニーテールにしていた。
女の子はしゃがみこんで泣いていた。
正義感からなのか同情だったのか・・・。
俺はその女の子を助けたくて、いじめっ子に喧嘩を売った。
とにかく必死だったのを覚えている。4対1(3対1だったか?)でも
殴られても蹴られても。絶対に諦めなかった。

129 :81:04/01/18 01:35 ID:YoerzQtC
勝てなかったが結局相手が根負けして去っていった。
試合に負けて勝負に勝ったわけだ。
そこからは詳しく思い出せない。まあ、多分遊んだんだろう。
俺はその女の子の名前を覚えられなかった。横文字だったから。
だから、その娘の事を’金髪ちゃん’と呼んだんだな、確か。
金髪ちゃんは俺のことをキョウちゃんと呼んでいた。
ああ、そうか。金髪ちゃんが日本語で話してたんだ。
だから、別に英語なんて話せなくても大丈夫なんだ、って思ったんだっけ。
そして、俺たちは境内で待ち合わせをして、毎日遊んだ。
最高に楽しかった・・が、そんな楽しい日々も永遠には続かなかった。
その日、俺は金髪ちゃんにプレゼントをしようと思っていた。
祖父母の家からバスで2時間、そこまでいくとようやく百貨店がある。
祖母に連れられて行った時に、俺はあるモノを買ってもらった。
いつもの通りに待ち合わせをして、遊んで、それから渡そうと思っていた。
遊んでいる途中、夕立にあった。
雨宿りした時には既に二人ともずぶ濡れだった。
俺は金髪ちゃんに風邪を引かせたくなかったから、祖父母の家まで連れて行った。
ばあちゃんは「あらあら、かわいいお姫様だこと・・」とかいって驚いてたっけ。
俺の着替えはあったが、金髪ちゃんの着替えがない。
どうしようと悩んでいると、ばあちゃんがどこからか子供用の着物を持ってきた。
冷えないように二人して風呂に入って。

130 :81:04/01/18 01:35 ID:YoerzQtC
俺が服を着替えて金髪ちゃんの所まで行くと(ばあちゃんが着付けをしていた)
着物姿の金髪ちゃんがそこに居た。
赤を基調とした下地に、金色の葉っぱや草の絵が映えている。
「随分昔のものだけど、大事にしまっておいたからまだ大丈夫だね・・。」
ばあちゃんはそのままその着物を金髪ちゃんにあげた。
そして、この時に俺も金髪ちゃんに贈り物をした。
それは偶然にも着物とおそろいの、赤のリボン。
「あら、そういうことだったの。」とばあちゃんが納得の言った顔をした。
そして、雨が通り過ぎるまで、縁側で金髪ちゃんとおしゃべり。
その中で金髪ちゃんが明日、遠いところに引越しすることを聞いた。
目に涙を浮かべる金髪ちゃんを、俺は「絶対にまた会えるよ」、と必死に慰めた。
俺はそこである事を思いついて、ばあちゃんから鋏を借りてきた。
そして、その鋏で金髪ちゃんに贈ったリボンの端を、ちょっとだけ切らせてもらった。
その切れ端は、自分が大切に持っておく、と金髪ちゃんに伝える。
もし、大人になって姿が変わって居しまっていても、金髪ちゃんのことが解る様に。
もし、大人になって姿が変わって居しまっていても、俺のことが解る様に。
金髪ちゃんにも俺の意思はちゃんと伝わったらしく、ようやく金髪ちゃんは笑ってくれた。
雨が上がった後、境内まで金髪ちゃんを送って、お別れをした。
その時、金髪ちゃんが急に顔を近づけてきて・・・

131 :81:04/01/18 01:36 ID:YoerzQtC
唇と唇が軽く触れ合う。
・・・生まれてはじめての、キス。
少しして、金髪ちゃんの顔が離れる。
何がなんだか解らなくて、その時金髪ちゃんが何を言っていたのか聞けていなかった。
「キョウちゃん、大人になってまた会えたら    をキョウちゃんの    さんにしてね。」
その言葉に確か頷いた覚えがある。
「ありがと! じゃあ、また会おうね。」
背を向けて走り去っていく金髪ちゃん。
俺は金髪ちゃんが見えなくなるまで、そこにずっと立っていた。
・・・・・・・・・
そして、ジリリリリというけたたましい音に、意識が一気にリアルへと引き戻された。
アラームのスイッチを止める。いつもの時間だ。
(・・・すっげえ懐かしい夢見たな・・・。)
あれからも祖父母の家にはたまに顔を見せに行くが、神社へは行ってなかったな。
金髪ちゃんの居ない神社を無意識のうちに避けていたのかもしれない。
(二度寝・・・できる状態じゃないな。)
上体を起こして背伸びする。
(・・・そういえば・・・確か「宝箱」はクロゼットの奥だったな・・。)
まだ寝ているであろう両親を起こさないように、音に注意しながら
クロゼットの中を調査する。

132 :81:04/01/18 01:37 ID:YoerzQtC
引越し用のダンボール箱が二つ。最後に開けた方に『宝箱』はあった。
ただのクッキーの空き缶で、中身も他人が見ればただのガラクタばかりだが、
俺にとっては千金以上の価値がある宝物だ。
空き缶の蓋を開けると、中から懐かしい品々がその姿を見せた。
そして、その一番奥に紙を折り曲げて作った便箋らしきものがあった。
探し物はコレだ。
その便箋を取り出し、中身を確認する。
(・・・・あった。)
中に入っていたのは赤いリボンの切れ端。
藤原の付けていたリボンが頭をよぎる。
(・・・まさかな。まあ、一応・・・。)
そう思った俺は、便箋を学生服の内ポケットに入れてから、
読みかけの小説を本棚から取り出した。
そして、その日の昼休み。
昼食・・コンビニで買ったパンを平らげてから、俺は藤原の方を見た。
彼女はと言うと、クラスの女子と一緒に昼食を食べているところだった。
そして、彼女の髪を括っているリボンの色は・・・赤。
そんな偶然は無いだろうと思いつつも、もしかして?と思ってしまう。
(もし、彼女が金髪ちゃんだったとして・・・だから何だ?もう10年以上前の話だぞ・・)
そんな心の葛藤が朝から続いている。

133 :81:04/01/18 01:38 ID:YoerzQtC
授業も満足に頭に入っていない。
(・・・イカン、こんな状態では・・・。)
散々迷った挙句、俺は彼女に近づいていった。
「すまん、藤原、ちょっといいか。」
そういうと、彼女はくるりとこちらに向いた。
一緒に居た女子も何だ?という視線を向ける。
「あ〜〜〜悪いけど、ちょっと頭につけてるリボン、見せてくれないか?」
「・・・・・・??どうして?」
「ん・・・嫌ならいいんだ。無茶言ってすまなかった。」
そういってその場を離れようとすると、「待って」とそれを止められた。
「いいわよ・・・けど、すぐに返してね。」
そういって彼女はリボンを解いた。
括られていた彼女の髪が下ろされる。
「はい。」
「ん・・・サンキュ。」
リボンを手渡されると、俺は迷うことなく端を確認した。
真ん中などに興味は無いのだ。
心拍数が上がっているのが自分でもはっきりと解った。
リボンの端に切った後は・・・・無かった。
それを見たとき俺は落胆と安堵、その両方を味わっていた。
「サンキュ。無茶言って悪かったな。」
リボンを藤原に返すと、彼女は再び髪を括り始めた。

134 :81:04/01/18 01:42 ID:YoerzQtC
とりあえず一区切り。
焦らしてる訳でなく、単にこの先の文章をもう少し見直したいんです。
なかなか満足のいく文章ができない・・
私自身の語彙が少ないのも痛い所です(><

135 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 01:53 ID:m87BAWVe
GOODJOBです。
微妙にレミィと澪を思い出しますがw

しかし、この先の展開にドキドキですね。
果たして千佳シナリオか、エリスシナリオなのか。
どっちも読みたいというのは贅沢ですかね。

136 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:25 ID:FoyMRHvP
乙です。
俺としては、ふとしたきっかけから二人の女子が主人公を取り合い、選択を迫られるようなスリリングな展開も面白いかも。
あるいは勘違いから一気に千佳との仲が急接近するような、ラブラブ萌え萌えな展開も捨てがたい・・・
まあ、どういう展開にするかはもちろんお任せですけど。

自分のペースでマターリ書き続けてくださいな。

137 :81:04/01/18 04:53 ID:YoerzQtC
夢中で書いてたらこんな時間に・・。今日が日曜で助かった。
エリスは・・千佳の火付け役で終わるはずが、書いてて徐々に萌えてきました。

「・・・・・・・・・・もういいの?」
どことなく、彼女の声が震えているような気がする。
「ああ・・・勘違いだったらしい。」
そういってから、俺は自分の席に戻った。
(ま、そんなドラマチックな話、現実であるわけ無いよな。)
心の葛藤が無くなり、俺はようやくまともに授業を受けることができたのだった。
そして放課後。
俺は久々に千佳と一緒に家路についていた。
相変わらず会話は無いが。
(そういえば、俺が珍しく起きてたもんだから、すげえ驚いてたな・・コイツ。)
そんなことを考えながら、いつもの通りに歩いていると千佳が話しかけてきた。
「ねえ。」
「ん?」
「今日の昼休み・・・なんで藤原さんのリボンを見てたの。」
「・・お前、見てたのか。」
「はぐらかさないで。丁度教室に入った所だったのよ。」
別に話しても害は無いのだが、抵抗があった。

138 :81:04/01/18 04:53 ID:YoerzQtC
「別に。何でもないよ。」
「嘘。何かあるんでしょ。」
「無いよ。」
アレは、俺と金髪ちゃんだけが共有している、宝物といってもいい程の思い出。
金髪ちゃんの許可無く、他人に話すのは彼女に悪いと思えた。
「ねえ、答えなさいよ。」
「しつこいな!!何も無いって言ってるだろ!!!」
ビクっ、と肩を震わせる千佳。
いかん。ついつい声を荒げてしまった。
「ご、ごめん・・・。」
「いや、こちらこそ大声で怒鳴って悪かった。」
なんとなく気まずい雰囲気の中、俺たちは黙って家路を辿って行った。
そして次の日。
昼食を摂って、教室で仲の良い友達と雑談を交わしていた所に、
今度は藤原の方から話しかけてきた。
「ねえ、東雲君。ちょっといいかな?」
「ん?」
藤原の方を向くと、彼女は何やら神妙な顔をしていた。
昨日の一件もあってか、千佳を含む大半の人間が俺たちに注目している。
「場所を移す・・・余裕も無いな。ここでいいか?」
「ええ・・・昨日のリボンの件なんだけど。」

139 :81:04/01/18 04:54 ID:YoerzQtC
「ああ、アレか、あれはただの勘違いだったんで、気にしないでくれ。」
俺がそういうと、彼女は首を横に振った。
「・・・そういうわけにもいかないの。」
どくん。
心臓が高鳴る。
それは、どういう意味だ、藤原。
(ちょっと待て、俺は何を期待している?)
どくん、どくん、と更に高鳴る鼓動。
「貴方が見たかったリボン・・・」
彼女は制服の上着の内ポケットに手を入れる。
その目は涙で潤んでいる。
「これでしょ・・・?」
彼女が両手を差し出した。
その掌の上に乗っていたものを見たとき、頭を金槌で殴られたような感覚に襲われた。
鼓動は激しさを増し、頂点に達しようとしていた。
頭に霞がかかったような状態で、物事を考えられる状態じゃなかった。
彼女の掌の上にある、赤いリボン。
その端は、確かに切り取られて欠けていた。
俺は思わず立ち上がって、内ポケットをまさぐる。
あった、これだ。
便箋の中から切れ端を取り出して、リボンの欠けた部分に合わせる。

140 :81:04/01/18 04:55 ID:YoerzQtC
「!!!!」
ぴったりと、それは、まるでジグソーパズルのように、符合した。
頭の中は真っ白けで、もう、何も考えられない。
リボンの切れ端を持つ手は少し震えている。
唾液を飲み込もうとしても、口腔内はとっくに乾ききっていて、嚥下されるのは空気ばかり。
目の前の彼女の目からは今にも涙が溢れ出しそうだ。
だが、その顔には喜びが満ち溢れている。
俺も・・・喜びと、驚きで胸の中が一杯・・いや、溢れ出しそうになった。
そして、自然に、極めて自然に声が出た。
「・・・・・・・金髪ちゃん・・・・?」
12年間封印されていたその言葉を発すると、
彼女の目からとうとう涙が漏れ、頬を伝っていった。
彼女は少し顔を傾けて涙を流しながら満面の笑みを浮かべた。
「キョウちゃん・・・!!やっと・・・会えた・・・!!」
掠れて・・震える声を搾り出すように言葉を紡いで・・彼女が俺の腕の中に飛び込んでくる。
彼女の涙が、空を舞う。
密着する、お互いに成長した俺と金髪ちゃんの体。
そして俺の体の後ろまで、彼女の手が回される。
力強い、10数年ぶりに出会った・・彼女の暖かい抱擁。
その瞬間、俺の心の中に暖かいものが広がっていき、涙が溢れそうになった。
お互いの体温を、お互い肌で感じあう。
それは止まっていた、俺と金髪ちゃんの刻が、再び動き出した瞬間だった。

ここまで・・・流石に眠い。寝ます・・・。

141 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 05:35 ID:mpjDZLLV
(;´Д`)ハァハァ 感動の再会イイヨー
でも千佳ちゃん可哀想・・・

142 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 11:27 ID:VTCP4Vj2
思わずなんかGood Job!

143 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 13:44 ID:m87BAWVe
千佳シナリオ分岐バージョンも書いて欲しい!

144 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:20 ID:cKEdfaLV
むしろ3P

145 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:59 ID:k047wFyk
ヌ゛アアアアアア((((;゚Д゚)))))アアアアアアアア…GJ!!!

このまま是非とも萌え殺してくれ!!

146 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 17:25 ID:Ik0Mb14f
どこでセーブすればフラグを見落とさずにすむんだ!?

147 :81:04/01/18 17:47 ID:YoerzQtC
続き行きます。さあ、千佳タン試練の時です。
注:諸事情により(一時的にですが)視点が千佳に切り替わります。

昼休みに教室で起こった事件。
その一部始終を私はリアルタイムで目の当たりにした。
藤原さんは神妙な顔つきで恭二に近づいて、懐からリボンを出した。
一方の恭二も懐から何か布切れを取り出した。
その後、藤原さんが恭二に抱きついて、大泣きして・・・。
泣き疲れて寝た・・・というより、張り詰めていた緊張の糸が切れて眠ってしまった・・
そんな印象を強く受けた。
恭二は眠ってしまった藤原さんを抱きかかえると、
律儀に保険委員に一言伝えてから、藤原さんを保健室へ運んでいった。
そして、今は六時限目の授業の真っ最中。
授業時間の半分が経過したというのに、恭二たちは戻ってきていない。
(・・・・・何なのよ・・・、今の・・)
何がどうなってるのか全く解らない。
教室内では授業中にもかかわらず、小声の私語が絶えない。
勿論その話題は昼休みの恭二と藤原さんの一件だ。
私はというと、昼休みの事件のことで頭が一杯で、授業など全く耳に入っていなかった。

148 :81:04/01/18 17:49 ID:YoerzQtC
一連の光景を思い返すほど、心の中に黒いものが広がっていく感じがする。
(・・・私・・・お姫様抱っこなんて、一回もしてもらった事無いのに・・・!!)
思い出すだけで、何故か無性に怒りがこみ上げてくる。
周囲に耳を傾けてみれば、各々勝手な想像に話を膨らませているようだ。
5限目が移動教室授業で、誰も保健室に様子を見に行けなかった事が拍車を掛けているのだろう。
(〜〜〜〜皆、何勝手なこと言ってんのよ・・・)
行儀が悪いと解りつつも、頬杖を付いてノートにペン先をトントン、と軽くたたき続ける。
(でも、ホントに何だったんだろう・・・
私の知る限りじゃ、アイツに浮いた話なんて一度も無かったはず・・・。)
それとも、私の知らない所で藤原さんと仲良くなってたのだろうか。
(転校初日に藤原さんのこと助けてたし・・・。う〜〜ん・・・)
その時、横から腕の側面を突付かれて、小声で名前を呼ばれているのに気が付いた。
声がした方を慌てて振り向くと、隣の娘が(前、前!)と小声で囁いていた。
「え?あっ、はい!」
慌てて教壇の教師に視線を戻す。
「その様子じゃ聞いてなかったな・・・
クラスの殆どがそんな状態だわ、東雲と藤原は居ないわ・・。」
たるんどる、授業に集中しろ、と今日は喝を入れると再び板書と解説に取り掛かった。
(び・・・びっくりたぁぁぁぁぁぁ・・・・)
ふう、と大きく一息ついて脱力する。
(恭二の奴・・・授業が終わったら真っ先に問いただしてやる・・。)

149 :81:04/01/18 17:49 ID:YoerzQtC
そして、授業終了のベルが鳴った。
6間の授業の教師が、担任だったのですぐにHRが始まった。
教師からの連絡事項が終わると、
委員長の「東雲と藤原さんの鞄、保健室にだれか持っていって〜。」という言葉を聴くと、
担任が「それを先に言わんか・・サボリかと思ったじゃないか。」
(・・・恭二は確実にサボリだと思うけど・・・・。)
「んん・・それじゃ誰か東雲と藤原の鞄・・・。」
誰よりも先に、私は手を挙げた。
「私が行きます。」
そういうと、場の空気が一気に凍った感じがした。
「解った、んじゃ頼むわ。」
担任はこれ以上連絡事項が無いのを確認すると、礼をさせて教室を出て行った。
恭二の鞄と、藤原さんの鞄・・そして自分の鞄を手に持つ。
教室の空気がピリピリしてるような気がする。
確かに、私の機嫌は悪いけど、そんなに怖い顔をしているのだろうか。
(まあいいや。それよりも早くアイツを問い詰めなきゃ。)
私は足早に教室を出て、廊下を歩き、階段を下りて一階の保健室へ向かう。
保健室の扉の前まで来たとき、扉が少し開いてるのに気が付いた。

150 :81:04/01/18 17:51 ID:YoerzQtC
ドアの引き戸に手を掛けようとしたとき、中から声が聞こえて、その手が反射的に止まった。
体が硬直する。
趣味が悪いと頭では理解しつつも、どうしても耳に意識が集中してしまう。
中から聞こえるのは、「キョウちゃん・・・。」という、
藤原さんの・・まるで、恋人に甘えているかのような声。
二人は一体何をやっているんだろう。
それがどうしても、気になって、気になって。
気が付けば、音を立てないように引き戸を開けて、保健室の中に入っていた。
保険医さんは席をはずしているようだ。
ということは、他に体調の悪い生徒が居なければ恭二たちは二人きりの状態・・。
胸が裂けそうなぐらい、心臓が高鳴っている。
物音を立てないように足音を殺して、歩を進める。
もしかすると、故意に保健室の扉を大げさに開けて音を立てたり、
何かに足をぶつけたりして音を立てるのが、賢いやり方なのかもしれない。
けれど・・・知りたかった。二人が今、何をやっているのかを。
保健室のベッドは入り口から90度右手、奥の方だ。
入り口からすぐに見えないように、入って直ぐ右隣に薬品が納められている大棚が置かれている。
つまり、大棚に身を隠して顔だけだせば、隠れて覗き見ることができる。
だが、私はそうすることを忘れていた。
頭は真っ白け。胸の高鳴りは今や最高潮に達しようとしていた。
大棚を過ぎて、視線を90度、右に向ける。
映し出されたその光景に、私は自分の目を疑った。

151 :81:04/01/18 17:52 ID:YoerzQtC
ショック等という陳腐な言葉では言い表せない衝撃が、私の心を襲った。
心そのものが、引き裂かれそうになる。
全身が震え、口の中はカラカラに乾き、指先の力が少しずつ失われていく・・。
(きょう・・・じ・・・・?)
恭二はベッドサイドにパイプ椅子を置いて座っている。
藤原さんはベッドから状態を起こして・・・
ゆっくりと、目をつぶりながら、顔を、唇を、恭二に近づけて・・・・。
ドサ。
その音に、肩を震わせて振り向く恭二と藤原さん。
「・・・千佳・・・・?」
恭二の発した言葉に、私はようやく我に返った。
「え?あ・・・!」
どうやら先ほどの音は、私が手に持っていた鞄を落とした際に生じた音のようだった。
「あ、あははははは、お、驚かせちゃった?」
わざとらしく・・私はおどけながら、なんとか言葉をつむぎだす。
「あ、ああ・・口から心臓が飛び出るかと思った。」
よほど驚いたのか、恭二は胸に手を置きながらふぅぅぅぅぅ、と大きく息を吐いた。
「ご、ごめん・・・鞄持ってきたの・・これ。」
私は慌てて落とした鞄を拾い上げた。
「そっか、悪いな・・手間掛けさせて。」
恭二はまるで何事も無かったかのように、ゆっくりと椅子を立ち、こっちに近づいてくる。
「ん・・・ああ、エリスの鞄も持ってきてくれたんだ。サンキュ。」
そういって、恭二は私の手から恭二と藤原さんの鞄を受け取った。
私は、もう限界だった。

152 :81:04/01/18 17:53 ID:YoerzQtC
一刻も早く、この場から立ち去りたかった。だから。
「それじゃ、私急ぎの用があるから、先に行くね。」
「あ、ああ。」
「じゃ。」
いますぐにでも看破されそうな、適当な嘘をついて保健室を退室した。
そこから、どうやって家まで帰ってきたのか全く覚えていない。
真っ先に自分の部屋に入って、鞄をかなぐり捨ててベッドにうつ伏せになった。
枕に顔を埋めて私は泣いていた。
(・・・恭二・・・否定しなかった・・・キスしようとしてたの・・否定しなかった!!)
漫画や小説等では、「こ、これは違うんだ!」とか言い訳をするのが普通なのに。
(それに・・「エリス」って・・名前で呼んでた・・昨日まで苗字で呼んでたのに・・・!)
お互いが、名前で呼び合う。それは、つまりーーー。
痛い。痛い。
心が、痛い。
まるでナイフで、心をズタズタに切り刻まれるような痛み。
(恭二が何をしようと私には関係ないのに・・なんでこんなに苦しいのよ・・・!!)
苦しい・・・苦しい。
・・・・・・・・・助けて、助けて・・・・心細いよ・・・寂しい・・・。
あの時みたいに・・・助けてよ・・・・きょう・・・・じ・・・・。
目が覚めると、しっかりと日付が変わっていた。
制服のまま、眠ってしまっていたようだった。
体には布団が掛けられていた。おそらく母親が風邪を引かないように気を利かせてくれたのだろう。

153 :81:04/01/18 17:53 ID:YoerzQtC
「あ・・・。」
枕が涙でぬれてるのに気が付いた。
昨日の一件が脳裏をよぎる。それと同時にズキリ、と胸の奥が痛む。
今日は学校を休みたい気分で一杯だったが、そういうわけにもいかず、
結局、いつもの通りに家を出た。
そして、東雲家の玄関扉の前で立ち尽くして既に数分。
インターホンを押す勇気が、出ない。
第一、会ってどんな顔をすればいいのだろうか。
何事も無かったかのように接する・・?
それは多分無理だ・・いや、そうする自信が無い。
そうやっていつまでも悩んでいると、玄関扉のノブが動き、ドアが開いた。
「あら、千佳ちゃん・・おはよう。」
中から現れたのは、恭二の母親だった。
「あ、おはようございます・・。」
恭二の母親は、手にゴミ袋を持っていた。
「せっかく来てくれて申し訳ないんだけど・・恭二、もう出ちゃったのよ。」
「え?」
「何か約束があるとか。ごめんなさいね・・折角来てくれたのに・・。」
心底申し訳無さそうな顔をするおばさん。
「ちゃんと・・一人で起きられたんですか?恭二・・。」
下りのエレベーターの中で、おばさんに質問すると・・。
「そうなのよ・・あの子ったら、いつも5時半に目覚まし掛けてたんですって・・。
それも単に二度寝したいからなんてくだらない理由で!!」
(恭二は・・ちゃんと・・・一人で起きられる・・・。)
おばさんと別れた後、学校に行くまでの間ずっとそのことばかり、考えていた。

154 :81:04/01/18 17:54 ID:YoerzQtC
・・そして、お昼休みの教室。
クラス中の視線は、例の二人に集中していた。
仲むつまじい夫婦宜しく、弁当をつついている恭二と藤原さん。
私は友人たち数人と弁当を食べつつ、その光景をぼ〜っと見ていることしかできなかった。
(恭二って・・・あんな顔できたんだ・・・・。)
藤原さんと話したり接したりしている時の恭二の笑顔は、とても自然に笑っている。
まるで大切な人を暖かく見守るような・・そんな顔をしている。
「ねえねえ・・・やっぱあの二人・・デキでるのかなあ・・。」
一緒に卓を囲んでいた友達の一人が言った。
「アレはどう見ても・・・でしょ。やっぱりあの時何かあったんだよ。」
「鳴沢さん、鞄届けにいったんでしょ・・何か知ってるんじゃないの?」
「・・・さあ・・私にも良くわからないのよ・・。」
半分だけ嘘をついた。
何かあったのか知ってるか、と聞かれたら答えはYESだ。
だが、完全に状況を把握しているわけでもない。
「・・・・・・・あ〜あ、超ショックだなあ〜〜〜。」
別の友達が、ため息をつきながらぼやいた。
「私も密かに東雲君の事狙ってたのに・・・。」
「げ、アンタも?」
友達のそのやり取りに、私は呆気に取られた。
「アンタもってことは・・森脇さんも?」
「いや、私の友達が、よ。
河野さん以外に私が知ってるだけで、東雲君狙ってたのえ〜っと、」

155 :81:04/01/18 17:56 ID:YoerzQtC
そういって森脇さんは指を端からぶつぶついいながら折っていく。
その数に私はもう呆然とするしかなかった。
「ざっと・・3〜4人?もっと居ると思うよ。」
「って、アイツの何処がイイわけ?」
ようやく我に帰った私は、河野さんに切り返して尋ねた。
「えっとね・・かっこいいし、無愛想に見えて、実は優しいところ・・かな?」
「え?」
「運動はまあ、その、ごにょごにょなんだけど、
基礎体力自体はしっかりしてるじゃない・・。
日直の仕事とかで重いもの運んでいるときとか、結構手伝ってくれたし・・。」
「ん・・・顔は合格点、体力あり、成績は良い方、なにより優しい。
なるほど、こりゃ隠れた人気があるのも頷けるね。」
指を折り曲げながらケラケラと笑う森脇さん。
「今までは鳴沢さんがいつも一緒に居たから、
皆表立って行動しなかったんだけど・・あ〜〜あ、とんだ伏兵が居たものね・・・・。」
はああああ・・と大きなため息をつく河野さん。
・・・なぜか、それ以上食事がのどを通らなかった。
そして、授業が始まる10分ほど前に、またちょっとした事件が起こった。

156 :81:04/01/18 18:00 ID:YoerzQtC
一区切り入れます。
恭二に思いを寄せる女の子の数、最初は2桁だったんですが、3〜4人に修正しました。


157 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:15 ID:FoyMRHvP
>>81
おおお・・・!

幼馴染にありがちな話ですな。
本人は気づいてないけど、実は意外と人気者だった、なんてね。
千佳がどういう行動に出るのか見ものです。
個人的には、千佳×エリスの修羅場も見てみたいかもw

158 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:58 ID:/WkNYbzD
キタ――――ッ!!
昔に別れて再開ってシチュでエリスに傾いていたのが、
>>147-155の視点変更で千佳に傾きました。
千佳の言う「あの時」が気になりますな。

159 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 21:30 ID:tTe8Om7A
遅れ馳せながらキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!

先が凄く気になります。これからも頑張ってください!

160 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:30 ID:Ik0Mb14f
もまえら、現時点で千佳、エリス
さあ!!どっち!?

エリス ノシ

161 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:36 ID:epr8NhdE
千佳 ノシ

千佳がヒロインなんだろうし。

162 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:49 ID:08WoDXGN
久しぶりに燃えた。

約束最高。

163 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:52 ID:NU4Rdcs/
両方! (←アホ?

途中で分岐して下さい。
どっちも幸せにして欲しい

164 :名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:56 ID:FoyMRHvP
どっちかと言えば千佳だけど・・・
バッドエンド?つうかどちらも選ばれないエンドも見てみたいかも。
「俺、どっちかを選ぶなんてできねえ!」って。

165 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 00:32 ID:Xl+TsevS
幼馴染たっぷりのスレ発見

気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065173323/l50


166 :81:04/01/19 00:44 ID:UYyR/Cgw
>165
実はそっちのスレから移住してきた者だったりします。
今現在マターリ書き続けてます。
エンドによって分岐、書き分けは・・実は検討中です。
ネタ(シチュエーション)の在庫状況と相談になりますけど・・・。

167 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 00:44 ID:kCnIuat9
>>165
いやまあ、そこから派生したようなものだから
あらためて紹介して貰わなくても

168 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 00:59 ID:dKup//EA
>>165
あのさぁ・・・そこで幼馴染スレが欲しいって事で
出来たのが多分ここなんだけど・・・・。

169 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 01:34 ID:/Svlspko
幼馴染スキーなんで千佳 ノシ

170 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 02:10 ID:aX5BzeQr
むしろ再会した時のエリス視点とかも加えて下さい。

171 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 10:23 ID:BI3aA2CK
両方。何がなんでも両方。

172 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 13:36 ID:ixEF3J2j
おいおい、ちょっと書き手氏に過度に要求しすぎだろ。
話の進行は書き手氏に任せれば良いじゃん。

173 :81:04/01/19 23:35 ID:UYyR/Cgw
すみません・・風邪ひいてしまいました。
恐らく2日あれば回復すると思いますので・・では、薬飲んで寝ます。
看病シチュエーションも中々(゚д゚)ウマ-かも・・・・。

174 :名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:51 ID:zD3aP5T9
>>173
気長に待っているので。お大事に。

175 :81:04/01/21 22:30 ID:ZYWmACCG
なんとか元の8割まで体調が復帰しました。
インフルが流行りそうな気配(むしろ既に?)です。皆様ご注意を。
というわけで・・ぼちぼちいきますか。
現時点で(流れに逆らわない)範囲で実現可能そうなリクエストは
エリス視点の追加・エンド分岐(千佳・エリス・両方)でしょうか。

176 :81:04/01/21 22:33 ID:ZYWmACCG
私は別として・・・皆は楽しく雑談を交わしていた。そこに・・。
教室の扉が開いて、廊下から大柄な男を先頭に5人のガラの悪い男子生徒が入ってきた。
一瞬にして静まり返る教室。
小声で「うわ、3年の安部だ・・・。」とか
「ウチのクラスに何しにきたんだ・・。」とかそういう言葉がわずかに聞こえた。
彼らはいろいろ問題行動を起こして、退学寸前まで行っている不良グループだ。
警察のお世話の常連になってしまっているとも言われている。
不良たちは「オラ、どけ!」と威張り散らしながら教室内を我が物顔で歩き、
藤原さんと恭二の前で止まった。
「んの・・クソアマ・・・一丁前に男連れとはイイ度胸だな・・。」
ドスの利いた口調で藤原さんに言葉を吐き捨てる不良。
「あら・・・何か用かしら?」
気丈なのか、蛮勇なのか。
凛とした態度で対応する藤原さん。
「とぼけんなよコラァ!」
大声を張り上げる。それだけで大半の女子の顔は青ざめてしまっている。
「ヒトを散々コケにしやがって・・・」
「・・・エリス、何かあったのか?」
心配そうな顔をする恭二。

177 :名無しさん@ピンキー:04/01/21 22:33 ID:g2fzvhyO
体に気を付けて、できる範囲でお願い

178 :81:04/01/21 22:35 ID:ZYWmACCG
「ええ・・あんまりしつこいもんだから、はっきり言ってやったのよ。
アンタみたいな奴は例え10億積まれてもお断りよ!って。」
「っんのクソアマァ!」
安部が拳を振りかぶって勢い良く振り下ろす。
藤原さんがぎゅっ両目を瞑る。
その光景に教室内の女子が「キャア」と叫び声をあげる。
安部の拳が藤原さんに当たる・・・事は無かった。
その代わりに、阿部の拳が鈍い音を立てて恭二の顔にヒットした。
「くっ!」
「恭二!?」
私は思わず声を上げた。
数歩よろめいて、どすん、と尻餅をつく恭二。
「キョウちゃん!大丈夫!?」
恭二の元に駆け寄る藤原さん。
恭二は拳が当たった場所・・左の頬に手を当て、摩っている。
「何だ・・・?テメェは。」
頬を摩りながら立ち上がる恭二。
「テメェみてーな雑魚に用はねえんだよ・・・どきな。」
「・・・・・。」
安部の言う言葉に耳を貸さずに、逆に無言で睨み返す恭二。
ピリピリとした空気が自分の元まで流れてきている。

179 :81:04/01/21 22:37 ID:ZYWmACCG
>177お気遣いありがとうございます。

一触即発とは、まさにこのことか。
(ど、どうにかして止めなきゃ・・・。)
どうすれば事態が収まるのか、解らないし、いい手段も思いつかない。
だが、絶対に止めなければならない。
恭二は武術を習っているが、実はとんでもなく弱いのだ。
自分から喧嘩を仕掛けたことなんて一度もないし、
喧嘩をしても、いつも最後に見るのは恭二の負けた姿。
いつも私が最終的に恭二を助けていた位だ。
このまま放っておけば間違いなく恭二は袋叩きにされて大怪我を負うだろう。
そうなったら、もう二度と武術のできない体になるかもしれない。
下手の横好きでも、10年も続けられるほど恭二は武術が好きなのだ。
武術が二度とできなくなる・・・それだけは、何としてでも避けたい。
そう思って、席を立とうとしたその時。
「やめとけって・・・。」
何者かが、私の肩を上から押さえつけた。
手の主は白木君だった。
「でも・・あいつ・・あんな調子に乗って・・・」
私はもう気が気ではなかった。

180 :81:04/01/21 22:38 ID:ZYWmACCG
いつ5対1の乱闘になるかと思うと。
白木君は一言ふむ、というと。
「そうだな・・・確かに最近調子に乗ってるな・・アイツ。」
「袋叩きにされちゃうよ・・」
「袋叩き・・?まあ、とにかく一度痛い目を見た方がいいだろ。
そうでなきゃ解らんって、ああいうタイプの奴はさ。」
私は、こいつ本当に恭二の友達なのか?と心底思った。
自分の友達が痛い目を見るのを望んでいるなんて。
私がハラハラしていると、事態は更に悪化していった。
「ああ?そこを退けってさっきから言ってんだろうが。」
「・・・・・・・・・・・」
安部の脅しに、恭二は無言でにらみ返すだけだ。
「俺達はそのクソアマに散々コケにされてんだ・・」
「ちょっと顔がいいだけの貧弱モノはすっこんでな!」
「俺達ゃその性格ブスに用があんだよ!」
安部の腰巾着たちから野次が次々と起こる。
「そういうわけで、よわっちいだけのヤローは・・・」
そこで、ようやく恭二が口を開いた。

181 :81:04/01/21 22:40 ID:ZYWmACCG
すんません、今回はとりあえずこんだけで・・・。


182 :名無しさん@ピンキー:04/01/21 22:42 ID:Xtz2r0Qy
リアルタイムで拝見しました。
ますます、続きが楽しみです。
気の強いエリスタン(;´Д`)ハァハァ。

183 :名無しさん@ピンキー:04/01/21 22:46 ID:g2fzvhyO
割り込んでスマソ

マターリとお待ちしてます。

184 :名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:05 ID:A9OvZXwc
異世界モノでもよろしいだろうか。つーよりファンタジー?

185 :名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:10 ID:g2fzvhyO
>>184
しっかり幼馴染んでるならファンタジーだってSFだって。

186 :81:04/01/21 23:57 ID:ZYWmACCG
こんだけ、と>181で言っておきながら(多分)良い意味でフェイントをかけてみたり。

「安部。」
その時、恭二の雰囲気が一瞬にして変わった気がした。
後ろに居た白木君が「終わったな・・」と呟いた様な・・?
「あん?」
「     黙れ      」
それは正に、『電光石火』と称するにふさわしい一撃だった。
安部の喉元に深々と突き刺ささる恭二の右足のハイ・キック。
そう、その時確かに私は聞いた。『ゴキャ』っという鈍い音を。
安部の巨躯が揺らぎ、後方にずどん、と倒れる。
げほ、げほげほ、っと大げさに咳をする安部。
あたった場所が喉なだけに、本当に苦しいのかもしれないが。
「阿部さん!?」
驚愕の声を口々に上げる不良達。
それを見る恭二の目は物凄く冷たかった。
「貴様ら・・エリスのことを性格ブスだのクソアマだの好き勝手言ったな・・。」
声色も、低く、どこか冷たい。
(恭二が・・・怒ってる?)
「・・・一瞬で終わらせてなどやらん。せいぜい苦しめ。」
「やろう・・ふざけやがって!」
ナイフ、メリケンサックなど武器を取り出して、恭二に一斉に襲い掛かる不良達。

187 :81:04/01/21 23:58 ID:ZYWmACCG
私は思わず目を瞑った。
だが、予想していた恭二の苦悶の声は何一つ聞こえてこなかった。
不審に思って目を開けると・・・。
5人に囲まれながら、素早い動きを繰り返す恭二の姿が視界に飛び込んできた。
恭二は不良5人を相手に怯むことなく・・・明らかに余裕を持って5人の相手をしていた。
私はその光景をただぽかーんと眺めるしかなかった。
「ったく、東雲をたった5人でどうこうしてしまおうってのが、
そもそもおこがましいんだよ、あいつら・・・。」
恭二の攻撃は不良達に確実にダメージを与えていく。
対する恭二はあれから一発も攻撃を受けていない。
「あいつを本気で倒したいなら、最低でも倍の人数・・だな。」
一人、又一人と次々と倒れていく不良達。
そして、最後の一人が地に伏せる。
恭二の圧倒的勝利に、私は自分の目を疑った。
「は・・・数に頼るしか能の無い雑魚など恐るるに足らんな。」
そういって地面に倒れている不良その1の頭を上から踏みつける恭二。
その時。
「阿部!!今度こそ、たいが・・・・・・んん!?」
ようやく、騒ぎを聞きつけた数人の教師が数人、教室に到着した。
そして教師達は教室の様子に目を丸くした。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔・・・とでも表現しようか。
「・・・東雲、これは一体・・・?」

188 :81:04/01/21 23:59 ID:ZYWmACCG
「ご覧の通りだ。・・・ゴミを掃除した。それだけだ。」
恭二は遅い到着の教師たちを一瞥し、吐き捨てるように言った。
「だ、だがこれはちょっとやりすぎでは・・・。」
教師の一人がそういったのを、恭二は聞き逃さなかった。
「俺がこのゴミ共を潰さなければ、エリスが乱暴を受けていた・・。
そもそも貴様ら教師連中の行動が、もっと素早ければ未然に防げたのではないか?
・・・自分の職務怠慢を棚に上げている貴様らに、俺を非難する資格があるというのか?」
普段の恭二からは想像もつかないその豹変振りに、誰もが言葉を失った。
「と、とにかく救急車を・・・。」
「必要ない。骨を折ったり外傷を作るような攻撃はしていない。
このゴミ共は単に失神してるだけだ。・・・水でも掛ければ目を覚ます。」
慌てて救急車を呼びにいこうとした教師に恭二が冷淡な声で制した。
「・・とにかく事情を聞こう。東雲、藤原、二人とも生徒指導室まで来なさい。」
その言葉に、恭二は忌々しげにちっと舌打ちをした。
「キョウちゃん・・ごめんね、大丈夫?」
藤原さんが恭二のもとへ駆け寄る。
「ああ・・もう痛みも消えた。」
恭二が、別に異常はないと藤原さんに伝える。
(あ・・・・。)
その瞬間、恭二の表情が一瞬にして変わった。
容赦の無い攻撃を加えていた冷徹な表情から、ものすごく暖かく、優しい表情に・・

189 :81:04/01/22 00:05 ID:3rbuvoKe
「二人とも、早くしないか。」
教師の一人が促すと、恭二は「了解・・。」と言って教師の後についていった。
藤原さんもそれに習って付いて行く。
それから、主に教師と男子生徒が荒れた教室を元に戻して、5限の授業が始まった。
騒ぎの元凶たちは保健室へと連れて行かれた。
そして、6限が終わってHRの時間になってようやく、
担任教師と一緒になって恭二達が戻ってきた。

これで今夜の分は一区切り、と。
恭二が強すぎるかもしれませんが・・・幼年期バキが32人抜き(だったかな?)に対し
恭二は15人が関の山・・といった感じです。まぁ、それでも強いんですけど。
>183この手のスレでは結構みかけるので気にしないが吉。

190 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:08 ID:eP48lpA9
一度に来るのは四人までだから、それに対応できれば世界人類攻めてきても勝てるとオーガが言ってましたからねえ

191 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:26 ID:qo43uGV8
恭二の豹変振りにちょっとびっくり・・・
でも、幼馴染が思ってるより男って案外強かったりして、なんて王道いってくれるねえ、このこの!

どういうラストが待ってるのか期待大です。
俺もテスト勉強しなきゃなあ・・・

192 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:45 ID:NHiRzhjD
ただ、あんま変わりすぎると周りに避けられてしまう心配が・・・

193 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:25 ID:3779YFJl
王道だし、この場合相手が悪なわけだから避けられはしないと思うが…。
まー、悪ぶってる素人相手だし人外の強さでもないから全然いいかと。

続き、期待してます。

194 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:37 ID:4V8/oZnc
そうそう。
白木って気の利いた友達もいることだしね。

195 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 16:04 ID:ukb+w6Ix
キョウちゃんの変貌っぷりに、別の人が書いてるのかと思たよ
ちょっと冷めた

196 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 16:59 ID:kQ9EEAWM
ま、トリップついてる訳でもねーしな。
少なくとも81氏には、納得できる説明は欲しい。



「壮大なドラマを描き上げる作家」と「設定厨」は紙一重って事か。

197 :81:04/01/22 17:29 ID:3rbuvoKe
続きにも書いてありますが、純粋にキレた(又は本気になった)だけです。
千佳視点からでは恭二の心の内面が描けないので・・・。
ブチギレ直前からキレた後の恭二の内面は、恭二視点の時に描けるかと。
一度はエリスのために、もう一度は・・・お楽しみって事で。
んじゃ、続きいきます。

198 :81:04/01/22 17:31 ID:3rbuvoKe
HR終了後。
「2日間の自宅謹慎。」
それが恭二に下った処罰だった。
「重いのか軽いのかよく解らんなあ・・。」
教室内で帰宅準備をしている恭二と、白木君の会話内容だ。
「藤原さんに処罰は?」
「あってたまるか。エリスは被害者だぞ。」
「確かにな。しっかしお前、キレると人格が豹変するのは相変わらずだな。」
「・・そんなに変わって見えるか?」
「ああ。別人にしかみえねーよ。」
「確かにこれ以上は無いって程に頭に来たが・・。」
そういって鞄に荷物を詰め終えた恭二は席を立った。
私は恭二に声を掛けようとしたが、それよりも早く。
「キョウちゃん、一緒に帰らない?」
(あ・・・・。)
先に藤原さんが恭二を捕まえてしまった。
「ああ。真っ直ぐ家に帰るようにと厳命されてるから、エスコートはできんが・・。」
「ううん・・昼間私の事守ってくれた・・それだけで私は十分幸せよ。」
「そうか・・・・それと、白木・・頼みがあるんだが。」
「ん?」
「手間を掛けさせてしまうが・・’後のこと’を任せていいか?」
初めは何だ?という顔をしていた白木君がその言葉を聞いて、
ああ、なるほど、と納得した顔を見せた。

199 :81:04/01/22 17:31 ID:3rbuvoKe
「いいぜ。まあ、お前は家でまったりしてろや。」
その白木君の言葉に恭二は、「すまん。」と一言答えると、藤原さんと一緒に教室を出て行った。
私は何故か溢れそうになる悲しみを堪えながら、一人家路についた。
家に帰ってから、ひたすら呆けて過ごしていた。
食事も満足に喉を通っていない。
親に不審に思われないように、ダイエット中と適当に嘘をついておいた。
いつもより早く、ベッドに潜り込んだ。
今日一日の出来事が否応無しに頭をよぎる。
恭二が藤原さんに向けていた、あの笑顔。
(恭二・・私にあんな優しい顔・・向けてくれた事一度も無かった・・・)
阿部達との乱戦中の、あの必死の横顔。
(あんなに必死な恭二の顔・・・始めて見た・・・。)
あの笑顔が向くのは藤原さんの方。
必死になって戦ったのは藤原さんのため。
その事実が、私の心を更に打ちのめしてゆく。
「うぅ・・・ぐす・・・うっううう・・・・。」
悲しみも、涙も堪え切れずに嗚咽を漏らす。
どうして、あの笑顔が向く方向に居るのが私じゃないんだろうか。
どうして、私のために必死の顔をしてくれないのだろう。
悔しさと悲しさに締め付けられる心。
(そんなに藤原さんのことが大切なの・・?)

200 :81:04/01/22 17:32 ID:3rbuvoKe
恭二は弱くて、だらしなくて、私が居ないと駄目な奴で、
私がいつも一緒に居ないと駄目だと、ずっと、そう思っていた。
(でも、恭二は一人でちゃんと起きられる・・・。それに
自分の身を守るどころか、大切な人を守る事だってできる・・。)
無愛想で、私以外の女の子には話しかけもしないと思っていた。
私だけに親しくしてくれるのだと・・・。
しかし、現実は違った。恭二は他の女の子にも優しい。
(私・・・とんでもない勘違い女だ・・・。)
顔を埋めた枕は、涙で湿り始めていた。
恭二には私が一緒に居ないと駄目なのだとずっと思っていた。
それは大きな、とても大きな勘違いだった。
一緒に居ないと駄目なのは恭二の方じゃない・・私の方だ。
生まれて初めて、恭二との距離が遠く感じられた。
部屋の壁にそっと手を触れる。
(この壁の向こうに恭二が居るのに・・・すぐ近くに居るのに・・。
なんで・・・こんなに距離を感じるの・・・。)
恭二との繋がりが・・全て否定されて消えていく。
「きょうじ・・・・きょうじ・・・・。」
頬を伝う涙はいつまでたっても止まらない。
恭二を想えば想う程、胸の切なさはその強さを増す。
寂しさと、心細さに耐え切れずに、自分の腕で自分の体を抱きしめた。
なんで、この体を抱いている手は恭二の手じゃないのだろう。
何故自分の手なのだろうか。
欲しい。恭二の温もりが、欲しい。
堪らなく・・・何よりも、欲しい。

201 :81:04/01/22 17:33 ID:3rbuvoKe
ずっと一緒に居て欲しいずっと傍に居て欲しい私だけに微笑んで
欲しい私のためだけに必死になって欲しい・・・・・!!
堰を切ったように溢れ出す恭二への想い。
(私・・・・私・・・・・・恭二の事・・・・・・!)
初めて、そしてはっきりと自分の気持ちに気が付いた。
(私・・・・恭二の事・・好き・・・・・大好き・・・。)
ほんの少しだけ、胸の内が暖かくなった。
だが、それも束の間。
(でも・・恭二の心も・・・笑顔も・・向いているのは藤原さんの方・・・。)
恭二は、私の事はその他大勢の女の子の内の一人程度にしか認識していないだろう。
恭二の心がが私の方向へ振り向くことは無い。
絶望が、私の心に生まれた。
(何で・・・何で今頃になって気づくのよぉ・・)
悔しさに、うつ伏せのままベッドを力いっぱい鷲づかみにする。
(今更気づいたって・・・今更・・・・遅すぎるのよ・・・!!私のバカ!!)
もし、これが3月頃・・いや、せめて一週間前だったなら・・・。
(きょうじ・・きょうじ・・・)
欲しい、何か欲しい・・・恭二との繋がりが。
まだ、恭二と私は途切れていない事を証明するものが・・。
何か・・・何か無いのか。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!)
そうだ、あの時の。
私はベッドから勢いよく飛び起きて、机の引き出しを開けて、中を漁った。

202 :81:04/01/22 17:34 ID:3rbuvoKe
(ここに・・・ここに大切にしまっておいたはず・・・!)
お目当ての物以外は床に投げ捨てる。
(無い・・・無い・・・・どこ?)
焦燥感が徐々に強まっていく。
アレが無かったら・・・私・・・私・・・・。
机の引き出しの中を漁る指先に、軽い物がぶつかった。
そう、プラスチックのようなーーー。
「!!!」
私はそれを掴み、そして目の前まで持っていって、それを確かめた。
カーテン越しに窓から入ってくる月明かりがそれを照らし出した。
それは、たった100円の、安っぽいおもちゃの指輪。
「あった・・・よかった・・・・・・。」
見つけた指輪を両手で大事に握り締めて、胸に押し付ける。
これが・・・この指輪が今の私と恭二を結ぶ唯一の存在。
(暖かい・・・)
一度は止まった涙が、再び頬を伝う。
先ほどまでの涙は悔しさと悲しさから。
しかし、今回の涙は暖かさに安堵して。
再びベッドの中に入ると、指輪を恭二からプレゼントされた時に交わした約束が、
思い出の中から・・まるで昨日の出来事であったかのように鮮明に蘇ってくる。
(もう恭二は忘れちゃってるかもしれない・・・・
それに子供の頃の約束なんてとっくに時効かもしれないけど・・・。)
それでも・・今日この日、私は。
恭二との繋がりを示すこのおもちゃの指輪とあの時の約束。
この二つを大事に・・・大事にしようと、心に誓った。


203 :81:04/01/22 17:36 ID:3rbuvoKe
これで千佳視点終了。
今エリス視点で書いてますが、文が長い割に進んでいないので大幅修正中・・。

204 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 18:12 ID:svdPcAWd
(;´Д`)イイ!!王道イイイイイィィィーーーー!!!!

205 :通りすがりの変人:04/01/22 20:30 ID:Z0ym4/hk
グフッ・・・・・・・・
いつの間にかこんなスレがたっているじゃないか・・・・・!!!
俺もその内投下してやろケケケ

206 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 21:30 ID:LUHUWmDN
ダメだ!
これはダメだ!
本当に分岐にして貰わないとダメだ!
どっちも幸せにしてくれなきゃダメだ!

207 :名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:37 ID:fK84+A0/
俺は千佳だけでも良いが。
エリスも萌えるんだけどさ。千佳視点のおかげで千佳に滅茶苦茶萌えているので。

208 :名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:04 ID:xmCzsrA5
>>205
そんな事言うと期待してしまいますよ。

209 :名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:35 ID:II5RzdjF
この辺で、

是非是非今後起こりうるエロの場面は初々しく、かつ濃厚なのをキボンヌしてみる。

でも3Pは個人的にNG

210 :名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:55 ID:PtBChOD0
81さん、あなたを萌え殺しの殺人未遂容疑でタイホします。

211 :名無しさん@ピンキー:04/01/23 18:24 ID:M0EI5PNM
ここを発見して幸せだぁ!
モニタの前で悶絶しながら見ましたよ。
阿部なのか安部なのか一体・・・

212 :81:04/01/23 22:24 ID:xQJoZY9y
>210さん・・・刑期(おつとめ)は長くなりそうですか・・?
今エリス視点執筆中ですが、萌え要素を盛り込むのに悪戦苦闘中。
一度はエリスがアーパー娘化したり・・と作者泣かせな娘です つД`)

213 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 02:53 ID:NF/Il+CG
81さん、ガンガレ。
ご自分のペースをキープしつつ、納得できる作品
をお作り下さい。
私こと一読者は貴方の力作を待っております!

214 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 14:31 ID:1kIXOqAz
81の破壊力は世界一ィィィィィィッ!!

215 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 19:04 ID:WM0IT5Dt
ウリィイイイイイイイイイ
シュトロハイムからカーズまで!一丸となって崩えるのだァァァァァァッ!!

216 :81:04/01/24 20:20 ID:Rox6LMcK
そろそろ頃合かな・・・そこそこ書けたので投下します。
エリス視点です。少々はしょり気味ですが・・・省けるところは省いていかんと・・。

キョウちゃんと一緒にお昼ご飯を食べ終えて、雑談を交わしているときに、彼等はやってきた。
俗に言う’不良’という輩である。
不良達が教室に入ってきた時、私は少し’ヤバイかな〜?’と危惧した。
そしてすぐに、それは現実となった。
4人の不良達を纏め上げている3年の阿部。
数週間前から私は阿部から言い寄られていた。
余りにもしつこいからつい先日はっきりと言ってやったのだ。
’あんたみたいな奴は例え10億積まれてもお断りよ’と。
生理的に嫌悪感が先に来るタイプの人間だったからだ。
それに、この男からは’金髪女をモノにする=一種のステータス’といった意図が感じられた。
こいつも今まで出会った他の男と同じだ。
金髪で物珍しいから言い寄ってきてるだけだ。
決して’藤原エリス’という個人に惚れて近寄ってきているわけではない。

217 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 20:39 ID:DXmxLlLT
ん?

218 :81:04/01/24 20:40 ID:8t21DMkm
・・・キョウちゃんが私に惚れているかどうかははっきりしないけど、
私とキョウちゃんの場合、私がキョウちゃんの事を好いているから問題はないし、
キョウちゃんは私を大切に思ってくれている。
決して器用じゃないけど、彼の仕草や言葉の一つ一つからそれが伝わってくる。
私は毎夜、キョウちゃんの顔を思い浮かべて幸せな気分に浸って眠りにつく。
そこまでキョウちゃんを想っている。だから、他の男になびく必要なんて無い。
私が予想しきれなかったのは、この安部という男の粘着度。
昼休み、皆が居る所に着てまで・・・性根まで腐っていると心底思った。
不良達は怒鳴り散らしながら私の前までやってきた。
(ほんっと・・しつこい男ね・・・・。)
「んの・・クソアマ・・・一丁前に男連れとはいい度胸だな・・。」
クソアマ呼ばわりされたのには腹が立ったが、連れ添っているように見えるのは大歓迎。
(・・・そんな事考えてる場合じゃない・・。)
とにかく、キョウちゃんに飛び火しないようにしないと・・。
「あら・・・何か用かしら?」
相手の注意の全てをこちらに向けさせる必要があった。

219 :81:04/01/24 20:42 ID:8t21DMkm
>217派生元スレでレスくれた方かな・・?thx。

私の心の大半を恐怖感が占めていたが、精一杯気力を振り絞って挑発的な言葉を出した。
「とぼけんなよコラァ!」
お腹にまで響きそうな大声をあげる不良達。
(やっぱり、ちょっと怖いかも・・・。)
ちょっとどころじゃなかったけど、強がってないと付け入られる。
「エリス、何かあったのか?」
ああ、もう・・キョウちゃんったら間が悪すぎ。
不良達がこの場を去るまで黙ってくれた方が都合が良かったのに。
首を突っ込んじゃったものはしょうがない。
不良達の気を完全にこちらに向けさせないと。
「ええ・・あんまりしつこいもんだから、はっきり言ってやったのよ。
アンタみたいな奴は例え10億積まれてもお断りよ!って。」
私の言葉にキレたのか、阿部が拳を振りかぶった。
「っんのクソアマァ!」
ここで予想外なのがもう一つ。
いくら不良とはいえ、女に手を挙げるほど腐ってはいないと思っていた。
だが、彼は私の思っていた以上に腐っていた。

220 :81:04/01/24 20:43 ID:8t21DMkm
私は目を瞑って覚悟を決めたが、咄嗟にキョウちゃんが庇ってくれた。
続いて私に対する罵倒が始まり・・・そしてとうとうキョウちゃんがキレた。
阿部の喉下にヒットする蹴り。
何処からどう見ても、キョウちゃんは本気で怒っていた。
雰囲気がガラリと変わって、豹変したキョウちゃんは初めは怖かったけど、
怒っているのも戦ってるのも、私の為なんだ、と気付くとその恐怖感は一瞬にして払拭された。
キョウちゃんが不良共を叩き伏せるまで、5分とかからなかった。
そして・・・結局私はお咎め無し、キョウちゃんは二日間の自宅謹慎となった。
何気に今回の騒動で、阿部たちの退学がほぼ決定した。
騒動のあった次の日。
(キョウちゃんの居ない学校って・・・つまんないな・・・。)
始業前、机に座ってそんな事を考えていると、鳴沢さんが教室に入ってきた。
(・・・・あれ?)
今日の鳴沢さんはどこか違って見える。
いや、外見はいつもと変わらないんだけど、何か違って見える。
吹っ切れたというか、迷いが無いというか。
・・・何かいい事でもあったのかな?
私の予想通りというか、何というか。
今日の鳴沢さんはやたらとハイテンションだった。

221 :81:04/01/24 20:45 ID:8t21DMkm
いや、ハイテンションというのも語弊があるかもしれない。
元気一杯だが、それはオーバーすぎる程のものでもない。
(もしかして・・・・好きな人でも出来たのかな・・・。)
鳴沢さんが好きになる人って、どんな人だろう。
あまり鳴沢さんと話さないから彼女の性格とか良くわからない・・
・・彼女が私を敬遠している節があるから。
だけど、少しだけ興味ある・・かな。
私はあの日からずっとキョウちゃんの事を想っていた。
キョウちゃんの事を想うだけで、胸の奥が暖かくなって満たされた気分になる。
(・・・そうだ。)
今日は土曜日、半ドン授業で、キョウちゃんのご両親は共働き。
(お昼ご飯一緒に食べられるじゃない。)
決めた。
今日のお昼はキョウちゃんのお家で、キョウちゃんと一緒に食べよう。
(・・私の手料理を食べてもらうのもいいかも・・・。)
授業が終わるまでが待ち遠しくて仕方が無かった。

とりあえず一区切り。
過負荷(?)で書き込みできずにマジで焦りました。

222 :81:04/01/24 20:49 ID:8t21DMkm
もう1レスだけ失礼します。
IDが途中で変わってしまっていますが、
一回目の書き込み終了後、ルーターが不具合起こして一回電源入れなおしました。
多分その影響かと思われます。

223 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 21:13 ID:g55Ego72
>>222
乙です。

ところで、pink鯖は20時台に負荷が常識外れになりますので、
都合がつくなら他の時間帯に書き込まれた方が良いかと。

224 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:12 ID:TNYDxTXa
うおおおおおつううううううううう!
GJGJGJGJJGJGJGJJGJAspdfぽおおおおおおおおおおぶ

225 :とりあえず:04/01/24 23:31 ID:Vr9cLXZh
「ふわーあ。」
とても眠い。いつものことだが、今日の朝は格段だ。
「どうしたの孝ちゃん、とても眠そうだけど。」
「いや〜、ちょっと友達に借りたゲームが面白くて、つい徹夜を。」
「もぅ、来年から孝ちゃんも受験でしょ。そんなことで大丈夫なの?」
「た、ぶん大丈夫だと思う。」
そんな会話をしながら、俺はいつもの通り、幼馴染の香奈と一緒に登校していた。
幼馴染といっても、俺より1歳年上なのだが、俺のほうはそんなことは昔から
別段気にしたことはない。
「ちゃんと、規則正しい生活を送ること。わかりましたか?」
「・・・、はぁい。」
まぁ、香奈の方は多少お姉さん顔をしているみたいだが。
「ねえ、今日も学校終わったら門で待っててね。」
校舎に入ると、いつもの通り香奈がそういって、自分の教室に走って行った。
俺も自分の教室に入ると、
「おいおい、いいなぁ孝市。あんな綺麗なお姉さんと毎日一緒に登下校できて。」
いつものように悪友の健が俺に茶々を入れてくる。
「そうか?別に俺はそう思わないけどな。結構細かくて疲れるぞ。」
「ばーか。お前は何もわかってないな。その美貌のために、今まで何人もの野郎どもに
告白されたという話だぞ。」
「ふーん、そんなもんかな。」
俺は、小学校から今の高校までいつも一緒に通っているせいか、どうもそういうことには関心がもてない。
「もったいないなぁ、おい。」

226 :とりあえず:04/01/24 23:35 ID:Vr9cLXZh
昼休み、俺はいつも通り購買でパンを買いに行くことにした。ここの購買所では生徒のみならず、教師までも大量にパンを買っていくので、すぐ売りきれてしまうことも多い。
「おい孝市、早くパン買いに行こうぜ。売りきれちまうぞ。」
「すまん健、ちょっと、催して来ちまった。先に行っててくれ。」
「じゃあ、先に行くからな。」
遅れて購買所につくと・・・、そこはもう祭りの後。すでにパンは売り切れていた。
(くっ、遅かったか。)
失意と空腹まま、教室への帰途へとついていると、布に包まれた箱を二つ持った香奈が
俺を見つけると、駆け足で近づいて来る。
「あっ、孝ちゃん。何やってるの?」
「いや、ちょっと購買でパンを買いに行った、けど売りきれてた。」
「あっ、ちょうどいいね。私今日ちょっとお弁当作り過ぎて困ってたの。」
「いや、遠慮するよ。なんだか手作り弁当なんて恥ずかしいし。」
「じゃあ、屋上で食べよう、ね。」
結局、そのまま押し切られて屋上で食べることになってしまった。

「さっ、遠慮無く食べてね。」
すでに空腹に耐え兼ねていた俺はすぐに弁当に手をのばした。
「もう、誰も取らないから、もっとゆっくり食べなさいよ。」
「はぁい。」

227 :とりあえず:04/01/24 23:37 ID:Vr9cLXZh
その弁当を食べている間、俺の顔をじっと見つめる視線に気がつく。
「な、なんだよ。俺の顔に何か変なものでもついてるか?」
「いや、そんなことじゃないの。あの・・・、お弁当美味しい?」
俺はそんなことを言う香奈をからかってやろうかと思ったが、思いのほか、
弁当が美味しかったので、ここは素直に答えることにする。
「うん、美味しい。」
「良かった!」
香奈のこの眩しい笑顔をみて、なんだか嬉しいような、恥ずかしいような、
なんだか複雑な気分だ。
「ほら、顔にご飯粒ついてるよ。」
「いいって、俺もう子供じゃないんだし。」
はたから見れば、恋人同士のようなこの光景に俺は少し恥ずかしくなった。
その後、食べ終わって教室に帰ったとき、健に文句を言われたのは言うまでもない。

228 :とりあえず:04/01/24 23:39 ID:Vr9cLXZh
放課後、帰宅の用意をしようと机の中を片している時、机の中に手紙が入っているのを見つけた。
『放課後、体育館の裏で待ってます。』
(なんだこれ、これだけじゃ何だかわからないな。)
俺は、門で待たしている香奈に申しわけないとは思いつつ、どうしても真相が知りたくて、体育館の裏へと向かう。
体育館裏につくと、そこには1人の女の子がいる、確か同じクラスの月見さんだ。
「ごめん、待った?」
「そ、そんなことないよ。私も今来たところだから・・・。」
月見さんはなんだか妙にもじもじしていて、俺の顔を直視しようとはしない。
「俺、なんか月見さんに悪いことしたかな?」
「そうじゃないの。そうじゃなくて、あの・・・。」
気のせいか、何だか顔が妙に赤くなっているような気がする。
「好きです!」
「えっ!?」
意外な展開に、俺は思わず声にもならない声をあげると、その場で硬直してしまう。
「あ、あの・・・。」
俺があいづちを打つ間もなく、月見さんはその頬を赤く染めて、続ける。
「わ、私と付き合ってくだ・・さい。」
クラスメイトから呼び出しを受けて突然の告白。そんなドラマでしか見たことの無い光景に立ち会って、俺は頭が真っ白になるような感覚になる。
俺は急な出来事に戸惑いながらも必死に言葉を紡ぎ出す。
「ご、ごめん。正直、君のことをあんまりよく知らないんだ。都合の良い返事ということはわかっているけど、少し考えさせて欲しい。」
「そう・・・、ですよね。ごめんなさい。私、江見君の気持ち考えずにこんなこと言って、
本当にごめんなさい。」
そういって、月見さんは走って行ってしまった。その顔からはうっすら涙がしたたっていたような気がした。

229 :ナイスネイチャ ◆MQj9meTkdw :04/01/24 23:41 ID:xOpbI1bw
すいません。
今、構想を考えているんですが、
最終的には、レスのようにするんですが、途中でサブキャラとのHを入れて
もいいですか。

例→ 幼馴染の男の子と一緒に部活動をしている女の子とのH

ご意見をお願いします。<(_ _)>
ただ、初心者なので、81さんみたいに上手ではありませんが、頑張って書いて
みたいたいと思います。


230 :とりあえず:04/01/24 23:42 ID:Vr9cLXZh
(やばい、香奈との約束の時間を20分も過ぎてる。)
俺は怒りに身を震わせている香奈の姿を想像しながら、急いで門に向かう。
「ごめん、ごめん、大分遅れた。」
「う、うん・・・。」
あれ、俺は違和感に気が付いた。いつもなら、レディを待たすのは失礼だの、鞄を持てだのと文句を言うはずなのに、今日に限ってそれがない。
俺達は会話も無く、そのまま妙に気まずい雰囲気のまま下校していく。
そしてそんな雰囲気のまま、公園に来たところでようやく香奈が口を開いた。
「ねぇ・・・、今日、クラスメイトの子に告白されたんでしょ。」
「えー!何で知ってんだよ。まさか、見てたのか?」
どこから見られていたのだろうか、と思っていると
「で・・・、どうなの?」
「は?」
「受けるの?交際。」
「うーん、どうしようかな?結構可愛い子だったし。」
「どっちなの!?」
いきなり香奈が声を荒げて俺に迫る。
「おい、一体どうした・・・、んぐ!」
言葉を言い切る前に、俺の唇は、香奈の温かい唇によって閉ざされる。
その急な出来事に俺はバランスを崩し、唇が重なったままベンチに倒れこんでしまう。
突然の出来事に俺は抵抗することさえ忘れて、ただ香奈の行為に身を委ねていた。
「うぷっ・・・、はぁはぁ。」
唇が離れると、俺が質問をする間もなく、
「なんで、私の気持ちに気付いてくれないの?やっぱり私じゃ駄目なの?
私はずっと、孝ちゃんの側にいたのに。」
香奈は俺にそう言った。その顔にはうっすら涙を浮かべている。
「はっ!・・・、何言ってるんだろ私。ご、ごめん、今のことは忘れて。」
そういって、香奈はそこから走り去って行ってしまった。
俺は、急な出来事で頭の中が混惑し、そこに立ちつくすだけだった。
そんなどぎまぎした状態で家に帰ると、今日あった、あまりにも非日常的な出来事に
ついて整理し、自分を落ち着かせると、現実逃避とばかりに、夕食も取らずに寝てしまった。

231 :とりあえず:04/01/24 23:44 ID:Vr9cLXZh
すません、とりあえずレスして見ました。

232 :ナイスネイチャ ◆MQj9meTkdw :04/01/24 23:49 ID:xOpbI1bw
>>とりあえずさん
すいません。レスの途中にお邪魔しました。<(_ _)>

>>229の訂正
レス→スレです。
こんなこと平気で間違えてますので、あまり期待しないで下さい。<(_ _)>


233 :とりあえず:04/01/24 23:50 ID:Vr9cLXZh
よく見ると、凄い下手だな。
_| ̄|○  俺のSS。

234 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:55 ID:GLAuFMRS
>>233
俺はいいと思うよ。早く続きキボーン

235 :名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:56 ID:x31smwrZ
暴走系姉モエ━━━━━━(;´Д`)━━━━━━ !!!!!

236 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:05 ID:JCHOKQ8E
おっしゃああああ、書き手二人目誕生!ってのが私を含めた住人の感想でしょうか。
んじゃ、こっちも中型萌え爆弾投下ッ!していいのかな?
あと、書き手増えたのでネーム変更。





237 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:07 ID:JCHOKQ8E
そして、待望の授業終了のチャイムが鳴った。
(ん〜〜一応お買い物していった方がいいかなあ・・。)
まず、商店街に寄って、それからキョウちゃんのお家に向かう事にしよう。
担任が教室に入ってきて、HRを始める。
何故だろう。
早く帰りたいときに限ってHRが長いのは。
担任の連絡が一通り終わって、ようやく私は学校から開放された。
私は足早に教室を出た。
途中で白木君が教壇で何か言っていたな気がする。
(ん〜〜でも緊急事項ならHR中に時間裂いて貰うよね・・。)
わざわざ先生が出て行ってから言うってことは、それほど大した話じゃないのだろう。
私は勝手に自己解釈して商店街へと向かった。
この街の商店街は規模こそ中規模だが、活気がある。
休日などは人でごった返すほどだ。
(今日は割りと空いてる・・。)
肉屋、魚屋、八百屋等を順に回っていく。
(ん〜〜〜・・キョウちゃんの好物って何だろ・・今度ちゃんと聞いておかなくっちゃ)
仕方なく、今回は無難な線で行くことにしよう、と決めた。
「焼き魚と、お吸い物と、茶碗蒸しと・・後はホウレン草のお浸し・・と。」
献立を決めると、私は必要な材料を買い集めて、キョウちゃんのお家へ向かった。

238 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:07 ID:QiIBucl/
>>とりあえず氏
最っ高!!また今までとは違った感じが堪らないです。

239 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:08 ID:AlzWCvKL
>>236
爆弾楽しみにしてますよ〜
(^-^)/(((((((((●〜*

240 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:09 ID:JCHOKQ8E
「え〜っと、確かこのマンションの・・・。」
エレベーターに乗り込んで、目的の階のボタンを押す。
ゴウン、と重い音を立てて、エレベーターの扉が開いた。
廊下を歩いていって、表札を確かめてゆく。
「東雲・・東雲・・・と、あったあった。」
東雲と書かれた家の呼び鈴を押す。ぽちっとな。
数秒後、インターホンから「はい」という声が聞こえてきた。
「キョウちゃーん、私だよ〜。」
インターホン越しにそう呼びかけると
「うお!?エリスか!?ち、ちょっと待ってくれ!」
ブツ、とインターホンが切れると
中からなにやらドタバタという音が聞こえてきた。
(・・・掃除でもしてるのかな・・?そんなの気にしなくていいのに。)
1分位した後で、玄関の扉が開いてキョウちゃんの顔が見えた。
「すまん、ちょっと家の中散らかってて・・。」
「ううん・・・それよりキョウちゃん、お昼ご飯食べた?」
「いや・・・まだ食べてないが・・・?」
キョウちゃんは何だ?何だ?という顔をしている。
「お昼ご飯・・一緒に食べようと思って。」
そういって手に提げていた、食材が入りのビニール袋を見せる。
「そうか・・・・ああ、立ち話もなんだから、上がってくれ。」
「うん」
キョウちゃんのお家にお邪魔するのはこれが初めて。
私はキョウちゃんに連れられて、リビングにやってきた。

241 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:10 ID:JCHOKQ8E
リビングというより、キッチンも食堂もいっしょくたになっているLDKという奴だ。
「何買ってきたんだ?」
「えっとね・・メインはお魚にするつもりなの。」
「・・・って、エリスが作るのか?」
「勿論・・・って、私がキョウちゃんに出来合いのもの出す訳無いでしょ。」
「いや・・・そうか。ありがとう。」
何やらキョウちゃんは別な心配をしているようだ。
ここは一つ、とびっきり美味しい物を作って驚かしちゃえ。
「キョウちゃん、このエプロン借りていい?」
「ん?・・ああ、俺の奴使ってくれ。デニム生地のヤツな。」
ちなみに一回も使った事は無いぞ、とキョウちゃんは付け足した。
エプロンを付けて、台所に立つ。
制服にエプロンつけるのなんて、調理実習以来かなあ。
「キョウちゃん、調味料とか勝手に使わせてもらっていい?」
「ああ。好きなだけ使ってくれ・・後、場所が解らなかったら言ってくれ。」
「ありがと・・出来上がるまでちょっとだけ待ってね。」
そう言って私は料理に取り掛かった。
そして40分後。
「ほおぉぉ・・・・。」
キョウちゃんが感心しきった声を上げた。
「まさか茶碗蒸しを作れるとは思わなかったな・・・。」
食卓の上にはホウレン草のお浸し、シメジと豆腐のお吸い物、
鶏肉入りの茶碗蒸し、ブリの照り焼きが並んでいる。

242 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:10 ID:JCHOKQ8E
「そうでしょ・・ささ、食べてみて。」
「そうだな・・・・頂きます。」
キョウちゃんは、私の料理を美味い美味いと言って、一つ残さず食べてくれた。
「ご馳走様でした。」
「お粗末様です・・・。」
湯飲みにお茶をそそいで、キョウちゃんに差し出す。
「サンキュ。」
その時、私はある事に気がついた。
「あ、キョウちゃんちょっと待って。」
「ん?」
私は対面のキョウちゃんの頬に手を伸ばす。
「どうした?」
そして、ほっぺた(というより顎に近い)についたご飯粒を取った。
「ごはんつぶ。ついてた。」
私の人差し指についたご飯粒を見せると、キョウちゃんは顔を赤らめた。
「む・・・恥ずかしい所を見せてしまったな。」
「そんなことないよ」
(だってそういう所も大好きなんだから・・・。)

243 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:11 ID:FleiPY2f
>>229
それが幼馴染みの女の子との関係に影響を与えるようならOKじゃない?
いろんな葛藤とかドラマガ生まれそう。今まで私が○○くんの一番近い所にいたのに…とか。

そういう部分を書かないで流してしまうなら、冗長になるから止めた方が良いと思う。


244 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:11 ID:JCHOKQ8E
そういって、人差し指のご飯粒をぺロっと口に入れる。
「な・・・・!」
私の行動を見て、キョウちゃんは益々顔を赤くした。
「ん?どうかした?」
「・・・・・・いや、なんでもない。」
キョウちゃんはそういうと、食器をシンクに置いて洗い始めた。
(もしかして、私・・大胆な行動取った・・のかな。)
自分ではそういう意識は全く無かったのだけど。
「あ、キョウちゃん私も手伝う。」
「いや、エリスはくつろいでてくれ。」
「そう・・・?じゃあ、キョウちゃんのお部屋にお邪魔していい?」
「ああ。玄関脇の部屋・・リビングから向かって右な。」
「ありがと。」
(・・・う〜〜〜ん・・・これはまた。)
キョウちゃんのお部屋(8畳くらい)は見事なまでに
殺   風   景だった。
飾りっ気なんて言葉はこの部屋には無用の長物らしい。
テーブル、テレビ、学習机、本棚。
(男の人の部屋ってこういうもの・・なのかな。)
敷いてあった座布団にちょこんと座る。
(キョウちゃんは普段ここで過ごしてるんだ・・・。)
少しして、キョウちゃんがお部屋にやってきた。
お盆に(麦茶かウーロンか)お茶の入ったグラスを二つ載せている。
そのグラスをテーブルの上において、キョウちゃんは私の向かいに腰を下ろした。

245 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:12 ID:JCHOKQ8E
それから、キョウちゃんと色んなお喋りをした。
「ふ〜ん・・じゃあ、キョウちゃん武術やって長いの?」
「ああ。もうそろそろ12〜3年か。腕前は・・昨日見てもらったとおりだ。」
「うん、すっごく強かったね。カッコよかったよ、キョウちゃん。」
「・・・あの時の俺・・・は・・・怖くは無かったか?」
搾り出すようにして言葉を綴るキョウちゃん。
「初めは・・ちょっとだけ怖かったよ・・だけどね。」
底で私は一度言葉を切った。
「キョウちゃんがこんなに怒ってるのも、私を護ってくれてる為なんだな
・・って理解したら、怖いどころか嬉しくなっちゃった・・。」
その言葉を聴くとキョウちゃんは「ふぅ・・。」と一息ついた。
「そうか・・よかった。」
同時に安堵の表情を見せる。
もしかして、私にそういう一面を拒絶されるのが怖かったのかもしれない。
「・・・・お茶のおかわりを持ってこよう。」
そういうと、キョウちゃんはお盆に空になったグラス二つ乗せてキッチンへ向かった。
部屋には私が残された。
少し落ち着かなくなって、私は部屋の中を見回した。
椅子の背もたれに半袖のシャツが掛けられているのが目に付いた。
(あらら・・あんな掛け方じゃシワになっちゃう・・。)
椅子の背もたれからシャツを取る。

246 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:13 ID:JCHOKQ8E
(このシャツを・・・キョウちゃんが着ていた・・・。)
私の心の奥から、悪戯心というか、興味というか。
そういうものが湧き上がってくる。
同時に、鼓動がどんどん激しくなっていく。
(まだもうちょっとかかる・・よね。)
キョウちゃんはまだキッチンに居る様だ。
(・・・少しなら、いいよね・・。)
私はシャツを抱きしめて、すう・・・っと息を吸い込んだ。
(・・・男の人の匂い・・・キョウちゃんのにおいだ・・・。)
パパの煙草臭い匂いとは違う。
(・・・・私、この匂い・・・・嫌いじゃないかも・・。)
一回で辞めようって思ってたのに、二度、三度と続けているうちに・・。
「な・・・何やってんだ、エリス。」
「ひゃあああああああああああああああ?」
後ろから急にかかった声に、私は肩を震わせて驚いた。
口から心臓が飛び出るんじゃないかと思うほどびっくりした。
恐る恐る後ろを見ると、顔を恥ずかしそうに赤らめたキョウちゃんが居た。
「あ、あははははは・・・・。」
笑ってごまかそうとする私。
キョウちゃんはテーブルの上にグラスを置いて「むむ・・」と唸りながら座った。
「なんか・・物凄く恥ずかしいんだが・・。」
「あ、あのね、椅子にシャツがかかってて・・そのままじゃシワになっちゃいそうだから・・。」
「そ、そうか。」
「う・・うん。そうなの。」

247 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:14 ID:JCHOKQ8E
気まずい雰囲気が流れる。
私はというと、動悸が全く治まらなかった。
(どうしよ・・・私、すごくドキドキしてる・・・。)
・・・もうここまでやっちゃったんだ。
だったら・・・。
「ね、ねえ、キョウちゃん・・。」
「な、なんだ。」
私は一度そこで言葉を切った。
鼓動が更に激しくなる。
(大丈夫・・・多分・・・だいじょうぶ・・・・。)
また一呼吸置いて。
「そっち・・・行っても・・・いい?」
「・・・・・あ、ああ・・・。」
キョウちゃんの声は少しかすれているように思えた。
(キョウちゃんも・・・ドキドキしてるのかな・・・。)
私は部屋の中を膝立ちの状態で移動して、キョウちゃんに近寄る。
(どうしよう・・・私、すごくドキドキしてる・・・。)
「あっ・・・・。」
足元をよく見ていなかったため、太ももがテーブルの足にぶつかって、
私はバランスを崩し、前のめりに倒れこんだ。
「だ、大丈夫か?」
けれど、床にぶつかる前に、キョウちゃんが抱きとめてくれた。
「う、うん。」
私の顔が、キョウちゃんの胸に当たっている。

248 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:15 ID:JCHOKQ8E
どくん、どくん、どくん。
キョウちゃんの鼓動が激しくなっているのが感じ取れた。
(・・・キョウちゃんもドキドキしてる・・・。)
私はとうとう堪えきれずに、手をキョウちゃんの体の後ろに回して、
キョウちゃんにもたれかかった。
「え、エリス?」
後ろに回した腕にきゅっと力を込める。
顔をキョウちゃんの胸に押し付ける形になった。
その状態で、すぅっと息を吸い込む。
鼻腔いっぱいにキョウちゃんの匂いが広がる。
(私・・・今物凄くダイタンなコトしてる・・・。)
鼓動は静まることを知らずに、高鳴り続けている。
体伝いに、キョウちゃんの鼓動を感じる。
視線を上げると、目の前に耳まで真っ赤になったキョウちゃんの顔があった。
視線が交錯する。
私の瞳の中にキョウちゃんの顔が映って、キョウちゃんの瞳に私が映ってる。
「ねえ・・キョウちゃん・・・・。」
「な・・なん・・・」
「私・・・・・あの日から・・・ずっと・・・」
「エリス・・・・。」
自然と、涙が頬を伝った。。
「殆どの人は・・・敬遠するか・・・・興味本位で近づくか・・そのどっちかだった・・。
キョウちゃんだけ・・だった・・!・・私を・・私自身を見てくれたのは・・・!」
「・・・エリスッ・・・・!!」

249 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:18 ID:JCHOKQ8E
「あ・・・・!」
キョウちゃんがゆっくりと私の後ろに腕を回して抱きしめてくれた。
「キョウちゃん・・・。」
キョウちゃんの体温がじんわりと伝わってくる。
初めて・・・キョウちゃんが抱きしめてくれた。
(温かい・・・・。)
ずっとこのままでいたい・・・。それが私の正直な気持ちだった。
どれくらい、そうして抱きしめ合っていただろうか。
もう辺りはすっかり茜色に染まっていた。
玄関で靴を履いて、爪先を床に軽く打ち付けて踵を合わせた。
「それじゃ、またね、キョウちゃん。」
「ああ。・・・謹慎中じゃなければエスコートする所なんだが。」
「うん。まだ明るいし、大丈夫だと想うけど・・気をつけて帰るね。」
「十分に、な。」
本当はずっとキョウちゃんと一緒に居たかったけど・・
そういうわけにもいかないのが残念。
私は名残惜しんで玄関扉を開けて、廊下に出た。
「うん。ありがと。」
そして、エレベーター・ホールで意外な人物とであった。

250 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:20 ID:JCHOKQ8E
これで一区切り・・今晩はこれ以上投稿は無いかな。
あと、以前指摘がありましたが×安部○阿部どこかで変換ミスがあったようです・・。

恭二、ここで手を出さないのはヘタレだろ・・!と私自身思いましたが、
ここで手を出すと千佳エンドに分岐する目が完全に断たれるので_| ̄|○
あと恭二自身、エリスを宝物のように思ってますから。

251 :ナイスネイチャ ◆nice1bUSVs :04/01/25 00:26 ID:PE20uxqT
<<81・RIBBON&RING
毎回楽しく見ています。お疲れ様です。
ほんとに文章上手ですね。
こんな文章を見た後、自分の作品を載せるのはどうも(汗
もう少し文章を勉強してから投稿します。
お邪魔しました。


252 :81・RIBBON&RING:04/01/25 00:33 ID:JCHOKQ8E
>251
経験談から言います・・・書かないと上手くなんないです・・(´Д⊂
とにかく買いて買いて・・・ですね。
文章下手でもいい。私は>251さんの作品見たいと思います。
偉そうな事言ってすんません。>ALL

253 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:36 ID:FleiPY2f
>>251
期待してますぞ!

254 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:47 ID:kt3T9x7n
>>250
読者の期待に応えて、わざわざ分岐へのつながりを残してくれるとはありがたいです。
どっちも幸せになってくれるならバンザイですし。
頑張って書いてくださいな。

255 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:24 ID:FleiPY2f
せいふくえぷろんはおとこのろまんだ

256 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:54 ID:bW2OcpO8
金髪の転校生 と 思い出のリボン のイベントをエリス視点で見たいと思いました。
もし可能でしたらお願いします。(*´д`)

257 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 02:01 ID:kjr3Mg/z
ごめん、俺さ、萌え死ぬ。

258 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 02:57 ID:PjRf/6sI
大丈夫、俺も、萌え死ぬ。

259 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:19 ID:46bb95I3
むしろ、みんな萌え死ぬ


260 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:23 ID:+7pjfwA1
もちろん、俺も、萌え死ぬ。

修羅場のヨカーン(;´Д`)

261 :210:04/01/25 04:10 ID:P4P7nSzm
スレ住人連続殺人犯こと81さんの刑が確定しました。
懲役内容は素晴らしいSSを書き続けることですw
ここは幼なじみスレ…ということで千佳ちゃんエンドきぼん。エリスは白木くんの良さに気付く、とかw

262 :とりあえず:04/01/25 05:03 ID:ywAsNlwl
窓から差し込む眩しい日差しを感じて目を覚ます。
どうやら、知らない間に寝てしまい、朝になってしまったようだ。
昨日、色々あったせいか、妙に頭が痛い。
(あーあ、何だか学校に行きづらいなぁ。)
正直、学校であの二人と遭うのは気が引ける。
そう考えると、ますます頭が痛い。視界までぐらぐらしてくる。
(目の前が、ぐらぐら・・・。)
俺はどうやら本当に風邪をひいたらしい。
運が悪いことに両親ともに出張に出ていて、今はいない。
母の、「香奈ちゃんがいるから大丈夫だわね。」が印象に残る。母はよっぽど香奈を信頼しているらしかった。
とりあえず俺は、香奈が来てくれる事を願いながら、ベッドに横たわった。
・・・、香奈は一向に来なかった。いつもは予鈴の20分前には、家のチャイムが鳴るはずなのに。
(まあ、当然か。昨日の今日だし。)
俺は寂しくも、自分で自分を看護することにした。
「ゴホッ、ゴホッ、えーっと、氷枕は、っと。」
こうして家を回っているうちに、ますます風邪が酷くなるように感じられる。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ。」
(駄目だ!もう、歩いていられない。)
俺は極度の発熱と頭痛のため、とりあえず近くのソファに横たわることにした。
ピンポーン!
酷く耳障りな音、今の俺の耳にずきずきと響く。

263 :とりあえず:04/01/25 05:05 ID:ywAsNlwl
(くそう、誰だよ。こんな朝っぱらに、勘弁してくれよ。)
チャイムはそれから何回も鳴っていたが、しばらくすると止まった。
ガチャッという音がした気がしたが、そんなことはどうでもいい。
寝ている場所が不安定なソファで、しかも布団もかけていない状態なので、
風邪は酷くなる一方だ。なんだか意識も曖昧に・・・。
「孝ちゃん!」
香奈の声が聞こえた気がする。
「ゴホッ、ゴホッ、いるわけないか。こんな時間に・・・。」
今は、10時50分。本来なら3時間目の授業の真っ最中だ。
真面目で、成績の良い香奈が来てくれるはずがない。
そう思いながら俺は眠りの床に入った。

264 :とりあえず:04/01/25 05:06 ID:ywAsNlwl
次に目がさめると、俺はベッドの上にいて、ちゃんと毛布もかけられている。
「あっ、やっと目が覚めた。全く、あれほど規則正しく生活しなさいって
言っていたのに・・・、でも良かった、無事で。」
そこにいたのは紛れも無い香奈だ。なんだか目がうるうるしている。
「あれ、香奈。何でここにいるんだ。香奈、学校は?」
時計を見ると13時10分。もう、昼休みも終わり、5時間目の授業が始まる頃だ。
「へへっ、サボっちゃった。」
サボった、ということは、あの時の声は紛れも無く香奈だったということになる。
香奈が言うには、孝市がまだ来てないと健が通告してきたのだと言う。
そして、心配になってそのまま学校を抜け出してきたとのことだ。
「香奈、お前なぁ・・・、痛たたた。」
「あっ、孝ちゃん。まだ起きちゃだめだよ。え〜っと・・。」
香奈はそういうと、俺の顔に自分の顔を近づけて行く。
俺は急に香奈に接近されて、思わず赤くなってしまう。
俺の額と香奈の額が触れる。香奈の額はほんのり冷たくて気持ち良い。
「ほら、まだ熱があるよ。何だか顔も赤いみたいだし。」
どうやら風邪のおかげで香奈は勘違いしてくれたみたいだ。
「今日1日看病してあげるからね。お姉さんにまかせなさい。」
「はぁい・・・。」
どうやら香奈は、こういう人を介護するということが好きらしい。

265 :とりあえず:04/01/25 05:07 ID:ywAsNlwl
「いいよう、自分で食べるから。」
香奈は俺の口におかゆを給仕してくれようとしたが、俺は漢として、
そんなことは許せない性質だ。
「もう、孝ちゃんは病人なんだから、今日は私に甘えていればいいの。
わがまま言うと食事抜きだよ。」
「うー。」
反論するのは無駄だと思い、俺は香奈に食べさせてもらった。
(くーっ、情けない。)
次に香奈は栄養があるからと、りんごをむいてくれた。まさに至せり尽くせりだ。
(・・・何だかいいなぁ、香奈のこういう姿。このまま抱きしめてみたいなぁ。)
はっ、と俺はいけないことを考えている自分を必死に否定する。
「あれ、何だか顔が赤いよ。」
「はは、熱がぶりかえしたかな?」
それから、香奈は色々俺を助けてくれた。
やっぱり持つべき者は女の幼馴染だなと思う。
そして、日が暮れてきた頃、
「今日、孝ちゃんの家に泊まって良い?」
俺は一瞬、ドキっとした。
(もしも香奈がここに泊まれば・・・、いや、俺は何を考えてるんだ。)
「いや、もう帰れよ。俺はもう大丈夫だから。」
「・・・、そう。でも、もし何かあったらよんでね。」
「はいはい、わかりました。」
香奈が帰り支度をしている間、俺は安心したのか、急に眠気が襲ってきた。
「・・・昨日、あんなことがあったけど、私本当に孝ちゃんのことが・・・。」
そう聞こえて、俺の唇に何か温かくて、柔らかいものが触れた気がした。
そして、俺はそれが何であるかを深く考えもせず、眠りに入っていった.

266 :とりあえず:04/01/25 05:13 ID:ywAsNlwl
とりあえず、孝市の鈍感さを押し出して書いてみました。

267 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 05:15 ID:+7pjfwA1
でも孝市もまんざらじゃないみたいだな〜。
まさかこんな時間にリアルタイムで見られるとは思わなかったよ。乙彼

268 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 09:13 ID:kjr3Mg/z
悶々とするよね?

269 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 10:28 ID:6sJbxIBq
うお、萌える。
萌え死ぬ。燃え尽きる。

   从 从
 从_| ̄|○从 ボッ(青い炎)

  _| ̄|⊂・∵:...  サラサラ

270 :81・RIBBON&RING:04/01/25 11:18 ID:JCHOKQ8E
日曜ってのは惰眠を貪れるのが最高ですね。
さて、エリス視点一応書き終わって(まだ推敲してないけど)恭二視点に。
またまた豹変した’恐ちゃん’が見れます。
と同時にシチュに若干の’燃え’が入っております。
私は’燃え’は’萌え’の効力を上昇させる、いいスパイスだと思ってるんですけど。


271 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 13:13 ID:SOCJNfKd

    盛り上がってまいりますた!!
 

272 :81・RIBBON&RING:04/01/25 13:23 ID:JCHOKQ8E
修羅場は両方エンドの時に・・・。後、白木君には嫉妬の塊のような義理の妹が・・・。
分岐まであと少し・・・分岐後にえちぃシーン入れる予定です。

一階からエレベーターが上がってくる。
(あら?)
エレベーターの中に居る人物に、見覚えがあった。
エレベーターのドアが開く。
その中から出てきたのは制服姿の鳴沢さんだった。
『え?』
お互いの声が重なった。
「な・・・鳴沢さん?」
「藤原さん・・・なんでここに?」
お互い、戸惑っているのが解る。
「私の家、この階にあるの。」
鳴沢さんが口を開いた。
「え・・・。」
ということは・・鳴沢さんはキョウちゃんのご近所さんって事?
「藤原さんは、なんでここに・・・?」
「え・・・えっと、キョウちゃんの所に・・・。」
私がそういうと、鳴沢さんは凄く傷ついたような顔を見せた。
(え・・・なんでそんな顔を・・・。)
しかし、すぐに鳴沢さんは凛とした態度を見せた。
「ふぅん・・・それじゃあね。」
そういうと、鳴沢さんは廊下を歩いていった。
「え・・えっと・・・?」
・・・・・・・・どういうこと?

273 :81・RIBBON&RING:04/01/25 13:24 ID:JCHOKQ8E
そして火曜日、キョウちゃんが登校して来て謎が解けた気がした。
(月曜日も謹慎中・・日曜日はカウントされてなかった・・気の毒なキョウちゃん。)
つい先日、席替えがあって私は、
キョウちゃんと鳴沢さんの両方を見渡せる位置に座っているのだが・・。
鳴沢さんはぼ〜っとキョウちゃんの方を向いていることが多い。
・・・キョウちゃんはいつもどおりのマイペースだけど。
決定的だったのが体育の時間。
女子と男子は授業内容が違うんだけど・・鳴沢さんは男子の方ばかり見てた。
その視線の先には・・・言うまでもなく、キョウちゃんの姿が。
(むむ・・・・むむむ・・・これは・・・・ライバル出現・・・なのかなあ?)
これは私もうかうかしていられなくなったかな。
そして、時間は流れて・・・。
水泳の授業が始まってそしてしばらくして期末テストが始まった。
無論その間、私と鳴沢さんの間でさりげない牽制の応酬が行われていたのは言うまでも無い。
元々余り仲は良くなかったから、キョウちゃんは「まあ、いつものことだろ・・。」
ぐらいにしか思っていないのが幸いだった。
けど、そのおかげでキョウちゃんとの仲は進歩していない。
そして、テストの最終日。
私は試験終了後、キョウちゃんと商店街を歩いていた。
昼食は先ほど大手のハンバーガー店で済ませてきたところだ。
今日の商店街はやたらと込んでいる。
油断するとキョウちゃんとはぐれてしまいそうだった。
急に、キョウちゃんが足を止めた。

274 :81・RIBBON&RING:04/01/25 13:24 ID:JCHOKQ8E
「きゃ・・・」
私は反応しきれずに、キョウちゃんの背中にぶつかった。
「キョウちゃん?どうしたの・・・?」
キョウちゃんの顔を見ると、何やら難しい顔をしていた。
「・・今の・・・・いや、まさか・・・?」
「キョウちゃん?立ち止まってたら邪魔になるよ・・?」
「エリス、すまん!!」
キョウちゃんはくるっと回ってこっちを向いた。
「今日のデートはここで切り上げだ・・・」
「え?え?どういうこと?」
「とんでもなく嫌な予感がする・・・!この埋め合わせは後日必ずする!!」
そういうと、今日ちゃんは人波をかきわけて商店街を進んでいった。
「ち、ちょっと・・・もう・・・何なのよ。折角のデートだったのに・・・。」
私は落胆しながら家路に着いた。
そして夕方、ちょっと外に出る用事ができて私は住宅街を歩いていた。
そこで、私は目撃してしまった。
茜色に染まる住宅街を、連れ添って歩くキョウちゃんと鳴沢さんの後ろ姿を。
その光景に、私は激しい嫉妬を抑え切れなかった。
(・・・何?何?何なの?)
キョウちゃんは鳴沢さんの肩に手を回して、ぽんぽんとその手で肩をゆっくり叩いている。
・・・・・・・まるで、安心しろと言わんばかりに。
気になって、気になって・・・気が気じゃなかった私はこっそりと後を追った。

275 :81・RIBBON&RING:04/01/25 13:25 ID:JCHOKQ8E
鳴沢さんがキョウちゃんの手から逃れた。
(・・そうそう。それでいい・・・って、ちょっと!!)
手から逃れたのではなく・・改めて手をつないで・・指を絡めて・・・腕を組んで・・。
(ちょっと・・・冗談・・・・でしょ・・・・!!)
そして、キョウちゃんの体に体重を預けながら歩き出した。
(適当な嘘付いて・・そこまでして鳴沢さんと会いたかったの・・?)
胸がズキリ、ズキリ・・まるで刃物で切り裂かれているかのように痛む。
(駄目・・もうこれ以上こんな光景見てられない・・・!)
私はすぐに踵を返して、頬を涙でぬらしながら家に帰った。
その夜は・・・眠れなかった。
一人、ベッドの中で悩む。
あの後、鳴沢さんとキョウちゃん・・どうしたんだろう。
傍目から見てもすごくいい雰囲気だった。
キョウちゃんご両親は共働きで、夜にならないと帰ってこない。
いい雰囲気のまま家に帰った二人は・・・・・
ズキ、と胸が痛む。
私はそこで想像を強制的に中断させた。

276 :81・RIBBON&RING:04/01/25 13:29 ID:JCHOKQ8E
(駄目・・・そんなの駄目・・・・。)
キョウちゃんが・・・キョウちゃんが居なくなったら・・
(いや・・・・いや・・・・そんなのいやあ・・・・)
目じりに涙が溜まってくる。
いつもはキョウちゃんの事を考えたら胸の中が暖かくなって、安らいで眠れるのに。
今日に限ってはキョウちゃんが居なくなったら・・という最悪の考えしか浮かんでこない。
キョウちゃんが居なかったら・・・また・・・私・・・・・私・・・・。
私は眠れない寂しい夜を、朝まで一人で過ごしたのだった。

ふう・・・エリス派の方に堪能していただけたかな・・?
あとは恭二視点オンリーで、この後燃えイベントで、
その後分岐という流れになります。
燃えシーンは千佳に「自分も恭二の中では大切な人」と思わせるために
必要なので、萌えオンリーを望む人には申し訳ないですがお付き合いください。

277 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 14:26 ID:P4P7nSzm
萌え殺人鬼たちの巣窟はここでつか…?

278 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 14:59 ID:QE9rklWo
>萌え殺人鬼

すごい表現だw

279 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:18 ID:kjr3Mg/z
萌え殺されて恨みの門に来てしまいました

280 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:50 ID:3xkKwHrH
>>279
おイキなさい

281 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:15 ID:ctgp0JxX
萌萌! 激萌! 萌殺! 萌死!!
(勇者王誕生!のメロディで)

282 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:03 ID:3x09LWV3
ぶっちゃけ、長い。

ダラダラ思いついた展開を書き殴るんじゃなくて、もっとスレタイに沿ったポイントをまとめてくれんかな。
主人公のケンカ自慢やモテ自慢みたいな書き手のコンプレックスの発散なんてどーでもいいんだが。

283 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:09 ID:kjr3Mg/z
>>280 ドピュッ

>>282 お前飛び散れ砕け散れ破裂しろ

284 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:31 ID:QiIBucl/
>>282
>>1>>82でエロ無くても良いと言っていますが何か問題でも・・・。

285 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:57 ID:GhQcupQD
おれは別にエロがなくとも構わないが、まあ、>>282のような考えを持つ人間もいるということだ。
先に誰かがエロなくてもいいと宣言したからといって誰もがそうだ、というわけではない、ってわけだな。
あと、いくら雰囲気にあってない発言だからって反応するな。荒れるから。



まあどうでもいーや。萌える話書いてください。

286 :とりあえず:04/01/25 23:10 ID:Dfsv4TCF
「ふわーあ。」
朝の日差しが眩しい。
昨日あんなにも調子が悪かったのに、今日は嘘みたいに絶好調だ。
今日、香奈と一緒に登校する時、お礼を言っておこう。
・・・、あれ、いつまで経っても香奈が来ない。
(・・・まだ、前のことを引きずっているのかな?)
ついに俺は予鈴10分前になると待つのをやめ、さっさと学校に行くことにした。
しかし、香奈が来たのは俺が出てからすぐ後のことで、俺達は擦違いだったみたいだ。
(こうやって、1人で登校するのは久しぶりだな。)
久しぶりに1人で登校するのは新鮮だったが、何か淋しさを感じる。
(江見く〜〜ん)
・・・ん?誰かに呼ばれたような気がする。
「江見君、おはよう!」
声の主は月見さんだ。走ってきたのか、少し息切れをしているようだ。
「あっ、月見・・さん。おはよう。」
俺はこの前のこともあり、少し気まずさを感じた。

287 :とりあえず:04/01/25 23:11 ID:Dfsv4TCF
しかし、月見さんの方は別段それを気にする様子も無く、
「あれっ、香奈さんとは一緒じゃないのね。」
「う、うん。まあ、俺もたまには1人で登校したい時もあるよ。」
「ふ〜ん。ね、どうなの?」
「へっ、何が?」
「あの、香奈さんのことよ。幼馴染なんでしょ。好き・・・なの?」
どこから調べてきたのやら、俺と香奈が幼馴染だなんてことを。
まあ、いつも一緒に歩いていれば、例え学年が違っても、そう思うのは当然だ。
「う〜ん、確かに小さい頃からいつも一緒にいたけど、好き,嫌いとかの感情はあんまりなぁ。
まあ、腐れ縁みたいなものかな。あっちもそう思ってるだろうし。」
確かに、香奈のことを時々可愛いとか、手と手が触れた時にはドキドキすることがある。
でもそれは、あくまで可愛い女の子に少し目が奪われる。
そんなようなものなのだ・・・、と思う。
「ふ〜ん、じゃあ今は彼女・・・みたいな人はいないんだ。」
「え!?それは・・・。」
その時、キ―ンコーン、カーンコーン。
予鈴がなった。
「あっ、やばい。月見さん、急ごう。」
「あっ、う、うん。」
俺達は急いで学校に駆け込む。
(もう、予鈴のばか・・・。)

288 :とりあえず:04/01/25 23:26 ID:Dfsv4TCF
教室に入るといつもの通り、
「こういち〜、お前、昨日香奈さんと何があったんだよ。」
「えっ、何がどういうことだよ?」
「しらばっくれるなよ。俺がお前の不在を知らせてあげると、
すぐに飛んで行っちまったぞ。」
「ああ、昨日はね・・・。」
ふと、俺は気付いた。興味無い素振をしながらも、月見さんがこちらのやりとりに
耳を傾けていることを・・・。
俺は一通り、風邪のこと、香奈に看病してもらったことを話す。
「な、だから昨日は何もなかったんだって。香奈は日暮れ前に帰ったし。」
健はそれを聞いても尚、悔しそうだ。
「くそー、うらやましいぞ。香奈さんにそんなことをしてもらって。
お前みたいな奴には、豚に真珠、猫に小判なのになぁ。」
「ほっとけ。」
「おい、お前ら早く席につけ!」
気がつくと、すでに先生が来ており、立っていたのは俺達だけだった。
ふいに月見さんの視線を感じた俺はそちらを見る。
すると、月見さんは俺と目が合うと、ばっと顔をそらした。

289 :とりあえず:04/01/25 23:28 ID:Dfsv4TCF
昼休み、いつも通り俺は購買に行こうと廊下に出る。
その時、月見さんが俺に近づいてきて、
「江見・・くん。あの、お弁当持ってきてないの?」
「いやー、ちょっと両親ともに出張でさ、お弁当は持ってきてないんだ。
自分で作るのも面倒だしね。」
「あの・・、私、ちょっとお弁当多めに作り過ぎちゃって・・・。」
どこかであったような会話。
「いや、いいよ。女の子の手作り弁当を食べるなんて、何だか恥ずかしいし。」
「・・・そう、・・・なの。」
(や、やばい。何だか酷く落ち込んだぞ。)
「あっ、そういえば屋上はめったに人が来ないから、そこで食べても恥ずかしくないかも。」
「・・・・、うん!」
月見さんはそれを聞いて眩しいくらいの笑顔を浮かべる。
俺は思わずその笑顔をみて胸が熱くなってしまう。
(へーっ、月見さんってこんな可愛い笑顔ができたんだ。)

「はい、召し上がれ。」
そのお弁当はとても彩りがよく、とても作り過ぎれるようなものには見えない。
俺達はしばし、団欒を楽しんでいた。
すると、屋上のドアがガチャリと開いて、誰かが屋上に出てくる。
それは、丁寧に布で包まれた弁当箱をもった香奈だった。
「孝ちゃん、今日もお弁当持ってきてないんでしょう。ちょっと今日も作りすぎた
みたいだから一緒に・・・。」
香奈は、仲良さそうに弁当を食べている2人に気がつくと、
「はっ、はは、何だ。先客がいたんだ。じゃあ、仕方がないね。これ1人で食べるよ。」
そういって、香奈は足早にそこを離れようとする。
「ま、待てよ、香奈」
追いかけようとする俺を月見さんが制止する。
「あの人、1人で食べるって言ってたじゃない。それともやっぱり香奈さんのことが好きなの?」
俺は、香奈を追うことができなかった。いや、追うことをしなかったんだ。

290 :とりあえず:04/01/25 23:29 ID:Dfsv4TCF
(何で、孝ちゃんとあの人が一緒にいるの?しかも彼女のお弁当で楽しく・・・。)
私は、動揺する自分を落ち着かせようとする。
(そ、そうよね。元々私が作り・・・過ぎたのが悪いんだから。
孝ちゃんに迷惑かけちゃ駄目だよね。)
香奈はそう言いながら、今朝作ってきた弁当をトイレに捨てている。
(でも、でも、何でこんなに悲しいんだろ。悔しいんだろ。)
気丈になろうとしながらも、私のその瞳から涙があふれ出ていた。

291 :とりあえず:04/01/25 23:32 ID:Dfsv4TCF
すいません。自分でもマンネリ気味なのはわかってます。
早めに終わらせるようにします。

あと、81・RIBBON&RINGさん。かぶってしまってすみません。
最後の香奈の心情は特に。

292 :とりあえず:04/01/25 23:37 ID:Dfsv4TCF
よく読み返してみたら、
 _| ̄|○  いつも以上に糞だよ。俺のSS.

すみません、しばらくレスを控えます。(あまりにも出来が酷いので)

293 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:40 ID:mzUGFva/
>>292
早く続きキボン。

294 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:48 ID:GhQcupQD
自分のが糞とかいちいち書くな。頼むから。
あと、書きながら投下してる?なら、やめといた方がいいんじゃねえ?

295 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:50 ID:kjr3Mg/z
萌ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

296 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:51 ID:kjr3Mg/z
>>294  >あと、書きながら投下してる
     そんなのは書き手の自由だろ、貴様にどうこう言われる筋合いは
     ない

297 :名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:52 ID:kjr3Mg/z
>>285を忘れてたよスマソ。吊ってくる

298 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:01 ID:Gm8gvHLa
俺も風邪引いて世話されてぇー!

299 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:15 ID:6MZoxQ/f
>>296
直接書き込みながら即投下するんじゃなくて、あらかじめエディタあたりで校正や推敲してから
コピペで貼り付け投下した方がいいんじゃないか?って事だろ。
自分の理解力の無さを棚に上げていちいち噛み付くなよ。

300 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:20 ID:J9yHVPxc
まあまあ、みなさんまったり萌えましょうや。
作家さん、自分のペースで書いてください。

301 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:23 ID:lhsaOjH6
>>299
その程度のことは自慢げに解説されなくても理解してますが?

内容云々よりも書き方の問題でしょ。
なんであんなに偉そうに書くわけだ?

302 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:29 ID:6MZoxQ/f
>>301
>その程度のことは自慢げに解説されなくても理解してますが?
ほー?

>内容云々よりも書き方の問題でしょ。
>なんであんなに偉そうに書くわけだ?
直後にこんな事を書いておいて自分はその言い草なのか?
まったく自分の吐いた言葉も理解出来ない頭の弱い厨房に付ける薬はねーわな。

何度でも書くわ。自分の理解力の無さを棚に上げていちいち噛み付くなよ。

303 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:30 ID:64HvUzCS
お前らいいかげんにしろ。
それ以上やりたきゃこっちでやれ。
SS読みの待合室 その2
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071070692/

304 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:39 ID:HUc/D8PA
>>302
相手の書き込みをそのまま返すだけで、具体的な中身は無いですねえ。

貴重な書き手相手と、ただの粘着相手では書き方に差があって当然と思うがな。
職人に対して偉そうにするなって言ってるんだと思うが。

305 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:39 ID:DrmYeCxW
>>304
煽るな
頼むから我慢してくれ

306 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:41 ID:5vSLnQHE
>>304 >>302
マターリマターリ

荒らしレス返すのは同罪だ。

21歳以上の忍耐力で耐えてくれ。

307 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:41 ID:lXfGVfUK
ところで問うが、幼馴染みの年齢差はどこら辺まで許容範囲だ?
お姉さん系幼馴染み、妹系幼馴染み、どっちも捨てがたいが何歳差まで萌えられる?


308 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:48 ID:5vSLnQHE
>>307
現代では2歳くらいが限度じゃないかと…
昔なら5歳とか離れててもアリだが。

まあ、幼馴染=「幼い頃仲良くしていた間柄」だから、幼い頃に仲良くしてればいいわけで。
小学校上がる前までくらいに、仲良くしてればオケーイってことで…

309 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:48 ID:J9yHVPxc
>>307
上下とも2歳まで。
中学とかでも一緒の学校に通える年齢差までかな。

310 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:53 ID:wDbjVdmc
幼馴染のお姉さんが、教育実習で来るってのは?
あるいは逆に、妹みたいな幼馴染のいる学校(女子校推奨)に行くとか。

311 :81・RIBBON&RING:04/01/26 00:54 ID:1wQFsmXA
分岐点までの分、投下準備完了。
で、282で指摘があったもんで、省けるところは可能な限り省いてみました。
省かない文とどっちがいいものか、悩みどころです。


312 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:55 ID:FH8Ui28t
主人公が高校生と仮定すると
上は大学生、下は中学生
大学生だと仮定すると
上は人妻、下は中学生(w

313 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:56 ID:wDbjVdmc
なぜ下限が引き上げられないのだろう?w

314 :81・RIBBON&RING:04/01/26 00:56 ID:1wQFsmXA
恭二視点に戻ります。

謹慎が解けて、登校してみればクラスの面子の反応は俺の予想通りだった。
1つは、俺と前以上に親しくなろうとするもの。
もう一つは、俺を完全に敬遠しようとするもの。
例外は白木を含む中学からの友人連中だ。
こいつらとは中学時代に一悶着あって、俺の豹変振りを知っている奴らで、
それを承知で俺とつるんでいる。
俺と親しくなろうとする奴の腹は知れている。
’こいつ(強い奴)と一緒に居れば俺はセーフティだろ’と考えているのだ。
白木め、フォローを頼んだはずが・・・一体何を暴露したのやら。
女子の反応は・・・どうでもいいか。
千佳と最近疎遠気味になっているのが気掛かりではあるが。
(そういえば今日も千佳とは別々だったな。)
まあ、千佳は千佳でやることがあるんだろう。
俺にそれをどうこうする権利も無い事だしな。
阿部たちはあの一件が退学の決定打になったらしい。
(馬鹿共の末路か。)
まあ、どうでもいいことか。
そして、授業中。
いつもとは違う、違和感を感じる。

315 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:57 ID:Rbw5PD7w
>>310 キャンバス 〜セピア色のモチーフ〜を激しく推奨

316 :81・RIBBON&RING:04/01/26 00:57 ID:1wQFsmXA
(・・・・・・・・?)
誰かに見られている感じがするんだが・・・錯覚か?
でなければ、これは俺の自惚れ。
そして、いつも通りに時間が流れる。
いや、千佳とエリスの仲が悪いのが更に悪化したような気がする。
・・・・・・これは錯覚じゃないような・・・・気が、する。
(しかし・・本人同士の問題に俺が割って入れば却って悪化する危険性がある。)
う〜〜む。どうしたものか。
そして更に時は流れ、やっと期末試験が終わった。
(ちょっとエリスに話を聞いておいたほうが良いな・・。)
俺は千佳と仲が悪い理由を聞いてみようと思い、
エリスをデート(といっても食事をしてその辺りをぶらつく程度だが。)に誘った。
俺の誘いに、エリスは諸手を上げて喜んだ。
・・・・・いや、そんなに喜ばれてもな。
今日は、今朝方雨が降ったために、気温も下がっていて随分過ごしやすい。
大手ハンバーガーショップのチェーン店で昼食を取って、商店街を歩いていたときのこと。
人込の中で、千佳の姿が遠目に見えた。
それだけだったならば俺は別段驚きもしなかっただろう。
だが。
千佳の周囲に見覚えのある奴らの顔があった。
(・・・・!?)

317 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:57 ID:6MZoxQ/f
>>304
>職人に対して偉そうにするなって言ってるんだと思うが。
ああなるほど。つまり職人様は崇め奉ってROM連中は意見なんてするなってなワケだ。
他人を粘着扱いして、大した信者様だな。

だったらいっそハッキリと『マンセーレス以外は付けるなよ』ぐらい痛いセリフを言ってくれ。

318 :81・RIBBON&RING:04/01/26 00:58 ID:1wQFsmXA
思わず俺は歩を止めた。
「きゃ?」
俺の急な静止に反応できず、背中にエリスの体が当たった。
「・・・いや、まさか・・・確かに・・あれは。」
俺が見間違えるわけが無い。確かにアレは千佳だった。
そして・・・一緒に居たのは退学になった阿部達。
千佳の青ざめた顔が脳を過ぎる。
・・・・・・・・・・・嫌な予感がする・・・・・・・・・・・・・・
「・・今の・・・・いや、まさか・・・?」
「キョウちゃん?立ち止まってたら邪魔になるよ・・?」
後ろからエリスが声を掛けてくる。
「エリス、すまん!!」
俺は180度転回してエリスに向かった。
「今日のデートはここで切り上げだ・・・」
「え?え?どういうこと?」
「とんでもなく嫌な予感がする・・・!この埋め合わせは後日必ずする!!」
俺はそれだけ言って、人混みを掻き分けて千佳たちが向かった方へと歩を進めた。
だが、人の山が邪魔で思うように進まない。
そして、ついに千佳たちの姿が見えなくなってしまった。

319 :81・RIBBON&RING:04/01/26 00:59 ID:1wQFsmXA
その時。
ポケットの携帯電話の呼び出し音がなった。
(・・・・そうだ、携帯!!)
滅多に使わないものだから携帯という連絡手段を完全に失念していた。
それに、この呼び出し音は・・・千佳だ!
急いで携帯を取り出して、通話ボタンを押す。
「もしもし!?千佳か?今何処に居る!?」
しかし、聞こえてきたのは千佳の声ではなかった。
「よう・・・・。久しぶりだな・・・。」
(〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!)
この声の主は・・・・・!!
「阿部ッ!!なんでお前が千佳の携帯を・・・!!」
俺は回りに人が居るのも忘れて声を上げた。
「さあて・・・どういうことかな。
知りたきゃ町外れの廃工場まで来な・・・早くしねえと大事な幼馴染に傷がつくぜ・・。」
その言葉の後、ひゃ〜ははははは、という声が聞こえてきた。
ふつふつと、だが確実に少しづつ。
俺の心の奥底から漆黒で残忍で冷徹で残酷な何かが込み上げてくる。
怒りなどという陳腐な言葉で表現できる、生易しいものではない。

320 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:00 ID:1wQFsmXA
この気持ちを言葉で表すなどナンセンスだが。
あえてあらわすというのなら、それは。
殺意。
「阿部。」
「あん?」
「解った。お望みどおりにそちらに最速で向かおう。」
「はん・・・そうかい。」
「但し・・・千佳に指一本触れてみろ・・・・・どうなるか。」
「ほお・・・どうなるってんだよ。」
「俺にも想像がつかん。」
そう言い放って俺は携帯の通話ボタンを切った。
ある程度奴らの狙いは解った。
俺に意趣返しをしたいがために千佳を連れて行ったというわけだ。
千佳に暴行を加えるのが第一の目的なら、わざわざ俺に電話を掛けたりはしないはず。
そして、さっきの電話・・・これ以上は無いというほどに、
俺の声には怨恨、憤怒、怒り、殺意などが篭っていただろう。
(・・・・待っていろ・・千佳。すぐに助けてやる・・・。)
俺は、廃工場に向かって駆け出した。
人の山が邪魔だったが俺が一喝すると皆、道を開けてくれた。
俺の必死の形相も効果があったのだろうが・・・。
廃工場の場所は良く知っている。
この辺の子供なら誰もが一度はそこを遊び場にしている。
俺とて例外ではない。

321 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:01 ID:1wQFsmXA
「はっ!・・・はっ!・・・はっ!」
今までこんな速度で走ったことは無かっただろう。
恐らく自己ベストは出てるはずだ。
住宅街とは反対の方向に、その廃工場はある。
走り続けていると、ブロック塀で囲まれた建物が見えてきた。
俺は休む事無く内部に突入した。
・・・そして。
廃工場の奥の区画にて。
ドーピングで人間の限界を超えた阿部と遭遇した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ぎいいいいやああああああああ!!」
阿部は薬により、痛みを感じない状態で普段以上の力で暴れまわった。
投薬の効果が切れて痛みが一気に戻ったのか、阿部の絶叫が区画内に木霊する。
立ってる事すらままならないのか、地面を転げまわる阿部。
俺は、その様子を冷ややかに眺めていた。
(・・・薬に頼った愚者の末路、か・・・・・。)
あの様子ではこちらに気を向けている余裕は無いだろう。
俺は阿部を横目に、千佳に駆け寄った。
千佳はさるぐつわを噛まされ壁を伝わるパイプに縛り付けられていた。

322 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:02 ID:1wQFsmXA
「う〜〜〜う〜〜〜」
千佳は唸る事しかできない。
俺は何よりも先にまず、猿ぐつわを外した。
「ぷはっ。」
千佳の口が猿ぐつわから開放される。
次いで俺は跪いて縄を解いた。
「千佳、」
「恭二っ!!」
大丈夫か、と言い終わる前に千佳が抱きついてきた。
俺は勢いに負けて尻餅をついて座り込んだ。
「恭二っ!恭二っ!恭二っ!」
千佳の体は震えていた。・・・恐らく、恐怖で。
背中をゆっくり撫でて安心させてやりたかったが、その時に視界の隅に阿部の姿が入った。
(・・・・薬をもう一錠持っているかもしれん・・・!)
とにかく今はここを離れるのが先決。
今の千佳に歩けというのは酷か。
「千佳、抱き上げるぞ。」
そういって俺は千佳の肩と太ももの下に腕を入れて、千佳をお姫様抱っこした。
工場を出ると、辺りは茜色に染まっていた。
「重いでしょ・・・降ろして」
重くは無いが、千佳の意思を尊重する事にした。
「・・・ああ。」

323 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:03 ID:CwQrlhvN
>>317
だから書き方を選べって言ってるんだろ?
意見自体は問題ないと思うが

324 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:03 ID:1wQFsmXA
二人並んで夕日の色に染まった道を歩く。
沈黙が辺りを支配する。
俺は少しでも千佳を安心させようと肩をやさしく、一定のリズムで軽く叩いている。
すると、千佳が小声で喋りだした。
「・・・恭二が助けに来てくれて・・凄く嬉しかった。」
「ん・・・?」
千佳の方を向いた時に気がついた。
千佳がつけているつけていたネックレスの先に何かついている。
それは、おもちゃの指輪だった。
それを見た時、俺はとてつもないショックを受けた。
(・・・お前、なんでそんなもんまだ持ってるんだ・・?)
あれは、確か、10年近く前になるんだぞ。
「ね、恭二っ・・・手・・・繋いでもいいかな・・?」
だから、なんでお前、そんな甘えたような声を出すんだ。
「あ・・・ああ。」
俺がそういうと、千佳は「ふふっ」と笑って指の間に指を絡めてきた。
それでは物足りなかったのか、次は腕も組んできた。
物凄く幸せそうな顔をする千佳。
(・・・・もしかして、千佳は・・・。)
俺は複雑な気分のまま、家路についたのだった。

325 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:04 ID:1wQFsmXA
そして、その夜。
俺は床の中で考え事をしていた。
(千佳が・・・あの指輪を後生大事に持っていたということは。)
記憶の中からあの指輪を贈ったシーンを引っ張り出す。
同時に、その時交わした約束も。
かあああああああっと、顔面が紅潮していく。
指輪を持ち続けていた・・・千佳は俺の事を?
・・・・・・・・・・・・。
そして、俺の事を想い続けている女性がもう一人居る。
・・・・・・・・決断の時が迫っていた。
俺は心を空っぽにして、純粋にどちらが好きか考えてみた。
俺が・・・今の俺が好きな子は・・・・。
@物心ついてからすっと一緒だった、指輪の約束の女の子。
A12年もの間、俺を待ち続けていた女の子。
B自分の本当の気持ちに素直になってみる。

326 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:06 ID:1wQFsmXA
やっと分岐まで来ました。今千佳エンドパターン書いています。
・・・恭二がサルに化けそうな勢いです。
あと、喧嘩なさらずにマターリいきませんか?
なんか雰囲気が(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルしてきましたので。

327 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:07 ID:64HvUzCS
>>313
中学生ならせく〜すできるから(w


328 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:07 ID:ERNM0xsG
>>326
分岐キタ―――――ヽ(´ー`)ノ―――――!!!

81さん乙です〜。

329 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:07 ID:Rbw5PD7w
Bが一体どうなるのか非常に楽しみです!
頑張ってください!!

330 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:08 ID:7UFe1Fsr
まさかBは両手にはn

331 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:16 ID:Os09vk3d
折れも気になってたから言っとくよ。
>>282>>285の意見には少なからず同意。

FFとかと違ってオリジナルだから長くなるのは仕方ないだろうし
読んでる人全員がエロに関しても濃厚なのを求めてる訳じゃないと思う。

でも、スレタイの前半部が長くなれば長くなるほど
後半もそれを踏まえて、アッサリ終わってほしくないってのがある。

あと折れがキモイと思ったらスルーしてくれ。

332 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:18 ID:L12Di/yK
>>292
謙遜も過ぎると無礼だよ。
作者が糞と思ってる奴を読まされる方にもなってみなさい。
自分が素晴らしいと思うのも駄目だけど、卑下してもしょうがない。
書くならその時その時の全力を尽くせばいいだけ。
糞かどうかは、読み手が決める。

333 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:20 ID:wDbjVdmc
>>332
そして私はそんなあなたのSSで萌えましたよ、と言っておこう。

334 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:23 ID:wDbjVdmc
>>327
恋人気取りのおしゃまな小学生には萌えませんか?
偶然いっしょになっただけのクラスメイトの女子に焼き餅妬いたり
すぐにおっきくなってぐらまあになるんだから、とか言われたり

335 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:25 ID:FH8Ui28t
>>334
萌えるけどせく〜すできないのでスルー(w

336 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:27 ID:wDbjVdmc
>81様お疲れです。
しかし投下当初はここまで育ってくれるとは思いませんでしたよ。
ツボを抑えた展開、過去の出来事と現在との繋がり、巧みな心理描写。
やれヒロイン分岐だ、やれ各人の視点だと無茶な要求ばかりを突きつけて、
そしてそれに応えてもらえる幸せ。
願わくば、それぞれのヒロインエンドでも、選ばれなかった方もそれなりに幸せにして上げてください。


337 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:28 ID:wDbjVdmc
>>335
スマタとお口でいっしょうけんめい、ではダメですか? (しつこい?w)

338 :332:04/01/26 01:29 ID:L12Di/yK
>>333
今は何とも言えん。
糞とも思ってないが。
てか、作品ってのは完結してこそ評価が出せると思うので。

339 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:30 ID:FH8Ui28t
>>337
お姉ちゃん(母親でも可)とせく〜すしているところを
見られて「あたしもやる」っていうのはありかも(w。

340 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:30 ID:wDbjVdmc
>>315忘れてた

エイ、ワリコミハイケナイヨ( ´∀`)σ)∀`)アアン


教育実習というとナチュラルを思い出してしまうな。
あれは元彼女の妹で幼馴染みではないけど。

341 :81・RIBBON&RING:04/01/26 01:35 ID:1wQFsmXA
・・・過疎スレかと思ったら結構人が居てビックリ。
エロは初ですが、全身全霊で書き上げたいと思っています。

342 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:38 ID:wQHuT+lG
年の差のある幼馴染ってのかなりすきなんだけどなー

343 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:42 ID:wDbjVdmc
>>339
お、親子丼ですかw

個人的には母親は幼馴染みブリーダーとなって、くっつける手助けをして欲しいな。

344 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:55 ID:2KWiZAeU
娘が痛くなくてすむための手ほどきなわけですよ

345 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:04 ID:64HvUzCS
このスレ的には姉妹丼の方がいいかな。

姉とセックスしてるとこを妹がこっそりと覗いている。
             ↓
「お姉ちゃんと同じことしてみない」
             ↓
         妹とセックス
             ↓
            (中略)
             ↓
             3P(゚д゚)ウマー



346 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:06 ID:wDbjVdmc
>>345
これからもずっと三人で一緒だね

347 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:13 ID:wDbjVdmc
>>345
年齢はどのパターン?

 (姉) (俺) (妹)
 (姉 俺) (妹)
 (姉) (俺 妹)
 (姉 妹) (俺)
 (俺) (姉 妹)

348 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:13 ID:FH8Ui28t
>>346
そこで姉妹の母親も入って4Pでつよ(w

349 :81・RIBBON&RING:04/01/26 02:20 ID:1wQFsmXA
前戯の段階まで書いたけど限界・・・寝ます。
あと、書いててこっ恥ずかしゃぁぁぁぁぁ(赤面

350 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:21 ID:64HvUzCS
>>349
乙。無理すんなよ。

351 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:27 ID:64HvUzCS
>>347
とりあえず姉が俺より上が書きやすそうだな。
俺と姉はセフレの関係。妹は俺に惚れている。
でもオリジナルはキャラ立てが難しい…。

352 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:32 ID:Rbw5PD7w
よーし、ぱくっちゃおうZE!

353 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:37 ID:wDbjVdmc
当方、二次創作モノでも大歓迎

354 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:43 ID:64HvUzCS
>>352
パクり大歓迎。というか書いて下さい。お願いします。

355 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 10:32 ID:MuZzBJcu
つーかエロパロ板ですぜ。
まだ二次がないって方が不思議だ。

356 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 11:24 ID:b5VgMcxp
とにかく

おまえら愛してるぜ!

357 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 11:44 ID:R3PFY3aH
とりあえずみたいな至らない奴のSSは消えてよし。

358 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 11:57 ID:wDbjVdmc
幼馴染みと言えば、子供の頃の思い出の共有という点が重要になってくるのだが、どの様なモノが思い付く?


359 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:00 ID:69oBHTbn
>>340
パソゲならエロゲ板にスレ立ってるよ。
というかラノベ板の某スレといい何だかんだといって幼馴染み人気って根深いよな。



まあ何が言いたいのかと言うと
漏 れ も お 前 ら が 大 好 き だ

360 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:03 ID:wDbjVdmc
ところで年上系幼馴染みが学校の先生、といえば「機工魔術士」はどうだろう?
まあメインヒロインの当て馬扱いっぽいけど…

361 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:15 ID:wDbjVdmc
唐突に提案ですが、
幼馴染みというシチュエーションに限って、エロゲの二次創作もOKというのはどうでしょう?


362 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:19 ID:69oBHTbn
>>358

ノシ

 探検とかどうよ? 二人で遠くに遊びに行って迷子になる。
で幼馴染みが泣き出してしまい主人公がなだめながら「泣くなよ、オレが
必ず守ってやるから」とかいって何とか家まで連れ帰る。それが幼馴染み
が主人公に惚れるきっかけに・・・。

 いやいやまてまて! 先に泣き出すのは主人公の方で、幼馴染みは実
は自分も半泣きなのに「ほ、ほら泣かないの! まったたくしょうがないん
だから○○は」とか言いながら必死に主人公の手を引っ張ってく。見たい
のもいいな。
 でもって10年後に一念奮起した主人公が幼馴染みを不良から助け「強
くなったよね。もう泣き虫○○じゃないみたい」とか言われてこ褒美のキス
とかをもらってしまうのだあああああ!




 ・・・・・真昼間から何を書きなぐってるんだ俺は_| ̄|○

363 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:20 ID:69oBHTbn
スマソ、脳汁前回のあまりsage忘れた_| ̄|○

364 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:47 ID:wDbjVdmc
友達以上恋人未満という微妙な距離感は捨てがたい。
熟年夫婦のような老成された関係も捨てがたい。

365 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 12:54 ID:wDbjVdmc
互いに家族ぐるみのつき合いで、親同士が二人をくっつける気満々というシチュが良いと思う今日この頃。
わざとらしく二人っきりにし向けたり。

逆に互いの家の仲が悪いロミジュリパターンも燃えるものがある。

366 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 13:25 ID:QESsn/uD
>>365
それ、どっかのスレで見た事あるな。
サラブレッドの牧場の家の娘と調教師かなんかの息子が幼馴染同士でくっつくとかいう。

367 :81・RIBBON&RING:04/01/26 13:27 ID:1wQFsmXA
千佳編のえちぃしーん書けた・・けど、昼真っから何やってんだ、俺。とちょっと凹んでみたり。
投下は夜になります・・(昼間からエロテキストってのも・・ねえ。)

ロミジュリパターン・・・幼馴染が不良入ってて、
両親が「あそこの子と関わっちゃいけません!」とか?

368 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 15:51 ID:wDbjVdmc
老舗和菓子屋の娘と、そこのヒット商品をパクって成功した和菓子屋の息子が…

369 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 16:27 ID:2KWiZAeU
>367
投下予告キタ━━━((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━ッ!!
期待してますですたい

370 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 16:33 ID:stwliqnO
>>361
いいんじゃねぇの。

371 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 20:50 ID:DEjc1i1V
何と言うか、おまいらと幼馴染みになりたかった。

372 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 21:19 ID:OF9WLJRo
>>371
男の幼馴染みは要・ら・な・いw

373 :81・RIBBON&RING:04/01/26 22:16 ID:1wQFsmXA
あのさ、今更なんだが>325のA、完全にスレ違いの方向に
向かってしまう事に先ほど気がついた。
・・・・・・・Aは無かった事にするべきだろうか。
書いてて。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`) エリスゥゥゥゥゥ!!な状態に陥りました。

あと、えちぃシーンの二回戦を追加したいので投下は23時回ってからになりそ。

374 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:21 ID:e483qu5L
>>373
ダメ! w

小さい頃の思い出を共有してるだけじゃ幼馴染みとは言えないのかなあ?
別スレに投下&誘導でも何でも良いからエリスエンドは書いて下さい。

375 :81・RIBBON&RING:04/01/26 22:25 ID:1wQFsmXA
ちょっと誤解招きそうな文章なので訂正。
>書いてて。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`) エリスゥゥゥゥゥ!!な状態に陥りました。
千佳エンドを書いてて・・・に訂正。
>374 定義は難しいところですね。需要がある&スレ主の許可が有れば・・。
といった感じでしょうか。

376 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:28 ID:e483qu5L
>>375
スレ主と言っても、ここまで育ったスレを>1の意見だけで左右するというのも…


377 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:10 ID:Y+ibebdt
>>375
ぜひエリスエンドもお願いします!
それで、書くのは大変かもしれませんが、それぞれのエンドでも、もう一方の子も幸せに
なるハッピーエンド希望します(いろいろと注文つけますが・・・)


378 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:11 ID:1wQFsmXA
長いんで二分割で投下します。
           RING

最初から迷う必要なんて無かったのかもしれない。
やはり俺には千佳が必要だ。
阿部に連れ去られた時、何が何でも取り返そうと思った。
勿論、エリスの事も大切に思っている。
だが、俺が好きだったのは12年前の’金髪ちゃん’で、
今のエリスの事はそういった風には見れない・・そう気付いた。
(・・・・言うなら早い方がよい、かな。)
俺は、2時を回ってようやく眠りについたのだった。
次の朝。
食卓に書置きがあった。
書置きの内容は’お隣の鳴沢さんご夫婦と一緒に旅行に行って来ます。’というものだった。
「は!?」
慌てて両親の携帯に一報を入れた。
『どうしたの?恭二』
「それはこっちの台詞でね・・・旅行なんざ聞いてないぞ。」
グラスにお茶を注ぎながら話を続ける。
『そりゃそうよ。言うの忘れてたんだから』
コロス。
「ちぇ・・・んで、何泊の予定?」
『3泊4日よ』
「おいおい!!」

379 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:11 ID:1wQFsmXA
『お金はいつもの場所に置いといたし、あんたテスト休みでしょ?』
まあ、確かにやること無しの暇人です。
会社の方は大丈夫なのか。・・・有給という言葉が返ってきそうなので聞くのをやめたが。
『ああ、あとお隣の千佳ちゃんにあんたの世話頼んどいたから。』
「ぶっ!」
俺は飲み込もうとしたお茶を吹き出した。
『何慌ててんのよ・・あんた達姉弟みたいなもんでしょうに』
いやあの、母者。
その微妙な関係から脱却しつつあるのですが。
今夜二人っきりで過ごすようなことになれば、俺は自制仕切れなくなるかもしれん。
どうなっても知らんぞ。
・・・・予想通り昼前に千佳がやってきた。
物凄く嬉しそうな笑みを浮かべて。
千佳の作ったお昼ご飯を一緒に食べて、買い物に出かけて、遊んで。
夕食は一緒に作った。俺の腕も捨てたものじゃなかった。
そして、今の時刻は11時前。
二人とも既に風呂に入ってパジャマに着替えて、後は適当に寝るだけだ。
予想通り、千佳はお泊りする気でいるらしかった。
(耐え切れるのか?)
いや、千佳さえ良ければ耐える必要も無いのだが。

380 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:12 ID:1wQFsmXA
千佳と俺はソファに座って、洋画を見ている。
ラブ・ロマンスモノだ。
そして番組はクライマックス直前のコマーシャルに入った。
俺は、さり気なく千佳に聞いてみた。
「なあ・・・千佳。」
「何?」
「千佳・・・まだその指輪持ってたんだな。」
「え・・・、あ、うん。」
そういって、千佳はネックレスの先に結わえ付けた指輪を摘んだ。
「だって・・恭二が初めてプレゼントしてくれた指輪だから。」
あの時の光景は今でも鮮やかに思い出すことができる。
俺も相当焦ったからだ。
「そうそう。確か縁日の屋台を二人で回ってて、いつの間にかはぐれてな。」
「私、あの時ものすごく怖かったのを覚えてるわよ。結局泣いちゃったっけ。」
「ああ。やっとの思いで千佳を見つけたってのに、全然泣き止んでくれなかったな。」
「うん、泣いてると恭二が・・。」
そこで、俺は屋台のおもちゃ屋で、これまたおもちゃの指輪を買って千佳にあげたんだ。
そっから先は・・・ガキの戯言とはいえ、思い出すのも恥ずかしい。
そうだよ。言っちゃったんだよ。

381 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:13 ID:1wQFsmXA
’大きくなったら千佳をお嫁さんにしてやるから泣き止め’って。
「ねえ・・・。」
急に、千佳がしおらしく・・・そして、真剣な表情になった。
俺の方へと、身を寄せる千佳。
その仕草に、俺の心は跳ね上がった。
「あの時の約束・・・もう、時効かな・・・・?」
更に心臓の鼓動が、その速度を増す。
徐々に、思考が鈍っていく。
渇き始めた口から、俺は言葉をなんとか紡ぎだした。
「・・・俺は・・・時効になんて・・・したくない・・・!」
「私も・・・・同じ気持ちだよ・・恭二・・・。」
自然と、顔と顔が近づく。
お互いが、目を瞑って・・・・・。
暗闇の中、唇に暖かくて柔らかい・・・千佳の唇が当たった。
石鹸とシャンプーの香りが千佳から漂ってくる。
(・・・・っ!息が・・・・!)
俺は息苦しさに、目を開けて唇を離した。
「っぷはあ!」
はぁはぁ・・と、大きく息を吸う。
千佳はそんな俺を見てきょとん、としていたが、状況を理解するとくすくす、っと笑った。
「な・・なんだ。」
「馬鹿ね・・・鼻で呼吸すればいいじゃない・・・。」
まるで、子供に教えるかのように優しく言う千佳。
「あ・・そうか。」

382 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:13 ID:1wQFsmXA
当たり前のことに気がつかなかった・・・凄く恥ずかしい。
「ね・・・もう一回キス・・・しよ。」
「ああ。」
洋画の音が邪魔だったので、手探りでリモコンを操りテレビの電源を切った。
「んっ・・・。」
再び交わる唇。
だが。
(物足りない・・・・。)
物足りない。俺はもっと、もっと千佳を味わいたい。
(舌入れたら・・・怒るかな?)
どちらにせよ、俺はこの衝動を抑える事なんてできやしない。
俺は、舌を千佳の口の中に滑り込ませた。
「んんっ?」
千佳が驚いて顔を引こうとする。だが、俺はそれを許さなかった。
千佳が顔を引くよりも一瞬早く、俺は千佳の頬をそれぞれの手でホールドした。
俺の舌で、千佳の舌を突っついて刺激する。
最初は戸惑っていた千佳だが、鳴れて来たのか次第に舌を絡ませ始めた。
俺は千佳の顔をぐいっと引き寄せて、よりディープなキスを始めた。
「ん・・・ん・・・」
ちゅっ・・・ぬちゅ、ちゅっ・・お互いの唾液が混ざり合う。
「ん・・・・・んん・・・・ん・・・。」
俺達は舌を激しく絡ませあう。

383 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:14 ID:1wQFsmXA
ちゅちゅ・・・ちゅ〜〜〜〜・・・。
お互いの舌を吸いあう。
ディープ・キスを続けているうちに、頬が上気してくる。
思考が、鈍る。
もう、何も考えられない。その必要も無い。
お互い、ただただ相手の心と体を貪りあうだけ。
「・・・っぷあっ・・・。」
唇同士がやっと離れた。
つ〜〜〜〜〜っと
唾液が俺の唇と千佳の唇を結ぶ橋のようになってソファーの上に落ちた。
俺は耳まで熱くなっている。
千佳の顔も真っ赤だ。
「きょうじぃ・・・・。」
甘ったるい声を出す千佳。その声色が、俺の情欲を更に掻き立てる。
「千佳・・・胸・・・・触ってもいいか・・?」
「う・・・・うん・・・けど・・・。」
「・・・けど・・・?」
「ここじゃなくて・・恭二のお部屋が・・いいな。」
「ああ・・・解った」
そういうと俺は千佳を抱きかかえた。
クーラーや電灯など一通り電源を切って、千佳を部屋に連れて行った。
布団の上に千佳をゆっくりと降ろす。
「千佳・・・。」
「服・・脱ぐから・・・ちょっとだけ向こう向いてて・・?」
「あ、ああ。」
そういって、俺は千佳に背を向けて座った。

384 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:15 ID:1wQFsmXA
その間に、エアコンを作動させる。
すると、プツ、プツと後ろからボタンを外す音が聞こえた。
(うわ・・なんかすげえエロティックな音・・・。)
俺は、誘惑に負けて後ろを振り返った。
するとそこには、背を向けてパジャマの上着を脱いだ千佳の姿が。
流れる、枝毛一つない黒髪と、傷一つ無い、珠のような白い肌が露出している。
スタイルもかなりいい。
恥ずかしながらまたもや俺は誘惑に負けた。
俺は背中から千佳を抱きしめた。
「きゃっ!きょ、恭二!?」
「すごく綺麗だ・・・・千佳。」
後ろを振り向こうとする千佳の唇を、自分の唇で塞ぐ。
「ん・・・んっん・・・。」
抱きしめていた手を、胸に這わせる。
「んぅっ」
千佳の体がぴくん、と震えた。
(結構胸あるんだ・・・千佳。)
乳房全体を包み込むようにてを這わせる。
(うわ・・・すげ・・やわらかい・・・。)
乳房を少し強めに揉んだ。すると千佳が唇を離した。
「・・きょうじ・・・ちょっと・・・痛い・・・強すぎるよ・・。」
「あ、す、すまん。」
今度は、ゆっくり、丁寧にそしてソフトに揉んでゆく。
「あ・・・ん・・・・くふ・・・・。」
甘くて、切なげな声を上げる千佳。

385 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:16 ID:1wQFsmXA
(やべえ・・俺もかなり興奮してきてる・・・。)
すぐにでも千佳を押し倒して、千佳の中に入れてしまいたい気分に駆られる。
(千佳初めてだろうし・・・・俺もなんだが。
とにかく、少しでも痛くないようにしてやりたい・・・。)
俺は衝動をぐっと堪えて、愛撫に専念した。
(乳首が立ってきてる・・・?)
そこをちょっと力を入れて摘んでみると、
「あっ・・・・!」
千佳の体が大きく震えた。
徐々に、千佳の声に嬌声が混じり始めた。
胸をもんでいた右手を、下に移動させてゆく。
「あ・・・きょうじ・・・そこは・・・。」
手をショーツの下に潜り込ませると、そこは既に湿り気を帯びていた。
「千佳のここ・・・濡れてる・・・。」
「え?あ・・・やあ・・・。」
(これだけ濡れてたら大丈夫・・・かな?)
基準など全く解らなかった。
ただ、俺の方の理性が限界に来ていた。
「千佳・・・・いいか?」
「え・・・・あ・・・・・・うん。いいよ・・・。」
俺は千佳を横たわらせて、パジャマとショーツを脱がせた。
「や・・・恥ずかしい・・・。」
(ちょっと部屋が明るすぎるか・・・。)
そう思った俺は部屋の電灯をおとして、代わりにスタンドライトの電源を入れた。
俺はパジャマを脱ぎ捨てた。もう一物はガチガチに硬くなっている。
千佳の足の間に、体を滑り込ませる。
千佳の体の上に覆いかぶさる、俺の体。
もうすぐ・・・もうすぐ千佳と一つに。

386 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:17 ID:1wQFsmXA
さっきから鼓動が高鳴りっぱなしで、頭もどうにかなってしまいそうだ。
「千佳・・・・そろそろ・・いいか?」
「うん・・・来て・・・・・・恭二を感じさせて・・・。」
(・・・ここ、か?)
陰茎を、千佳の秘所の割れ目にあてがう。
俺はゆっくりと、硬く、そして熱くたぎる竿を千佳の中に侵入させた。
「あうっ・・・。」
千佳が声を上げる。自分の体に侵入する陰茎の異物感に戸惑っているのだろう。
ゆっくりと竿を進めていくと、何か抵抗感が感じられた。
「あ・・・これが。」
「・・・どうしたの・・・?」
「ごめん、痛いかもしれないけど・・・いい?」
そういうと、千佳は何の事かを察したようだ。
「怖いけど・・・恭二なら・・・・ううん・・恭二でないと・・・いや・・。」
千佳は俺の後ろ首にまで両手を回してくる。
「・・・いくよ、千佳・・・・・。」
軽く唇にキスをしてから俺は腰に鋭く力を入れ、千佳の膜を貫いた。
「ああああああああっ・・・・!!!!」
千佳が嬌声交じりの声を上げた。
俺はそのまま千佳の中、奥深くまで陰茎を進めていった。
「あ・・・・くっ・・・・く・・・うう・・・。」
千佳の苦しみに悶える声が部屋に響く。
俺の首に回された、千佳の腕にぎゅっと力が入る。
見るからに千佳は辛そうだ。
「千佳・・・痛いならもう止めても・・・。」
俺は腰の動きを止めてそういった。

387 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:18 ID:1wQFsmXA
俺の予想以上に千佳が辛そうにしている。
このまま欲望に身を任せたら、千佳が壊れてしまうんじゃないかと思った。
「だめぇ・・・やめちゃ・・だめ・・・・お願い・・・最後まで・・して・・・。」
「しかし、千佳・・痛いんだろ?」
そういいながら、千佳の頬を撫でる。
目には破瓜の痛みによるものか、うっすらと涙が溜まっている。
「私・・・恭二を感じていたいの・・・だから・・お願い・・・。」
その言葉に、俺は歓喜に打ち震えた。
「わかった・・・。」
続けて、ゆっくりと竿をさらに奥へと進め、最も奥深くまで到達した。
こつ・・と奥で何かが当たっている。
(これが・・・子宮か?)
良くわからないが、とにかくこれ以上奥には進めなさそうだ。
(・・・っ・・・暖かくて・・・締め付けて・・・!)
これが、千佳の膣内か。
ぎゅうぎゅうに締め付けて、ひだが絡んできて、暖かくて。
俺は視線を千佳に移した。
目の前に居る黒髪の女性から、女の匂いが漂ってくる。
自分がとことんまで惚れ込んだ女性が、健気にも破瓜の痛みに耐え、
加えて自分をもっと感じていたい、だから続けてくれと懇願した。
その状況を再認識しただけで、俺は達してしまいそうだった。
いや、もう既に限界に達している。
「千佳・・俺、もう・・・・。」
膣内はヤバイだろうと思い、腰を引こうとした。

388 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:18 ID:1wQFsmXA
すると、千佳がその細い足を俺の腰の後ろで交差させて締め付けた。
「っち・・・千佳?」
「やあ・・・最後までして・・・」
「いや、しかし・・。」
俺は正直戸惑った。流石に一回目で直撃は・・ちょっと。
「今日・・大丈夫な日だから・・お願い・・・膣内に・・・ちょうだい・・。」
「え・・あ・・・。」
「私の膣内・・・恭二で一杯にして欲しいの・・・。」
その一言に、俺の理性というか・・’そういうもの’が消し飛んだ。
「千佳っ・・・千佳っ・・・!」
俺は再び、ゆっくりではあるが、千佳の一番奥にまで陰茎を侵入させた。
そこで、本当に限界だった。
「くっ・・・・!」
俺は自らの欲望や千佳への想いを吐き出すかのように、
千佳の膣内へ精を放出させた。
どくどくっ・・と、白濁液を千佳の一番奥に叩き付ける。
「あ、あっ・・・。」
千佳が艶っぽい声を上げる。
俺は自らの衝動を抑える事ができずに、精の全てを千佳の中に、
思うが侭にぶちまけたのだった。
「・・私の中・・恭二で・・・いっぱい・・・。」
千佳は幸せそうに微笑むと、足の力を緩めた。

389 :81・RIBBON&RING:04/01/26 23:20 ID:1wQFsmXA
ほい、半分投下終了。
二回戦目書き終わってないんで、書き終わり次第投下します!軍曹!
・・・・風呂に浸かりながら文章構成してきますね。

390 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:35 ID:2KWiZAeU
キタ―――――ヽ(゚∀゚)ノ―――――!!!
初々しくて良いですなー

ところで、千佳ちゃんは事に及ぶ前にエリスのことを確認とかしなくて良かったんでしょうか?
その辺りはコレからですか?

まあ、それはともかく、GJっす、後編も楽しみにしてます〜

391 :名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:35 ID:J9yHVPxc
なんか来てみたらいい展開に・・・
初々しいなあ。

こういう幼馴染、欲しかったなあ(笑)
2回戦&エリスも期待してますよ。

392 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:17 ID:ptXQ1wb7
さて、残り半分を投下するとしますか。

行為が終わって、二人して一緒の布団に入っている。
枕が足りなかったので、千佳は俺の腕を枕代わりにしている。
「千佳・・・大丈夫か?」
「ん・・・まだ痛いけど・・・でも、それ以上にすごく幸せ・・。」
「そうか・・・面と向かって言われるとすげえ照れるな。」
そういって、俺は照れ隠しに視線を逸らした。
すると、千佳が擦り寄ってきて、顔を俺の胸に押し付けた。
「これで私・・・恭二のものになったんだよね・・。」
「ん・・・そうだな。千佳は俺だけのもので・・。」
視線を千佳に戻す。
「俺は、千佳だけのものだ。」
「・・・うん。」
「俺さ。明日エリ・・いや藤原に言うよ。」
名前で呼ぶのは、一番大切な奴だけでいい。
「え?」
「俺は千佳が好きだって事。ちゃんと言ってくる。」
「・・・うん。」
そしてしばらく身を寄せ合っていると、千佳の寝息が聞こえ始めた。
時計に目をやれば、短針が1時をさしていた。
俺は千佳の頬に軽くキスをすると、
手探りでスタンドライトを消して目を閉じた。
その日は、かつて無いほど安らいで眠りにつく事ができたのだった。
翌朝カーテン越しに差し込む陽光に、自然と目が覚めた。

393 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:19 ID:ptXQ1wb7
「ん・・・む。」
左腕が痛い。というより上腕から先の感覚が殆ど無い。
視界が開け、左を向くと、そこには千佳の寝顔があった。
(ああ。そうか。)
昨晩、俺はとうとう千佳とそういう関係になったんだ。
手櫛で千佳の長い髪をすっと、毛先まで通してゆく。
(さらさらで・・・綺麗な髪の毛だな・・・・)
飽きもせずに、何度も繰り返す。
「ん・・・?」
そのうちに千佳の目を覚ましてしまったようだ。
「・・すまん、起こしてしまったか・・・。」
「あ・・恭二・・・・・おはよう・・・。」
「おはよう。」
「どうする?もう少し寝ているか?」
「ううん・・起きる。」
掛け布団をのけて、起き上がろうとして。
「おわ!」
「きゃ!?」
改めて自分達が全裸なのに気がついた。
「恭二、服、服!」
「わ、解ってるって。」
慌てて近くに散乱していたパジャマを着る。
その時、布団に赤い斑点がついているのに気がついた。

394 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:20 ID:ptXQ1wb7
千佳の、破瓜の証だ。
「あ・・・!」
千佳もそれに気付いたようだ。
「どうしよう・・・。」
オロオロと慌てる千佳。
「あ〜・・・鼻血を垂らしたとか適当に言っとく。」
いや、べつに大っぴらに公言してもいいんだが、
こう・・・隠れてコソコソするのって意外に楽しいんだよな。
朝食を摂り終えて、俺は携帯を取った。
登録番号から藤原エリスを選んで、通話ボタンを押した。
『キョウちゃん・・・?どうしたの?』
「ああ、急ですまないんだが・・今日時間あるか?」
『うん。夕方からなら平気だけど。』
「じゃあ・・そうだな。5時ごろ・・学校の屋上・・・来られるか?」
『うん。5時に学校の屋上ね。わかった。』
そういって、通話を終了させた。
エリスの口調はどこか重かった。
(・・・気付いてるのかもな・・・俺の気持ちがどっちにいってるか。)
思い出の金髪ちゃんを振りに行く・・・。
それだけで、心が痛んだ。
だが、エリスはもっと傷つくだろう。
彼女に恨まれるかもしれない。
(だが・・それでも俺は。俺には)
・・・・・・・千佳が、必要なんだ・・・・・・・

395 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:21 ID:ptXQ1wb7
そうして5時前。おれは校舎の屋上に向かっていた。
千佳が一緒に行こうか?と申し出たが、
「いや、この決着は自分の手だけでつけたい・・。」とその申し出を断った。
目の前に、屋上への扉。完全に閉まりきっていない。
(・・・アイツは先に来ているのか。)
キィと、軋んだ音を上げて扉が開く。
俺は覚悟を決めながら、屋上へと身を運んだ。
ややオレンジ色に染まった屋上に、彼女は居た。
転落防止用の高いフェンスの網を掴んで、夕焼けを眺めていた。
エリスの傍まで近寄る。
「悪いな。呼び出したりして。」
俺が声を掛けると、エリスがくるりと振り返った。
「ううん・・私も伝えたいこと・・・あったから。」
「そうか。」
「うん。」
エリスはものすごく寂しそうな表情を見せた。
沈黙が、辺りを支配する。
先にその沈黙を、俺が破った。
「ごめん・・・俺・・・・・・千佳のことが好きなんだ。」
そういうと、エリスはびくっと、肩を震わせた。
「千佳と一までずっと一緒に居た・・俺にはアイツが必要なんだ。」
「そう・・・・。」
エリスは動じない。やはりこの事を予想していたのだろうか。
「だから・・・エリスの気持ちに答えられない・・・。」
俺も辛いが、エリスはきっと、もっと辛い。
だけど、言わなくちゃいけない。
黙ってる方が、きっと彼女を・・・もっともっと傷つけてしまうだろうから。

396 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:21 ID:ptXQ1wb7
「そう・・・やっぱりね。」
「気付いていた?」
「なんとなく・・・ね。でも、これで良かったのかな。」
それはどういう意味だろう。
しばらくして。
「あのね・・・キョウちゃん・・・。」
エリスが重い口を開いた。
「私・・・またお引越ししなきゃいけないんだ・・・。」
「え・・・・・・。」
・・・ああ、これでよかったとは、そういうことか。
「なんで・・・・いつ、も・・・こう、なん・・だろう・・ね。」
エリスの声に嗚咽の色が混じり始め、ひっく、ひっく、という声が上がり始めた。
「あの時だって・・・・お別れしたくなかったのに!!
私だって!キョウちゃんの傍にずっと居たかったのに!!
なんで・・!なんで・・・・私は大好きなキョウちゃんの傍に居られないのよお!!」
溢れ出す涙と共に、一気に心情を露にするエリス。
改めて・・・エリスの思いの深さに気付いた。
「ひっく・・・ひっく・・・ぐす・・・・」
エリスの頬を、大粒の涙が伝う。
「キョウちゃん・・やだよお・・・お別れやだよお・・・・。」
どん、と俺の胸にしがみついて来るエリス。
心が・・・痛い。引き裂かれそうだ。
だが・・・・・・俺は耐えなくてはならない。
例えどんなに心が痛んでも・・・・・・エリスを振ったのは俺なのだから。
俺はただただ無言でエリスが泣き止むまで待つことしかできなかった。

397 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:22 ID:ptXQ1wb7
そして、数十分してようやくエリスが泣き止んだ。
「大丈夫か。」
「うん・・・多分。」
そういって、にこっと笑うエリス。
「キョウちゃん・・・最後にキス・・・してほしい。」
視線を上げて、懇願するエリス。
だが、俺にはそれすら千佳への裏切りに思えた。
「ごめん・・・できない。」
そういうと、エリスは一瞬目を見開いた。
「そっか・・・そうだよね。キョウちゃんは・・・鳴沢さんの事が・・・。」
「だけど・・・これくらいなら。」
そういうと俺は、人差し指の腹を自分の口に付けて、
その人差し指をエリスの唇に当てた。
きょとんとするエリス。
だがすぐに微笑を浮かべた。
「・・・・ありがと・・・やっぱり優しいね、キョウちゃん。」
ぴょこん、と一歩元気よく後退するエリス。
・・・違う。俺は優しくなんて無い。
中途半端に、君に気を持たせたりしなかったらこんな事にはならなかった。
本当に優しいのはエリス・・・君の方だ。
エリスはそのまま、少し俯いた。
「・・・・時々でいいから、思い出して欲しいの。
藤原エリスっていう子が、貴方の事を死ぬほど愛していたって・・。」

398 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:23 ID:ptXQ1wb7
「ああ・・・。」
「キョウちゃんは・・・私にとって、いつだって私を護ってくれる最高の王子様だったよ・・。」
屋上の床が、茜色一色に染まり始める。
エリスが勢いよく、顔を上げた。
エリスの頬に涙が伝った後があって、それに夕日が反射している。
けど、エリスは笑っていた。最高の笑顔で。
日の光に照らされた金髪がキラキラと光っている。
(・・・・綺麗だ。)
それは、正にプリンセスと呼ぶに相応しい姿だった。
さようなら・・・私の王子様・・・・。
エリスは笑顔で一言そういうと、踵を返して走って屋上を去っていった。
「・・・・・・・・・・・。」
どれくらい、そこに立ち尽くしていたのだろうか。
自然に、ごくごく自然に涙が溢れた。
俺は、涙を抑えきれずに・・・そのまま家に帰った。
奇跡的に、誰ともすれ違わなかった。
家に帰ると、千佳が出迎えてくれた。
「恭二・・・どうしたのよ!?」
俺は有無を言わさずに千佳に抱きついて、額を彼女の胸に押し付けて、泣いた。
「く・・・う・・・・・・。」
嗚咽が漏れる。
「恭二・・・・・。」
千佳はそう呟くと、俺を暖かく・・・暖かく、包み込んでくれたのだった。

399 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:24 ID:ptXQ1wb7
その夜。
千佳は自ら俺を求めてきた。
布団の上で仰向けになっている状態で、千佳と結合した。
「ん・・・・ふう・・・・ああっ・・・・。」
千佳が艶っぽい喘ぎ声を出す。
「なあ・・・千佳。昨日の今日だろ・・・休んだ方が・・・。」
「んっ・・・んっ・・・んっ・・・いいの・・・私は大丈夫だから・・・。」
痛みの方は本当に無いらしく、千佳は騎乗位で前後に腰を揺らしている。
腰の動きと同時に、結合部から卑猥な音が聞こえてきた。
「全部っ・・・忘れさせてあげるからっ・・・私がっ・・・。」
「え・・・。」
「寂しくないように・・・私が・・藤原さんの事っ・・忘れさせてあげる・・!」
そういって、千佳は嬌声を上げながら上下運動を加えた。
小振りな胸が上下にかわいらしく揺れる。
「千佳・・・違う、違うんだよ・・・。」
俺は状態を起こして千佳に身を寄せた。
「・・・私が恭二の彼女なんだからあ・・私が・・・私が・・。」
千佳はぼろぼろ涙をこぼしてそういった。
ああ、そうか・・・。
俺とようやく結ばれたってのに、次の日になって、俺がひょいひょい出かけて・・、
お別れを済ませた後に涙流して帰ってきたもんだから・・・。
千佳は、焼きもちを焼いたのかもしれない。
本当に相手のことを何とも思ってなければ、泣いて帰ってくるはず無いもんな・・。

400 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:25 ID:ptXQ1wb7
「千佳、良く聞いてくれ・・・。」
俺は子供に諭すように千佳に語りかけた。
「俺が好きなのは千佳だけだよ・・・藤原のは・・少し違う。」
「どうちがうの・・。」
「何ていうかな・・・大切にしていた玩具が無くなったような気持ち・・かな。」
俺にとってエリスは、護る対象であっても好意の対象にはなりえなかった。
(・・・こんな言葉しか使えない自分が腹立たしいけど・・な。)
「俺が好きなのは・・・愛してるのは、千佳だけだ・・・。」
「恭二・・・嬉しい・・・・だったら・・尚更私の中で・・気持ちよくなって・・。」
そういって、千佳は俺を押し倒すと、
自らは再び上体を上げて激しく腰を揺れ動かした。
ぐちゅ、ぐちゅ・・・肌がぶつかり粘膜がこすれ合う。
「く・・・・・。」
「恭二・・・・きもち・・・いい?」
「ああ・・・すごい・・・千佳の中・・・締め付けて・・・。」
俺は下から千佳の胸に手を伸ばして、揉みはじめた。
「あん・・・きょうじい・・・。」
お互い、獣のように快楽を貪り合う。
「今日も・・大丈夫な日だから・・・・いっぱい・・いっぱいちょうだい・・。」
「ああ・・・解った!千佳の膣内に溢れるまで注ぎ込んでやる・・・!」
俺は繋がったまま上体を起こすと、今度は千佳を下にして正常位をとった。

401 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:26 ID:ptXQ1wb7
腰を激しく千佳に打ち付ける。
こすれあう粘膜と千佳の締め付ける膣内のひだが快楽を与える。
「あっあっあああっあっあっああ!」
千佳も快楽を貪っているのだろう。
声色が混じりっ気無しの嬌声に変わってきた。
「く・・・千佳・・・千佳・・・・!」
「きょうじ・・・きょうじい・・・。」
お互いの名を呼び合う。
(く・・・・っ!」
千佳の求めるがままに、千佳の一番奥で熱い液を放出させた。
「あっ・・・ああっ・・・・あああぁぁぁ・・。」
千佳が子宮に当たる精に声を上げた。
まるで、全ての精を搾り取られてしまうかのような射精感。
「・・・っふう・・・・。」
俺はとさ・・・と、ゆっくり千佳の上に倒れこんだ。
このままでは重いだろう・・と思い体をずらす。
すると、千佳がじゃれて擦り寄ってきてこういった。
「ずっと・・・ずっと一緒だよ・・・恭二・・・。」
「ああ・・・ずっと、俺達は一緒だ。」
俺は微笑んで、そう千佳に答えたのだった。

402 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:26 ID:ptXQ1wb7
えぴろーぐ

「恭二、今日の講義昼からでしょ・・・遅刻するわよ。」
俺の肩を揺する千佳。
「わかった、わかった・・・。」
俺が目を覚ますと、そこにはあれから一回り美しく成長した千佳の姿があった。
エリスの姿は2学期に入ると、当然消えていた。
それを認識したとき俺は再び涙を流したが、やはり千佳が慰めてくれた。
それから・・・二人で過ごす時間が多くなった。
一緒に勉強して、遊んで、食事して。
大学も、二人して一流ランクの私立大に合格した。
受験時に大分千佳に助けられたが。
始めは二人とも家をでて一人暮らしを始めていたが、そのうち千佳が俺の所に居つくようになった。
「通うのが面倒なんだもん・・。」だそうで。
今ではすっかり嫁さん気分で居る。
「ほらほら。早くご飯食べてくれないと片付かないじゃないの。」
「OKOK・・・ふああああああ。」
っていうか、千佳さん、昨日あんなにハッスルした後でなんで貴女そんなに元気なんですか。

403 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:27 ID:ptXQ1wb7
ちなみに。
お互いの親にはとっくに俺達の関係はバレている。
先日俺の親が不意打ちで様子を見に来た時、俺達は裸で抱き合って寝ていて・・。
(マスターキーは親が管理している・・学費と家賃出してもらってるからしょうがない。)
弁解の余地などあろうはずもなかった。
そしてあれよあれよと話が進んで、俺達は婚約した。
新しい指輪も用意した。
学生の身分なんで安物なのが痛いが、その銀の指輪は千佳の左手の薬指に収まっている。
・・・・あれはもう結婚指輪も同然だ。
千佳も終いには’虫除けにちょうどいいわ’とか言い出す始末。
そして・・・・・・時々、エリスの事を思い出す。
エリスを選んでいたら、どうなっていたんだろう、と。
彼女とはあれっきり連絡を取っていない。
だが、今でもあのリボンの切れ端は大切に持っている。
あれを捨てられるほど、俺は鬼ではない。
いつか。多分、いつの日か、笑って再開できる日が来る。
そう思う。
・・・・そして、予想通り俺は千佳の尻に敷かれている。
・・・・・・・・・・・・・多分一生敷かれ続けるだろう。
でも、それでいい。
千佳と一緒に居る事を望んだのは他でもない。
この俺自身なのだから。

                  FIN

404 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:28 ID:bi1UhvMg
ライブで堪能さしてもらいました。
御馳走様です。

405 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:32 ID:1Prxvw07
グッジョブ!
いや、展開や雰囲気作りが上手くて、とても良かったですよ。
母性溢れる幼馴染のオーラが伝わってきて……って、なんかまとまらないのでまた最初から読んできます。


406 :81・RIBBON&RING:04/01/27 00:32 ID:ptXQ1wb7
長かったけど、千佳エンド完了。
>390
あれですな。既成事実というか、先手必勝というか。
千佳はそれを狙ってできるほど腹黒くはないですけど・・・。

エリスは・・・当然エリスエンドで幸せになります。
そん時は千佳が。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`) 千佳あああああ
な状態になっちゃうわけですが。

407 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:36 ID:uont2Yr7
やべえ・・・本当に「萌え死ぬ」気がするw
しかも大学生で婚約までしてしまうなんて・・・結ばれてよかったなあ。
まあ、エリスと結ばれても同じ感想を漏らすだろうが。
なにはともあれ、お疲れ様でした。

408 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:40 ID:etnknDGb
やっぱ振るシーンは見たくないものよのう(;つД`)

409 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:40 ID:JWGdQ4yN
81氏、お疲れ様でした
やはり幼馴染には尻に敷かれないといかんですな(笑

しかし…Aの場合の千佳が気がかりですね…
円満とは行かないでしょうけど、あまりダークじゃない展開だとイイナァとかなんとか

ともかく!分岐版を期待しております
がんばってくだされ

410 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:43 ID:KINc4iL7
>>81
お疲れさまですた!!
最高です(*´Д`)

411 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:44 ID:JWGdQ4yN
連投スマソ
>405
投下の日をお待ちしております

しかし、感想の勢いがすさまじいですな
ROMを含めるとどれだけの人がスレにへばりついてたんだろうか(笑

412 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:48 ID:ARDmMIew
素晴らしい。
これで「前振り長すぎ」の声も吹き飛ぶでしょう。エロのボリュームがこれだけあれば。

413 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:53 ID:E8LMAytP
こんなすごい作品をみせられたら、エロなし書いてる俺が小さく見えるよ。

414 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:00 ID:GxMnQOTp
濡れ場なんてただの飾りですよ
エロい人達にはそれがわからんのです

415 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:19 ID:+IeRf063
キャラもセリフもシチュエーションも、全部どこかで見たようなオリジナリティ皆無の寄せ集めだけど、
それだけに『王道』って気がするなw

お約束マンセー!

416 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:23 ID:t/0RGvWI
ありふれた食材に気持ちを込めて最高の料理に仕上げる。
それこそが料理人の腕の見せ所ってもんですよ。


ところで@とかはブラウザによっては正常に表示されないこともあるので使わない方が良いですよ。


417 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 03:31 ID:U0zBo1hs
素晴らしい。

418 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 04:54 ID:i36zRUNc
すこぶるGJ!!!!おつかれっしたぁぁぁぁ!





何故か少し、エリスにかたむいた漏れ…

419 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 08:58 ID:7Se6Anm3
もぅ マジ勘弁!
滅茶苦茶感動したよ……エリス…(ノ∀`)
このスレに居て良かった。

>>81氏ッ 乙です!

420 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 13:42 ID:Ekw7epem
何かちょっと思ったんだけど、>>81
エロSS書き慣れてないでしょ?
エロがちょっと物足りない気がした。

・・・いや、俺が読みなれすぎてるだけか_| ̄|○
いや、本音を言うと、「 恭 二 早 杉 」
あと、lx文字をもっと活用してつかさい。「やぁっ・・・」とか、「く・・・・ぅ・・・」とか。
「燃える擬音・喘ぎのガイドライン」とかも読んでみて。
まぁ、これからもどんどん精進していってくださーい。

もちろんSSは全部保存するけどねっ☆

421 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 16:12 ID:urAzlHJj
81氏GJ、というか愛してます。
なんかこう… ハンカチ無くしては見れません。

そしてエリス編期待(∩゚∀゚)∩age

422 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 16:25 ID:LwdwTfNK
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423 :実験屋:04/01/27 16:57 ID:AjlIJtnI
>>81
GJです。素晴しすぎて、お腹がいっぱいです。
エリス編も期待しております。

424 :とりあえず:04/01/27 17:11 ID:8akAoYR/
こんなにエロで盛り上がってるところすみませんが、
非エロを投下します。
スルーしてももらっても結構です。

425 :とりあえず:04/01/27 17:15 ID:8akAoYR/
>>290の続き
月見さんと一緒に教室に戻ってくると、
「おい、孝市。香奈さんが倒れて保健室に運ばれたらしいぞ。」
「えっ、香奈が!今、何処にいるんだ!?」
「だから、保健室。」
俺は妙な胸騒ぎがして、そこにいる月見さんをおいてけぼりにして、
一直線に保健室に向かって行く。
(香奈!香奈!香奈!)

(・・・江見君。やっぱり香奈さんのことが・・・。)
その時月見さんは、心の中から何か大事なものが抜け落ちる、そんな空虚感になった。
「おい、月見。お前泣いてるんじゃないのか?」
「違うわよ。これは、これは・・・。」
そう否定する月見さんの瞳からは、はっきりと涙がしたたり落ちていた。

「まったく、驚かせるなよ。」
「ごめんね、孝ちゃん。」
何か重大な怪我でもしたのかと思い、急いで保健室に行った俺だが、結果はなんてことはない、ただの風邪だそうだ。しかし、一応大事をとって香奈は家に帰ることにする。
今、教員の中には手が空いている者はおらず、近所に住む俺が香奈をおぶって帰ることになった。
「ありがとう、孝ちゃん。」
「はっ?何が。」
「だって・・・、私の事心配してくれてたんでしょ?」
「ば、ばーか、そんなんじゃねぇよ。」
「ふーん、そういうことにしといてあげる。うふふっ。」
香奈のその言葉を聞いて少し恥ずかしくなった俺は、少し歩みを早める。
「ねぇ、孝ちゃん。」
「な、何だよ。」
「孝ちゃんの背中、大きくなったね。」
「そうかなぁ?」
「そうだよ。昔はあんなにちっちゃくて、いつも泣いてばかりいたもん。」
昔のことをふと顧みたら、確かにそうだ。今と違って俺は気が弱くて、小さい頃は
香奈にいつも守ってもらっていた気がする。

426 :とりあえず:04/01/27 17:16 ID:8akAoYR/
そういえば、あの時・・・。
「やーい、やーい、孝市の泣き虫!」
「うっ、うっ、うっ。」
そうだ。俺はいつもの通り、学校の同級生にいじめられて泣いていたんだ。
「コラー!孝ちゃんをいじめないで!」
「うわっ、香奈が来た。逃げろ!」
そうやって、俺はいつも香奈に守ってもらっていたんだ。
その帰り道、俺は泣きながら
「うっ、うっ・・・ごめんね、香奈姉ちゃん。」
あの頃はまだ、香奈のことを「姉ちゃん」と呼んでいたなぁ。
いつ頃ぐらいからだろ、そのまま呼び捨てにするようになったのは・・・。
「えっ、何が?」
「僕が弱いばっかりに、香奈姉ちゃんに迷惑ばかりかけて・・・。」
「ううん、そんなことないよ。今はまだ、孝ちゃんがちっちゃいから。
これから大きくなれば、あんな子達なんて目じゃないくらい強くなるわよ。」
「本当?じゃあ、僕強くなる。そして、その時は香奈姉ちゃんを守ってあげる。」
「うん、ありがと。・・・・(でも、もう少しこのままでもいいかな。)」
「香奈姉ちゃん、何か言った?」
「何でもないよ。」
そうだ、俺はあの時決めたんだ。いつか強くなって香奈を守ろうって。

427 :とりあえず:04/01/27 17:19 ID:8akAoYR/
「おい、家に着いたぞ。」
香奈の家につくと、香奈は俺の背中ですうすう寝息を立てて寝ていた。
「しょうがないなぁ。」
うちの母同様、香奈の母も働いているため、今の時刻には誰もいない。
俺は昔、香奈から教えてもらった鍵の隠し場所から鍵をとって、中へと入る。
(公認だからいいものの、端から見れば泥棒だな、これは。)
家に入ると、俺は香奈を部屋まで運び、ベッドに横たわらせる。
その静かな部屋の中で俺は1人考える。
(俺は香奈のこと、どう思ってるんだろう?香奈が倒れたと聞いたとき、
なぜか胸がしめつけられるような、そんな気がしたんだ。)
「なあ、香奈。俺は本当はお前のことが・・・。」
そう言いきる前に、
「お前のことが・・・、何?」
急に香奈が起きた。どうやら寝たふりをしていたようだ。
「うわ!香、香奈。お前起きていたのか?」
「いや、起きたのはさっきだよ。で・・・、お前のことが、何?」
「いや、だから・・・。」
いつまでも素直になれない俺を見て、香奈は
「もう、言いたいことがあるなら・・・、ゴホゴホ!」
「おい、大丈夫か?やっぱり俺の風邪が移ったんだな。」
「違うよ。これは私が不規則な生活をしていたから、ゴホゴホ。」
「まったく、ちょっと待ってろ。氷枕を作ってきてやるからな。」

428 :とりあえず:04/01/27 17:20 ID:8akAoYR/
そういって、用意のために部屋を出ようとした時、香奈の鞄につまづく。
がらっと音をたてて、香奈の鞄から弁当箱が2つころがる。中は・・・空だ。
「おい、俺のために作ってきたもう一つの弁当はどうしたんだ?」
「えっ、違うよ。作り過ぎたんだよ。で、孝ちゃんに食べさせるのは迷惑そうだったから、
頑張って、2つとも・・・。」
「嘘をつくな!」
俺はつい、嘘をついてまで気丈に振舞おうとする香奈を怒鳴りつけてしまう。
「ご、ごめんね。」
理不尽な怒鳴られ方をしても尚、俺に対して遠慮する香奈がとても健気にみえる。
俺は思わず、香奈を抱きしめる。
「こ、孝ちゃん・・・。」
「何で、何でいつも俺にそんなに優しいんだよ。俺は、そんな香奈の気持ちを
何も考えずに傷つけてばかりで・・・。」
香奈の胸ですすり泣く俺の頭を、香奈はそっと、優しく撫でてくれる。
「そんなことない、そんなことないよ。私うれしいよ、孝ちゃんが私のことを
大事に思っててくれる。それだけでうれしいの。」
「香奈・・・。」
どちらからともなく、顔が近づいていく。
俺達の唇の距離はどんどん近くなっていき、ついに唇が重なる。
唇を重ねた途端、何ともいえないような幸福感が全身を満たすような気がする。
長い、長いキス。そのお互いの気持ちを確かめ合うような深い口付けは、
いつまでも終わることが無く、永遠に続くようにさえ思えた。

429 :とりあえず:04/01/27 17:22 ID:8akAoYR/
「・・・・んっ、ぷはぁ。」
「うふふ、こんなキスは初めて。」
「お、俺も初めてだよ。」
「うれしいな。」
「も、もう、恥ずかしいからあまり言うなよ。」
キスの余韻に少し恥ずかしがりながらも、香奈は幸せそうな顔を浮かべている。
その後、風邪が本格化してきたのか、香奈の熱が高くなり始めたので、
それ以上のことはせず、安静にさせることに決める。
少し残念だったが、香奈の体のことを考えると、そう、わがままばかりは言っては
いられない、と自分に言い聞かせる。
しかし、本当は俺に度胸がなかったからなのかも知れない。

(うーん、これでいいのかなぁ。)
看病というものは初めてするので、すこし戸惑ったが俺なりに香奈を看病した、つもりだ。
途中で、「少しおかゆが固い」やら、「枕がぬるくなってきた」やら、色々クレームをつけられたが、そこは病人。我慢して、はいはいと従うことにする。
日が暮れてくる頃になると、
「孝ちゃん、なんだか氷枕がぬるく・・・。」
俺は今日、色々あって疲れたのか、気がつくと香奈の寝ているベッドを枕代わりにして
眠っていた。
「・・・孝ちゃん、今日は色々なことがあったね。孝ちゃんが月見さんと仲良くお弁当を
食べていたり。そしてそれに嫉妬して、私、その場から思わず逃げ出してしまったんだ。
ふふ、私って大人げないね。けど、私が倒れたって聞いて、すぐに駆けつけてくれた時、
本当にうれしかったよ。
孝ちゃん、これからは、単なる幼馴染としてじゃなくて、その・・・恋人として、
これからもよろしくね。とりあえず、今日はお疲れ様。」
そう言って、香奈は俺に優しくキスをした。
(今度は、キスだけじゃなくて、孝ちゃんと、ちゃんと・・・したいな。)
微睡んだ意識の中で、俺の耳にそう聞こえた気がした。

430 :とりあえず:04/01/27 17:29 ID:8akAoYR/
とりあえず、これでこの話は終わりにしようと思ってます。
ここまでもし、みんな読んでくれた人がいましたら、有り難うございます。

431 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 18:48 ID:HMeool/F
 乙

432 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 18:57 ID:t/0RGvWI
連発だぁ〜

433 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 21:28 ID:1dWbvTh+
お姉さん系幼馴染みは力関係の逆転がキモですね。

できればこの後の展開も書いて欲しいのですが…

434 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 21:32 ID:1dWbvTh+
千佳のぷりちーさにお腹一杯!
でもそろそろ小腹も空いてきたのでエリスたんも味わいたいなあw

435 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:30 ID:1dWbvTh+
唐突に流れを変えてみるテストで
誰か二次創作モノで書いてくれないだろうか。

「うしおととら」の潮×麻子×真由子など



436 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:45 ID:1dWbvTh+
しかし真由子は麻子に比べて幼馴染み的エピソードに欠けているな。
「泥なんてなんだい」以外に子供の頃の話ってあったっけ?

437 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:51 ID:bMxdZKrL
マニアックに「華麗なる食卓」のマキト×ウルミラきぼんと言ってみる。

褐色の肌マンセー

438 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:57 ID:bMxdZKrL
一人の職人さんマンセー状態は荒らしを呼び込みやすいということを、某スレの崩壊とともに痛感した次第であり、更に新しい職人の降臨を期待したい。

439 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:00 ID:Pm7ZFMZJ
カオシックルーンのリョウガとハカナ。
ハカナの世話焼きっぷりが良い。

440 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:06 ID:1dWbvTh+
角川スニーカーのライトノベル、「百鬼夜翔」を書いてくれる神はいないですか。
律子を洋大とくっつけてやってくれえ。
新体操で鍛えた肢体を持ちながら…

作家陣からアボーン指定を食らってしまった哀れな存在。
秘め続けた想いを告白したのに、告白したことすら記憶封印された悲しい存在。

441 :名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:09 ID:bMxdZKrL
上の方でエロゲもOKって言ってたんで、とらハをプリーヅ
唯子×真一郎×小鳥 or 耕介×瞳 で甘々なのをお願いしたい。

442 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:11 ID:x1cJFdUq
とりあえず氏には幼馴染みブリーダーの称号が授けられます。
今後一層の活躍を期待しています。

443 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:05 ID:ku46Rc1v
もうすぐ派生元のスレに追いつくね。
・・・・スレ立て時から居るけど、よくここまで伸びたもんだと思う。

444 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:09 ID:xK7rEeQm
あげ

445 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 02:26 ID:aKW63AVx
u

446 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 04:17 ID:UQOszC5Z
>>435

うしとらファンなので、ちこっと書いてみました。ただしエロなし。導入部分のみ。
最終回のその後っぽく。
まずは潮&麻子で。



447 :446:04/01/28 04:24 ID:UQOszC5Z

「うしおーっ! 早くしないと、また遅刻だよ!」
「分かってる!! ……ふあぁ……ったく、なんでああ元気なんだ、麻子のやつ」
俺──蒼月潮は込み上げてくる欠伸を噛み殺しながら、まだ半分眠ったままの目をこすった。
季節は5月。何とか入ることができた公立高校での生活にも慣れてきて……慣れすぎて、遅刻を3度ばかり繰り返したら、案の定、麻子が
顔を出すようになった。

中村麻子。
小さい頃からの幼なじみ。俺のオヤジが家を空けることが多かったせいで、麻子の家に世話になったことがきっかけだ。こいつときたら女の
くせにやたら乱暴で、俺でも手こずる。しかも高校で空手部に入部して、ますます腕を上げてきている。
「まったく、しゃきっとしなさいよね」
「うるせえなぁ……こっちは寝不足なんだよ」
「美術部の課題? あんたねえ、あのピカソも真っ青な絵はどうにかしたら?」
「あれがげーじゅつっての!」
まったく。
肩をすくめようとした俺のすぐ隣を、麻子の体が通り過ぎる。ふわり、と風に揺れた髪から甘い香りが微かに漂った気がした。
……あいつ……シャンプー変えたのかな……?
そう思った途端、俺は頬が熱くなった。何考えてんだ、俺は! 
「? どうしたの、潮?」
足を止めた俺に気づいて、麻子が振り返る。
俺は慌ててそっぽを向いた。今の俺の顔──見られてないよな?
「な、なんでもねーよ! それより、空手部の朝練はいいのか?」
「今日は朝練休み。放課後にはあるけどね」
明るく笑う麻子は前よりずっと……その、奇麗になった、と思う。相変わらず口は悪いし、口より手が先に出やすいし(しかも俺にだけ!)
……けど、前とは違う。ちょっとした仕草や雰囲気に、俺の知ってる麻子にはない何かがあるような。
「ほら、行くよ!」
「へーいへい……」
けど、元気よく歩いていく今の麻子は、俺が知っている麻子のままで。
(……ま、あいつはあいつだよな)
俺は鞄を持ち直すと、あいつの後を追った。
春の風は、心地良かった。


448 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 10:03 ID:D/qoJrHm
>>442
あんなSSなら、もうお断り。
幼馴染みブリーダーって言うほどのものか?

449 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:23 ID:kBM6cLae
>>446

(;´Д`)ハァハァ
うしおって消防の時に読んで以来だったなこの機に読み直すか。

450 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:35 ID:ku46Rc1v
>448よ・・・寂しい事言うなよ・・・
書き手の絶対数がまだまだ少ないんだからさ・・・・。
末永く見守っていかないか?途中で化ける可能性もあるし。
・・・・・化けずにそのままという可能性も十分あるんだけどな(汗

451 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:40 ID:D/qoJrHm
化けるわけない。
あんな駄作を延々と書き綴っていて、
それでもあんなままだからな。
この中で、あれに満足できる輩はいない。

伸びない芽=雑草は摘み取っておくべきだ

452 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:59 ID:uakypvqH
「雑草などという草はない!」

453 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 13:19 ID:Hmmj50SY
>>451はちなみにどの作品についてけちをつけているんだ?

454 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 13:22 ID:2dbDxKAN
阿羅獅はスルー。鉄則。

455 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 13:28 ID:D/qoJrHm
>>453
>>430のジコマンセーSS。

456 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 13:45 ID:xKyG6Pbt
自己マンセーだろうがどうでもいい!
このスレはSS投下スレだ!幼馴染の!
幼馴染の、SSというものを投下する人間に、それ以上の何を求められよう!
そして、それ以外にこのスレをどう使うと言うのだ!
これ以上無い!完璧だ!パーフェクトだよ、君!


と、ちょっと狂ってみた。

457 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 14:07 ID:SItrKpwg
しかしまあ、出来はともかく、とりあえずがウザイのには同意。
スルーしてくれとか、糞だとか。
そういうのは読んだ奴が決めるだろうに。
結局、そうじゃないよって言って欲しいだけじゃないのか。

458 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 14:27 ID:+8yOfqXT
またこのパターンか。叩いてる奴は書かない奴の割合が多いだろ?
エロパロ板のSSスレでは必ずと言っていいほど起こりうる現象だろ。
確かに誘い受けとも取れるかもしれないけど、大抵煽りか荒らしがそういう人を叩いた結果書き手が去ってスレが寂れる。
大抵のスレの雰囲気の悪化の原因の半分は、読み手側のレスだってことをお忘れなく。

批評は簡単だけど、創るのは難しいんだから。

459 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 16:15 ID:SItrKpwg
創作が難しいから、安易に批評するなってか?
アホか。
創作が難しかろうが、簡単だろうが読者には関係ねえっての。
ただそこにある作品を読んで批評する。
マンセーがほしけりゃ、自分でサイト作って書けばいい。
しかもこの場合、問題は作品の出来じゃなく、作者の姿勢だろうが。
卑屈も過ぎるとウザイんだよ。

460 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 16:25 ID:xKyG6Pbt
お前のは、批評って言うほどでもない、ただの悪口だろ?
作品の内容に一つも手をつけずに、全体をぱっと見で悪しく言うのなら簡単だよな。

相手に成長して欲しい、こんなSS見せないで欲しいって本気で感じてるのなら、
本気で批評しろよ。
ここを改善して欲しい、という形で。

まぁ、卑屈すぎてウザイって言うのは同意。そこは至急改善して欲しいところではある。
だからと言って、作品を見ずにケチをつけるなよ?

461 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 17:54 ID:OMbxc+y9
文章おもしろけりゃいいじゃん。なんだって。

462 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:02 ID:DEoDW08u
>>446
色恋に目覚めた潮ってのがイメージしにくいですけど、なんかいい雰囲気ですね。
原作では麻子の一方通行っぽい感じでしたけど、この先、微妙に意識しあう二人が見れそうで楽しみです。
自分でも欲張りと思いますが真由子もお願いします。

463 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:14 ID:Hmmj50SY
エロパロ版SSの専用感想スレってあったっけ?
あるならそっちでやって欲しいし、ないならそういうのを作っていくことを今後考えていったほうがいいのかもね。
まあ作者が見なきゃどうしようもないんだけど、それでもSSのためのスレが議論で埋められることはなくなるだろうし、少しは書きやすくなるのかな?

464 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:27 ID:enN0QqRP
反省しても、つまらないものはつまらない。

465 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:55 ID:tzn5mzer
じゃあ読まなきゃいいだけだよね。うん

466 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:03 ID:r9wAQ4v0
・結論 読みたいなら読む。 つまらないなら読まない。 批評と悪口は違う。幼馴染ハァハァ

467 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:03 ID:SItrKpwg
>>460
完成してない作品なんて、批評する価値も無いと思うが。
俺は>>338でもあるんだが、今の所良いとも悪いとも思ってない。
だいたい俺はSSについては悪口も何も言ってないぞ。

468 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:07 ID:GUCewLul
漏れはお○ぎも○゚ーコも嫌いだ

469 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:18 ID:BOeebTxr
おでんはおかずだ

470 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:32 ID:BOeebTxr
>>462
真由子って麻子に遠慮して譲りそうだよなあ。
できれば正々堂々と勝負して欲しいんだけど。
オマケに原作のアフターものだと、とらのことも引っ掛かってそうだし。

471 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:08 ID:BOeebTxr
潮と真由子の出会いって、泥なんて…の時が初だったのかな?

472 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:05 ID:oCLX1Chf
>469
主食だろ?おでんとご飯、おでんとパン、おでんとパスタなんて食事があるか?

>463
読みの待合室とか、避難所の雑談スレあたりかな。
誘導URL貼れずにすまんが。幼なじみ萌え。

473 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:08 ID:ku46Rc1v
>472
お好み焼きにごはん!!
・・・・・・・・・・・・・関西人でも意見が分かれる所だが_| ̄|○
ちなみに俺はおでん=主食 お好み焼き=主食 派です。

474 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:09 ID:csvv6/yI
>>472
おでんでご飯食べないか?


475 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:19 ID:Hmmj50SY
なんで議論が「幼馴染」からいつの間に「ごはん」になってるんだよw

しかし、SSってなかなか書けないもんだね。
書いてみようと思っても、この板や他のSS板に上がるようなSSは書けないもんなあ。

476 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:24 ID:csvv6/yI
>>475
そりゃ幼馴染みにご飯作ってもらうのは王道だからだよ(w。


477 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:27 ID:WyTiHohH
おでんには茶飯だろ。

478 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:34 ID:BOeebTxr
>>476
おでんなんて、スーパーでおでんタネを買ってきて温めたら終わりだろ?


とか口を滑らせて、せっかく晩ご飯を作りに来てくれた幼馴染みを怒らせてしまうんだなw

479 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:36 ID:ku46Rc1v
やはり料理上手な♀幼馴染はポイント高いよな!
とさりげなく話題の路線を戻そうとがんばってみたりする。

480 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:40 ID:BOeebTxr
>>479
下手なのに指を絆創膏でグルグルにして頑張ってるのに萌え。

481 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:44 ID:WyTiHohH
リアルでそんな幼馴染がいればなぁ・・・とか考えてしまう。危ないか

482 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:46 ID:BOeebTxr
料理なんてしたこともないのに、つい勢いでお弁当を作ってくると約束してしまい…

483 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:48 ID:csvv6/yI
材料にした鶏肉が鶏インフルエンザにかかっていた鶏から取られた
ものでそのまま……。・゚・(ノД`)・゚・。

484 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:49 ID:yIYzxBMb
森山大輔が言うように、朝に隣の家の窓から部屋に来て起こされたい。

485 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:51 ID:BOeebTxr
布団を剥いで朝の生理現象を見てしまいキャー

486 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:54 ID:csvv6/yI
そのまませく〜すに突入→親に見られる→幼馴染みがアメリカ
留学(゚д゚)マズー

487 :名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:57 ID:Hmmj50SY
>>481
俺もそう思ってしまう。
このスレにいるとそれが普通に思えるぞ。

そういえば、たいてい幼馴染って男よりも女のほうがしっかりしてるよね。
たまにはダメダメ女にしっかり男の幼馴染のコンビが見てみたいなあ。

488 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:09 ID:psEq6nZw
盛り上がってるところでエリス編でも投下してみるか。
ただな・・かなり長くなっちまった。
削れるところは削ってあるんだがそれでも・・・まだ半分以下しか書けてない。
エリスをエロカワイクしようとしたら長くなっちまった次第だ。
許してくれい_| ̄|○皆の衆。

489 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:11 ID:psEq6nZw
               RIBBON

俺は・・・・エリスのことが気になっている。
いや。もういい。認めてしまえ。
俺はエリスのことが好きだと。
あの日から、俺は彼女に惹かれ続けていたのかもしれない。
千佳も大切な人に違いないが、
12年一緒に居たんだ。もう今更そういう風には見れなくなっている。
(言うなら・・・早いほうがいいか。)
俺は布団に入ると目を閉じた。
するとすぐに眠気がやってきて、俺の意識は底に沈んでいった。
翌日目を覚まして、空腹に急かされてダイニングに行くと。
一枚のメモがおいてあった。
’法用がある。2〜3日留守にする。金はいつもの所だ’
ふむ。その間一人か。
リビングのソファで行儀悪く寝転んでいると。
携帯の呼び出し音が鳴った。
画面にはエリスの文字が映っていた。
「はい。」
『あっ、キョウちゃん?』
俺以外出る奴はいないって。
「ああ。どうした?」
『えっとね・・・あの・・暇だから遊んで欲しいの!』
「ん・・・・・」
『・・・・・・・もしかして都合悪い?』
残念そうな声を出すエリス。

490 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:11 ID:psEq6nZw
「いや、渡りに船だと思ってな・・・俺も暇を持て余していたところだ。」
『じゃあ、映画観に行かない?』
「そうだな・・・今何かやってたっけ。」
『007の最新作観に行きたいの!』
・・・・・・・意外な一面発見・・か?
「解った。昼過ぎに駅前でいいか?」
『うんうん!』
そして、駅前の日陰にて。
「暑いな。」
思わず愚痴をもらした。
この湿度が高いのはどうにかならんものか。
駅前に到着して10分ほどして、エリスがやってきた。
「ごめん、キョウちゃん暑かったでしょ?」
「ほお・・・・。」
その姿に、完全に目を奪われる。
俺は思わず感嘆の声を上げた。
エリスは俺の予想を大きく裏切った格好をしてきた。
それは、なんと和服だった。
紫色を基調とした布地に、青や水色の花の絵が描かれている。
金髪をいつもの通り、ポニーテールに。
括っているリボンは着物とお揃いの紫系の色。
「ど・・・どうかな?」
恐々と、感想を聞いてくるエリス。
「いや、参った・・・凄く綺麗だ・・・。」
俺がそういうと、ほっと、胸をなでおろすエリス。
「良かった・・・本当はね、赤系のを着たかったんだけど・・」

491 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:12 ID:psEq6nZw
「派手すぎた・・?」
「うん・・・流石にね。」
そういうと、エリスは俺の手首を掴んだ
「じゃ・・行きましょ、キョウちゃん。」
券売機の前、駅のホーム、車内。
すれ違う人が皆、エリスに目を向ける。
(・・・エリスは見世物じゃないんだが。)
金髪の人間が着物着てるのがそんなに可笑しいか。
エリスは立派な日本人だぞ。と、声を上げて言ってやりたかった。
・・・街中に着いて、映画を楽しんで、ちょっと遅い昼食を摂って。
それからまた電車に乗って、地元に帰ってきた。
夕暮れの住宅街を手を繋いで二人で歩く。
「キョウちゃん・・・今日は私の我儘に付き合ってくれてありがとう・・。」
「いや、俺も楽しませてもらったよ。それに。」
「それに?」
「エリスの着物姿を見る事ができた。これで二回目だな。」
「そうね・・・・。」
かぁ、かぁ、と烏が泣く。
「ねえ、キョウちゃん。」
「ん?」
「これから、私のお家に来ない?」
腕時計を見る。もう5時前になっていた。
「今からか?」
「うん。夕食、私が作ってあげる。」
む。それは魅力的な提案だ。

492 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:13 ID:psEq6nZw
あの美味い料理がもういちど食べられるなら・・・。
「じゃあ、お邪魔しようかな・・・あ、ご両親は?」
「パパもママも帰りはいつも遅いの。」
・・・・最近共働きの家庭多いよな・・・不況だからか。
まあ、ある年齢に達するとそっちの方が嬉しい訳ですが。
そういえば、俺はまだエリスの家に行った事なかったんだよな。
「・・・うお。」
藤原宅を見ての一言である。
でかい。
土地抜きで1億は軽く飛びそうな家だ。
「さ、キョウちゃん、上がって上がって。」
俺はエリスに促されながら家の中に入った。
家の中は真っ暗だった。
(・・・・・・・あれ。誰もいないのか?)
これだけ広い家だ。てっきりお手伝いさんくらい居ると思ってたが。
「何日かおきにお手伝いさんが掃除にくるんだけど・・。それ以外は私一人かな・・・。」
「そうか。」
俺の心を見透かしたようにエリスが答えた。
(しかし・・・。)
・・・この広い家にたった一人か。
「こっちのリビングでくつろいでて・・私今から料理するから。」
「って、その姿でか?」
「やだ、流石に着替えるわよ・・・覗いちゃ駄目だからね♪」
そういうと、エリスはトントンとテンポよく階段を登っていった。
俺は言われたとおり、リビングに入った。
「でか。」
30畳くらいあるだろうか。家具もアンティーク調のものが多い。
ソファーに腰掛けるが・・・いまいち落ち着かない。
(なんだろうな・・この感覚。)
しばらくしていると、エリスが階段を下りてくる音が聞こえてきた。
やる事ないし、暇だし・・・俺も材料切る位だったら出来る訳で。

493 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:14 ID:psEq6nZw
(手伝おう。)
リビングを出ると、ちょうどエリスが廊下を歩いていたところだった。
「あれ?どうしたの?キョウちゃん。」
「ん・・いや、何か手伝おうと思ってな。」
「ん〜〜〜〜じゃあ、お願いしよっかな。」
そういって案内されたキッチンも広かった。
「しかし・・でかい家だな・・・。」
「そうだね・・・でも大きいだけだよ・・。」
その言葉に、俺は奇妙な引っ掛かりを感じた。
「はい、エプロン・・これ使ってね」
「ん・・ああ。」
俺は差し出されたエプロンを着て、エリスと共に料理を始めた。
大体1時間で料理は終わり、俺達は互いに舌鼓を打った。
そして食後、リビングでお茶を頂いていると時刻は7時を回っていた。
不意に、エリスの部屋に行ってみたくなった。
「なあ、エリスの部屋行ってみたいんだけど、いい?」
「えっ?」
俺の要望に、エリスは驚愕の声を上げた。
「駄目・・・か?」
「そ、そういうわけじゃないけど・・。」
エリスはそういって顔を少し赤らめて視線を逸らす。
「あ、あのね・・・部屋に入っても笑わないって約束してくれる?」
「あ、ああ。」
「じゃあ、ついてきて・・・。」
そういってエリスはソファーを立った。
俺はエリスの後について、リビングを出た。
廊下に出て、階段を上がる。
二階の廊下に扉が4つ。やっぱりこの家でかいなあ・・・。
「ここが私の部屋・・・笑わないでね?」
俺はエリスに続いて、部屋に入った。

494 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:14 ID:psEq6nZw
「おお。」
間取りは広いが、そこは紛れもない’女の子’の部屋だった。
薄いピンク色のベッドとカーペット。
ご丁寧にテーブルクロスが掛けられたテーブル。
タンスや机の上にはファンシーグッズが所狭しと並んでいる。
何より驚いたのはそのぬいぐるみの数。
大きさはまばらで、ぱっと見ただけで20以上はある。
(あ・・・なんだろう。)
俺はこの家に入ってから、初めての安心感を味わっていた。
温かみがあるというか、生活感があると言うか。
(人が居るって感じがする・・・。)
「ここがエリスの部屋か・・・。」
「・・・変じゃない?」
エリスは絨毯の上に座って、口元を隠すようにクッションを抱いた。
「変って、何が。」
「この年になって、こんなに一杯ぬいぐるみ持ってるの・・。」
ああ、それで部屋に行きたいって言った時ためらったのか。
「俺は、そうは思わないけど・・・千佳の部屋よりも女の子らしい部屋だしな・・。」
そういうとエリスはピクっと少し肩を揺らして反応した。
「ん・・・。どうかしたか?」
「なんでもないよ・・・。」
「そうか・・・。」
む、俺は何かまずい事を言ったか?
言ってない・・・はずだ。うむ。
会話が途切れ、沈黙が支配する。
そこで俺はようやく、外の環境の変化に気が付いた。
「・・・・・・雨降ってるのか?」
「え?」
俺の言葉に、エリスは窓を開けた。

495 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:16 ID:psEq6nZw
ザアアアアアアアアアアア・・・・という音が聞こえてくる。
窓の外はバルコニーになっており、床に激しく雨が当たっているのがわかった。
カララ・・という音を立ててエリスが窓を閉めた。
「雨足強いみたい・・・。」
俺は腰を上げて、エリスの横に立って窓の外を見た。
「結構降ってるようだな。」
びゅおおおおおおおお!という風の音が室内にまで聞こえてくる。
「む・・・相当な」
相当な雨足だな、と言おうとしたその時。
窓の外が一瞬フラッシュした。
「え?」
驚きの声を上げるエリス。
・・・・・・・雷か。
ゴォォォォォォォォン!!と雷鳴が鳴り響いた。
「きゃああああああああああ!」
「おわ!?」
エリスが急にぶつかってきたので、俺は姿勢を崩して尻餅をついた。
「え、エリスっ?」
エリスはガタガタ震えながら、必死で俺にしがみついている。
「雷がこわ」
怖いのか?と聞こうとした時、窓の外で再びフラッシュが起こった。
間髪居れずに轟く雷鳴。
「いやああああああああ!」
痛いほどに俺にしがみつくエリス。
「雷嫌なの・・・怖いの・・・・キョウちゃあん・・・。」
俺はそんなエリスが可愛くて・・愛しさすら感じた。
怖さを取り除こうと、エリスの頭と背中をゆっくりと撫でてやる。

496 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:17 ID:psEq6nZw
どのくらいそうやっていただろうか。
雨足も少し弱まり、雷が鳴る気配はない。
エリスの震えもようやく収まってきた。
「エリス、もう雷は収まったみたいだ・・。」
恐る恐る顔を上げるエリス。
「ほんと・・・?」
「ああ。雨足もだいぶ弱まった。」
先ほどに比べて、雨の音がかなり控えめになっている。
「あっ!」
安心してようやく自分の状態に気が付いたのか、エリスは慌てて俺から飛び退いた。
「ご、ごめんね・・・」
「いや、気にしなくていい。」
ちらっと、置時計の針を見ると7時半になろうとしていた。
「エリス、俺はそろそ・・」
そろそろ帰るよ、と言おうとしたが・・。
「あ、私お茶持ってくるね!!」
慌てて部屋を出て階段を下りていくエリス。
そしてしばらくして、盆にポットとカップを載せたエリスが戻ってきた。
「えへへ・・・お待たせ〜」
(む・・。)
エリスの進路にぬいぐるみが落ちている。
盆で視界が遮られているのか、エリスはそれに気が付いていないようだ。
「おい、エリスあし・・・。」
足元に気をつけろと言おうとしたが、既に遅かった。
「きゃあああっ!」
盆が宙を舞う。
俺はあぐらをかいて座っていたので、
宙を舞うポットを回避する事も、エリスを受け止める事もできなかった。
ポットが俺の真上に落ちてきて・・・。
「うおあっ!?」
ポットの中身が俺の頭にぶちまけられる。

497 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:17 ID:psEq6nZw
熱・・・・・くはなかった。
「え・・・・冷たい?」
ポットの中身の匂いが漂う。紅茶だ。
(水出し紅茶か・・・)
「キョウちゃん、大丈夫?」
慌てて俺の傍に駆け寄るエリス。
「ああ。そっちこそ怪我は・・・・ないみたいだな。」
エリスに怪我がなかったのが幸いか。
服がぬれたものだから、風邪引くといけないという理由で、
無理やり風呂に入らされて・・・・。
ほっかほかの状態で、エリスの部屋に居るという訳です。
エリスはちょっと待っててね〜と言って部屋を出たきりもう30分も戻ってこない。
更にしばらくして、ピンク色のパジャマ姿のエリスが戻ってきた。
「えへへ・・・ついでだし、私もシャワー浴びてきちゃった。」
(む。)
風呂上りのエリスの姿はどことなく艶っぽかった。
エリスはちょこん、と俺の隣に座った。
シャンプーと石鹸の香りが俺の元にまで漂ってくる。
こんなところご両親に目撃されたら大変な事になるな・・。
「なあ、エリス、俺の服まだかわいてないのか?」
俺の言葉にエリスは顔を下に向けた。
「キョウちゃん・・・私と居るの・・・・そんなに嫌なの?」
「いや、そうじゃない・・・けど、もうすぐご両親が帰ってくるんじゃないのか?」
エリスは下を向いたまま俺に答えた。
「・・・・パパもママも・・今日は帰ってこないよ・・・。」
「えっ!?」
その一言に、俺の心臓は跳ね上がった。

498 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:18 ID:psEq6nZw
「お仕事で・・・滅多に帰ってこないもん・・・・。」
その言葉と仕草に、俺の脳はクラクラしてきた。
「ねえ・・キョウちゃん・・答えてよ・・・私と居るの・・嫌?」
目の端にうっすら涙を貯めて俺に詰め寄るエリス。
(嫌なわけ・・ないだろう・・・だって俺は、お前の事が・・。)
エリスの体を、ぎゅっと、抱き寄せる。
「あっ・・・。」
エリスの匂いが漂ってくる。凄く、いい匂いだ。
「キョウ・・ちゃん・・・。」
密着した体からエリスの鼓動が伝わってくる。高鳴っている。
そして、俺の鼓動も同時に、高鳴る。
「嫌なわけ・・ないだろ・・・俺はエリスの事が好きなんだから・・。」
「鳴沢さんよりも・・?」
「ああ。エリスが一番・・・大好きだ。」
「キョウちゃん・・・私・・・うれしい・・・・・。」
エリスの全てが・・・欲しい。
俺はエリスの体を少し引き離した。
そして、改めて顔同士をゆっくりと近づけていく。
お互い、目を瞑って・・・。
くにゅ・・・。
唇同士が触れ合う。
「ん・・・・ふぅ・・・・。」
エリスがくぐもった声を上げた。
(んっ・・・!?)
俺の口の中にエリスの舌が入ってきたので、俺は驚いて目を開けた。
舌と舌がぶつかり合う。

499 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:19 ID:psEq6nZw
(・・・ん・・・これ・・・気持ちいいな・・・。)
エリスの舌に合わせて、俺も舌を動かして舌同士を絡ませあう。
「ん・・・・んっ・・・・うぅ・・・・。」
にちゃ・・・ねちゃ・・・と唾液が交じり合う。
お互いの息が荒くなる。
いつの間にか自然とお互いの舌を吸い合い、唾液を絡めあう。
「ん・・んん・・・ちゅ・・・・ん・・・ちゅ・・・」
貪るように、エリスの口腔内を舐め上げる。
頭の中が、だんだんと痺れて来る。
(もっと・・もっとだ・・・。)
これ以上は・・と言うほどに唇を押し付けあう。
「んっんっ・・・・・んんっ・・・。」
手が自然にエリスの豊満な胸に伸びる。
(うわ・・・柔らかい・・・。)
パジャマの上からエリスの乳房をまさぐる
服の上からでもそれがかなり大きい事がわかる。
俺は胸元のボタンをいくつかはずし、右手を中に進入させた。
「んんっ・・・。」
舌を絡ませ、唾液を混ぜながらエリスの胸を揉みしだいた。
ゴムマリみたいに柔らかく、それでいて暖かい。
指なんかは揉むたびに乳房に埋もれてしまう。
時々揉むのをやめて、まさぐる動きに変える。
すると、エリスの豊かな胸がたぷんたぷんと震える。
「っぷあ・・・。」
唇同士が唾液の糸を引きながら離れる。

500 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:19 ID:psEq6nZw
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
二人とも、呼吸が荒いく頬は上気している。
胸への愛撫は絶え間なく続いている。
「キョウ・・ちゃん・・・私の胸・・・・おっきすぎない・・?」
「解らないけど・・俺は好きだよ・・エリスの胸・・・。
暖かくて、柔らかくて・・・。」
きゅ、っと乳首を親指と人差し指で挟んで刺激する。
「あぁん!!」
嬌声を上げるエリス。
「・・・ベッドに行こうか・・・。」
カーペットを敷いてあるとはいえ、そろそろ足や尻が痛くなってきた。
「・・・・・うん。」
シングルベッドは少々狭かったが、なんとか二人して寝転ぶ事が出来た。
ディープ・キスと胸への愛撫を続行する。
(そろそろ下の方も・・・。)
胸への愛撫を中断し、右手をショーツの中に滑り込ませた。
「キョウちゃん・・・そんなとこ・・・恥ずかしいよお・・・。」
羞恥に顔を真っ赤にするエリス。
ショーツの中は既にぐっしょりと濡れていた。
「エリス・・・もうこんなに濡れてる・・・。」
秘所に手を這わせる。
「えっ・・あっ・・・・やぁぁ・・・・そんな意地悪言わないでぇ・・。」
(やさしく刺激した方がいいのかな・・・)
「大丈夫・・・やさしくするから・・・。」
俺はエリスの秘所をやさしくまさぐった。
「あぁ!あぁっ・・・あっ・・・ああっ!!」
指を秘裂の中に進入させ、あるいはひだの部分をなぞって刺激する。
「や・・・やぁぁ・・・そんなに擦っちゃ・・・ダメェ・・・・。」
時々突起をやさしく弄ってやると、エリスは体を震わせて反応する。
秘所への愛撫を続けていると、エリスの愛液で秘部はぐしょぐしょになった。

501 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:20 ID:psEq6nZw
エリスに軽くキスをしてから伝える。
「エリス・・・・そろそろ入れるよ・・・・。」
エリスの息使いは更に荒くなっていて、
恥ずかしながら俺の竿はもうギンギンに硬くなっている。
「う、うん・・・・初めてだからやさしくしてね・・・キョウちゃん・・・・。」
「ああ。解った。」
もういちど軽くキスをして俺はパジャマとショーツを脱がせて、秘所を露にした。
よくよく見ると、エリスは凄くいいプロポーションをしている。
胸はでかい上に、腰はくびれている。ヒップも垂れたりしていないみたいだし。
「キョウちゃん・・・あんまり見ないで・・・恥ずかしいよ・・・。」
「ああ、ごめん・・・あまりにもエリスが綺麗だったから・・。」
世辞でも何でもない、本音だった。
俺が服を全て脱ぐと、ギンギンに反り返った陰茎が姿を現した。
「そんなにおっきいのが私の中に入るの・・・?」
びくびくと血管を浮き立たせて脈打つ陰茎に、エリスは驚いているようだ。
「多分普通サイズだと思うよ・・大丈夫・・・・優しくするから。」
(言いはしたが俺も初めてで良く解らんのが実情・・・
けど、嘘付いてでもエリスを安心させてあげたい・・。)
仰向けで、状態を起こしているエリスの足の間に、体を滑り込ませる。
陰茎をエリスの秘裂にあてがうと先端が蜜で濡れた。
エリスは恐々した顔で、肘で体を支えシーツをぎゅっと握り締めている。
「エリス・・入れるよ・・・。」
ずにゅっ・・・と陰茎の先端がエリスの中に入った。
「あぁ・・・うっ・・・・。」
くぐもった声を出すエリス。
初めて味わう陰茎の感覚に戸惑っているのかもしれない。
秘裂を掻き分けるように陰茎を進めていく。
「あっ・・ああっ・・・・・ああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
エリスが仰け反って嬌声を上げる。

502 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:21 ID:psEq6nZw
途中、僅かな抵抗が感じられたが、気にせずに腰を進めた。
やがて陰茎は根元まで埋まった。陰茎の先端に何か当たっている。
(・・・ん、これが子宮か・・?それより・・・)
「エリスッ・・・・全部入ったよ・・・。」
初めてということもあってか、エリスの膣内はぎゅうぎゅうに締め付けてきた。
(くっ・・暖かくて・・・締め付けて絡み付いて・・・気持ちいい・・)
「キョウちゃん・・・私・・・・・変なのかな・・・。」
エリスが戸惑った表情を見せた。
「ん?」
「ぜ・・全然痛くなかったの・・・それどころか・・
何か頭が痺れてきて・・気持ちいいの・・。」
(・・・・ああ・・・。)
「エリス・・・その・・・一人えっちの時に膜が破れる事があるらしいけど・・・。」
「そ・・・そうなの・・・?」
「まあ、知識で知ってるだけだけど・・。」
そう答えて、俺は陰茎を少し引き抜いた。
半分くらい引き抜くと、陰茎はエリスの愛液と血にまみれていた。
エリスの破瓜の証だ。
「血は・・・・出てるよ。」
「よかった・・・ちょっと安心したよ・・。」
(エリスと俺は相性がいいか・・・それともエリスがそういう体質なのか・・。)
どっちにせよ、エリスの痛がる顔を見なくて済んだ。
「じゃあ、さ、エリス・・もっと気持ちよくしてあげるよ・・・。」
一度カリ首が見えるくらいまで陰茎を引き抜いて、再び膣内に挿入する。
「んんんっ・・・・・あぁぁぁぁぁ・・・・!」
とろとろになったエリスの膣内が絡み付いてくる。
「はいってる・・・私、キョウちゃんと一つに繋がってる・・・!」
今度は陰茎を浅く引き抜いて、奥まで進める。
「あっ・・・・きもちいいよ・・・・。」
気持ちいいと感じてるのは俺も同じだった。
「ふあぁっ・・・・擦れて・・・・きも・・ち・・・・いいっ・・・・!!」
音を立てながら陰茎を引き抜き、エリスの愛液で俺の茂みが濡れるほど密着させる。

503 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:22 ID:psEq6nZw
「ああっ・・・あふっ・・・あっ・・あぁぁ・・・
キョウちゃんので一杯で・・・中・・めくれて・・・こすれて・・・いいよぉ・・。」
腰を引くたびにエリスの膣内は逃がすまいと絡み付いてくる。
それを振り切るように陰茎が逃げる。
お互いに快楽を貪りあう。
「きゃ・・・あ・・・・あぁ・・・いい・・・頭・・しびれて・・くる・・。」
陰茎を奥に入れるたびにエリスが喘ぎ声を漏らして、彼女の豊かな胸がぷるんと揺れる。
その扇情的な姿と表情が、俺の劣情を更に掻き立てる。
俺は密着したままの状態でエリスの胸に右手を伸ばした。
指を動かすたびに、エリスの胸の形が変わる。
「そんなに・・強くしたら・・・・あぁあっ・・・つまんじゃ・・あ・・あぁっ!」
胸の突起を両方つねると、エリスが切なげな声を上げる。
俺は硬くなった胸の突起をいじりつつ、腰をゆっくりと動かす。
空いている左手でエリスの股の陰核を刺激する。
「ああぁぁぁぁっ!!」
すると、エリスの体が反り、きゅうううっと、今まで以上に膣内が締まった。
快感が一気に体中を駆け巡る。
「え・・・エリス・・・少し強く動いてもいいか?」
「う・・うん・・・・・キョウちゃんの好きなようにしてぇ・・。」
腰を動かし始めた俺は、今までとは違って強く陰茎を打ち付けた。
「いい・・よぉっ・・・きもち・・いい・・・・よぉ・・・!!」
その度にいやらしい蜜音と肌がぶつかる音が響く。
「キョウちゃ・・・あっ、あっ、あっ、あーーーっ!」
陰茎を奥に叩き付けるたびに、快感が伝わってくる。
それはエリスも同じなのだろう。喘ぎ声が更に高まっていく。
「く・・・うぅ・・・エリスッ・・・・エリスッ・・・・・!!」
「あっ!あっ!あっ!あっ!・・キョウちゃん・・キョウちゃん・・・
好き・・・・・!好き・・・・・!大好きぃ・・・・・・!!」
エリスは俺の体に腕を回して、ぎゅっと抱きついてくる。
その口元からはだらしなく唾液が垂れている。
腰を激しく打ちつけながらも、深いキスを交わす。
ぐちゅぐちゅという淫らな音が部屋に響く。

504 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:22 ID:psEq6nZw
「・・っぷあぁ・・・」
唇が離れる。
「くっ・・・エリス・・・・俺・・もう・・・・!」
快感の絶頂はすぐそこまで来ていた。
「あっ・・・私・・も・・・・何か・・・きちゃう・・・!」
腰の動きと共に、快楽はピークに達しようとしていた。
「エリスっ・・・エリスっ・・・・・!!」
エリスの足が俺の腰を絡め取る。
「キョウちゃん・・・頂戴っ・・・・膣内に・・・一杯!!」
「く・・・・くっ!!」
頭の中が一瞬真っ白になり、快感が脳髄を電気のように駆け回る。
それと同時に膨張した陰茎の先端から、白濁液が放出された。
「あっあっあっあっ・・・ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺が精をエリスの一番奥深くに叩き付けるのと同時に、彼女が体を震わせた。
突き入れたままの陰茎の先端から、搾り取られるように欲望を放出する。
ぴくぴくと陰茎は奮え、エリスの膣内はそれらを全て受け止めた。
「あ・・・あぁ・・・ああっ・・・・。」
エリスは恍惚とした表情で、体をぴくん、ぴくんと震わせている。
俺は激しい倦怠感を感じ、エリスの上に重なった。


505 :81・RIBBON&RING:04/01/29 00:25 ID:psEq6nZw
とりあえず書きあがったのはこれだけです。
エリスエロカワイイ化計画進行中( ̄ー ̄)ですよ。

506 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:34 ID:vRbEX38+
すいません、名前を『京』に変更してきます

もうね、萌え死ぬかと

507 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:35 ID:+og7DHnZ
おお!
雷怖くてしがみつくエリスに萌え。

千佳が出てこないが・・・
あんまりかわいそうな結末は想像したくないなあ、前にあんな幸せな結ばれ方見ちゃったから。

508 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:52 ID:i1Jg4cOJ
他のエロ無しSSが引き立て役にみえるな。最高。エ・リ・ス。

>>430、個人的に、とりあえず氏の自虐的レスはアレだが、SSは結構好きだ。
お姉さん系にハァハァ。
マンセーレスに調子に乗って、書いたもの直接編集せずに載せてくるやつも
アレだが,自分に自信がなくてSS載せてくるのもどうかと思うので、
自信もって載せてきて欲しい。よく見たら氏の批判している奴は
自虐態度だけを問題にしていると思われ。ガンガレ。
まあ、81・RIBBON&RING 氏のSSばかりにマンセーばかりしてたら、
あとに続くSS書きが入りにくいのは確かだけどな。

509 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 03:21 ID:0KbyIXK9
>>479
>やはり料理上手な♀幼馴染はポイント高いよな!
俺、料理上手な♀幼馴染は居るぞ!
うらやましいかぁーーー?

81氏は相変わらず、悶えますな〜

510 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 10:30 ID:DHTgma78
エリスって巨乳だったのか…

511 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 19:40 ID:RxjbARP/
わっしょい!わっしょい!

512 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 21:42 ID:5vL7yENK
510だけど、実は最近このスレ来たばかり。
>81氏がすごいペースで作品投下してるんで、気になって
ちょくちょく読んでたんだけど…約半月で
これだけ書けるのは素直にすごいと思った。
自分もサイトで同系統の恋愛小説書いてるけど、正直自信なくすなぁ…(苦笑
完結間近だけど、>81氏にはラストスパート、頑張って頂きたい。
アフターえろや続編にも期待してます(笑

余談だけど、自サイトの恋愛小説にも幼馴染みメインヒロインがいるが、
その娘の名前も「ちか」。偶然?それともこの名前って多いのかな?

513 :81・RIBBON&RING:04/01/29 22:01 ID:psEq6nZw
>512偶然としか・・・私のは某エロゲのヒロインの漢字を変更して使いました。

書くペースが早いのは
昔から結構ライトノベルとか読んでたからかもしれません。
こういった公の場で発表するのは初めてですが、
物語を書くこと自体はかれこれ6年になりますので・・・。
後はタイピングの早さも関わってるかも。
何だかんだ言っても、やはり決め手は「妄想パワー」ですな(*^ー゚)b

514 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 22:11 ID:fbxBvbmk
>>513
ちかぼーなのかあああぁあぁあ???

515 :512 ◆nbTRMATuYA :04/01/29 22:20 ID:5vL7yENK
>513
そうですよねぇ…やはり「妄想パワー」かw
自分も物書き歴は結構長いけど、執筆スピードは
致命的に遅い(汗 むー…精進せねば。

516 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 22:35 ID:fbxBvbmk
ゆびさきミルクティのひだりモノきぼんとか言ってみる。

517 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 22:50 ID:E9LGcVXZ
初夏の早朝、臭痔は、日課のジョギングをしていた。
「おはよう、臭痔君」と元気良く裸の少女が走ってくる。
「おはよう、乳里」と臭痔も挨拶をする。
「早く公園に行こうよ、私早く逝きたい」
「わかったから、取りあえずこれでも突っ込んでろよ。」

以下略



518 :名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:13 ID:iXJKPPwj
水色時代の優×ヒロでry

519 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:42 ID:yU+t5uG4
スレ立てキボンヌ言い出しっぺなんだけど
エロゲテンプレな幼馴染みが受けてるのは
ここ殿方だらけだからかな

家庭的な女の子にはイマイチ萌えない
腐女子な幼馴染み好きはここには私ひとり?

520 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:53 ID:QT9rnLtG
>>519
どういうのが希望なのか、具体例をキボンヌ。

521 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 03:08 ID:yU+t5uG4
ともに闘う幼馴染み
めちゃ強くて女らしさの欠片もなし
むしろ女であることにコンプレックスをもってる
ようなのがタイプだよw

522 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 03:21 ID:o44MCk5+
>>519をみた瞬間に浮かんだnounai設定
本人じゃないけど

主人公
高2くらいの主人公
幼馴染が突然腐女子化していらい戸惑う部分があるが、普段はまともなので悩んでいる
中学の時にクラスメイトと付き合うが、高校入学を気に段々と疎遠になり自然消滅
ただし向こうはまだ主人公の事を思っている
それどう接すればいいのか悩み、女の子とは付き合っていないので現在フリー

ヒロイン
主人公の幼馴染でヒロイン
ただし中学くらいから突然腐女子化する
理由は主人公が別の女の子に告白されたと相談をしたのが切っ掛け
自分は主人公にそういう風には見られないのかと悩み、現在はそっち系に逃避している
でも今でも主人公の事が好きだが、ばれないようにしている
気が付いているのは男幼馴染のみ

男幼馴染
主人公とヒロインの幼馴染
ありがちだけどヒロインの事が好きだが、ヒロインは主人公の事が好きなのに随分昔に気がついてしまった損な役
今はヒロインに主人公とくっつかないの?とか言われて苦笑いの日々
後半はこれにヒロインが諭されたりして

主人公と昔付き合っていたクラスメイト
中学の時に主人公と付き合っていたけど、高校入学でお互いに忙しく自然消滅
しかし今でも主人公が好きなまま、もやもやした日々を過ごしている
クラスメイトではなく幼馴染に変更してもいいけど腐女子という設定上男の幼馴染も欲しく、
そして幼馴染が男女2名ずつだと面倒になるかもね

523 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 03:22 ID:UohRmCUt
碧い瞳のエリス

524 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 03:30 ID:yU+t5uG4
いや幼馴染の女の子が腐女子といったわけではなく
私が腐女子なだけだが…

ああでも珍ネタだけと腐女子幼馴染みあったな
瞳・元気、というショウージョマンガの中に。
文芸部部長の性格キッツイ娘と
バレー部部長の好青年という組み合わせ
女の子は素直になれなくて、男は鈍くて気付かず
というパターン

525 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 03:41 ID:o44MCk5+
>>524
>瞳・元気
どうして私はタイトルだけでなく内容まで知っているのカナカナ
タイトルを見た瞬間にストーリーが出てきたし…

家庭的なのはそういうが人気があるからねぇ
実際は滅多に居ない絶滅危惧種だから人気があるのでしょ


個人的にはエロはどーでもいいので、悶え狂うような萌えだけがあれば満足ッス
一日中ずっといちゃいちゃするだけの側から見るとバカップル全開の姿の話とかいいな

526 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 03:49 ID:yU+t5uG4
>524
それはすごいね…あんなつまらんマンガの
メインのストーリー覚えてるなんてw
って主人公カポーもそういや幼馴染みだな
(今気付いた)

まぁあの主人公たちみたいなバカプルより
むしろ対立しているくらいの犬猿の仲な
幼馴染が好きだな自分は

527 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 04:02 ID:o44MCk5+
>>526
>むしろ対立しているくらいの犬猿の仲な幼馴染が好きだな自分は
これをすると話が長くなるのが欠点?
どうしても犬猿の仲になったのか理由の説明と、それを解消する部分の話とか
ここら辺が幼馴染だと余計に長くなってしまう問題があると思うな
あと掲示板に書き込むくらいの長さだと、どうしても話の構成が強引になりそうかも

表面上は対立しているけど、実は裏では…とかの設定にすれば多少は短くなるかな

528 :512 ◆nbTRMATuYA :04/01/30 08:55 ID:4IXyV3Y6
>527
むしろそういうのはweb連載向きだよね…
自分は、バカばっかりやる主人公と、突っ込み激しい幼馴染ヒロインで
面白おかしい日常繰り広げてる方が好きw
スレタイとは関係ないが。

何も書かないのにコテ続けてるのもウザイんで、何か投稿しようかな…


529 :アフロ:04/01/30 10:28 ID:D7vhrJiv
朝、七時に起床・・・出来れば、何の問題も無いのだが、夜更かしさんな俺に、
早起きの三文字は無い。時計をちらっと見ると、もう八時。目覚まし時計が、
早く起きんかい!とでも言いたげに、鳴っているのだが・・・・・
(学校までは走って五分。ちゃちゃっと着替えて、朝飯食いながら行けば、あと
十分は寝ていられる・・・)
温かな布団の中で、そんな事を考えながら、惰眠を貪ろうとするねぼすけ高校生
な俺の名は、大槻誠。マコリンと呼んで貰って結構。今年十七歳になったばかりの
フレッシュな若者ではあるが、深夜枠で放映している大人アニメが大好きで、眠り
につく時間が遅い。故に、朝が苦手。
(あと十分だけ、寝よう・・・)
俺はそうと決め、目覚まし時計に手を伸ばす。・・・と、その時、
「二度寝は駄目よ、誠」
そう言って、誰かが俺の手を取った。
「ああ・・・聡美か・・・頼む、その手をどけてくれ」
「駄目。早く起きなさい。また、遅刻しちゃうわよ」
誰か、というのは、我が家の隣に住む矢田聡美。こいつは、俺と同い年の女で
あり、古い馴染み・・・手早く言うと、幼馴染って奴である。
「愛してるから、静かにしてくれ・・・」
俺が布団を頭から被り、聡美に対して言うと、
「何が愛してるから、静かにしてくれ、よ!起きろッ!」
奴は優しさのかけらも見せずに、叫びながら俺をベッドから蹴り落としやがった!
途端、寒気に当てられ、子猫のように震えるマコリンこと、俺。

530 :アフロ:04/01/30 10:50 ID:D7vhrJiv
「ほら、走るわよ!誠」
「あい・・・」
無理やり起こされ、着替えも適当に俺は聡美に手を取られ、学校に向かう。眠気
が完全に抜けてはいないので、足取りも重い。対して、聡美の奴は溌剌としており、
セーラー服のスカートをひらつかせながら、ぐいぐいと俺を引っ張っていく。
「聡美、そんなに引っ張るなって・・・」
「じゃあ、走りなさい!」
幼馴染という間柄というのは、なんて面倒くさいのか、などと俺は思う。隣家同士
である聡美の奴は、俺の部屋へノックもなしに入ってくるし、何かとおせっかいな
面も多い。私生活に関しては、実の母親よりも小うるさく、宿題はやったか?とか、
だらしない格好はいけない、などと、いつもいつも俺にまとわりついては、喚く。
だから俺は言うのだ。愛してるから、静かにしてくれ・・・と。

家を出てから一分ほど走った頃、俺たちの背後から、
「相変わらず仲のいいこったな。お二人さん」
という冷やかしが浴びせ掛けられた。声の主は、俺の悪友ジャック・斉藤。
おとっつあーんが日本人で、ママンがおアメリカ人のダブルである奴は、俺同様
ねぼすけ君で、登校時間もギリギリ。こいつも古い馴染みで、気が合う輩だ。
「まるで夫婦だな、誠と聡美は。いやあ、妬けるね」
ジャックはそう言って、俺たちの脇を走り抜けていく。
「ジャック君。あたしと誠をからかうのもいいけれど、遅刻ギリギリの今、虚勢
を張ってる暇なんかないわよ。ほら、足がもつれてる」
「キョセイ?ああ、あのウッシッシって笑う人・・・」
聡美が皮肉ると、ジャックが寒いボケをかました。こいつは、ダブルという特権を
生かし、時々外人っぽくなる。しかも、わかりにくいギャグのおまけつきで。
と、その時・・・

531 :アフロ:04/01/30 11:18 ID:D7vhrJiv
「それは、『世界丸出しハウマッチ!』や、『イレポンPM』で一世を風靡した、
名司会者じゃあああああああああッ!ヘイ、ジャック!」
と、叫びながら誰かがジャックの後頭部に、飛びまわし蹴りをくらわした。当然、
ジャックは、糸の切れた操り人形のように宙を舞う。ああ、ギミアぶれいく・・・
「おはよ♪誠」
「おす。杏子、今日も元気いいな」
「えへへ、それがウチの売りやさかいな」
ジャックの脳天に蹴りを放ったのは、矢崎杏子という同級生。メガネをかけている
のに、頭の上にゴーグルなんか乗っけてる変な奴だ。足元を見れば、奴はエンジン
つきのローラーブレードを履いてやがる。これで蹴っ飛ばされたジャックは、遅刻
間違いなしという所か。まあ、くだらないギャグを飛ばしてばかりいるあいつには、
これが良薬となりますように。これで、一行にもう一輪花が添えられる。
「なあ・・・誠。考えといてくれた?この前の話」
杏子が後ろ向きにブレードを滑らせつつ問う。・・・のだが、見当がつかないので、
「なんだっけ?」
「嫌やわ、忘れたん?ウチを、女にしてって頼んだやんか。そしたら、誠もいい
返事したやん」
俺が問い返すと、杏子は頬を染めながらそう言った。その瞬間、聡美が足を止め、
「誠!それ、本当?」
と、俺に食いかかって来る。形相が鬼の様だ。
「さあ・・・?そうだっけ?」
俺は生返事で杏子に話を振る。いや、本当に記憶に無い。
「うん、ほんまよ。この前、誠が居眠りしてる所に囁きかけたら、うーん、うーん
て返事したもん。これ、OKってことやろ?なあ、誠」
「それは寝ぼけていただけでしょ!杏子、いい加減にしなさいよ」
俺を間にはさみ、聡美と杏子が争いだした。やっぱり、
愛してるから静かにしてくれ!と、思う。

532 :アフロ:04/01/30 11:38 ID:D7vhrJiv
「大体、聡美は誠の何なん?婚約者って訳やないやろ!」
「そ、そりゃあ・・・そうだけど・・・隣人として、誠の事を放っておく訳には
いかないし・・・」
杏子が食いかかると、聡美は窮した。何と言っても、杏子は積極的で行動力に満ち
溢れている。対する聡美はどちらかと言えば控えめで、内気なジュリエットって感じ。
言っておくが、俺は別段色男でもなければ、金持ちって訳でもない。なのに、この
二人はいつもこうやって、俺につきまとうのだ。正直、悪い気はしないのだが、
もうちょっと仲良く出来ないものかと、はらはらさせられているマコリンこと、俺。
「聡美!あんた、誠の何なんや!はっきり言い!」
「あ、あたしは・・・誠の・・・幼馴染よ!文句ある?」
「大ありや!ウチはな、誠とステディな関係になりたいんや。そうなると、聡美は
お邪魔虫でしかないからな。強制排除したる!」
「なによ、やる気?」
言い争いは更にヒートアップし、今や二人は一触即発の状態にある。ここは、天下の
往来なので、キャットファイトが始まりでもしたら、と俺は危惧し、混乱の末、ひとり
阿波踊りを始めてしまう。こうなると、男はだらしないもので、何も出来ないのだ。
と、思った瞬間、俺の体が宙に浮いた。何故?ついで、
「何やあッ!」
「あれー・・・」
杏子と聡美の叫びと共に、両名は誰かの体当たりを食らって、飛んでいく。杏子は
関西人らしくギャグを交え、欽ちゃん走りっぽく飛んでいる。何で、そーなるの!
「・・・ま、誠・・・遅刻・・する・・よ」
体当たりを食らわした人物は俺を小脇に抱えながら、そう言って微笑んだ。

533 :アフロ:04/01/30 12:00 ID:D7vhrJiv
「ま、真由美か!驚かせるなよ」
「ご・・ごめん・・ね」
俺をまるで小荷物のように抱えている大女。それが、橋田真由美。身長が百九十二
センチもあるバレーボール部のホープである。なりに反して、こいつは人見知りが
激しく口下手で、俺以外の人間とは滅多に口もきかない。
「走る・・・よ・・誠」
「ちょっと、降ろしてくれ・・・わあッ!」
俺の言葉を遮って、真由美が唐突に走り出す。そのストライドは力強く、俺を抱え
ているというのに、びゅんびゅんと風を切りながら突き進んでいく。真由美は、特注
のセーラー服のスカートを翻しながら、あっという間に学校まで走り抜けた。
「真由美、パンツ見えてたぞ」
「・・・エッチ」
校門の前で、俺は真由美をからかった。今でこそ、俺をも凌ぐ大きな体に恵まれては
いるが、小さい頃は泣き虫とあだ名され、よくからかわれていた真由美。その都度、
俺は彼女をかばい、いじめっ子を撃退してやったので、それを恩に着ているのかどうか
は分からないが、こいつも俺にいつも付きまとっている。まあ、同級生ではあるが、
妹分って所だ。そして、俺は真由美の腰に手を回し、
「杏子と聡美、蹴っ飛ばしてたぞ」
「気が・・・つかなかった・・」
「そうか、今度からは気をつけような」
「う・・ん」
と、奴を優しく諭してやる。朝、まともに起きられないような人間が、何をいわんや
ではあるが、兄貴面するのが正直嬉しいマコリンなのです。

534 :アフロ:04/01/30 12:17 ID:D7vhrJiv
「誠!今、空いてる?」
一時間目が終わった頃、杏子が俺を尋ねて来た。頭にばってん印のバンソーコー
なんぞを張っている。関西人気質がいつまで経っても抜けていない。
「なんだよ、杏子」
「別に用はないんやけどな。ちょっとお茶でもしいひん?」
「放課、十分しかないぞ」
「ええやん。ちょっとだけ」
杏子は何やら含みを持った笑顔で、俺をいざなう。何故か奴は屋上へ向かう階段を
上り始めたので、訝しがる俺。
「どこ行くんだよ」
「屋上。空気が綺麗で良いんえ」
我が校の屋上といえば、校内カップルの発展場として名高く、公然としたラブホテル
と揶揄されているような場所である。そこに、杏子は行こうと言っているのだ。
「あのさ・・・杏子」
「黙って、ついて来!」
杏子の気勢に押された訳では無いが、俺は黙って彼女の後ろについていく。妖しいと
いうか、杏子の持つ一風変わった雰囲気に、惹かれているのかもしれない。
「空気、綺麗やね」
屋上につくと、杏子が両手をいっぱいに広げ、そう囁いた。風が彼女のスカートを
掬い、ちょっぴりパンチラ。うむ、いいバイブレーションだ。
「なあ、誠」
「なんだ」
「もう、ええやろ?ウチ、女にしてえな」
杏子はそう言って、俺を見つめる。なんかこう、ロマンティックな会話がないのか
なあ、なんて思うが、こういうさっぱりとした所も、彼女の持ち味なのである。

535 :アフロ:04/01/30 12:31 ID:D7vhrJiv
「そうは言っても・・・」
俺は即答が出来なかった。正直、杏子の事は好きではある。が、同じように聡美の
事も好きだし、真由美の事さえ気になっているのだ。
(ずるいな、俺・・・)
と、懊悩するマコリンこと俺。なにも、全員と体の関係を持ちたいとか思っている
訳ではない。どちらかといえば、みんなで面白おかしく学生生活を送れれば、と
俺は願っているのである。勿論、彼女たちから寄せられる好意には、気がついていた。
だが、結論を出すには、俺たちは若すぎるのではないか、そう思っている。
「みんな好きってのは・・・答えになってないかな?」
俺がそう言うと、
「誠は優しいな」
と、杏子は笑った。そして、
「でも、その優しさがみんなを傷つけるって事もあるんやで」
ふふっと口元を歪めながら、付け足した。
「・・・・・」
俺たちの間に、気まずい沈黙が流れる。しかし、俺は答えが出せなかった。
「まあ、ええわ」
不意に杏子が口を開く。穏やかな表情と、可愛らしい笑顔を見せながら、杏子は
つかつかと俺に詰め寄り、
「今、答えは要らんけど、手付けだけもろとく」
そう言いながら、唇を重ねてきたのであった。

536 :アフロ:04/01/30 12:48 ID:D7vhrJiv
「ずるい男でもええから、ウチの事好きでいてな」
杏子は耳元で囁きながら、俺のズボンに手を伸ばしてくる。危うし!マコリン。
「きょ、杏子ちょっと、待ってくれ・・・」
「あかん。待たれへん」
ジッパーがジーッと下ろされていくと、急に心細くなった。だって、杏子の手が
俺のポコチン君を握っているんだもの・・・女の子の手って、ちめたい!なんて、
思ってる場合か、俺!
「今日のところは、これで勘弁しとくさかいに、おとなしくしとき」
杏子はそのまま跪き、俺のポコチン君にそっと唇を寄せた。ああ、これはもしや・・・
「あむ・・・」
と、鼻にくぐもった声を漏らしながら、杏子はポコチン君をぱくり、と咥え込む。
「ううッ!」
と、これは俺の声。舌がにゅるりとポコチン君に這わされるという感覚など、初めて
味わうマコリンこと俺なので、杏子の口唇愛撫に驚きを隠せないでいる。
「下手でごめんな・・・誠」
ぺろぺろとアイスでも舐めるかのごとく、這わされる杏子の舌。正直、上手いとか下手
とかいう話ではなく、ポコチン君を舐めてもらっている事実に、俺は気もそぞろなのだ。
「やめてくれ、杏子・・・で、出ちゃうよ」
情けなくも、オナニーの十倍くらい気持ち良い(当社比)!と、俺は思っているので、
いつザ・メーンが彼女を汚してしまうかと、心配。すると、
「飲んであげるから、遠慮せんで・・・ええよ」
杏子はそう言って、ふたたびぱくりとポコチン君を咥え込んでいった。その瞬間、
放課の終わりを告げる予鈴が鳴ると同時に、
「だ、駄目だ!出るッ!」
俺は大量のザ・メーンを杏子に味わせてしまう。どくん、どくんと次々に子種が
送り込まれると、杏子は眉をしかめながらも、そのままザ・メーンを飲み干して
いった。

537 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 14:18 ID:qjEdUR/C
>>521を見てふと思いついたネタ。

ここは我々の世界とは少し違う、平行世界。
どう違うかって言えば、20世紀に入ってすぐに軍隊に女性が進出しているところ。
さて舞台はダンケルク撤退戦、「ダイナモ」作戦発動前夜。
30万人の友軍が撤退するのを助けるため、わずか20両の戦車を率いて孤軍奮闘するイギリス系フランス人
の仏陸軍大尉は、ドイツ軍に襲撃されて全滅寸前のイギリス軍部隊を救援する。
英軍の指揮官の女性大尉は、彼がイギリスに住んでいたときの幼馴染だった。
背後に迫る圧倒的なナチス・ドイツから戦友たちを守るため、二人は共闘を決意する。
ドイツ軍の波に呑まれる友軍、地獄の撤退戦、そしてダンケルク奇跡の三日間…
フランスを後にする輸送船の船上、祖国を見つめつつ、長い戦いではじめて涙を流す男。
その肩を、女がそっと抱くのだった。

駄目だ、エロが入る余地がない _| ̄|○

538 :537:04/01/30 14:27 ID:qjEdUR/C
しかも頼りの戦史まで間違ってるし…軍板で叩かれてきまつ。

539 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 17:46 ID:oE/PlnFQ
>>513
悪いけど確かにラノベにドップリ浸かってるだけの人の文章だね。
展開もキャラもギャルゲーモノ小説のお約束パターンの踏襲でしかないし、
余計な脇の設定(めっぽう強い武道の師匠って何のためのキャラ?)や
文中のネタなんかも独自性は無いしなあ。
ただ、文章の生産力はある人だと思うので、構成力を付けるという意味でも
短編でもいいから違うパターンで一本あげてみたら?

540 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 18:48 ID:TdzPYC3/
ageで

541 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 20:05 ID:XpTfUldW
>>539
新たな書き手降臨のよか〜ん!
何か書いてくれますか!
シチュをリクしたら書いてくれますか?
二次創作モノはOKですか?
エロはなくても良いから萌え萌えで甘々なのお願いできますか?

542 :宣伝スマソ:04/01/30 21:28 ID:5Lih5lY4
            兄者。SSうpされないと手持ち無沙汰だな

これがあるからそんな事は無い。
                 ∧_∧
       ∧_∧  (´<_`  ) がん解析?
そう。   ( ´_ゝ`) /   ⌒i
UDだ。 /   \     | |
      /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
    __(__ニつ/  FMV  / .| .|____
        \/       / (u ⊃

CPUの余っている処理能力で効率良くがんの解析をするんだ。
実は、神光臨を待ちながら動かしていたんだがな。
仲間がたくさん居るし、ライバルも居るから楽しいぞ。

貴方も参加してみませぬか?
詳しくは  http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072371837/l50
を見てくれ。参加待ってるぞ。

543 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 22:24 ID:XpTfUldW
>>529
笑えるし萌えるのだが、登場人物が多過ぎやしないだろうか。
誰か一人をヒロインの座に据えるなら他の子は、正直出さなくてもいいし、
ドタバタ争奪戦にするなら、余程注意しないと一人一人が薄くなってしまう恐れが。
正直、どの子もそれぞれ魅力的だから、独立した話の三連作にした方が良いかも。

544 :名無しさん@ピンキー:04/01/30 23:59 ID:NQKveL7h
掃除機、該当作品スレで書くより
ここで書いてホスイ幼馴染がイパーイあるなw

おっ!と思うものあったらこっちにも転載してもらうとか
してもいいんじゃないか?

545 :かっぱ:04/01/31 03:08 ID:uPBn+FUd
「ふぅ・・・やっと終わったか・・・・・」
思わず独り言を呟く。
剣道部に入部して3年経った俺でも、顧問の岡のシゴキは厳しいのだ。
新しく入った1年には地獄だろう・・・・・
(しかし、あと三ヶ月もしたら俺も引退か・・・そろそろ勉強もしなきゃな)
こんな事を考えながら歩いていると、どこからか誰かの泣き声が聞こえてきた・・
(オイオイオイ・・・今の季節に幽霊は似合わんぞ?しかもここって・・・・・)
首つり公園、昔は自殺の名所だった事からこの名前が付いたらしい。
(う〜ん・・・・・・・・確めてみるか?)
怖いという感情もあったが、やはり持ち前の好奇心には勝てなかった。
シクシク・・・ヒック・・グス・・・・
どうやら、奥の方にある桜の樹の陰からのようだ。
「ゴクッ・・」
唾を飲みこみ、ゆっくりと近付いて行く・・・
グスッ・・ヒック・・ハァ・・・・
近付くと、より明確に聞こえてきた。
自分の心臓の音が驚くぐらい大きく聞こえる。
ドクッドクッドクッドクッ
(ヤベェ・・本当に幽霊だったらどうしよう?やっぱ殺されんのかなぁ?)
ゆっくりと樹の陰を覗く・・・・・・・・・・

546 :かっぱ:04/01/31 03:09 ID:uPBn+FUd
そこに居たのは普通の女の子だった。が、様子がおかしい。
まず、制服がズタズタだった。恐らく近くにある私立校のだろう。
次に、全身がビショビショだった。・・・・・・・イジメ?
「な、なぁ・・・?」
不用意に声をかけたのが悪かった。
その子は一瞬体を大きく震わせ、大声で泣き出した。
「いやぁぁぁ!!来ないでぇ!お願い!もう許してぇ!!!」
「えっ?あ、いや、その・・・」
(オイオイ、、俺は単に声をかけただけだぞ?)
「なぁ、あんたどうしたんだ?しっかりしろって!」
まるで駄々をこねる子供のように泣くので、思わず抱きしめて黙らせた。
「・・・ふっ・・ぐぅ・・ひっく・・」
・・どうやら泣き止んだようだが、こんな姿見られたら勘違いされかねないの
で、顔をゆっくりと引き離す。
「なぁ?あんた一体どうし・・・」
女の子の顔を見た瞬間言葉が止まる。
「・・・・・・・・・・さやか?」


547 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 03:23 ID:wfFzKsNb
…今日はおしまいなんだろか?
この先の展開に期待しつつ、下げた方が良いんじゃないか、とか言ってみる

548 :かっぱ:04/01/31 03:44 ID:uPBn+FUd
さやかは、俺がまだ小さい頃に近所に住んでた女の子だ。
小学校に入る前、親父さんの仕事でどこかへ引越ししてしまい、それ以来会って
いない。
今目の前にいる少女は茶髪でショートヘアーだが、間違いなくさやかだ。
「さやかだろ?俺だよ、西村 新!」
さやかはしばらく目を何度も瞬きさせていたが、やがて事態を飲み込めたのか
「ふぇ・・?しんくん?・・・ふ、ぅ、うぇぇぇぇん!」
・・・また泣き出してしまった。



549 :かっぱ:04/01/31 03:46 ID:uPBn+FUd
板汚しスマーソ・・・・・・・
>>547の言うとおりっぽいんでsageとくわ・・・・・

550 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 04:16 ID:G1QmOCyT
レイプ後?(´・ω・`)ショボーン

551 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 21:09 ID:BAn1T9DX
もしや、アフロ氏は別スレのブリーフ大名氏ではなかろうか?
作風が似てたのと、汁を"ザ・メーン"と書くところが同じだったので。
偶然の一致かもしれんが…
ブリーフ大名氏のファンだったので少々期待。

552 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 21:10 ID:BAn1T9DX
sage忘れた、吊ってくる(AA省略

553 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 21:14 ID:GSBcNCQN
ブリーフとポキールが同一人物という説もあるが。
銭湯「ふぐり湯」はすげえな。

554 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 22:27 ID:FoMzWjoD
ごめん、別スレネタわかんない(汗

555 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 22:34 ID:eVvEXecW
>>554
フェラ

556 :名無しさん@ピンキー:04/01/31 23:04 ID:FoMzWjoD
>555
サンクス
前作って一年以上前に執筆されてたのね。
本人とはまだ断定出来ないけど…

557 :81・RIBBON&RING:04/01/31 23:57 ID:dXOZ2hdH
>>539
結構正直な感想もらえてうれしいのですが、其処まで言うのでしたら、
一度貴方のSSの腕前も見てみたいものです。
私はこのスレのSS書きの中では、ましな方だと思っています。
私から見ますと、他の人達の実力ではちょっと頼りないような気がしますので・・・。

558 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:02 ID:rPsML9/L
>>557
ほっとけよ
ここは書いたもん勝ちの世界
なんぼ蘊蓄垂れても能書き垂れても何も書かなきゃ鼻で笑われるだけ。

そんなことより続きをきぼん!

559 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:04 ID:eTucZWPz
>>557
おお、頼もしい発言!!新作練ってるとこかな?

560 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:06 ID:/GfrhMe7
思い上がり発言キタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!


561 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:26 ID:eTucZWPz
評論家気取り━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!

562 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:26 ID:xdrvwV3h
ポキールってフェラスレにもないんだけど、どこにあんの?

563 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:27 ID:x20MX4Ll
>>557
その発言はちょっといただけないなぁ
思っていても他の書き手の悪口は言わない方がい
いな。
ついでに批評された相手に「お前が書けよ」も。

564 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:29 ID:VyqClYl9
↓これからは何もなかったように萌え話をどうぞ。

565 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:32 ID:X9XZPbNL
ムカついてるのはわかるが
>一度貴方のSSの腕前も見てみたいものです。
ってなんだそりゃ?

まぁ、批評を主なレスにしてるヤシは
そろそろどっか言ってくれとは思うが
>557もそんな発言で自分の株を落とすな。
いいもの書いてさえいればわかる人はわかってるんだからさ。

566 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:37 ID:amIRkBBA
>>562
「もし理想の女性に」の過去ログ。爆笑ものだから探せ。

567 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:38 ID:rPsML9/L
つうか騙りの様な気が

568 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:39 ID:x20MX4Ll
煽りならいいんだけど。
まぁ、今度からSS投下するんだったらトリップ付けた
方がいいな。

569 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:40 ID:x20MX4Ll
煽りじゃねぇや。騙りだ(w。

570 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:42 ID:rPsML9/L
>>569
漢字は似てるなw

571 :81・RIBBON&RING:04/02/01 00:49 ID:BSyBJ7fB
>565心配しないで下さいなっと・・・557はパチモンです。
まさか偽モンが現れるとは思わなかった(苦笑
トリップつけたほうがいいんかなあ?

572 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:53 ID:/GfrhMe7
>>571
日付が変わったから信用できないなぁ(w。
冗談だけど。
オレは他スレでSS書いてるけどそこでは
トリップ付けてるなぁ。一応目印として。

573 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 00:56 ID:m3HfvW+Q
日付の変更でID変わった今となっては、真相は闇の中。
まあ、作品さえ読めればいいけど。

574 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/01 00:56 ID:BSyBJ7fB
トリップ付けるの初めてでして・・・これでいいのかな。
ついでに続きを少しだけ投下しときます。
・・・・本物の証明のためにつД`)
畜生・・・後期テスト勉強中だってのになんだってこんな面倒な事態になってんだ。

575 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/01 01:00 ID:BSyBJ7fB
想定外&緊急の事態のために文章の推敲できず・・・。そこらへんは許してほすぃ。

そして、抱き合ったまま時を過ごす。
ベッドの中、俺のすぐ傍らには一糸纏わぬエリスが居る。
電灯は先ほど落とした。
視界が遮断された中で、密着する肌から感じ取れる体温だけが彼女と俺の存在を示す。
「なあ、エリス。」
「なぁに・・キョウちゃん。」
「いつも・・・・エリスの家はこんな調子なのか?」
俺の問いに、エリスはすこし沈黙した。
「うん・・・パパもママも小さい頃から滅多に家に帰ってこなかった。」
そうか。
エリスはもう十年もの間、こうしてずっと一人ぼっちで夜を迎えたのか。
こんな広く、温かみのない、凍てついた家で。
腹が立った。
エリスを孤独にした彼女の親に、そんな筋違いな怒りを覚えている自分に。
そして何よりも、エリスを10年もの間放ったらかしにした俺に。
けど、子供の俺に何が出来ただろうか。
何も出来なかったに違いない。
ならば、これから何かすればいい。・・・俺に出来る事・・・それは。
俺はエリスの体を抱き寄せた。
「あっ、キョウちゃん?」
「エリス・・・これが、俺の暖かさだ。」
「う・・・うん。」
「いつだってお前の傍に居たいが、そうは出来ないのが現状だ。
・・・・・・だから、覚えていてくれ。俺の体の温かみを。
そして・・・・・・・・・・・・忘れるな。」
ぎゅっ力を込めてエリスを抱擁する。

576 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/01 01:01 ID:BSyBJ7fB
今の俺に出来る事。
それは可能な限り、エリスの寂しさを取り除く事。
「ありがとう・・キョウちゃん・・・・。」
そして、二人抱き合ったまま、深い眠りへと落ちていった。
窓から差し込む陽光に、自然と目が覚めた。
自分ではそう思っていたが、どうも違ったようだ。
股間の辺りに何やら違和感を感じる。
頭の髄までしびれるような、この快感は・・・。
視界が開ける。
視線を体の下部へと移していくと、股間の辺りで布団がテントを作っている。
いや、ただの生理現象だったらこんなにテントは大きくならない。
明らかに誰かが潜っている大きさだ。
「エリス・・朝から何をやって・・・。」
そういって掛け布団を剥ぐと、素っ裸のエリスが居た。
「んっ・・・んっ・・・・・んちゅう・・・。」
エリスはまるでアイスキャンディーを舐めるかのように、
俺のそそり立った竿を口に咥えていた。
唾液で俺の竿をべとべとに濡らして、陰茎を吸いながら顔を上下に揺する。
「ぬ・・・くっ。」
快感が陰茎から脊髄を通って脳に伝わる。
ちゅうぅぅぅ・・・と陰茎を吸う音が耳に入る。
「ぷあっ」
陰茎から口を離して、エリスが顔をこちらに向けた。

577 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/01 01:05 ID:BSyBJ7fB
テストもあるんであんまり書けてなかったんですよ。というわけでこんだけ。
ったく、スレを騒がせた代償として
>557氏は阪神デパートの阪神グッズ売り場に、巨人帽を被って行くこと。
・・・・冗談なんで本気にはしないでくれ。


578 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 01:31 ID:eTucZWPz
GJ!!テストがんばっこ

579 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 01:32 ID:wIktCipM
GJです!
こっちルートでは千佳がどうなっちゃうのか激しく気になる……。
マイペースで頑張ってください。

580 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 07:44 ID:7mCo8wP5
激しく乙です!! 嫉妬深く頭の悪い、自作自演騙り厨がいるようですが、 気にされて創作活動に支障が出てもつまらないので 無視の方向でお願いします。

581 :名無しさん@ピンキー:04/02/01 14:48 ID:myb8IT3m
だけど、そんな自作自演騙り厨にみんな騙されていたんだな。
それはそうと、乙。

582 :名無しさん@ピンキー:04/02/02 03:40 ID:PM/m+Nzb


583 :名無しさん@ピンキー:04/02/02 03:59 ID:Ukp0ULZB
満足に人も騙せないのか、ヒヨッコめ! それはそうと、乙w

584 :名無しさん@ピンキー:04/02/02 04:03 ID:7kIkfruS
渡瀬草一郎モノで誰かきぼん

585 :名無しさん@ピンキー:04/02/03 00:04 ID:GdpThjyt


586 :名無しさん@ピンキー:04/02/03 05:49 ID:fVK+SqD4
>>1

587 :名無しさん@ピンキー:04/02/03 22:00 ID:tPI5c38w
>>81
GJ!!テスト頑張れ!!

588 :中継ぎ:04/02/03 23:25 ID:O59bxnO6
皆さん(私もですが)お待ちかねの81さんがテスト中との事で、
ちょっと中継ぎ作品を作ってみますタ(未完成ですがw)


589 :中継ぎ:04/02/03 23:26 ID:O59bxnO6
『 存在理由と存在意識 』


それは、ほぼ日課とも言える待ち時間。
門柱に凭れ掛かりながら、俺 ―― 北村伸太郎 ―― はぼんやりと空を眺めていた。
高く透き通る青空には雲一つなく、太陽の陽射しが土砂降りのように降り注いでいる。
その眩しさに少しだけ目を細めていると、その視界を2羽のツバメが寄り添いながら横切っていった。
目の前のブロック塀の上から顔を覗かせている細木には、少しだけ緑がかった芽が生まれ始めている。
まだ剥き出しの頬に擦り寄る空気はひんやりと冷たいが、春の訪れは確実に近づいているようだ。

(そろそろ、春用のコートも用意しようか……そう言えば夏服は何処にしまったっけ……?)

そんな事を考えていると、背後でドアを乱暴に開け閉めする音が聞こえ、俺は門柱から背中を離した。
パタパタと小走りで近づいてくる足音の主に振り返りながら、玄関の正面に立つ。
と、こちらに迫りながら、慌ててピンク色のハーフコートの袖に手を通そうとしている女の子が、
よっ、とばかりに片手を上げた俺の姿に気付き、

「伸ちゃん! おは――きゃあっ」

こけた。
ビターン!という音がしないのが不思議なほど、地面に向かって体全体を平行にしてこけた。
両手をちゃんと出しながらも、それを体を支える為には全く役に立たない方向に伸ばしてこけた。
わざとやっているのではないかと思わせるような顔の突っ込み具居合といい、
毎度の事ながら、見ているこちらの方が気持ちが良くなるくらい見事かつ爽やかなこけっぷりだ。


590 :中継ぎ:04/02/03 23:27 ID:O59bxnO6

「……うー……いたぃ……」

と、しかし、本人はマジで痛そうなので、正直な感想は口にしない。
大きな瞳を涙に潤ませた彼女は、膝の辺りをさすりつつのそりと起き上がる。
俺はというと、さも当然のように鞄から道場で使う応急セットを取り出していた。

「ほら、見せて」

立ち上がろうとする彼女のお尻の下に自分の鞄を敷いて座らせると、俺も彼女の膝元に片膝をついた。
両足を伸ばさせ、スカートの裾を摘んで少しずり上げると、すらりと伸びる真っ白な足が現れ、
その左の膝小僧辺りにピンク色の光沢を帯びた部分があった。少し血も滲んでいるようだ。

「ちょっと我慢してろよ」

俺は脱脂綿に消毒薬を吹き付けると、傷口にちょんちょんと触れさせる。
ピクリと彼女の体全体が震えた。その傷口を確認しながら尋ねた。

「染みるか?」
「うん……でも大丈夫、我慢する」
「ああそうかいそうかい、偉いなぁ真由ちゃんは」

ちらりとその表情を伺うと、『子ども扱いしないで!』と言いたげな膨れっ面が視界に入った。
だから俺は、『じゃあ、子供みたいに転ばんでくれ』という皮肉を込めた笑みを返してやる。
すると、真由は拗ねてプイッとそっぽを向いてしまった。
そういうところが子供っぽいと言うのだが、まあ、それもいつもの事だ。


591 :中継ぎ:04/02/03 23:28 ID:O59bxnO6

彼女 ―― 篠崎真由 ―― は、家を一軒挟んだ隣に住む、1つ年下の幼馴染だ。
お互いの親が昔から知り合いだったことと、近い年齢の子供がいるということで家族ぐるみの
付き合いをし、俺達も物心つくころには『しんちゃん』『まゆちゃん』と呼び合う間柄になっていた。

ただ、それも昔の事。

10年近く前、俺のお袋が病気で死んだ頃から、家族同士の付合いは急速に少なくなっていった。
後で聞いた話なのだが、昔からの知り合いというのはお袋と真由の親父さんだったそうで、
それもどうやら、同級生とか友達とかいう浅い関係じゃなかったらしい。
無論とっくの昔に別れているし、互いの連れ合いを裏切るような事を考えていた訳では(多分だが)
ないだろうから、変に勘ぐるのは両者に失礼な事ではあるが、少なくともうちの親父にとっては
決して心弾むような付合いではなかったのではないかと思う。その気持ちは分からないでもない。
そもそも、出張や単身赴任で家を空けがちな親父は、その付合いにも頻繁には参加していなかった。
だから、お袋が死んで両家の関係が疎遠になるのも仕方ない事なのだろう。

尤も、そんな親同士の事情など子供達にとっては基本的に関係のない話だ。
親達には親達の理由があるのと同じように、俺達には俺達の理由がある。
親達が疎遠になる理由があるように、俺達がいつまでも幼馴染の関係を続ける理由もある。
それに対する思いに変化があったとしても、だ……

……ああ、ちなみに俺が『まゆちゃん』と呼ばなくなったのは、単にこっぱずかしくなっただけ、
真由は『しんちゃん』が『伸ちゃん』と漢字が分かるようになっただけであり、
互いの呼び方が変わってはいるが、基本的な関係という点においてはやはり変わっていないのである。
まあ、思春期特有の精神的な成長が反映されている分、俺の方が幾分か進んでいる……かと思う。


592 :中継ぎ:04/02/03 23:29 ID:O59bxnO6

仕上げに傷口に絆創膏を貼り付けてやった。
真由は膝を曲げて顔に近づけると、そこをしげしげと眺め、指先で軽くつついた後、

「ありがとっ、伸ちゃんっ」

もう機嫌が直ったのか、にこっと笑顔で俺に礼を言う。
それを見て自然と俺も笑みを……むっ? あー……なんというか……これもお礼の一種か?
俺が何も言わないでじっと固まっているのを不審に思ったのか、真由は小首を傾げた。

「んー? 伸ちゃん? ……どうし……きゃ!!」

……どうやら、俺の視線の先を追ったらしい。
慌てて膝を内側に倒すと、スカートの裾を両手で握り締め、引っ張りながら下に押さえつけた。
そして唇をへの字に震わせ、頬を林檎並に赤くして、俺を上目遣いに見上げ……いや、睨んでいた。
その目尻には、羞恥でか怒りでか、今にも零れそうな程の大粒の涙が溜まっている。
うーん……この状況で見てないといってもよもや信用などされまい。まあ、実際見てるし……
いろいろ考えた結果、キラッと八重歯を輝かせた俺は、力強く握り締めた左拳から親指をおったてて、
真由に向けてぐっと突き出した。あくまで爽やかに、軽やかに、彼女のための精一杯のフォロー。

「しましまおパンチュ、ばっちり見ますた! ごっつぁんです!」

真由は一瞬、その瞳をまん丸にした後、顔を耳の先まで真っ赤にして俯いてしまう。
やがて、その両肩が何か大いなる力を溜め込んでいるかのごとくプルプル震え始めた。
……遺憾ながら全然フォローになってなかったらしい。女心とは難しいなぁ。しみじみ。

「 伸ちゃんの …… 伸 ち ゃ ん の バ  カ ァ 〜 〜 〜 〜 〜 !! 」


593 :中継ぎ:04/02/03 23:30 ID:O59bxnO6

通学路を進む俺の前方2メートルほどのところで、セミロングをゴムで後ろに纏めたポニーテール
――今はアップって言うのか?――が大きく上下に揺れている。
朝の陽光を受けて、エナメルの光沢を宿したその栗色の後頭部に、俺は声をかけた。

「おーい、真由ー、マダ怒ってんのかー?」
「知らない!」

……やはり怒っているらしい。
どうやら精一杯の大股歩きで不機嫌さを表し、俺から距離を取ろうとしているようだが、
俺の胸にようやく届く程度の身長のチミが、どんなに頑張ってちょこまか足を動かしても、
俺が普通に歩くのと大して変わらない速度にしかならないのだよ、真由君。

「……ついて来ないでよ、えっち!」
 ……えっちなのは認めるが……そうは、いかないな。
「しゃーないだろー。俺の学校もこっちの方なんだからー」
「じゃあ、回り道してきてよ!」
「やなこったー」

のほほんと口笛を吹き始めると、突然ぴたりと真由が立ち止まり、顔だけでこちらを振り向いた。
今にも噛み付いてきそうな、でも比較的笑える表情で『う゛ー』とかうなり声をあげている。
ま、実際真由が噛み付いてきてもせいぜい『カプ』程度の可愛い擬音しか出ないだろうけど。
俺が全く動じないでいるのを見ると、真由はまた前方に向き直り、いきなり駆け出して……

「! 待て真由! あぶ――」

また、こけた。


594 :中継ぎ:04/02/03 23:31 ID:O59bxnO6

『……えー、本日二度目の転倒により足首を挫いたと涙目で訴える真由さんの要望……
 否、命令により、わたくしこと北村伸太郎は彼女を背中におんぶして登校する事と相成りました。
 なお、今回の件につきましては、わたくしに全面的な非があるとの彼女の主張ではありましたが、
 わたくしには反対弁論の機会は与えていただけませんでした事を付け加えさせていただきます……』

「わー、速い速いー!」

真由が俺の背中で無邪気にはしゃいでいる。俺は砂煙を上げながら全速力で通学路を疾走していた。
レンガ造りの遊歩道を走り抜け、歩道橋を駆け上がり、横断歩道で青を待つ。そしてまた走る走る。
追い抜かした人影の中には、幾つか見覚えのある後姿があったが、挨拶などする余裕は全くない。
一応、人並み以上に体は鍛えてはいるし、真由の体重も軽く、ただのおんぶなら何の問題もないが、
背中に居られる姫君は、平民と同じような普通のおんぶではご満足いただけないらしい。
意図的にか、俺の首に巻いたマフラーの端を両手で掴みながら、重心をぐいぐい後ろに掛けて下さる。
俺が背後にずっこけないようにと前のめりになると、首がぎゅうぎゅう絞まる心憎い仕打ちだ。

(ぐ、ぐるじい……)

それに、怪我人なら怪我人らしくもうちょっとしおらしくしてくれればいいものを……

「アハハハハッ! はいよー! しるばー!」

この状態では、元気な幼馴染の彼女にいいように遊ばれているダメ男、と思われても否定は出来まい。
流石に、これは恥ずかしい……というか情けない。この姿はなるべく人様には見られたくない。
もし、これがさっきの仕返しだとしたら、かなり悪質……というかここまでするか、普通?
早くこの二重の責め苦から解放されようと、喉の奥から声にならない悲鳴をあげながら、
俺はアクセル全開フルスロットル状態で校門を駆け抜けていた――。


595 :中継ぎ:04/02/03 23:32 ID:O59bxnO6

げた箱を目前にしていよいよ力尽き、俺はうつ伏せに倒れこんだ。
そのまま体を反転させ大の字で仰向けになると、胸の奥で繰り返される小爆発を宥めるように、
体全体で荒い呼吸を繰り返す。酸素、酸素、酸素……あ、あれ? 真由は……くそ、動けん……

「はぁ、はぁ、ひぃ、はぃ、……んぐ、あ、はぁ、はぁ……」

飲み込んだ自分の唾は酷く乾いていて、塩辛くなった喉奥を少しも癒してくれない。
自分の出す声に混じって、辺りから惜しみない笑い声が耳に届いたが、もうどうでも良くなっていた。
少し呼吸が楽になってきて薄目を開けると、眩く輝く太陽が笑顔で俺を祝福してくれていた……。
と、不意に俺の視界が闇に覆われた。その中心部はにやりと歪み、白い三日月を形作っている。
俺の無様さをあざ笑うかのように、三日月が揺れた。

「よぉ、北さん。いつの間にナイトから馬にジョブチェンジしたんだい?」
「う……はぁ……うっせぇ……ばか……はぁ……ふぅ……」

捻りのない悪態をつきながら、何とか冷たいコンクリートに手をついて、上体を無理矢理押し上げる。
まだ動悸は早く平常時までは回復していないが、教室に移動する位なら支障はないだろう。
立ち上がり、コートについた砂をパンパンと払うと、横から俺の鞄が差し出された。
短い礼を言って、そいつから鞄を受け取りながら、俺が鼻から軽く息を抜き一息ついたところ、

「あ、礼二さん! ごきげんよう」
「やや、これは姫様! 今日もすこぶるご機嫌麗しゅう」

駆け寄ってきた真由が、スカートの両裾を軽く持ち上げ片足の爪先を後ろに立てて軽く会釈すると、
礼二は恭しく臣下の礼をとる。どうも、こやつらはこういうノリが好きらしい。


596 :中継ぎ:04/02/03 23:32 ID:O59bxnO6

「ときに姫様、伸太郎号の乗り心地は如何でございましたか?」
「うむ、なかなかじゃ。近いうちにそなたも乗せてつかわすぞ」
「おおなんという有り難きお言葉! 身に余る光栄! 恐悦至極に存じまする!」

をいっ!……っと、俺の魂の叫びが聞こえたのか、真由が俺に向き直った。
そして、バックから自販機で買って来たらしいスポーツドリンクを取り出し、俺に差し出してくれる。

「はいっ、これは頑張った伸ちゃんに対する真由様からのご褒美ですっ」
「……これはこれは勿体のうございまする……」

俺は言葉だけで恐縮しながら、さも当然のように缶を受け取って……ん? ちょっと待てよ……
いつの間に……じゃなくて、どうして……じゃなくて、どうやって……んー違う……あ、そうだ!

「お前! 足挫いたんじゃなかった……の……か……?」

あ……いかん。全部言う前に答えを出してしまったら、頭の中が一気に冷めてしまった。
一瞬きょとんとした真由は、そんな俺の惨めに消沈した様を見ると、
更に追い討ちを掛けるかの如く、その場でクルクルと2回転した……挫いていた右足を軸にして。
ふわりと、丸く、スカートが広がり、揺れる。
すとん、と両足をつけて深々と慇懃なほどのお辞儀をすると、礼二がブラボー!×2と手を叩いた。
そして、顔を上げた真由の、いかにも「してやったり」と言いたげな勝ち誇った笑顔。
迂闊にも、それに見とれてしまった時点で、俺の敗北は決定していた。

……あー、なんか……もうどうでもいいや。

俺は思わず漏れた苦い笑いを誤魔化すかのように、缶のタブを上げ、口を付けると一気に傾けた――


597 :中継ぎ:04/02/03 23:34 ID:O59bxnO6

オリキャラオンリーのSSは初めて挑戦するので、お目汚しになったとしたら謝罪はしますが(ry
もし、こんなんでよろしければ、もう少しお付き合いいただければと思う次第であります。
ただ81さんのような筆の速さはありませんので、続きは時間をおくことになるかもしれませんがw


598 :名無しさん@ピンキー:04/02/03 23:38 ID:prXW6shN
>中継ぎ氏
神キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!年下のしましまおパンチュ(・∀・)イイ!!
待ってる。私、あなたの事ずっと、ずっと待ってるから!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

599 :名無しさん@ピンキー:04/02/04 00:03 ID:JT1khnhZ
リリーフエースきたーーーー!

600 :名無しさん@ピンキー:04/02/04 00:09 ID:XUzuiQ/p
岩瀬級の「中継ぎ」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
でも中継ぎと言わず、81氏とともにスレの主戦になってください!

601 :名無しさん@ピンキー:04/02/04 03:43 ID:bC+8bfXS
鷲掴まれた!!!!年下イイ!!!!




欲張りなアフロ氏の続編キボン

602 :名無しさん@ピンキー:04/02/04 08:11 ID:w1o4CXh1
ぐじょー、ぶ、ですよぉ、中継ぎ氏。
続きもまったりと楽しみにしてます。

…しかし、同じ幼馴染モノ書いてる身としては、
他人のいい作品を読むと、へこむなぁ(苦笑
精進精進。

603 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 00:08 ID:ulNAVm6q
>>600 とりあえずの立場がないな。
もう、素晴らしい書き手が集まってきているから、とりあえず死はいら(ry)

604 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/05 00:12 ID:1DofVimc
試験の天王山を越えた・・・後は楽勝試験だけだ。

新しいネタを思いついたが双子モノは既に’双恋’があるし、
シャッフルのリシアンサスシナリオで似たようなネタがあったのを思い出して_| ̄|○
・・・・何にせよエリスエンドと3エンドを書いてからか・・。

605 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 05:38 ID:tF+VZJQN
>>604
>・・・・何にせよエリスエンドと3エンドを書いてからか・・。
…!
……3Pか?
………3Pなのか!?

試験お疲れ様でした

606 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 10:36 ID:gxz740Bf
なきゃあ嘘だとは思いますが。
ともあれ、頑張って下さい。

607 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 13:24 ID:BxGk1Kk+
実は意表をついて白木END…

608 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 13:54 ID:8Nm/8XIq
81タン&中継ぎタン (・∀・)イイ! GJ!

609 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 14:26 ID:sKhZomh3
>>539じゃないけど、やっぱり設定魔な気がするなぁ・・・
シチュエーションは全く問題ないです。萌え爆死しました。
でもなんか、安部とか師匠とか白木の妹、その他諸々、
名前だけ出てきて、使われて無いキャラクターがいるんだよなぁ・・・
安部も、まぁラスボスってことにはなってるけど、イメージが確立してないというか、
最初は只の暴力男だと思ってた。ドーピングとかハシーシャンとかそういう
設定を持ち出すなら、もっと前から印象付けてる方がいいかな、とは思いました。

白木の妹にしても、「あー!兄さん誰と話してるんですぅ」とか、登場させて欲しかった。
スレ違いにはなるけど、萌えポイントが増えるしw

ここまで行くと、シリーズ化してしまうというのは現実なんだけど・・・
まあ、欲張り者となんとやらは・・・とかいう格言もあるし、もう止めときます。

610 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/05 15:01 ID:1DofVimc
白木義妹は・・・確実にスレ趣旨と反するんで・・・。
阿部・師匠関連は3で使う予定があります。
いや、阿部の出番はもうないですけど。
所で、修羅場スキーってどれくらい居る?


611 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 15:03 ID:sKhZomh3
更に意表をついて安部ENDかッ!

612 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 15:03 ID:sKhZomh3
阿部だった・・・今まで間違えて覚えてたよ。

613 :名無しさん@ピンキー:04/02/05 17:48 ID:BxGk1Kk+
>>610
では”妹萌えスレ”を立てますのでそちらに投下お願いしますw

614 :便乗:04/02/06 01:37 ID:9NvqTKOH
で、便乗(何に?)してみたいと思います。

615 :便乗:04/02/06 01:38 ID:9NvqTKOH
7時半…。爆発音のする目覚まし時計を止めた俺はもこと顔を出した。
朝日が目にしみる。しみすぎてムカつく。
眠いけど起きねば。 いや、寝るべし!
俺の中で誰かがそう決断した。誰だ。 しかし、そうはいかないと自分でもわかってるんだが…。
温(ぬく)い布団とひんやりとした空気のマッチングが俺を誘い込むのだ。はぅああ…

(がちゃ。)  …来よった。約2分か…速い。
「優虎!起きろ!」
布団を引っぺがされた。酷いYO!寒いぞゴルァ!ヌッコロスぞ!!
人知れず悪態をついた俺は兵隊キメラアントにつかまった人間団子のように丸くなった。

裕子だ。これこそまさしく幼馴染の見本っぽいもの。
同姓同名じゃないが、読み方がまったく同じ。
同い年で、家は向かいだし、毎朝起こしにくる。
「まったく…。てか寝んな!!」

しかし、今俺は一人暮らしなので合鍵を渡した。てか渡させられた。
目覚まし時計まで仕掛ける始末。
幼馴染みそんないいもんじゃないって。

616 :便乗:04/02/06 01:38 ID:9NvqTKOH
「そいつぁ無理だ。理由はお天道様に問うてくれ…。」
意味不明の言葉を放ち、布団を取り返そうとするが、
ぼふ

「ッ!!ああああ!危ないな!!降らすなって言ってるだろ!」
俺めがけて飛んできた物は広辞苑。間一髪で避けたが。使用用途間違ってる。
ちなみに俺の部屋にあるやつなので本来の使われ方もされていない。
危うく久しぶりに遺書を書かねばならんところだった。

「優虎最近反応素早くなったじゃん♪やっぱり毎朝だと慣れるのかな?」
猫っぽい口をにっこりさせながら笑う。可愛いなぁ…と思ったが一瞬で恐れと相殺された。

「ほめんな!ったく…起きましたよ。完全に。 着替えるから出ろ!それとも見たいんか?」
「見たくないよ。どうせたいしたもんじゃないんでしょ?」

ちょっぴり傷つく言葉を吐いて部屋を出る。
「な…めんなや…」
寝癖隠しである額までのバンダナを装着しながら自信の無い反論をしかけるが、
既に出て行ったので、黙って着替えることに。

617 :便乗:04/02/06 01:39 ID:9NvqTKOH
「だからっ!!広辞苑は投げるモノじゃないんだよ!わかる!?」
「だーてっ!!優虎が起きないのが悪いんじゃん!毎朝!」
「だーてっ、じゃねぇよ。他に起こし方知らんのか?」
「手っ取り早いし」
「何でも早さ優先させればいいモンじゃないんだよ!」
「シャアとか瀬田宗治郎とかみんなはやいじゃん!
はやきことは美徳なの!」

相変わらず歩きながら常人には理解不能な討論をする。
同じく通学中の生徒である数人がくすくす笑っているが、それもいつものことだ。
ウェストまである髪を一本に結っていて、歩く度にぽんぽんするのは可愛いし
出るトコ出てて、顔も標準を余裕で越えるのだろうが…。

「だいたい何で高校生にもなって毎朝起こしにくるんだよ!」
「何でって…そりゃあ幼馴染みだからじゃん?」
裕子がちょっと寂しそうに頬を膨らます。すかさず追い討ちだ!

618 :便乗:04/02/06 01:41 ID:9NvqTKOH
「ふ…幼馴染だと?裕子にはスキルが足りないという自覚が無いのか?」
「ス…スキル?スキルって技?」
「そのとおり。幼馴染スキルだ。  お前は!料理ができないッッ!!」

指差して、ビシ!!と言ったが、どうやら   泣かせてしまったようだ。
これもやや頻繁に起こることだが、やはり慣れないなぁ…。罪悪感が拭いきれない。
(俺は言うときは言うし意外と優しいと評判なのだが、実は肝が小さいだけなのだ!!)
「ジョークだ。まぁ気のイイ嘘みたいなトコロだ。気にするな。それくらいな。」
適当に慰めようとするが、
「かぷ」
引っ込めようとしていた指を噛まれた。噛まれたというより色っぽく咥えられた。
「なっ…」
慌てて指を抜くと、いや抜いたと同時に

     荒咬み→九傷→八錆 を放ち、
「優虎の…馬鹿ぁあ!!」
言い放ち走り去っていった。

くそ…危険回避能力に長けてきた俺を油断させるためのトラップかよ…。
若い頃はよくいじくってやったもんだがな…。時の流れは残酷だね…。


619 :便乗:04/02/06 01:42 ID:9NvqTKOH
うふふ…と逝きそうになりながらも、俺はメモ帳を取りだした。

「   遺書
親父様、お袋様 どうやら僕もそろそろあなた達のところへ行くときがきたようです。
親戚一同様、本当に申し訳御座いません。
裕子へ
あなたは今日以降、お日様にあたる日は来ないと思います。僕的に求刑は無期懲役です。
上滝家の皆様に懺悔しながら一生を過ごしなさい…。
エディへ
あの壷をキシリア様に届けてくれよ。あれは…
いい物だ…。
ぐはっ!」
と書き綴り、息絶えた。

そこへ長身長髪の金髪男が通りかかる。
エディ・ヴァジェナス。1つ上の学年だが俺たちと妙に仲がいい。
「また死んでんのか?神抱…。」
はぁ、とため息をついて俺の上体を起こす。
「おお…エディか…。この遺書を頼む…。」

620 :便乗:04/02/06 01:43 ID:9NvqTKOH
「いくつ目の遺書だか…」
と言って渾身の遺書を破り捨てた。なんてこった。
そして俺の腕を肩にかけて歩き始めた。

「いつものことながら…今日は何言ったんだ?」
「早さについて語り合ってたらこうなってた…」
「…何でだよ。ちゃんと謝っとけよ。」
「やっぱり俺が悪いのか…」

理不尽な世の中だ。

621 :便乗:04/02/06 01:44 ID:9NvqTKOH
完全初SSなので、至らないところ及び改善すべきところの指摘を頂けると本当にありがたいです。お願いします。

622 :名無しさん@ピンキー:04/02/06 02:31 ID:RW+TnLdm
>621初投下乙&オメデトさん
少々表現が雑な感じはするけど、そこは書き続ければ徐々に上手くなってゆくと思います。
内容についてはまだ導入部分でしょうからコメントしかねるかな。


623 :名無しさん@ピンキー:04/02/06 21:27 ID:zHpJlzmU
>便乗殿
乙です。やりとりが荒っぽく感じたが、目が肥えた為の
嫌味だと思っていただきたい。
続きを激しく楽しみにしてます。

624 :名無しさん@ピンキー:04/02/06 22:36 ID:EC/RLrZ3
>便乗さん
この先も期待します。
指を咥えられたので、エチーの時には指フェラを盛り込んで欲しいっス。無理にとは言いませんが。

625 :名無しさん@ピンキー:04/02/06 23:35 ID:WkAELSm9
ひす。。。。ゲフンゲフン
やっぱり幼馴染は最高だよねっさんhdぴがshgぱしhgdぴあ

626 :便乗:04/02/06 23:50 ID:Czj9yOTh
至らぬところの指摘をもらっておいて本当に申し訳ないと思うのですが、仕事で貧乏な旅に出ます。何となく書きたいことはあったので書放置します。

627 :便乗:04/02/06 23:51 ID:Czj9yOTh
呼ばれれば同時に返事をし、「一心同体かよ」と小学生のごとき冷やかしを受ける2人!
それでも2人は喧嘩し続ける!
そんなこんなで裕子が「ミス・南高」に勢いで出場!
無理だと言い張る優虎に、裕子は負けたほうが何でも1つ言う事を聞く権利を賭ける!
そんなこんなで裕子が「ミス・南高」に勢いでグランプリ!
裕子は日曜の買い物荷物持ちを命令!
その買い物で2人の仲は接近!
こんどは優虎が自主的にデートを申し込む!
デートを知った帰国近しのエディが裕子に告白&クールに玉砕!
少々人の道を外れ、エディはデートを尾行!
そこで2人に愛があることを知ったエディは諦める!
が、辛口映画批評、ゲーム批評、茶店批評ばかりで進展の無い2人ためにエディは策略をはる!
策により完全にくっついた2人はホテルに入る!
ついにゆうこ達は本当の一心同体に!

エディ・ヴァジェナス主演の話題の映画を見ながら辛口批評を繰り返すは
怪しげな文章で話題の小説家とその婚約者二十歳達であった!!

628 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:07 ID:jqTMjc1U
何気にトリップの文字列がイース4なんだよな・・・。
書けた所まで投下します。>576の続き。

口の変わりに陰茎を手で握り、上下に擦る。
「おはよ、キョウちゃん。」
「うっ・・・おはよう・・・って、何やってる、エリス。」
「え?気持ちよくない?」
そういいつつゴシゴシと陰茎をしごきあげるエリス。
「くっ・・・いや、気持ちいいけど・・・朝っぱらからか?」
「わ・・私はただ、朝起きたら・・・その・・・
キョウちゃんのがおっきくなってたから・・・・」
顔を羞恥で真っ赤にしながら答えるエリス。
「ばっ・・・そりゃただの生理現象だ!」
「え・・・そ、そうなの?・・・・じゃあ、やめる?」
しどろもどろ尋ねてくるエリス。
「あ・・いや・・これはこれで気持ちいいから・・・続けてくれないか・・。」
「うん・・・じゃあ、続けるね。」
そういって、エリスは再び陰茎を口に含んだ。
「ん・・・ふうっ・・・・んちゅっ・・・。」
じゅぽっ、じゅぽっといやらしい音を立てて顔を上下させるエリス。
下ろした髪の毛が邪魔なのか、掻き上げる仕草が劣情を増大させる。
陰茎は唾液でベタベタに濡れていて、エリスは口をすぼめて陰茎をしごきあげてくる。
エリスの口内は暖かく、舌を絡みつかせてくる。
それがまた心地よい・・いや、気持ちいい。
「っく、エリス、どこでこんなの覚えたんだ?」
ちゅぽん、と陰茎から口を離すエリス。
「ん・・・女性週刊誌とかで・・・いつキョウちゃんとこうなってもいいように・・って。」
答えてすぐにエリスは陰茎に下を這わせる。

629 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:07 ID:jqTMjc1U
「んっ・・・・はむ・・・んっんっ・・・。」
先端付近だけを口に含んだかと思えば、根元まで飲み込んだりもする。
それでいて唇をすぼめて、陰茎を吸って、しごきあげる。
エリスが俺の陰茎を加えているという事実が、俺の高まりをより一層加速させる。
「あ・・・くっ・・・・そろそろ・・・!」
俺は下腹部で暴れる快楽に顔をしかめた。
「ん・・・んちゅ・・・ちゅうぅぅ・・・ぷあっ・・・。キョウちゃん、もうすぐ出るの?」
「く、ああ・・滅茶苦茶気持ちいい・・・。」
「私のお口に出して・・・全部・・・飲んであげる・・・・ん・・・ふぅ・・んっ・・!」
そういって陰茎を口に含み、激しい速度で陰茎を上下にしごきあげる。
「んっ・・んっ・・・ふうっ・・・んっ・・・!」
じゅぽっ・・・じゅっぽ・・・じゅぽ・・・
快感が脊髄を伝って脳に届く。
「う・・・あ・・・・・エリ・・スッ・・・!」
快感が頂点に達すると同時に俺は腰を浮かした。
「んっ・・・・んっ・・・・んんんんんんん・・・・・!!」
どく、どく、とエリスの口腔内で俺の陰茎は暴発した。
自分で出しておいて言うのも何だが、
俺はエリスが宣言どおりに、喉を鳴らして精液を飲み込んだ事に心底驚いた。
口に陰茎を含んだまま、喉が動く。そのたびにこくん、こくんという嚥下の音が聞こえる。
「え、エリス、無理はするなよ?」
ようやく陰茎から、糸を引かせながら口を離した。
「無理なんてしてないよ・・・・ん・・・まだキョウちゃんの元気一杯だね・・。」
「う・・・。」
今度は俺が羞恥で目線を逸らした。

630 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:08 ID:jqTMjc1U
俺の陰茎はエリスの口で達したと言うのに、まだ節操なく硬度を保っていた。
「私が上になるね・・・・キョウちゃんはそのままで・・。」
エリスはベッドの上を這い、俺の腰にまたがり騎乗位になって、自分の秘裂に俺の陰茎を当てた。
「じゃあ・・・入れちゃうよ・・。」
「ああ・・・。」
エリスが手を俺の胸について自重を支える。
そして彼女が腰を落とすと、陰茎がずにゅううううううっとエリスの膣内に納められた。
「あっ・・・はあっ!!入ってる・・・キョウちゃんのおっきいの・・
私の中に・・・・入ってる・・・・・・・!!」
(う・・・っ・・)
昨晩と同じく、エリスの膣内は狭かった。
「はぁ・・・あぁ・・・・・キョウちゃんの・・奥まで届いてるよ・・。」
確かに深く繋がっているが、この体勢では俺が満足に動けない。
「ん・・・私が動くね・・・。」
俺の心中を察してか、エリスがゆっくりと腰を動かし始めた。
丸見えの結合部から俺の陰茎が膣内に出入りしている。
(動かないから確かに楽だが・・・。)
もどかしさを感じた俺は、エリスの腰をしっかり掴んだ。
「あっ・・・あん・・・キョウちゃん・・・?」
息を荒げながら、恍惚の表情を浮かべ腰を振るエリスの姿はとても扇情的だ。
エリスの腰が降りてくるタイミングを見計らって、ぐい、と彼女の腰を引いた。
「きゃふっ!!」
パン!と肌同士が激しく打ち合う音が響き、エリスは嬌声を上げた。
再び彼女の腰が浮く。
そして降りてくる時に両手に力を込めてやる。

631 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:09 ID:jqTMjc1U
その時に少し角度を変えることにより、膣内で擦れ合う位置が変わる。
「あぁっ!」
何回目かで、エリスが体を小さく震わせた。
「ん?どうした?」
「あ・・・っふ・・・今の・・・すごく良かったの・・・。」
「・・・ここか?」
陰茎の進入角度を少し変化させて、内壁を擦ってやる。
「ちょっと・・違う・・・・」
「ここか・・?」
更に角度を変えて陰茎を擦り付けてやると・・。
「あっ!!」
再びエリスの体がピクっと震えた。
どうやらここがエリスが一番感じる場所のようだ。
(・・もっと感じさせてやりたい・・・。)
体位を変えようとしたとき、ベッドにスプリングが仕込まれているのに気が付いた。
スプリングの力はそれほど強くはないようだが、それで十分と感じた。
俺の胸の上からエリスの手を退かせると、状態を起こして繋がったまま座位を取った。
「ん・・・このカッコ・・・キョウちゃんがすぐ近くでいいね・・。」
エリスが腕を俺の首に回す。
上下に自分の体を揺さぶって、ベッドのスプリングの反動をつける。
「あっ・・・!ん・・・・!くふ・・・・・・!」
バネの反動でエリスを下から突き上げと、結合部から淫らな音が聞こえてくる。
(さっきの場所は・・・と。)
自分の体と、エリスの体を少しづつずらして、先ほどのエリスの感じる場所を探した。
「あっ!」
エリスの体が震える。見つけた、この場所だ。

632 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:09 ID:jqTMjc1U
ぎし、ぎし、ぎし。
「はっ!・・・あっ!・・・・んっ!」
テンポよくエリスの体が上下に揺れる。
エリスは大分昂ぶって来たのだろう。
腕を俺の首に回したまま一杯に伸ばして、体を仰け反らしている。
俺も彼女の腰から背中に手の位置を変えて、彼女の体を支えるようにした。
「ふぁ・・・っ・・・・あっ・・・・あああああぁぁぁ・・・っ!」
エリスの声色が段々変わってきている。
「エリスっ・・・気持ちいいのか?」
「ああ・・ん・・・・キョウちゃん・・あたし・・もうすぐ・・・!」
「ん・・・!」
エリスはもうすぐ達しそうなのだが、俺は今しばらくかかりそうだった。
ベッドの軋む音と、エリスの嬌声だけが部屋に響く。
「あっ!ダメっ!・・あっ!あっ・・・・・ああああああああああぁぁぁぁぁぁ!」
一際高い嬌声を上げると、エリスは一杯に体を弓なりに仰け反らせた。
膣内が収縮し、陰茎がきゅっと絞られる。
「はっ・・・・ああ・・・・・あぁぁ・・・・。」
俺の首からだらりと、エリスの腕が垂れ落ちた。
彼女はぴくっ、ぴくっ、と体を震わせている。
軽い痙攣を起こしているように見える。
背中に回した腕ごと、エリスの状態を引き寄せる。
彼女の顎が俺の肩に引っかかった状態で、耳に囁きかけた。
「エリス・・・イっちゃった?」
「ああ・・・ん・・わかんない・・・・。頭の中痺れて・・・気持ちよかった・・。」

633 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:10 ID:jqTMjc1U
「そうか・・・よっ!っと。」
俺はベッドを軋ませて、エリスの体を上下に揺らした。
「ああぁっ・・・・!・・・・・あっ・・キョウちゃん・・私・・イったばかりで・・。」
「ごめん・・俺まだなんだ・・・」
「きゃっ・・・・!」
エリスを押し倒して、正常位に体位を変えた。
「動くぞ、エリス・・・!」
一度達したからなのか、エリスの中はぎゅうぎゅうに締め付けてきて、
すぐにでも達してしまいそうだった。
「やっ・・・キョウちゃん・・・そんなに激しくしたら・・・私・・・!」
だが、そんな事はお構い無しに、エリスの奥深くまで陰茎を突き入れる。
「あっ!あっ!」
エリスの喘ぎ声、肉同士がぶつかる音、結合部の擦れ合う音。
それら全てが陰茎の快感と一体になって、俺に伝わる。
限界に近づきつつあるために、俺の腰を振る速度が増してゆく。
「だっ!ダメっ!・・・またっ!イっちゃう!キョウちゃんっ!!」
エリスが足と腕を俺の体に絡めてくる。
「・・・・エリス・・・一緒に・・・・!!」
限界はすぐそこまで来ていた。
「あっ・・・・やっ・・・あぁぁぁぁぁぁっ・・・・!!」
「んっ!」
エリスの四肢に力が込められる。
俺は陰茎をエリスの膣内の一番奥不覚まで突き入れ、
ありったけの精をエリスの奥に注ぎ込んだ。
そのあまりの快感に、頭が真っ白けになった。
エリスは半ば放心気味に、恍惚の表情を浮かべている。

634 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:14 ID:jqTMjc1U
彼女の四肢から力が抜けて体が開放されると、俺はエリスの上に倒れこんだ。
(っと・・・これじゃエリスが苦しいか。)
そう思い、俺は彼女の横に転がった。
(しっかし・・朝からこれじゃまるっきり・・・・・・)
サルだよなぁ・・・と軽い自己嫌悪を感じた。
「ねぇ・・・キョウちゃん・・・約束・・・・あの時の約束・・覚えてる?」
「ん・・・・?」
横を向けば、幸せ一杯の顔をしたエリスが居た。
(約束・・・・何かしたっけ・・・。)
「子供のとき・・お別れするときにキスと一緒に・・・。
大人になってまた会えたら私をキョウちゃんのお嫁さんにしてね。って。」
「・・・・ああ。」
あれはそういう約束だったのか。
・・・・だが、あの約束はそれほど大きな意味は無かったな。
例え約束をしてなかったとしても。
俺はエリスを好きになっていただろうから。
「ちゃんと守るよ・・・その約束。」
そう言って、彼女の頬に軽い口付けをした。

635 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/07 00:16 ID:jqTMjc1U
これで投下完了。
ちと間が空いたんで文体とか流れとか崩れてないか心配ですが・・。
まあ、マッタリ買いていきます。
にしても今晩ヤケに冷え込むな・・・。

636 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 01:04 ID:oJp3Uc+f
>>628-635
GJ!!ここにティッシュ置いときますね。

  _,,..i'"':,
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i
   .\|_,..-┘


637 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 01:25 ID:qXOY7Gen
GJ!! 萌え狂わせていただきました。

……(コソっと)3は?

638 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 02:42 ID:obyGh6pp
>>637
( ´∀`)つ まま、期待して待ってましょうや

とりあえずお疲れサマー

639 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 13:32 ID:fhnfA9Sf
グッジョブーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!

640 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 20:44 ID:lzgh9d7X
ここの人たちって、萌えとエロと笑いと、どれを重視する?
まぁ…萌えとエロだろうけど…

641 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 20:46 ID:ccT3mxSN
爆裂萌えテロリストをきぼんする。
どうせ、「幼馴染」なんて萌え死ぬためのシチュだろ。

642 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 21:08 ID:Z/oXN8bH
萌え:笑い:エロ=6:3:1

位でお願いしたい

643 :名無しさん@ピンキー:04/02/07 21:17 ID:jRmhfH8L
>>628-635
焦らずいいものを書いてください。
それにしても千佳タンどうなるんでしょうかねえ・・・

>>640
萌え:エロ:笑い=3:1:1
くらいかなあ。
もう少し笑いを減らして萌えが増えてもいいかな。

644 :名無しさん@ピンキー:04/02/08 02:26 ID:kmXkcF/Y
萌え:エロ:笑い=5:2:1くらいかな

645 :名無しさん@ピンキー:04/02/08 04:05 ID:/5rcxKEp
萌え8:笑い1:エロ1
萌え9:笑い1でもOK
ただし萌え10はさすがに拙い

646 :名無しさん@ピンキー:04/02/08 04:13 ID:E18Dcc79
萌10:エロ10

647 :640:04/02/08 09:17 ID:Y0WOgV8y
やっぱり萌え重視……ですよねぇ。
まぁ、それを求めて皆、ここに来てるんだよね(苦笑
何か書き上がったらここに提出しようかなー、とか思ってたんだけど、
萌えがきちんと描写出来てるか、自分的に不安があるんだよなぁ…

書きかけのサンプル(葱板某スレで提出済み)だったら、出してもいいけど、
今書いてるのは、それの続きじゃなくて、別の作品(自サイトモノ)だから、
続きがすぐにうpれるかどうか定かでない(笑

648 :名無しさん@ピンキー:04/02/08 13:31 ID:C/2GhovB
>>647
まあ自分でどう評価されてるかはわかりませんが、


とりあえず読ませて下さい。

649 :640 ◆nbTRMATuYA :04/02/08 22:00 ID:Y0WOgV8y
んじゃ…何処の住人だかバレそうだけど(苦笑
葱板某スレ用に書いた作品ですので、序盤に多少
関係ない脇役が出てきますが、勘弁してください…

ttp://ryu-s-web.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/source3/No_0027.txt

続きはキリのいいところまで書けたら順次うpりますが、
自サイト小説と同時進行なので、時間がかかるかも…

650 :名無しさん@ピンキー:04/02/10 02:33 ID:ndBBPZj2
ageときますね。

651 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 15:53 ID:SvI6xQLD
エリスエンド書き上がった。テキスト量だけなら千佳編の二倍・・・。
>634の続き

その日は夕方にエリスの家を後にした。
今日か明日辺り親が帰ってくるかもしれなかったからだ。
そして、家に帰って8時を回ると予想通りに両親が帰宅した。
・・・・明日からまたいつもの日常が戻ってくる。
まだテスト休みは続いていているので、一日中暇だ。
・・・後は終業式の日に出席するだけだから、実質夏休みというわけだ。
それはさておき、
翌日の正午過ぎに、俺は千佳の家の扉の前までやってきた。
流石に気が滅入る。
だがやらねばなるまい。
「スゥ〜〜〜はぁ〜〜〜〜っ・・・」
一度深呼吸をして、決意を固めて呼び鈴を押した。
「どちら様?」
インターホンから千佳のお母さんの声が聞こえてきた。
「東雲です。千佳は居ますか?」
「ちょっと待ってね。」
インターホンがブツ、と切れる。


652 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 15:53 ID:SvI6xQLD
数秒後、扉が開いて千佳が姿を見せた。
単に俺が来ただけなのに、心なしか嬉しそうな千佳。
その微笑が、今の俺には痛い。
「恭二・・・どうしたの?」
「ん・・・ちょっと話したい事があってな。」
平然を装う。装いきれているかどうかはまた別の話だが。
「・・・・?」
千佳はそれに気付いたのか少し顔をしかめたが、
すぐに「上がって」、と俺を部屋へと招き入れた。
千佳の部屋に入るのは久しぶりだ。
(もう来る事もないんだろうな・・・・。)
千佳の部屋はエリスの部屋に比べると・・その・・ごにょごにょだ。
いや、エリスの部屋が特化しているだけか。
俺は適当にクッションに腰掛けた。千佳はベッドの端に腰を下ろしている。
「それで、恭二・・・話って・・・・何?」
千佳は複雑な表情をみせている。
怖れと期待がそれぞれ半分ずつ。そんな感じだ。
「む・・・・・話と言うのはだな。」
言うのか。
千佳が傷つくと解ってて言うのか。
・・・・・そうだ。
言わなければならない。俺が誰を好きなのかを伝えないといけない。
千佳のため、エリスのため、俺のために。

653 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 15:56 ID:SvI6xQLD
・・・・・・・・腹は決まった。
後は。
言葉にして、千佳の心を踏みにじって傷つけるだけ。
千佳を傷つけるかもしれない・・だが。
俺はエリスが好きだから。
もう、千佳を好きにはなれないから。
それを千佳に包み隠さずに伝よう。
「千佳・・・あのさ・・・・」
「うん・・・何。」
「俺は・・・・・・・・エリスが好きだ。」
「!!」
その一言で、この部屋の時が止まったような気がした。
こっち、かっちと、時計の針が進む音だけが耳に入る。
たったの数分が、何時間にも感じられた。
壊した。完全に壊した。
友達以上、恋人未満と言う曖昧で半端な関係を。
この瞬間、俺達は単なる親しい友達に成り下がった。
「・・・によ・・・・・それ・・・・。」
「・・・・?」
千佳が視線を床に向けて、スカートをぎゅっと握り締めて、
喉の奥から搾り出すように何かを言った。
何を言ったのか気になるが、声が小さすぎて聞き取る事は出来なかった。
「何よ・・・・」
千佳の体はわなわなと震えている。
「・・・・・・千佳?」

654 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 15:57 ID:SvI6xQLD
「何なのよぉ!!ソレ!!!!!」
千佳は大声を上げると傍にあった小さな目覚まし時計を掴み上げて。
俺に向かって投げつけた。
「っつ!!」
目覚ましは俺の頭部にヒットした。
左こめかみの上辺りに鈍い痛みが走る。
床に転がる目覚まし時計。
つられて生暖かいものが俺の即頭部を伝う。
(っく・・・・皮膚が切れたか・・しかし・・・・・・・当然の報いだな・・・。)
「あっ・・・恭二・・・・・ごめん・・・!」
自分のやった事に気が付いたのか、千佳が俺に駆け寄ろうとした。
だが、俺はそれを手で制した。
それを直視した千佳はビクっと体を震わせて、やがて力なく腰を床に下ろした。
「・・・いや・・・大丈夫だ。それに千佳にはその権利がある。」
俺に止められた事になのか、それとも言葉にか。
俺の拒絶を意味する行動に、千佳は傷ついた表情を見せた。
「なんで・・・・なんでよぉ・・・・。」
「あいつ・・ずっと・・・一人ぼっちでも・・・俺を想い続けてくれていた。
12年もの間・・・・ずっと・・・・な。」
「・・・・・・・・・。」
「もう、あいつを独りにしないって決めた。ずっと一緒に居るって。」
「・・・・・・・・・・っ!!」
俺の発言に千佳は言葉を失い、再び視線を床に落とした。
千佳の膝の上に置かれた両手に、一杯に力が込められているのが解った。
その間にも、ゆっくりと血が俺の顔をゆっくりと伝ってゆく。
患部にじんわりとした熱と、鈍痛が広がってゆく。

655 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 15:59 ID:SvI6xQLD
痛い・・・・確かに痛いが、千佳はもっと痛いだろう。
俺とは違って心の痛みだ。
堪えようと思って、堪えられるものではない。
(千佳を傷つけているのは・・他でもない・・俺だ・・・。)
かける言葉が見つからない。
(・・いや、第一何を言うんだ・・・)
何を言っても、更に千佳を傷つけるだけになるのではないだろうか。
沈黙で支配された部屋で、千佳の声が徐々に聞こえ始めた。
ひっく・・・・ひっく・・・・・ぐす・・
声に嗚咽が混じっている。
(・・・・・千佳が泣いている・・・・?)
千佳が泣いている所を見るなんて、あの縁日の日以来だ。
「・・・・・・・千佳?」
「わた・・わた・・しだって、ぐす、恭二・・・の事、好きなの、にぃ・・・。」
「・・・・・・・・・。」
千佳に対する罪悪感で、心が埋め尽くされていく。
だが、それでも、俺は。
「・・・・・・・ごめん・・・。」
考えるより先に、謝罪の言葉が口から出ていた。
その言葉を聞いた千佳は、視線を俺に向けて、
「・・ッ!・・・謝らないでよぉ!
悪いって思ってるなら、嘘でも私の事好きだって言いなさいよぉ!
・・・ちょっとでもいいから私の事みてよぉ・・・・!!」
涙をぼろぼろ流しながら、必至に俺に話しかけてくる。
俺は歯を食いしばって、罪悪感と戦った。
ここで彼女に対して罪悪感を抱くという事も、情をかけることも、
エリスに対する裏切りに思えてしまったから。

656 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:00 ID:SvI6xQLD
「・・・・・・・・・ごめん・・・。」
それしか言うべき言葉はなかった。
「・・・馬鹿ぁ・・・・恭二の・・・・馬鹿ぁ・・・・!」
千佳は嗚咽を漏らしながら、両手で顔を覆って泣き出した。
俺は無言で立ち上がって、心の中でもう一度だけ(ごめん)と呟いて、千佳の部屋を出

た。
音を立てずに、後ろ手でドアを閉めて背中を預けた。
「・・・・・・・・・・・。」
自然に涙が頬を伝った。
その時、横から声が聞こえた。
「恭二君。」
声が聞こえた方向に顔を向けると、そこには神妙な表情をした千佳の母親が立っていた


「・・・・・・すみません、俺は・・・。」
千佳を傷つけました。と言おうとしたが千佳の母親によって遮られた。
「こっちにいらっしゃい・・・顔の傷・・・男前が台無しよ。」
千佳の母親の声には有無を言わさぬ迫力があり、俺は言葉に従った。
指で、涙を拭ってから彼女の後についてリビングに入った。
「そこのソファーにでも座ってて。」
そういって、戸棚から救急箱を引っ張り出してきた。
そして、何とも表し難い迫力に押された俺は、言われるがままに治療を受けた。
「あの子もバカね・・・・。」
「っ!」
消毒液が患部にかかると、針のように鋭い痛みが突き抜けた。
「恭二君といつも一緒にいたのに、今になって自分の気持ちに気付くなんて。」
そして自嘲気味に笑った後、「昔の私みたいね・・」と付け加えた。

657 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:01 ID:SvI6xQLD
「・・・・え・・・・・・?」
彼女は窓の外遠くを眺めて、懐かしそうに言葉を続けた。
「私も・・・ね。今のあの子と同じような事経験したのよ。」
「・・そう・・・ですか・・・。」
「私だっていい人が見つかったんだもの・・・。
大丈夫。あの子にもきっといい人が見つかるわ。だから、恭二君。」
そこで彼女は言葉を一度切って、
「君は、君が一番大切に想っている人の事だけを考えなさい。」
そういいながら、大き目の絆創膏を俺の創傷部に貼った。
「・・・・・・・・・」
「あの子なら大丈夫よ・・・・私の娘だもの。」
「・・・・・・手当て・・・ありがとうございました・・・
・・・・・今日はこれで・・・。」
「そう・・・。」
俺はソファーを立って、廊下へ出た。
玄関近くの、千佳の部屋の扉の前に差し掛かった時
俺は壁越しにだが、千佳に向かってもういちど’ごめん’を。
そして、’今までありがとう’と心の中で呟いた。

658 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:03 ID:SvI6xQLD
それから程なくして、夏休みが始まった。
終業式の日に千佳は欠席した。
彼女のショックは俺の予想を遥かに超えていたのかもしれない。
千佳が姿を見せたのは、二学期が始まり10日を過ぎてからだった。
そして9月も半ばを過ぎたある日、
俺はエリスの誘いで彼女の家に泊まった。
今、一つのベッドの中、すぐ傍にエリスが居る。
「なあ、エリス・・・・受け取って欲しいものがあるんだ。」
「ん・・・なぁに?」
急な話に、エリスは戸惑いの表情を見せた。
俺はベッドから這い出して、自分の鞄の中からラッピングされた小さな包みを取り出し

た。
「これなんだが・・・。」
包みをエリスの手に渡す。
「今開けていいの?」
「ああ。」
エリスが包みを解くと、あるものが姿を現した。
「あ・・・・・。」
包みの中から出てきたもの・・・。
それは、真新しい真っ赤なリボンだった。
「あのリボン・・・もう古いからな。だから、新しいのをプレゼントだ。」
「ん・・・・・・。」
エリスはじ・・・っと、リボンを見つめている。
「・・・・どうした?」
今度は彼女がベッドから這い出して、学習机の前まで歩いていった。
そして、引き出しの中から何かを取り出した。

659 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:04 ID:SvI6xQLD
「・・・・・?」
彼女は俺に背を向けて、何か作業をしている。
背が死角になっていて、詳細は解らない。
作業を追え、すぐに彼女は戻ってきた。
そしてベッドの上で「はい、これ。」といって何かを俺に差し出した。
「・・・これって。」
布の切れ端だった。
恐らく、これは俺が贈ったリボンの切れ端。
切れ端を見て、俺の頭にとある考えが浮かんだ。
その瞬間、心臓を掴まれたようなどうしようにもない不安にかられた。
「エリス・・・・?まさか?」
リボンと切れ端が意味するもの。それは・・・。
「え?あっ!!違うの!そうじゃないのよ!」
エリスは俺の思考が読めたのだろう。その俺の思考を必死で否定した。
「・・・・違うのか・・・。」
そうか。それは・・・・・良かった。
(・・なら、一体何故エリスはリボンの端を切ったんだろう・・。)
「あ、あのね・・・。」
顔を恥ずかしそうに上気させて、エリスが上目遣いで俺を見る。
「キョウちゃんに持ってて欲しいの・・・。
こうしたら・・・・・心が繋がる気がするの・・・。」
なんとなく、なんとなくだが、エリスの気持ちが解った。
「ああ。解った。肌身離さず持ち歩くよ・・・。」
(そうだ・・もう絶対に寂しい思いなんてさせない。)
俺はエリスの手を引いて、体を抱きしめた。
彼女も、俺の背中に腕を回し、俺の体を抱きしめる。
「キョウちゃん・・私達、ずっと一緒だよね・・・。」
「ああ・・・・・・ずっと・・ずっと・・・一緒だ。」


660 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:06 ID:SvI6xQLD
              エピローグ

PM7時40分
普段通りに革靴を履いて、忘れ物は無いかチェックする。
(・・ん、忘れものはないな・・と。)
靴べらを元の場所に戻す。
すると、後ろから声がかかった。
「キョウちゃん、忘れ物はない?」
後ろを向くと、そこにはまた一回り美しくなったエリスの姿があった。
「ああ。無いぞ。」
「そう・・・あ。ほら。ネクタイ曲がってる。」
そういって俺のネクタイに手を伸ばして、曲がりを矯正した。
すっかり若奥様姿が板についてきた感じだ。
あれから・・・・高校を卒業してから2年経った。
高校卒業後大学に進学するよていだったのだが・・・・。
何がどう、歯車が狂ったのか、
今ではエリスの父親の会社の社員をやっていたりする。
事の発端は、俺がエリスの父親に気に入られた事から始まった。
’次期社長を今から育て上げる’という理屈で入社・・・というわけだ。
それでまた話が俺の知らないところでどんどん進んでいって、
高校卒業と同時にエリスと結婚して(入り婿は何とか回避)現在結婚2年目。
二人とも家を出て、賃貸のマンションに住んでいる。
エリスも今の生活が気に入っているようだ。
・・・単に俺が、あの生活感の無い家からエリスを連れ出したかっただけなのだが。
千佳はと言うと・・・大学に進んで結構気ままに過ごしているらしい。
俺の事が吹っ切れたかどうかは知らないが・・・。
ソレを聞きに行くわけにもいかんし。
彼女を選んでいたら、俺の人生はどうなっていたんだろうな・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・尻に敷かれて終わり、か?
さて、回想はこれぐらいにして出かけないとな。

661 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:07 ID:SvI6xQLD
「昨日ね・・・病院行って来たの。」
唐突に、エリスが喋り始めた。
いつもは’いってらっしゃい’と言ってくれるのだが。
「ん・・・?具合でも悪いのか?」
(別にそんなそぶりは見せていなかったが・・・。)
「そうじゃなくて・・・2ヶ月だって。」
そういって彼女は自分の下腹部をさすった。
二ヶ月・・・腹部・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それって。
「おお!?」
こう、頭頂から爪先まで驚きが一気に駆け抜けた。
「うん・・・もうすぐパパだよ。キョウちゃん。」
「そ、そうか・・・・・。」
どうしてだろうな。喜ぶべきところなんだが、’喜びゲージ’は50%位しか上がって

いない。
残り半分は・・・・心配と不安だ。
この年齢で本当に父親が勤まるのかという心配と不安。
いや、それはエリスも同じはずだ。俺が不安がってどうする。
「大丈夫だよ・・・私だって不安だけど、キョウちゃんが居たら平気だよ。」
(・・・・・・・・あ。)
そうだった。俺にはエリスが。エリスには俺が居るんだった。
「そうだな・・・二人で一緒に・・・」
「うん・・・一緒に。」
           二人で共に、歩んでゆこう。

662 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/10 16:08 ID:SvI6xQLD
ほい。これでエリスエンド終わり。
誤字脱字は多いわ改行はミスってるわで
少々読みにくいかもしれないですけど、ご容赦を。


663 :名無しさん@ピンキー:04/02/10 16:30 ID:ri22xdK4
ベルバラのオスカル&アンドレなどどうでしょ?(古!

664 :名無しさん@ピンキー:04/02/10 17:19 ID:Pg+H80HI
GJ!!

修羅場シーンとか話が上手くまとめられていて良かったと思います。

…修羅場への入り口に何かアクセントとかがあったら尚盛り上がったようにも…って、そんなんしてたらまとまらないよな、失礼。

三番や新作も激しく期待してます。

665 :名無しさん@ピンキー:04/02/10 18:01 ID:ndBBPZj2
>81氏
GJ!!
メチャメチャ感動しました。言葉で表しきれないくらいに。
3番も期待してますし、新作も早くお目にかかりたいです。


666 :名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:09 ID:VQ8lM9BX
GJです。
今回の修羅場シーン、良い仕上がりですね。
でも千佳編のエリスよりも涙を誘わなかったのは仕様でしょうか?
キャラの違い? それとも間を置いたせいなのか…
あー、アレだ。自分がエリスよりだからですね(苦笑

3も期待してまつよ

667 :名無しさん@ピンキー:04/02/11 21:21 ID:7QLlHe8h
>>662
グッジョブでした。
修羅場が……なんでだろう、自分が千佳寄りだからなせいかより痛々しかった気がする…。
ともあれお疲れ様です。マイペースでこれからも頑張ってくださいな。


668 :中継ぎ:04/02/11 22:27 ID:/h1cpM8C
>>596 の続きです)

キーンコーンカーンコーン……

 四限目の終りとともに、昼休みの始まりを告げるチャイムが辺りに響きわたった。
 某国の軍隊のような一糸乱れぬ起立、礼の動きで教科書と分子模型を持った眼鏡の男を追い出すと、教室は恒例の賑やかな喧騒に包まれる。人間の三大欲求の一つ、食欲を満たす時間だ。
 俺はやおら立ち上がり、いつものように野郎二人むさ苦しくも爽やかに連れ添って……って、おや? わが相方である礼二君は黙って机の上を見つめたまま、席を立とうという気配すらないではないか。
「おい礼二、早くコンビニ行こうぜ」
「……いい……俺は行かない……」
「どうした? 腹でも壊したのか?」
「うふ……うふふふふ…………うふふふふふふふふふふふふふふ…………」
 礼二は背中をヒクつかせながら、不気味に口元を歪め、気色悪い笑いを喉の奥から垂れ流し始めた。
 嗚呼、なってこった……壊れたのは頭の方だったのか……いやまったく、惜しい漢を亡くしたものだ。
 コイツとの付き合いは高校に入ってからだから、そんなに長いわけじゃないが、まるで10年来の友のように何でも愉しく話せ、心を許しあえる、かけがえのない存在だった。
 まぁ初めて会った時から、ちょっと変わってるよなぁ、と思ってはいたが、こんなに早く別れが来るとは思ってもみなかったよ……さらば、わが親友・原礼二……安らかに眠れ……。
 俺は涙を堪えながら、故人の冥福を祈り、掌を合わせ頭を垂れた。

「……北さん……君は今、俺に対してなんかスッゴイ失敬なことを考えていないかね?」
「いえ、別に」


669 :中継ぎ:04/02/11 22:31 ID:/h1cpM8C

 俺達の学校は大雑把に分けて、3年生の教室が1階、職員室が2階、1年生の教室が3階、そして2年生の教室は4階といういびつな割当てになっており、特別教室は各階に配置されている。
従って俺達2年生は、学校を出て最寄のコンビニに行って戻るにも結構な苦労な訳なのである。
 ならば、朝の登校時に買っておくという堅実な選択肢もあるにはあるが、学校の持つ一種独特の空気から買い物という名目で、昼休みだけでも解放されるというのもこれはこれで魅力的な事だ。
 まあ結局、その辺の選択は個々人のその日の気分次第で決定する事になるわけなのだが、今、俺の目の前でスキップしながら階段を下りていく男には、そんな心の洗濯など必要ないだろう。
 その見かけからして浮かれている後頭部を眺めながら、俺は溜息をつくように呟いた。
「……弁当ねぇ……」
「ちっぐわぁーう! ただの弁当じゃねぇ! わが妹ユカリンの手作り愛情弁当だと言うとろうが!」
 耳ざとくそれを聞きとがめた礼二が振り返り、この上なく真剣な怒りの表情で、俺にビシッと人差し指を突きつけてくる。
「……はいはいそーですかあーそうですか」
 さっきから礼二の口から機関銃のように打ち出される意味不明な妹萌えがいい加減鬱陶しくなって、俺はもういいとばかりに視線をそらした。礼二はまだなんか言っているようだが、完全に聞き流す。
 その一方で、礼二が溺愛する彼の妹 ―― 原由香里 ―― の事を思い出してみた。
 確か、彼女の入学式の後、礼二が『俺の妹だ!』と自慢げに俺に紹介してきたような記憶はある。おどおどとして礼二の背後に隠れながら、はにかんだ笑顔で俺に挨拶してきた彼女は、髪を三つ編みのお下げにした地味なメガネッ娘だった
……ような気がする……が、定かではない。
 別に礼二の妹に興味がないというわけじゃないが、如何せんあの時は、新入生代表として挨拶した真由が、『伸ちゃーん!』と手を振りながらステージ横の階段から転がり落ちた事の印象が強すぎて、他の事はよく覚えてないのだ。
(驚いた事に、真由は学年一位の成績でうちに合格したらしい……俺は補欠合格だったのに……)
 ……いや、あの時は本気で心臓が――

「 伸 ち ゃ ー ん !!! 」


670 :中継ぎ:04/02/11 22:34 ID:/h1cpM8C
 ……心臓が、止まるかと思った。いきなり階下から自分の名が大声で呼ばれたのだ。
 何とか動揺を悟られないようにと、ちょっとぎこちない動きで声のした方に顔を向けると、そこには、ニコニコしながら俺に向けてぶんぶん手を振る真由がいて……その背後に人影が見えた。

「――そして俺とユカリンの兄妹という関係を超えた禁断の愛情が織り成す絶妙のハーモニーが――」

 踊り場でアホな一人芝居を続ける礼二を放置し、俺は階段を下りて真由の前に立った。そして、小柄な真由の背中の後ろで、半ばしゃがむようにして隠れている人物に目をやる。
 緩やかなウェーブが掛かった、その長く綺麗な艶のある黒髪に見覚えがあった。……ああ、放課後、真由を迎えに1年生の教室に行くと、真由とよくおしゃべりをしている女の子だ。
名前は知らないけど、会えばちゃんと(何故か真由の後ろに隠れてからだが)会釈してくれるのでそこそこ好感は持っていた。
 とりあえずいつもどおり「あ、ども」と軽く頭を下げてみる。すると一瞬ビクッとして視線を逸らした後、慌てた様子で旋毛が見えるくらい深々とお辞儀してくる。
その両手に清潔そうなナプキンで包まれた、何か四角い物を抱えているようだ。
 ……と、俺の視線に割り込むように真由がぴょこんと体を横に傾けて、
「しーんちゃんっ、これからお昼ごはん買いに行くの?」
「ん? あー……そうだな……」
 俺は右手を軽く握って、親指を階段の上に向ける。
「……あのバカは、妹さんが弁当を作ってくれたらしいから、買いに行く必要はないらしいけ――」
「 あ っ 、 あ っ 、 あ 、 あ の っ !! 」
 真由の横からの裏返った声で、俺の言葉は遮られた。
「わ、私、おお兄ちゃんのだけ、じゃなくて、き、き、きた、北村さんの分もつ、作ってきたんっで、
 ああ、ま、ゆちゃんのも、あのこ、のえとわ、わた、私を、私 を 、食 べ て く だ さ い っ !」

とりあえず……最後の一言が言い間違いなのだけは、よく分かった。


671 :中継ぎ:04/02/11 22:36 ID:/h1cpM8C
 都心から微妙に外れた地域に位置するわが校は、他と比べると遥かに広い敷地面積を誇る。
 ここがいわゆるベッドタウンということと、近所に他の高校が存在しないという立地条件から生徒数も多く、その分校舎は大きくなるわけだ。
 グラウンドも野球部・サッカー部・ラグビー部が同時に活動してもお釣りが来る位で、その他にテニスコートが3つ、体育館が2つ、室内温水プールに柔道場・剣道場まで備わっている。
 どんな時代にどんな奴がどんな事考えてこんなもの作ったのか疑問に思うのは、無粋な事だろうか………まあ、それはさておき。

 校舎を出て少し敷地内をふらつくと、大学のキャンパスを思わせるような広い芝生の風景にでくわす。一言で言えば生徒・職員の憩いの場であり、晴れた日にはここで戯れる老若男女の姿に出会える。
 無論、昼休みともなれば、そこかしこでランチタイムを展開する姿が否応にも目に付くのだ。
 というわけで、俺達もそれに負けじと適当な場所を見繕い、輪になって由香里ちゃんの作ってくれた弁当を堪能する事にした……が、俺は微妙な立場に立たされていたことに、この期に及んで初めて気付いた。
 所狭しと弁当箱に並んだ、彩り鮮やかなおかずの数々を前にして、俺の箸は何も手をつけずにいる。
「ねぇ……由香里ちゃん……」
「…………はぁ…………え? あっ、は、はいっ! な、何でしょうか!?」
「あの……そんなにジッと見られると……その、ちょっと食べにくいんだけど……」
「え……ああっ! す、すいません! や、止めます、すぐに止めますですぅ!」
 ……けど、やっぱりもじもじしつつも、俺の横顔を上目遣いでチラチラ盗み見してくる由香里ちゃん。少し頬が赤いのは春めいた午後の陽気のせいでいいとして、この挙動不審な仕草は一体何だろうか?
 ……実は先程、俺が「いつの間に眼鏡止めたの?」と軽く尋ねてみたところ、突然わんわん泣き始めてしまったのだ。まあ確かに、1年近くずっと気付かないでいた俺も悪いって言えば悪いんだけど、
 お陰でこちとら、礼二には手加減抜きで殴られるし、真由には冷たい目で見られるしで散々だった。
 まあそれで俺はてっきり、嫌われてしまったかと思っていたのだが、今はニコニコしながら俺の隣に座っている。どうやら感情の起伏が激しいタイプみたいだが……いまいち掴みにくい性格のようだ。


672 :中継ぎ:04/02/11 22:37 ID:/h1cpM8C

 ついでに言えば、つい数分前まで浮かれきっていた、俺の正面に座るこの男も様子がおかしい。尤も、コイツの場合は実にわかりやすいのだが。理由は簡単、弁当の中身にある。
 白米の下地に正方形の海苔が被せられ、醤油で満遍なく塗装された、いわゆるのり弁だ。お情け程度に真ん中に乗せられた梅干が、かえって哀愁を漂わせている。
 俺達の弁当と比べなくても、これが「愛情弁当」とは程遠いものと認識させるのに十分な存在感だ。

「……おかずなんて飾りですよ。僕にはそれが分からんのです……」

 わけの分からないひとり言を呟きながら、自分の周囲に深夜の墓地のような暗い空間を作り出す礼二。その周りで、青白い火の玉が盆踊りをしているように見えたのは俺だけなのだろうか……。
 流石に不憫に思った俺は、弁当から厚焼き玉子を一つ箸で摘んで、礼二の目の前に差し出した。
「おい、礼二……」
「……んぁ……?」
「……よかったらこれ……食うか?」
 すると、礼二の死んだ魚のようだった目に、みるみる生気が蘇る。そして、大粒の涙が零れ落ちた。
「……俺は……俺は、今日の日を忘れない! 北村伸太郎というかけがえのない親友の名とともに!」
 ……厚焼き玉子一つで感涙に咽び泣く礼二を、なんとも哀れに思う。
 そして、餌を待つ雛鳥のように大きく開いた礼二の口に、それを入れようとして、

「……うぅ……ふぇっ……」

……最高に嫌な予感がした俺は、恐る恐る目だけを横に向けた。


673 :中継ぎ:04/02/11 22:38 ID:/h1cpM8C
 ……それを例えるならば、誕生日のケーキに灯るロウソクの火を吹き消そうと大きく息を吸った瞬間、
隣にいたハナ垂れ坊主に先に消されて、行き場所が無くなった肺の中の空気を泣き声に変換する直前の幼い少女のような、とでも言おうか………
 俺の良心の天秤が、礼二への同情心を遥か彼方へ弾き飛ばす程に重い罪悪感を、これでもかとねじ込んでくる由香里ちゃんの表情に……思わず俺は手首を返して、

『パクッ』
「あっ♪」

 ぱぁっと花が咲くような笑みが、喜びと安堵に満ちた由香里ちゃんの顔を彩った。
 そしてそれを横目に見、口元を引き攣らせながらほとんど咀嚼もせず口の中の物を飲み込んだ俺は、
「…………みんな…………きらいだ…………しくしく…………」
更に濃い闇を身に纏い、涙ながらにのり弁を貪る礼二に、今度こそフォローする手段を失っていた。
 あ……いかん……このままこんな事で、首なぞ括られたりしたらそれこそ夢見が悪い……。
 こういう時は……そうだ! いつも周囲を必要以上に明るくする天才の真由ちゃんの出番ではないか!
 藁をも掴む心境で真由を見ると、心底美味そうに竜田揚げをぱくついていた真由と視線がぶつかった。
「んえ? ふんふんほへひゃいお?」(あれ? 伸ちゃん食べないの?……と言いたいのだと思う)
「ああ……ん? 真由、何か……」
 口をもごもごさせている真由の口元に、白いタルタルソースのようなものが付いている。
 俺はしょうがないなと声に出さずに呟き、何気なしに左手を伸ばして親指でそれを軽く拭ってやり、弁当箱を芝生の上に置くと、その指を拭くためにハンカチを取り出そうとポケットに右手を――

 『 カ プ 』


674 :中継ぎ:04/02/11 22:40 ID:/h1cpM8C

入れたまま硬直した。俺の右手はハンカチをしっかと握っているはずなのだが、全く感覚がない。
 ……なぜなら、今俺の全神経全意識は左手の親指に集中していたからである。
 そして、その指は……真由の口腔内にあった。
 指の関節が柔らかな唇に優しく締め付けられ、咥えられた指先を包むしっとりとした高い温度と湿度、そして熱く滑る舌の感触に軽い痺れを覚えた。さらに唾液を塗しながら赤ん坊のように吸い付いてくる感触に、
意識まで吸い取られそうになる。心臓が破裂しそうな程の早さと強さで鼓動を繰り返す。
 やがて真由が上目遣いに俺を見つめながら、「ちゅ」という音を立ててその唇を離していくと、名残を惜しむように一瞬生まれた細い糸が、ふっと切れて空気に溶けていった。
 真由の唾液に濡れて妖しく光る指先を、俺が呆然と見つめていると、

「ん〜♪ でり〜しゃすっ♪」

 真由は満足げな笑みを浮べて、両頬に手を当ててくねっとしなを作った。
 ……こ、こいつ……今、自分が一体何をしたのか分かって……ないんだろうなぁ、きっと……
「なーに伸ちゃん? まだ真由の顔に何かついてるの?」
「あ……うん……」
 俺はその場から崩壊しかけた自我を必死に保ちながら、震える手でポケットからハンカチを取り出すと、真由の口元をそっと拭ってやり、そして自分の濡れた指先に巻きつける。
 最初っからこうすりゃよかった……いや、これはこれで貴重な……いやそれは、いや………うん…………
「ほらぁ、伸ちゃんもユカリンのお弁当早く食べなよぉ。美味しいよっ?」
「あ?……あ、ああ……」
 ……何だか、横顔にニュー○イプ並のプレッシャーを感じたような気がしたが、俺はそれ以上は何も考えずに、ひたすら弁当を胃の中へと流し込むのに集中する事にした――。


675 :中継ぎ:04/02/11 22:42 ID:/h1cpM8C

『ごちそうさまでした!』「……で……した……」
「お粗末さまでした」

 俺の長くはないの人生の中でも最大級の緊張感が漲る食事タイムは、無事終了した。
 礼二は相変わらずお通夜を続けていたが、俺はそれなりに由香里ちゃんの料理を堪能する事ができ、真由も米粒一つ残さず綺麗に平らげている。
 何故か一時期首筋がヒリヒリするような不機嫌オーラを放っていた由香里ちゃんも、何とか機嫌を直してくれたみたいなので万事OKだ。
 由香里ちゃんが淹れてくれた食後の紅茶を囲んで、わいわいと雑談に花を咲かす俺達。
 真由は両手に持ったティーカップの中の液体を、円を描くようにして揺らしながら、
「それにしても……ユカリンって本当に、お料理上手だよねぇ」
「やだぁ真由ちゃん、天才だなんて言い過ぎですよぉー♪」
 ……多分、そこまでは言ってない。ま、旨かったのは本当だけど。
「うん、本当に美味しかったよ、ありがとね、由香里ちゃん」
「あんっ、もぅ北村さんまで……お世辞でも嬉しいですぅ♪」
 恥ずかしそうに朱に染まった頬に手を当てて、可愛らしい仕草でイヤイヤと頭を振る由香里ちゃん。
 ……礼二が狂おしいほどに溺愛するってのも分からないでもない……かな……
「いや、お世辞じゃないって。うん、この分なら、いつでもお嫁に行けるよ。……真由も由香里ちゃん
 を見習ってちょっとは料理の勉強しろよな? 前にお前に食わされた……」
 と、そこまで言って、真由に顔を向ける。いつもの「ぶーっ」という表情を期待していたのだが、真由は少し首をすくめながら、ちょんちょんと正面を指差していた。
 それに促されるようにそちらを見ると、由香里ちゃんが膝の上で握り締めた拳を、小刻みに震わせていた。俯いているため、前髪に隠され表情は伺えない。
 ……あれ? もしかして、俺また、由香里ちゃんのこと泣かせるようなこと言っちゃった?
「……あ……ご、ごめん、今のは冗談……ってお世辞じゃないっていうのは冗談じゃなくて、あの、
 ああお嫁に行けるっていうのが冗談で……いや、冗談じゃないと言えば冗談じゃないんだけど……」


676 :中継ぎ:04/02/11 22:44 ID:/h1cpM8C

 俺がおろおろと身振り手振りで不器用な弁明を続けていると、由香里ちゃんは顔を上げた。
 中空を彷徨っていた俺の両手を握り、自分の胸元に引き寄せると、真直ぐに俺の眼を見つめてくる。
……その瞳を宝石のように煌かせながら。

「北村さん……それじゃあ、私を、 お 嫁 に 貰 っ て く れ る ん で す か ? 」
 ……断じて、そこまでは言ってない。
「ゆ、由香里ちゃん、ちょ、ちょっと待ってよ、ね? お、落ち着いて俺の話をだね――」
「 貰 っ て く れ る ん で す ね ? 」

距離を取ろうと試みたが、由香里ちゃんに掴まれた俺の両手首は、押しても引いてもびくともしない。
この華奢な手の何処にそんな力があるのか……って、ちと恐いんですけど。誰かどうにかしてく――

「 む ぅ わ っ て ー い !! て ぇ ん め ぇ え ー !!」

 おお礼二! お前は本当にこういう時に頼りに……って、貴様ぁ! 何で俺の首を絞めてるんだ!?
「俺のユカリンに『イツデモオ○○コデイッテヤルヨ』だと!? 俺の目の前でいい度胸だ!!」
 ちょっと待て! 聞き間違いにも程があるぞ!
「『チ○コモッテヨネ、オクチニイレテオレノセイエキヲハッシャダ!』て……畜生!チクショウ!
 俺だって覗くだけ、想像でナニするだけで我慢してるってのに……これか? この口が言うのか!?
 俺が10年待ったユカリンの手料理を先に食った口で言うのか!? クソ、羨ましいじゃねぇか!」 ……あ、やば、いろんな意味で本気で気が遠くなってきた……脳が酸欠状態になりかけている……
 くっ、仕方ない……許せ、礼二……誰だって自分の命は惜しいのだ……!
 俺は歯を食いしばりながら、俺の上に圧し掛かる礼二のみぞおちに拳をあてがった。そして……

「 お 兄 ち ゃ ん 」


677 :中継ぎ:04/02/11 22:46 ID:/h1cpM8C

 ぞくり。背筋に凍てついた刃物の切っ先を這わされたような感覚に、全身が凍りつく。
 それは礼二も同じだったようで、俺の喉を圧迫していた両手が石のように硬直した。ダラダラと脂汗をかきながら、壊れたブリキのおもちゃのような動きで振り返る礼二。
「……折り入ってお話したい事があります。少々お時間よろしいですか? よろしいですね?」
 温もりの無い微笑を湛えた由香里ちゃんは返事を待つことなく、礼二の耳をむんずと掴むとずるずると体育館裏の方に引き摺っていく。
「ユ、ユカリン……お、お兄ちゃんはな……ただ、ただ、ユカリンの事が心配なだけで……」
「……うふふふふふ……兄妹水入らず、午後の語らいですぅ…………」

 俺が呆気に取られたまま闇の中に消えていく兄妹の姿を見送っていると、頬につんつんとこそばゆい痛みが走り、そちらを振り向いた。
 すると、いつになく真剣な表情の真由が、俺の顔を息の掛かりそうなほど間近から覗き込んできている。
「な、なんだ? 真由?」
「………………………………………んー…………………………………………………」
 やけに、長い沈黙。何かを考えている? と、不意に俺の目の前に、曲げた人差し指に親指を引っ掛けた手を出して、俺の鼻先『ぴんっ』いてっ!
「なっ、何すんだ真由!?」
「別に……何でもないよんっ。それよりまだ時間あるよね? ねっ、お散歩しよ、お散歩っ」
「え……ちょ、待てって……!」
 鼻頭を擦る俺を強引に立たせると、真由は俺の腕を掴んで早足に歩き始めた。何か煙に巻かれたような気分だったが、俺はいつもの事として特段気にせず、それ以上追求する事もしなかった。
 ただちょっと真由のはしゃぎ方が少し……いや、多分気のせいだろう。うん、そういうことにする。
 
 そして、チャイムが鳴り終ると同時に教室に入ると、礼二の形をした抜け殻が俺の隣の席に転がっていた…………とりあえず、合掌。


678 :中継ぎ:04/02/11 22:47 ID:/h1cpM8C

えーと、最初にごめんなさい。
皆様のご希望に添えず、明らかにお笑い先行型作品になってしまっております。
言い訳は致しません。とにかくごめんなさい。でも、これ以外作れないんですぅ(←言い訳)

それと、拙作にレスをいただけた方、ありがとうございました。
一応別板のスレでも時々SSをうpしているのですが、最近廃れ気味で切なくなっておりまして、
クレクレ厨と言われても、やはりレスをいただけるのは率直に嬉しいのです。
何とか完結するまでは、時間をかけても書き上げたいと思う次第です。

それではまた。

679 :名無しさん@ピンキー:04/02/11 23:37 ID:b4M1FmEO
いやいや、面白かったですよ〜
ギャグ先行であっても要所要所押えてあると思いますしね
ただ、キャラを増やす場合はきちんと掘り下げていかないときつい突っ込みが来る可能性が高いのでガンガッテクダサィ

続きを心待ちにしております

680 :名無しさん@ピンキー:04/02/12 10:11 ID:8iWq3PU3
乙ですー。
限りなく泥沼な展開にワラタ

681 :名無しさん@ピンキー:04/02/12 21:19 ID:t5rsIpEV
期待あげぇ〜

682 :名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:30 ID:VenYD9Xf
時折、真由(まゆ)を真田(さなだ)と読んでしまう俺の脳はどうかしているのか・・・・・・ _| ̄|○|||

683 :名無しさん@ピンキー:04/02/13 00:11 ID:TRxLQM1v
>>682
潜在的に求めている相手ですか?w

684 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/13 19:29 ID:4qHT/FAO
3書いてる途中・・・長い上に師匠・武術関連がちと長い。
燃焼したくない人は読み飛ばしてもらうしかないかな。
自分はその後の萌え展開に繋がればよいかな、と。
流れ的には萌え→阿修羅→燃え→萌え&えちぃ って具合です。
日付が変わる頃に少しUPできるかもです。

685 :age屋:04/02/13 19:56 ID:q+WX38Ue
81氏の投下を期待しながら
     あげ〜

686 :名無しさん@ピンキー:04/02/13 20:59 ID:AYctnJ6L
>>684
今までニーズに応える文章を投下してきたんですから、最後くらい多少趣味が入っていてもいいと思います。
頑張ってください。

687 :名無しさん@ピンキー:04/02/13 21:20 ID:0ox4vRAh
>684
いろいろな顔があっていいと思いますよ〜。
81さんの作品はクオリティ高い上に書き上げるのが早くって素敵…
僕も見習いたいものですよ。

688 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:11 ID:mZYOcDX8
投下開始〜。そうですな。最後なんでやんちゃさせて貰います。
          RIBBON&RING

千佳と、エリス。
彼女達二人の事が、頭から離れない。
答えはあっけいほど簡単に導き出された。
だが、その直後、同時に激しい自己嫌悪に陥った。
「っくそ!」
布団の上で大の字に寝転びながら毒づいた。
(俺は最悪最低の外道だ・・・・!!)
千佳とエリス・・その両方を自分のものにしたい。
俺は自分の気持ちに素直になると決めた。
だから、今からどちらか一方が好きだと言った所で、それは嘘になってしまう。
そんな嘘で塗り固められた気持ちで彼女達に接する事こそ、
彼女達に対する不誠実になるのではないか。
そもそも両方好きだっていうのが、一般論で言えば不実に値するのだが。
だが、これは俺の中のローカルな事象だ。
千佳とエリスが好き。これは紛れも無い事実。
他人が不誠実だと言っても、俺の中では誠実なのだ。
故に、悩む。
所詮これは俺の中でしか通じない、ローカル・ルールなのだから。
(・・・・・・どうしようにも・・・ない・・・!)
俺はそのまま前腕で目を覆った。
すると不思議と、すぐに眠りに落ちていった。

689 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:13 ID:mZYOcDX8
翌日、自然と目が覚めた。
目覚しが起動する前に覚醒するのも珍しい。
・・・・珍しいから、起きてしまおう。
俺は布団をどけると、寝起き直後の頼りない足取りでリビングに向かった。
両親共に出勤時間は早いので、もう起きているはずだ。
「おはよ・・・・・う?」
リビングに電気は灯っていなかった。
(何だ、もう出かけたのか?)
食卓の上に、メモが置いてあるのに気が付いた。
「ん・・・・と、何々・・・・。」
’鳴沢夫妻と旅行に行ってくる。
お前の面倒は千佳ちゃんが見てくれるそうだから、心配は要らん。’
・・・・・・・・・・・・・・・。
そーいえば。
旅行のパンフ眺めてたな、この間。
基本的に両親と顔をあわせることなんて稀だし、俺の日常に変わりはない。
適当に食べて、時間を潰して、寝る。それだけだ。
クソ暑い夏の昼前に、リビングでクーラーを聞かせてマッタリしていると
予想を裏切ることなく千佳がやってきた。
昼食を作ってくれるという事だったが、生憎食材を切らしていたために、
商店街まで買い物に行く事になった。
真夏の日差しがさんさんと照りつける中、俺達はアーケード街に入った。
この暑い中、商店街は活気付いていた。
必要なものを順次買って行き、最後の八百屋で・・・。
「へい、らっしゃい!・・・っと、千佳ちゃんじゃねえか。それに恭二君も。」
ここの八百屋は俺が子供の頃から利用している店で、
店主のおっちゃんに顔も名前も覚えられている。
「学校はどうした。休みかい?」
「ああ。テスト休みでね。」
「そいつぁ羨ましいや。」
そうしている間にも、千佳は必要な野菜を店主のおっちゃんに告げていく。

690 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:13 ID:mZYOcDX8
「む、千佳・・・・ナスは俺がダメだ。食えん。」
「ん・・もう!恭二、文句言わないの。」
いや、しかし・・・ナスだけはどうにも相性が悪い。
「ちゃんと食べられるように美味しく作ってあげるから。」
「むむ・・・!」
そういわれては反論する余地が無い。
「何よ、私の作ったもの食べられない?」
「いや、そういうわけではないが。」
千佳の剣幕に気圧される。
そのやり取りを見ていたおっちゃんは、
「なんか君ら、新婚夫婦みたいだな。」
「なっ!?」
「えっ!?」
俺と千佳が同時に声を上げた。
「何を急に言い出すかと思えば・・。」
「いや〜、端から見たら新婚夫婦に見えるんだよなあ。
こっちはそういうの何組かみてるからな。」
そういってケラケラと笑う店主。
「おじさん、本当にそういう風に見える?」
ぽっと、顔を赤らめる千佳。
何でそんなに嬉しそうな顔をする、そこ!
「おうよ。そんでアレだな。恭二君は尻に敷かれるタイプだな。」
そういって、頑張れよと俺の肩を叩いて来た。
「はぁ・・・。」
もういい。何を言っても無駄だ。
適当に会話を流しつつ、俺達は買い物を終えた。

691 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:14 ID:mZYOcDX8
その夜、食後二人揃ってテレビドラマを見ていた時の事。
内容は極めてお約束なものだった。
幼馴染二人がすれ違いを乗り越えてついには結ばれるという内容だ。
今夜はそのクライマックス・シーンの回だった。
千佳の視線はブラウン管に集中されている。
(ん・・・・。)
千佳の手が、俺の手の甲の上に乗せられた。
恐らく、無意識のうちの行動だろう。
俺はゆっくりと手を返して、千佳の手を握った。
ブラウン管の中には、お約束のキスシーン。
千佳がふらり、と浮付いた視線で俺のほうを向いた。
お互いの視線が合う。
どくん、と心臓が跳ね上がる。
千佳が、目を瞑った。
何かを、待っている証拠だった。
言葉は何も要らなかった。
俺も目を瞑って、千佳の唇に、自分の唇を重ねた。
千佳も、俺も昼間八百屋の店主に言われた事で火が付いたのかもしれない。
お互いの気持ちは通じ合ったのだ。
俺はエリスも、千佳も両方好きなんだ。
・・・・・・・拒む理由が何処にある?
時に激しく、時に優しく。
千佳を、抱いた。
そして行為が終わった後、千佳と二人体を寄せ合って床に就いた。
暑さも気になったがそれ以上に眠気が勝った。
俺達二人はあっという間に安らかな眠りに落ちた。
翌日、目が覚めたときに傍らに千佳が居るのを認識したとき、
これ以上は無いってくらい幸福感に包まれた。
俺は小さな寝息を立てている、彼女の頬に、軽くキスをした。

692 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:15 ID:mZYOcDX8
・・・そして、その日の午前中白木から電話がかかってきた。
携帯の通話ボタンを押して、耳に当てる。
「どうした。」
「おう、今日時間空いてるか?」
「んん・・・・そうだな。
30分後にもういちどコッチからかけなおす。返事はそのときでいいか?」
「ん?そりゃ別にかまわんけど・・」
「サンキュ。じゃあな。」
そういって通話を終了した。
「・・誰からだったの?」
掃除機をかけていた千佳が、手を止めて聞いてきた。
「白木からだ。今日暇なのか〜?って。」
「そう・・いいんじゃない?行ってきなさいよ。」
「・・・いいのか?」
高確率で今日は千佳に拘束されると思っていたのだが。
「うん。今更特別な事する必要も無いんじゃない?
私達の間に限って言えば。」
(それもそうだな。)
長年一緒に過ごしてきた。お互いがお互いを空気のように思っている。
当たり前に存在するものだが、無くては生きていけない存在。
普通の恋人達がとどって行く過程を、俺達は知らず知らずの間にこなしていた。
白木に携帯で連絡を取る。
「ああ。白木か。さっきの話だが・・ん、OKだ。」
「そうか・・んじゃ、午後からウチに来てくれ。」
「解った。」
(多分徹マンなんだろうなあ・・・。)
その事を千佳に伝えると、
「解った。それじゃあ私も家に戻るね。」
午後に家を出て、そこで分かれて別行動をとった。
駐輪場から自転車を出して、白木宅に向かって漕ぎ始める。

693 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:15 ID:mZYOcDX8
日差しが容赦なく照りつける。
額や首筋にうっすらと汗を纏わせた頃に、白木の家に着いた。
白木の部屋では俺以外のメンツが既に集まっていた。
「うっし、んじゃ始めますか!」
白木がそういうと、24時間耐久マージャン大会の幕が切って落とされた。
食いタン無し、後付け無しの赤ドラありルール。
タンヤオドラ4〜5で跳ね満とか満貫とかありえん世界に突入している。
「それ通らねえっての。ロン。」
「ちっ、やっぱこれ当たりか。」
オーラス俺の親を、白木が1000点で流して半チャン終了。
ふと時計を見ると夕方5時半になろうとしていた。
(あと何回やるんだろうか・・・)
きっと延々とやり続けるのだろう。
流石に疲れてきた。
「白木、俺コンビニに行って来る・・・。」
「おう。」
白木宅を出て数分の所にあるコンビニで、意外な人物とであった。
「ん・・・エリス?」
「あれ?キョウちゃん?」
聞けばこのコンビニは彼女の帰路の途中にあるらしい。
今日は街へ買い物に行っていたらしく、その帰りだそうだ。
「ねえ、キョウちゃん、これから家に遊びに来ない?」
「ん・・?」
「晩御飯ご馳走したげる。」
それはまた・・・・魅力的な提案だと思う。
(うむ。白木の家で食うであろうコンビニ弁当よりかは。)
比べるまでも無く、エリスの手料理だな。
徹夜マンはやっぱり体にキツイから無しだ。

694 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:16 ID:mZYOcDX8
道場の稽古にも障りが出るしな・・・・・。
携帯を操作して、白木に繋げる。
「白木か。すまん、ちょっと野暮用ができてな。」
「そうか・・まあ、気にすんな。こっちは3人マージャンでもやっとく。」
こういう時の白木は無理強いしない。
基本的に俺達のグループは強制されたくない奴らが集まっている。
強制されることの不快感を知っているから、強制はしない。
・・・・・・まあ、いつか埋め合わせしないとならないが。
そうして、エリス宅に招かれる。
エリスの手料理は相変わらず絶品だった。
そして食後、エリスの部屋で他愛も無い雑談に興じていると、
いつの間にか時刻は8時を回っていた。
白木の家に向かおうと、床を立とうとしたその瞬間。
プチン、と部屋の明かりが消えた。
「きゃ!」
突然の出来事に声を上げるエリス。
「うお・・停電か?」
ブレーカーが落ちたのかとも思ったが、電力を使いすぎた様子は無い。
となると、やはり停電か。
「きょ・・キョウちゃん・・どこ・・・?」
「ここに居る・・・くそ、目が暗闇になかなか慣れないな・・・。」
明るいところから急に暗いところに行くと、こうなる。
「ね、ねえ・・・どこ?」
エリスの声に恐怖が混じっている。
段々目が暗闇に慣れ始めてきた。少しは動けそうだ。
「待て・・動くと転ぶぞ・・・俺の方からそちらに向かう。」

695 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:17 ID:mZYOcDX8
「う・・・うん。」
慣れてきたとはいえ、暗闇の中だ。
まともに平衡感覚を保てず、俺は自分の言葉どおりに、何か躓いて・・。
「おわ?」
見事にバランスを崩した。
「きゃっ!?」
倒れこんだ先で、何かを押し倒したのは解った。
「っ・・・つ〜・・・」
「いった〜い・・・。」
転んだのは・・まあ、いいとして、俺は何を押し倒した?
手を地面について、体を起こそうとすると・・。
むにゅ。と、柔らかいものが手に触れた。
「きゃっ・・・!」
エリスが声を上げた。
・・・・えっと。
こけて、何かを押し倒して、それでむにゅっという柔らかい感触・・。
ということはこれはつまりそのなんだおれは
頭の中がぐるぐる回ってゆく。
エリスを押し倒して、彼女の豊満な胸に触れているという事でファイナルアンサー?
しかもどうやら正解らしい。

696 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:18 ID:mZYOcDX8
「いや、その、すまん、こけてしまってそれでこれは不可抗力で。」
焦って彼女の胸から手をどけようとした。
が、それは他でもない彼女自身の手によって妨げられた。
「えっ・・・。」
「私・・・いいよ・・・キョウちゃんだったら。」
「なっ!」
頭の中が急速に真っ白になってゆく。
「私を・・・抱いて・・・・キョウちゃんのものにして・・・。」
そうまでいわれて、引き下がる男が居るだろうか。
・・探せば世の中に何人かは見つかるだろうが、俺は引き下がらなかった。
俺もエリスの事が好きだから。
千佳の事も好きだけど、同じくらいエリスの事が好きだから。
だから。
彼女を抱いた。
千佳と同じように、優しく、そして激しく愛し合った。
そして、行為が終わった後のまどろみの中である事に気付く。
(・・・・立派な浮気・・・だよな。これ。)
いや、しかし俺は千佳の事もちゃんと好きな訳で。
俺はこの時になって初めて、泥沼に足を突っ込んだのでは?と感じた。
そして、何事も無かったかのように夏休みは過ぎていった。

697 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 00:20 ID:ftxDXYTH
81氏パターン2執筆乙華麗ニャァ━━━━━━(*゚∀゚)━━━━━━ン!!!
次回作orパターン3も激しく其月彳寺してまつ!!ただ、某スレの
職人さんの様に体壊さない程度に頑張ってくらはい。

698 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 00:22 ID:mZYOcDX8
以上。
修羅場mk-Uの前にインターバル置かせてください・・・。


699 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:47 ID:mZYOcDX8
脳内妄想完了。萌え分補給。といううわけで投下続行。

・・・・・過ぎていって、夏休みが終わり、二学期に突入する。
二学期も2週間が過ぎたある日の事。
例の音を響かせて、3限終了のチャイムが鳴った。
「ついでだ。次もサボるか・・・。」
本来ならサボりは趣味じゃないんだが、
今日はどうしても真面目に授業を受ける気にならなかった。
「ふーーーーーーーーーーー。」
いい天気だ。
給水等の日陰は比較的温度が低い。
割と風は通っているし、なかなかに快適である。
(昼からは授業に出るかな・・・。)
そう思い、目を閉じた。
しばらくして昼休みのチャイムに目を覚ます。
少しの間呆けて、飯でも食べに行くかと思い、立ち上がった。
すると、ポケットの中の携帯が震えた。
「む。」
白木からの電話だった。
「どうした。」
「どうしたって、いいからさっさと教室に来い!」
「ん・・昼飯食いに学食に・・・。」
「却下だ。大却下。最優先で教室まで来い。
っつーかむしろ来て下さい頼むお願いします。」
何やら切羽詰った状況のようだ。
「解った。すぐいく。」
一体何が起こったのやら。
階段を下りて、廊下に出ると異変が起こっているのに気が付いた。
異変の元はウチの教室である。

700 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:48 ID:mZYOcDX8
「・・・・・む。」
教室の周りに、ちょっとした人だかりができていた。
何かあったらしい。
「何があったんだ?」
近くに居た男子生徒に尋ねる。すると横から白木がやってきて
「ようやく来たな・・・まあ、とにかく中見てみ。」
「・・・・・?」
俺が歩を進めると、人だかりが割れてゆく。
しかも、何か俺を咎める様な眼で見ている気がするのは気のせいか?
扉の前まで歩いて、教室の中を覗いた。
その瞬間。
ビクゥ!!!っと俺は肩を震わせた。
教室の中で千佳とエリスが、
お互い敵意を剥き出しにしてにらみ合っているではないか。
そのプレッシャーの余波が、ここにまで届いている。
教室内にはまだ沢山の生徒が残っており、
その光景をハラハラしながら見ている。
(・・・っく、何てプレッシャーだ・・・)
今までに味わった事の無いプレッシャーに、俺は戦慄を覚えた。
脂汗が頬を伝う。
どくん、どくん、どくんと鼓動が増してゆく。
何だろう。ここに居ては物凄くいけない気がする。
本能が身の危険を感じ取って、足を後退させようとした。
が。
どん、と背中が何かにぶつかる。
「!?」
後ろを見れば、そこに白木の姿が。
「おっとお兄さん、ここで逃げたら男じゃないぜ。」
「・・・・・白木、お前・・・・!」
確かに俺も何とかしたいが事情が全くわからないために、手の打ち様が無かった。

701 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:49 ID:mZYOcDX8
*swich sight -エリス-*
その日、キョウちゃんは授業を二時限目からサボった。
(キョウちゃんがサボるなんて・・何かあったのかなあ?)
後でそれとなく聞いておかなくちゃ。
困っているなら何か力になってあげたいし。
そして、3限、4限と連続でキョウちゃんは授業をサボった。
今は昼休み。
さすがにちょっと心配になってきた。
(サボリの定番といえば・・屋上よね。)
よし、決めた。
屋上に行こうっと。
そう思って席を立って、廊下に向かう。
その時、ある一つの女子グループから聞き捨てならない会話が耳に飛び込んだ。
「千佳、あんたとうとう東雲君と?」
「うん・・・長かったけど、ようやく想いが通じたの。」
自然と、足が止まる。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ちょっと待って。
それはどういうこと。
ぎぎぎぎぎ・・・っと軋ませるように顔をそちらに向ける。
「ねね、で、どこまで行ったの?」
「あはは・・そ、それは・・・。」
「もしかして親公認の仲とか?」
彼女達は好き勝手な事をほざいている。
だってそうでしょう。
キョウちゃんの特別な人は、私一人の筈なんだから。
なのに、何故、彼女・・・鳴沢さんはあんなに幸せそうに語るのか。
鳴沢さんがキョウちゃんの特別な人だと言われて肯定するのか。

702 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:50 ID:mZYOcDX8
私の心の奥底で、嫉妬とか憎悪とか殺意とか呼ばれる感情が、徐々に沸き起こる。
足音を立てて彼女に近寄ったのはワザとではない。
自然とそうなっただけだ。
・・・・・・・・彼女に対する怒りで。
多分私は鬼のような形相をしていたんだろう。
私が近づいた事に気が付いた女子の一人は、青ざめた顔をしている。
鳴沢さんがその変化に気付いて、私の方に顔を向けた。
「藤原さん・・・どうしたの?そんな怖い顔して。」
・・・・・・・勝者の余裕、という奴だろうか。
よくもまあ私を前にして、しれっとそんな台詞が吐けるものだと思う。
「どういうことかしら?今の会話。」
こみ上げてくる怒りをなるべくコントロールしつつ、彼女に尋ねた。
コントロールし切れなかった部分が、声のトーンに現れてしまっている。
彼女は椅子から立ち上がり、私を見据えた。
「藤原さんが聞いた通りよ。私と恭二は特別な関係になったの。」
・・・・落ち着け、落ち着きなさい、私。
これは、私にキョウちゃんを諦めさせようとする、彼女の虚言かもしれない。
だったら、こっちから切り替えしてあげればいい。
そう。真実を語って。
「あら・・おかしいわね?」
「・・・・・・何が、よ。」
私の言葉と態度に腹を立てたのか、彼女の顔つきが変わった。
「だって、本当にキョウちゃんと特別な関係になっているのは、私の方だもの。」
「ーーーーーー!?」
私の言葉に、彼女の顔色が見る見るうちに変わっていく。
先ほどとはうって変わって、余裕が無くなっていっている。
ホラ、やっぱり。
さっきのはただのブラフだったんだ。
釘を刺しておいて正解だった。
溜飲が降りたとでも言うのだろうか。
今度は私が勝ち誇ったような気分を味わっている。
さあ、私はキョウちゃんを探しに行かなくちゃ。

703 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:52 ID:mZYOcDX8
しかし、踵を返そうとした足は、彼女の言葉に止められた。
「ソレも変な話ね・・・私、嘘は付いていないけど?」
・・・・・・・この娘・・・この期に及んでまだそんな虚言を。
「そう・・・私も嘘なんて付いていないけど?」
目線が交錯する。
漫画風に書き表すと、間違いなく火花が散っているだろう。
しばらく睨みあう。
(埒が明かないじゃない・・・ここは・・。)
衝撃の事実を伝えて、彼女の虚勢を打ち崩す。
「キョウちゃんはベッドの中でこう言ってくれたのよ・・?
’私の事愛してるって。ずっと一緒だ’って。」
決まった。
多分これは決定打になっただろう。
そんな風に私が少しばかりの優越感に浸っていると・・・。
パン、と乾いた音を立てて、私の左頬に衝撃が走った。

704 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:54 ID:mZYOcDX8
           *switch sight -恭二-*
パン!という乾いた音が教室内に響き渡る。
千佳が、エリスの頬を叩いた。
「な・・・っ!」
俺は絶句した。
温厚とはいえないが、それでも千佳は他人に手を挙げるような子じゃなかった筈だ。
一体何が彼女にそこまでさせているのだろうか。
千佳は息を荒げて、エリスを睨んでいる。
そこへ。
パン!再び乾いた音が教室内に響く。
今度は、エリスが千佳の頬を叩いた。
そこから先は、ビンタの応酬だった。
互いに目尻に涙をためて、痛みを堪えて叩きあっている。
ビンタの応酬が、6回目になって、俺はようやく我に返った。
(いや、ぼうっと見てる場合じゃないだろ、俺!)
とにかく、あのビンタだけでも止めさせる。
幸い、彼女達にはもうお互いしか見えていない。
俺は大股でずかずかと教室を進んだ。
そして、8回目の応酬が始まろうとしたとき。
ビンタをしようとした、千佳の腕を掴んだ。
そこでようやく二人は俺の接近に気が付いたようだった。

705 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:55 ID:mZYOcDX8
*switch sight -千佳-*
藤原さんの言葉に、怒りが爆発した。
もう何も考えられなかった。
私は無我夢中で怒りに任せて右手を振るった。
パン!と乾いた音を響かせ、私の掌は彼女の頬にヒットした。
息が荒くなっている。
生まれて初めて人を本気で叩いた。
けど、私の目の前に居るこの女は、私にそこまでさせるだけの事をしたのだ。
私に嘘を吐いたばかりか、私を嘘吐き扱いした。
頬の一つや二つ叩かれるのは当然の事ーーー。
次の瞬間、今度は私が頬に痛みを受けた。
「−−−−−−−−−−−−!!」
なんという事だろう。
目の前の金髪の女狐は、自分の非を認めずに反撃してきた。
まるで、私の方が正しいのよ!と言わんばかりに。
(何よ・・・・正しいのは、私の方なんだから!!)
お返しに、彼女の頬を叩く。
すると、彼女が私の頬を叩く。
(負けられない・・・・!
嘘を吐いてまで、私と恭二を引き離そうとする卑怯な女なんかに負けられない!)
引いた方が、負けを、嘘吐きだと認めることになる。
だから、絶対に負けられない。
そして、8度目の応酬が始まろうとしたその時。
私の腕が、何者かに止められた。
私の腕を止めた人こそ他でもなくーーーー。

706 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:56 ID:mZYOcDX8
*switch sight -恭二-*
「二人とも、そこまでだ。」
二人の間に割って入った。
「恭二・・・。」
「キョウちゃん・・・。」
二人とも心底驚いたって顔をしている。
ったく、一体全体何故こんな事になってやがるんだ。
・・・・・・・・・・・いや。気付いてるんだけどな、薄々とは。
認めたくないというか、逃げてるというか。
もしかしたら、別件で喧嘩してるのかもしれないし。
まあ、その・・・・・なるべく考えたくないです。
掴んでいた千佳の腕を放す。
俺の登場に驚いた二人だが、すぐに睨み合いに突入した。
その重圧やメドゥーサも逃げ出さんと言わんばかりだ。
「おいおい・・・。」
睨み合いは続くと思われたが、エリスがふっ、と笑みを浮かべた。
その表情に、千佳も俺も拍子抜けした。
だが、次の瞬間。
エリスは両手で俺の頭をホールドすると、その手をぐいっと寄せる。
必然的に、顔と顔の距離が狭まる。しかも急速に。
そして、唇同士が重なる。
教室内で「おおっ!」と声が上がるのが聞こえたが、
こっちは正直言ってそれどころではない。
「ぷは!」
驚きで唇を離す。
エリスはそのまま手を俺の首の後ろに回して、俺にもたれかかってくる。
そして、千佳に向かって
「これが真実よ・・・鳴沢さん。」
と、勝ち誇ったようなトーンの声を出した。

707 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:57 ID:mZYOcDX8
(あ・・・ああ・・あああああ・・・。)
やっぱり、やっぱりこの二人が睨みあってる理由は・・!
うわ。
てっきり地雷を踏んだと思ってたけど、それは間違いで。
実際は俺の知らないところでとっくに爆発してた訳ですね。
(・・!そうだ、千佳・・!)
千佳の方を見る。
視線と敵意は俺よりも、エリスに向いている・・・。
千佳はきっつい視線のまま、俺に近づいて。
「きゃっ!何するのよ!!」
エリスを俺から引っ剥がした。
そしてそのまま、ずい、と俺とエリスの間に入って、壁になった。
千佳が背中に俺を庇っている形になる。
「っ・・・!例えソレが本当だとしても、恭二は渡さないんだから!」
いっぽ、千佳が後退する。
それに合わせて俺も後退せざるを得ない。
「・・・・・・・。」
エリスの眼光が鋭くなる。
やはりあちらも俺の事はお構い無しだ。
「何よ・・・!脇からぽっと出てきたくせに・・・!!
私から恭二を取らないでよ!!!!」
それは、まるで、自分には恭二しか居ない。
そう言っているように聞こえた。
そして、再び始まる睨み合いという名の千日戦争。
いや、手出ししなくなった分冷戦か?
この状況を打開する策は・・・・・。
必死に考えていると、そこに救いの手が。
「はいはい。お三方さん、青春してますな!!」
白木がやってきた。
エリス、千佳両名の凝視が白木に向かう。
・・・・・すまん。白木。これはかなり怖いと思う。

708 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:58 ID:mZYOcDX8
だが、白木はソレに全く動じず。
「この状況を打破する方法は一つあるわけですが!」
・・・・・・・待て。物凄く嫌な予感がする!!
確かにこのままじゃ教室内で落ち着けない。
こいつはこいつで事態の収拾に尽力しているというのは解る!!
「東雲君にどっちが好きか決めてもらえばいいだけの事なのですよ!」
うわああああああああああああああああああ!!
こいつさらりと大型核弾頭投下しやがった!!
やってきたのは救世主ではなく、悪魔の使いでした!!
エリスと千佳、二人の縋る様な視線が俺に向けられる。
その表情に、動悸が上がってゆく。
(うっく・・・いや、俺の答えは決まってる。
決まってるけど、だからこそ口には出せないというか・・・!)
ついでに教室中の生徒の視線も集中してくる。
磔にされている気分だ。
「さあ、東雲君、君はどちらのお嬢さんを選ぶのかな?」
くそ、こいつ他人事だと思って・・・・って、奴から見れば他人事なんだけどな。
「さあ、さあ!」
楽しんでるかと思ったら、白木も必死なのがみてとれた。
・・・・・・確かに、俺がキレて手加減無しで暴れたら、
ただでは済まないと、アイツは知ってるからか。
(いや、だが、言うのか?)
言わなければならない。

709 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 01:59 ID:mZYOcDX8
今でなくとも、いつかは言わなくてはならない。
そうだ。
今か、後かの違いだけ。
ならば、断罪は早い方が良い。
もし、これで二人に愛想を付かされるのなら、それは仕方がない。
俺は二人への想いを一生抱き続けて死ぬとしよう。
よし。
腹は決まった。
すう、と深呼吸一回。
「・・・・・・解った。言うぞ。」
俺の言葉に、びくっと、反応する二人。
「千佳とエリス・・・二人のうち、俺が好きなのは・・・・」
ごくり。
唾液を嚥下して胃に流す。
「両方だ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
は?
教室中が、呆気に取られた。
千佳もエリスも、そんな答えが返ってくるとは思わなかったのだろう。
ぽかーん、としている。
「悪いか!!二人ともそれぞれ違う魅力があって、そこにとことん惚れ込んだ!!
二人とも俺が護っていくと決めた!!文句あるか!!」
俺のその言葉に我に返った、教室中の生徒が
「有るわボケェェェェェェェェ!!」という言葉を返してきた。
「東雲君サイッテー」とか、「ふざけんなよボケが!」とか
罵詈雑言言いたい放題である。
白木も「オマエ、ソレは無しだろ。」と呆れている。
お前もか、シラキ(ブル)ータス。
予想はしてたけどな・・・。

710 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 02:00 ID:mZYOcDX8
言葉だけなら良かったが、次第に物が投げつけられ始めた。
いかん、二人に当てるわけには・・・。
俺が離れれば必然的に二人には当たらない。
ジュースの缶、ペットボトル、鉛筆、ペン。
ここまでは良かった。
誰か。コンパスと、カッターを投げてきた奴が居た。
それを認識したとき、俺は身の危険を感じた。
防衛本能からか、本気になったときにしか入らないスイッチが入った。
・・・・・最優先。この場を離れる。最優先だ。
全力で扉に向かって駆け出す。
「どけいっ!!!!」
俺の腹の底から出た、咆哮とも呼べる一喝に、大半の生徒が道を明けた。
扉を出て、廊下に出る。
廊下に居た大半の連中には状況が伝わっていないらしい。
殺気立っていたのは教室内の連中。
ならば、この状況を把握していない野次馬が障害になってくれよう。
(ちっ!結局今日は一日サボりか!!)
俺は速攻で下駄箱に降り、スニーカーに履き替える。
(しかも数に負けて逃走か・・・情けないったらありゃしない。)
しかし、痴情のもつれで大乱闘なんて、そっちの方がよほど世間体がよろしくない。
そして手ぶらのまま、家へと足を早めた。


711 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 02:01 ID:mZYOcDX8
今夜の投下分のストック尽きました〜。
さてさて、続き続き・・・・。

712 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 02:05 ID:MjTIjqsS
リアルタイムで堪能させて頂きました。もぅ、屍ぬ…。そして白木かっけぇ。81さん、まことに乙でつ。

713 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 02:19 ID:DuziNZ3Y
修羅場キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
一体どうなるのか続きが凄い楽しみです!

714 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 02:25 ID:aAS7Ic6y
81さん、乙です。恭二が自分の気持ちを言うとき思わずこっちも力が入りました。
続き期待してます。が、あまり無理をなさらないよう、自分のペースでがんばって下さい。

715 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 14:16 ID:SA6AYLTU
いや、絶対恭二二人に頃されるだろ!!
というより、クラスのみんなからボコにされるっしょ。

「次の日の夕刊に、私刑殺人事件のコラムが載った」とかいう落ちは無しね。
どうするか・・・一夫多妻の国にでも行くか?

716 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 14:25 ID:AAvPl0Oy
3人目のヒロインが登場。その正体はしsy

717 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 15:28 ID:nunxZV+b
「大丈夫日記」って香港映画を連想しちったよ(w

718 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 19:38 ID:H3wBYwC5
>716
ししゃも?

719 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 19:49 ID:SA6AYLTU
>>716
刺繍好きの幼馴染A子さん(32)?

720 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:30 ID:H3wBYwC5
いや、待て
「死守」と叫ぶスラムダンクコミック最終巻の魚住かもしれない

721 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/14 23:08 ID:mZYOcDX8
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ <最初から3はご都合主義的な終わらせ方にするって決めてた・・。
 ∪  ノ   あんまり期待させるのもナンだから、先に吊っとくよ・・。
  ∪∪


722 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 23:21 ID:uCXyB+xW
そのご都合を「お約束」だと期待して皆まってますので、
吊らないでください〜。

723 :名無しさん@ピンキー:04/02/14 23:26 ID:nvKURHVy
  Λ_Λ       ||
⊂(∀’  )  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ((イ`  >          ∧||∧
  (_\ \         (  ⌒ ヽ >81
     (__)         ∪  ノ
                  ∪∪
吊るならキッチリ完結させてからにしる!

724 :716:04/02/15 23:05 ID:pT7AQgQU
実は「師匠」と言いたかったのです。

725 :名無しさん@ピンキー:04/02/15 23:52 ID:sljN8UlE
当たったーヽ( ´∀`)ノワーイ

726 :名無しさん@ピンキー:04/02/17 21:07 ID:SDFgCwWU
ほしゅ

727 :名無しさん@ピンキー:04/02/17 21:23 ID:75wtvZP6
幼馴染みスキーとして渡瀬草一郎の作品は読んでますか?

728 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/18 21:27 ID:bdLlom76
ふう、削った削った・・・・。
厨っぽい設定とか、必要の無さそうな場所は大幅に削り切った。
エリス・千佳が絡むところは削ってないのでご安心あれ。
例によって投下は日付が変わる頃に。

729 :名無しさん@ピンキー :04/02/18 23:36 ID:RmnaFMmS
ひっそり白木萌え〜。

730 :名無しさん@ピンキー:04/02/18 23:43 ID:NzqUTOv/
先にティッシュ置いときますね。

  _,,..i'"':,
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i
   .\|_,..-┘

731 :名無しさん@ピンキー:04/02/18 23:59 ID:hVA9mGND
もう寝るんで、明日の朝にでも読ませてもらいます。
乙〜。

732 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:06 ID:ie7mQyWG
>730 ちょっと気が早い・・。それは次の投下まで待ってほすぃ。
地味に白木人気有るなあ・・・(かなり)予想外。
>710の続きです。

足早に家に帰って早々、
師匠直々の呼び出しがその日の内にかかった。
しかも、道場は人払いをしてあるから俺一人で来てくれという。
緊張した面持ちで、道場へと向かう。
人払いをした道場は、まるでいつもと違うように感じた。
なんというか、雰囲気がまるで違う。
ピリピリと殺気立っているように思える。
道場では師匠が、上座に居座り神妙な顔つきで正座をしていた。
「来たか・・・まあ、座れや。」
「はい。」
師匠の真正面に正座する。
そこで語られた事に、軽いショックを受けた。
なんでも、師匠の昔の好敵手が果たし状をよこしたそうだ。
師匠はそれを受けるつもりらしい。
「恭二・・果し合いの場に、おめえも来いや。」
「え・・・・。」
「本気の戦いがどんなもんか・・お前も見とけ。」
明日、11時前に町外れの野原にきな。
そう言って師匠は母屋へと戻っていった。
蒸し暑い真夏の夜、月を見上げながら俺は思った。
(師匠は刺し違える気で居る・・・のか?)
師匠がそうしたいのだから、俺に止める権利など、無い。
それならば・・・・。
俺は足を家とは別の方向へと向けたのだった。
そして翌日は登校しなかった。

733 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:07 ID:ie7mQyWG
ただ自室で座禅を組み、瞑想を行い己を高めることに専心した。
そして陽が沈んで月が出て、時刻は深夜10時前。
座禅をといて、俺は家を出た。
親にはあらかじめ、友人の家に泊まりで遊びに行くと伝えてある。
胴着に袴姿という時代錯誤な服装で夜の住宅街を歩く。
幸い人通りは無かった。
歩く事40分。
町外れの待ち合わせ場所にその人は居た。
俺の主治医・・というか、道場のかかりつけの医者である。
「先生、夜分すみません。」
初老の医者は師匠の古い友人だ。
この方に万が一に備えて、待機していてもらう。
怪我人が出た場合、俺が携帯で連絡を入れる手はずになっている。
「うむ・・では私は所定の場所に行こうか。」
初老の医者はそういい残して、その場を後にした。
月明かりが差し込む、その野原の中に二人の武道家は居た。
双方、胴着に袴。
ただし、師匠の好敵手である楠見 幻斎はその手に日本刀を持っている。
「犀牙。なんのつもりや、あの若造は。」
「気にすんじゃねえよ。ただの立会人だ。」
足元の雑草が、風に吹かれて揺れる。
場の空気が一瞬にして変わる。
殺気・剣気・敵意だけがこの場を支配する。
(・・・・・・・・うぐっ・・・!)
未だかつて、味わった事の無いプレッシャー。
この場に居合わせるだけで、素人は正気でいられなくなるかも知れない。
(これが・・・’死合い’・・・)
楠見は居合いの構え。
勝敗は一瞬で決まる。
俺は二人の動きを見逃すまいとしていた。
そして緊張が、極限にまで達したとき。
二つの影が動き・・・そして、交錯した。

734 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:09 ID:ie7mQyWG
「師匠〜〜〜〜〜ッ!!」
師にかけよる。
仰向けにして横たわらせると、
右わき腹から左肩までばっさり切られているのが見えた。
創傷部から血が溢れ出す。
重症だ。
俺は急いで携帯をドクターに繋げる。
医者はすぐ来る。
「へっ・・・しくじった・・・ぜ。」
「師匠、傷に障ります・・・どうか喋らずに・・・!」
ああもう、あのドクター遅いんだよ!
気休めに布を創傷部にあてるが、如何せん創傷部の方が大きい。
「随分弱ぁなったな・・・犀牙。」
いつの間にか、近くまで楠見が来ていた。
「黙れ・・今お前に構ってる暇はない・・。」
出血を少しでも防ぐために、布を強く押し当てる。
「さよけ・・・・。」
そういって、楠見の気配が少しずつ遠くなってゆく。
「隆盛!」
楠見と入れ替わりでやっとドクターのご到着。
ドクターは慣れた手つきで師匠の治療を開始していく。
「ドクター、師匠を頼みます。」
一言言って、草むらから立ち上がる。
「いかんぞ!アレは君では勝てん!!」
「敵討ちなんざやめとけや・・。」
二人の制止を振り切り、楠見の後を追った。
何で追いかけたのかは、自分でもよくわからない。
あえていうなら多分、義とか仁とか、そういう理由だと思う。
数10秒も走ると、楠見の背中が見えてきた。
楠見は悠々と歩いている。

735 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:10 ID:ie7mQyWG
こちらに気が付いたのか、ゆっくりと楠見が振り返る。
「なんや。用か若造。」
白髪交じりの男は面倒くさそうにそう言った。
その威圧感に、足がすくみそうになった。
「お前は確か・・・・・ああ、アイツの強さはどうやった?」
「・・・・・?」
一瞬何の事かと思ったが、やはり全く心当たりは無かった。
「わからへんか、あのチンピラ五人組や。
あの連中のボスザルに、薬くれてやったんやがな。」
チンピラ五人組・・・心当たりが、一つだけある。
何。
まて、それじゃ、何か。
阿部にあの薬を渡したのは、楠見なのか。
「けどまあ、所詮屑やったか。案外あっさりメッキが剥がれたようやけど。」
その薬のせいで、阿部は増長して千佳が連れ去られて、乱暴されそうになった。
怒りが、奥底から湧き上がる。
怒りはどんどん俺の中を侵食してゆく。
「まあ、薬の実験もできたし、アレはアレで上々かもな。」
楠見は上機嫌なのか、聞きもしない事をペラペラと喋る。
師匠は挑むなという意味で敵討ちは止せと言ったのだろう。
だが、どうしても許せなかった。だから。
「黙れ。」
「ん?何や。」
奴の目に殺気が篭る。
「予定変更する。楠見幻斎、貴様は潰す。」
ありったけの殺意をこめて、奴を睨み付けた。
「ほう・・・なるほど。見込みどおりやな。観察しといて良かったわ。」
「覚悟(くたばれ外道)・・・・・!!」
俺は地面を蹴って、幻斎に肉薄した。

736 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:11 ID:ie7mQyWG
            *switch sight -千佳-*
「はぁ・・・」
机に向かいつつため息ひとつ。
「ふぅ・・・」
おまけにもう一つ。
あの時教室で恭二が言った言葉を反芻する。
『両方とも好きだ』
私も好きだけど、藤原さんの事も好きってことか・・・。
そりゃ、好きだと言ってくれる分には嬉しい。
けれど・・・・・。
「私だけを・・・見てて欲しい。」
そう思うのは、傲慢なのだろうか?
我儘なのだろうか。欲張りなのだろうか。
好きな人を独占したいと思うのは、罪なことなのだろうか。
「ふぅ・・・・。」
今日も恭二と話せなかった。
事件当日は勿論エスケープ、翌日も恭二が学校を休んだからだ。
隣の家のインターホンを押せば確実なんだけど、ソレができたら苦労はしない。
「恭二のバカ・・・・。」
私がこれだけ想ってるのに、他の女の子も好きになるなんて。
恭二ったら、とんでもない欲張りさん・・・。
「どうしたらいいんだろう・・・。」
恭二がああいった以上、もうどちらかに選ぶなんて事はしないはずだ。
(恭二は妥協とかもする人だけど、ここ一番の時は凄く頑固だから・・。)
かといって、恭二を嫌う事なんてできやしない。

737 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:13 ID:ie7mQyWG
惚れた弱み、という奴である。
悩んでいても答えは出ない。
(ちょっと外の風に当たってこようかな・・・。)
そう思って、玄関を開けて共通廊下に出る。
すると、お隣さん・・東雲家の扉が開いた。
ドキっと、心臓が震えた。
恭二が出てくるかと思ったが、予想に反して東雲夫妻だった。
「あ、こんばんわ・・・。」
夫妻に挨拶する。だが、どこか様子がおかしい。
ひどく焦って、慌てているように見える。
「どうかしたんですか?」
「あ、ああ、千佳ちゃんこんばんわ!
ちょっと病院まで急いでるの。」
(・・・・?)
夫妻の容態がおかしいというわけでは無さそうだ。
親戚縁者が危篤なのかな・・・?
「恭二がね、恭二がね、病院に運ばれたらしいのよ!!」
半ば半狂乱になりながら、婦人がまくし立てる。
(・・・・・・・・・・・・え?)
その一言で、頭の中が真っ白に吹っ飛んだ。
え?え?え?え?え?え?え?え?
嘘?何?どうして?恭二が?事故?事件に巻き込まれた?
頭がパニックに陥ってどうしようにもない。
何も考えられない。
心配と、焦りと、恭二を失う恐怖で心が支配される。
恭二が事故?病院に担ぎ込まれるそれってつまり大怪我。
恭二が死んじゃう?居なくなっちゃう?
ソレは嫌だ、そんなの嫌だ。
ようやく好きだって言えたのに、好きだって言ってくれたのに。
終わっちゃうの?嫌だ。そんなの、嫌だ。
無意識のうちに、夫妻の後を追っていた。

738 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:14 ID:ie7mQyWG
「千佳ちゃん?」
「私も連れて行ってください!!」
「・・・・いいわ・・・!えっと、えっと・・・!」
「千佳ちゃん、後で携帯でご両親に連絡を。」
それはつまり、連れて行ってくれるということ。
夫人は婦人に比べればいくぶん冷静だった。
「はい・・・!」
エレベータを降りて、車で病院まで向かう。
その間、私は後部座席で一生懸命何かに祈っていた。
(神様・・・お願いします、恭二を助けて・・・連れて行かないで・・!!)
神様でも、仏様でも、悪魔でも、
恭二を連れて行かないでくれるんだったら、何でも良かった。
祈り続けて、20分位で車は止まった。
(・・・・え?)
着いた所は夜間病院とかじゃなく、診療所だった。
呼び鈴を押すと、初老のドクターが現れて、私達を中に通した。
二回の病室に通された。
そこには、ベッドに横たわる恭二の姿があった。
(恭二・・・・!)
上半身裸で、体にぐるぐるに包帯が巻かれてある。
前腕からはチューブが伸びている・・・点滴だ。
どう見たって生きている。それで随分安心した。
「先生・・・!」
「ん・・・ちょいと出血が酷かったが命に別状はない。」
「あ、あの・・・恭二は何で怪我を?」
「ワシには解らん・・・本人のみぞ知る、じゃな。」
恭二の顔を見ると、すやすやと安らかな寝息を立てている。
そっと、恭二の手を取る。
暖かい。良かった。本当に良かった。
自然に涙が溢れてくる。
恭二が元気で居てくれる。それだけで、十分。
生きている。ただそれだけで、本当に十分だと思った。

739 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 00:18 ID:ie7mQyWG
投下終了。
果し合いの所、削りまくったからちょっと解りにくいかもしれません。
とりあえず、恭二と師匠に大怪我してもらわなきゃいけなかった。
交通事故とかでもよかったんだけど、戦う方が恭二らしいと思ったので。

740 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:18 ID:sQz56vew
ぱっか──────ん

741 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 01:50 ID:dFSM9wN8
今回は燃えパートですな。結構良い感じに仕上がってますな。

ところで>>738で、夫人は奥さんのことを指す言葉なのでここではおかしいかと。
幼馴染み特有の家族ぐるみのつき合いなのだし、○○さん、とか名前で呼ばせてもいいかも。

742 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/19 02:43 ID:ie7mQyWG
誤字脱字に加えて誤用もマスター!
これでもう怖いものは無い!って、威張れる事じゃない_| ̄|○
なるべく文章は見直すよう心がけます・・・。

743 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 10:16 ID:jpytpxn+
>742
イ`…です。
参考までに、僕の場合は「おじさま、おばさま」とか使ってます

744 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 12:32 ID:/Nae3HnQ
>>81氏乙です

恭二VS楠見のBattleが見たかったと思うのは欲張りなのでしょうか・・・

745 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:46 ID:2PExOzEs
それがメインじゃないからでしょ。文句言う人が出てくるかもしれんし

746 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:52 ID:QUsleai5
>>745
っていうか、文句を言う人がいたから削ったのでは?

747 :名無しさん@ピンキー:04/02/19 23:55 ID:sQz56vew
むしろ、ここはエロパロ板の割りに
得ろと関係ないSS長すぎだろ。
むしろ、今更そんな事を躊躇する事は無い。
存分に暴走してくれw

というわけで、ここら辺で暴走きぼん。それこそ白木妹とかw
エロなんて飾りです。エロい人にはそれがわからんのです。

748 :名無しさん@ピンキー:04/02/20 00:25 ID:wLjaKDjF
>>747
だから妹スレを立てようとw

749 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/20 02:56 ID:eb3mPkRe
とりあえず書き上がったー・・後は文章の見直しして終わりです。
ご都合主義の嵐になってしまいましたが、
オマケシナリオみたいな感じに捉えてください。
あくまでも本筋は1・2エンドですので。
肝心の投下は夕方か、もしくは夜になりそうです。

・・・・・・・・・・・・過度な期待は禁物ですぜ、旦那方。

750 :名無しさん@ピンキー:04/02/20 09:20 ID:up20IBvi
>749
お疲れさま〜。まったりと待ってます。


751 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:27 ID:E75EdvRP
投下開始します〜。>738からの続きで。

*switch sight -恭二-*
それが何であったのか良くわからないが、多分夢だったと思う。
俺の家で、何かに向かって千佳とエリスが泣き叫んでいる。
俺は、空中にふわふわ浮いる。
何で二人とも泣いてるんだ?
二人に声を掛ける。
反応が無い。というより俺の声が聞こえていないらしい。
部屋の様子を伺う。
白黒のカーテンのようなものが部屋中に見える。
・・・・・・・・・・あれ。誰か死んだのか?
そんな訳は無いよな。
俺は重傷を受けたが、死んじゃいないはずだから。
そこで、急に。
ぱかっと地面が割れて、俺の体は落下し始めた。
「うおあああああああああ?」
落下、落下、落下、落下・・・・・・!
地面が見えてきて、衝突・・・・・・・・・・・!?
「はっ!?」
目を開けると、見知らぬ天井が目に入った。
落下の夢を見たものだから、心臓がバクバク鳴っている。
「・・・・・・夢か・・・・。」
ふぅ〜〜〜っと大きく息を吐く。
寝返りをうとうとしたが、
「って・・・!!」
体に走る痛みに阻害されてしまった。
(向こうは左腕一本、こっちは重症か。)
一連を振り返り、改めて格の違いという奴を思い知った。
・・・・・・何のことは無い、幻斎との勝負に結局負けただけだ。

752 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:28 ID:E75EdvRP
(数千時間に及ぶ稽古も、奴の前では無に等しかったか・・。)
代わりといっては何だが、左腕を使い物にならなくしてやった。
その結果、幻斎は逃げ去った。
俺はドクターのお弟子さんの助けも借りて、重傷の状態でここに運び込まれた。
ここが何処だか覚えていないが、多分診療所だと思う。
(ん・・・・?)
左手の辺りに違和感がある。必要以上に暖かいというか・・・。
ごろんと、顔を左に向けた。するとそこに。
ベッドに顔と上体をのせて眠り込んでいる千佳の姿があった。
背中に紺色のカーディガンがかけられている。
「・・・・・・!?」
何で千佳が・・・?
まて、よく考えろ。
ドクターが半ば闇医者だとしても、流石に親には連絡を入れるだろう。
俺の親から千佳に話が伝わったという事か?
手が暖かかったのは、千佳が握っていたからだった。
(心配・・・かけたんだろうな・・・・・。)
自分の馬鹿さ加減に、呆れ帰った。
だったら喧嘩売らなきゃいいじゃないかと言われるかもしれないが、
あの時はあの時で頭に血が一気に上ったからな・・・。
(ごめんな・・・千佳。)
空いている右手で千佳の頭を撫でる。
彼女に触れていると、心が安らいでいった。
さて、動悸も収まった事だしもう一眠りするか・・。
よほど消耗していたのか、すぐに意識は深い闇へと落ちていった。

753 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:29 ID:E75EdvRP
*switch sight -エリス-*
「ふああぁぁぁ・・・」
HR開始前に、口元を手で隠して大欠伸をする。
寝不足。
理由はキョウちゃんのことずっと考えてたら、寝られなかった。
目の下にクマが出来てなかったのが幸いだ。
それにしても・・・。
(キョウちゃんは今日も休みかぁ・・・。)
流石にあの後じゃ出にくいのかな。
鳴沢さんもまだ来てない・・・これは・・・。
(抜け駆けしようって魂胆・・・?)
そこまで姑息じゃないとは思うけど。
ガラ・・と音を立てて、教卓側の扉が開き、担任が中に入ってくる。
礼の後、担任から連絡事項が伝えられる。
「鳴沢は遅刻だ。あと・・・東雲が怪我で病欠だ。」
(え?)
その言葉に教室中にざわめきが起こる。
カイ○風に表現するなら
ざわ・・・・
    ざわ・・・・・
って感じかな。
って、そうじゃない、焦点はそこじゃない。
(えええええ?キョウちゃんが病欠?怪我?)
頭の中がぐーるぐると回っている。
生徒の一人が手を挙げた。
「怪我で病欠って、何でですか?」

754 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:30 ID:E75EdvRP
「さあな・・本人が頑として口を割らないそうだ。
・・・・・・・全治2週間自宅療養。暇な奴は見舞ってやれ。」
そこでHRは終わった。
担任が退室すると堰を切ったようにざわめきは大きくなる。
事故か?いや違うって、天罰だって!
だったら俺神様信じるぜ!
いや、鳴沢が刺しちまったとか?
うげ、それ笑えねえよ!
さまざまな憶測が飛び交う。
私は気が気じゃなかった。どうしよう。
今日このまま学校をさぼって、キョウちゃん家にいこうかな・・。
決めた、そうしよう。
と思ったとき、1時限目の授業が始まってしまった。
授業はすぐ終わったように感じた。
何せ殆ど聞こえてなかったから。
急いで帰ろうと思って支度し始めたとき、鳴沢さんが姿を見せた。
彼女の姿を見て、教室中がシンと静まり返る。
「・・・・・・・・?」
彼女は知る由も無いだろう。
自分に’東雲刺し’の疑惑が向けられていることなど。
私は席を立って、鳴沢さんに近寄った。
「・・・・何?」
「・・・あなた・・キョウちゃんを刺してないわよね。」
敵意の篭った声で尋ねる。
「そんなわけ無いでしょ。」
何を馬鹿な事を・・そう言いたげな顔で答える。
「じゃあ、何でキョウちゃんは怪我したのよ。」
「私だって知らないわよ。本人が口を割らないんだから・・・。」
むむむむむ・・・・。
嘘は吐いてないみたい。
それは何となく雰囲気で解る。

755 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:31 ID:E75EdvRP
このまま鳴沢さんに問い詰めても、これ以上の情報は得られないだろう。
私は諦めてその場を引き下がった。
そして放課後。
私は住宅街を、一路キョウちゃんの家目指して歩いている。
私の数メートル先に恋敵が居るのが気に食わないけど。
恋敵が足を止めたので、私も釣られて足を止めた。
彼女がくるっと、こちらに振り返る。
’いい加減にしてよ’と、言いたそうな顔をして。
「なんでついて来るのよ。」
「別に貴女について行ってるつもりは無いんだけど。」
「〜〜〜〜〜〜っ〜〜〜」
彼女は腹立たしげに前に振り返ると、さっきよりも早足で歩き始めた。
む!
私も負けじと足を速めた。
私が乗り込むと解っていたエレベーターで、
ワザと私の目の前で「閉」を押したのには頭に来た。
キョウちゃんの家の前までやってきて・・・。
「・・・・鳴沢さんの家は隣でしょ?」
私の言葉に全く耳を貸さず、彼女はポケットから鍵を取り出すと、
その鍵を鍵穴に差し込んだ。
って、ちょっとまてーーーーー!
何で貴女がこの家の鍵持ってるわけ!?
私に振り返ることなく、彼女は喋り始めた。
「はあ。ここまで来ちゃったらもういいか・・・。
あくまでも見舞いに来てるって事を忘れないでね。」
そういって、彼女は家の中に入っていった。
私もそれに続く。

756 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:31 ID:E75EdvRP
一秒でも早く、キョウちゃんの顔が見たかったけど、
見舞いなんだからぐっとこらえる。
(慌てなくてもキョウちゃんは逃げない・・・。)
もうちょっとだけ我慢。
「恭二・・・起きてる・・・?」
小声で呟いて、恋敵がそ〜っとキョウちゃんのお部屋の扉を開ける。
彼女がすっと、足音を立てないように部屋の中に入っていく。
彼女のあとに続く。
電気を消して、カーテンの引かれた部屋は薄暗かった。
その部屋の中で、キョウちゃんは布団に入って眠っていた。
一瞬、死んじゃってるんじゃ無いかと焦ったが、
寝息が聞こえてきたのですぐに安心した。
枕元に腰を下ろして、愛しい人の顔に指を這わせる。
(暖かい・・・・・。)
とんとん、と後ろから肩を叩かれた。
振り返ると鳴沢さんがコッチきな、とジェスチャーをしている。
言いなりになるのは気にくわないが、
確かにキョウちゃんを起こしてしまっては彼に悪い。
私は素直に彼女の意思に従った。
彼女に連れられて、リビングに通された。
「そこのソファーに適当に座って・・・紅茶でいい?」
「あ・・・うん。」
しばらくして、盆にティーポットとカップを乗せて彼女がやってくる。
盆をテーブルの上において、カップに紅茶を注いでゆく。

757 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:32 ID:E75EdvRP
「どうぞ。」
「ありがと。」
紅茶を口に含む。
「それで・・・聞きたい事があるんだけど。」
「・・・・・・何?」
カップを皿の上に戻す。
「藤原さん・・・アイツの何処が好きになったの?」
「え・・・・・・・。」
そりゃ、どこが好きかって・・・。
全部好きに決まってるじゃない。
けど、特に好きな所って言ったら・・・・・。
「優しいところ・・・かな。」
あの幼き夏の日の事は今でも忘れない。
「そう言うと思った・・・けどさ、あいつ、逆に優しすぎるって思ったこと無い?」
「ああ・・・うん、あるある!」
そして、いつの間にか私達はキョウちゃん談義に華を咲かせていたのだった。

758 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 00:33 ID:E75EdvRP
少々負荷が高いみたいなので、もう少し時間を空けてから投下を再開します。

759 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:53 ID:INNhQJim
ワクワク

760 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:25 ID:E75EdvRP
さて、そろそろいいかな・・?

*switch sight -恭二-*
俺はリビングの方から聞こえる談笑に目を覚ました。
「む・・・・もうちょっとボリュームしぼれ・・可能ならミュートで・・。」
顔を横にごろんと向けて、薄目を開けて時計を見る。
4時半か。
・・・・・・何時間寝ていたんだ、俺。
いや、それよりも腹が減った。
母さんが帰ってきたのか・・・?
それならば何か食うものはあるだろう。
俺は上体を起こした。
「・・・・・・・・ん?」
激痛が来るかと思ったが、思った以上に痛みは無かった。
おかしい。
何がおかしいかって、一日でこんなに痛みは引くものか?
そんな事があるとすれば、原因はあのドクターのあやしい薬だろう。
(あんの闇医者・・・何者だ?)
特製の薬を処方しておいたとは言っていたが、
ここまで強力だとかえって副作用の心配をしてしまいそうだ。
「ますます何者か疑いたくなるな・・あの医者。」
万が一副作用があっても、それを抑える薬も一緒に処方するだろう。
それ以前に薬を飲む以外の選択肢は無いわけだが。
ふらつく足どりで、壁に手をつきながらリビングに歩く。
(痛みが治まってるだけで、体力は確実に落ちてるな・・。)
治す為にもとにかく食わねば。

761 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:27 ID:E75EdvRP
リビングの扉を開けて、飛び込んできた光景に
「・・・・・・・は?」
間の抜けた声を出して、我が目を疑った。
千佳とエリスが、仲良さそうに会話を重ねている。
俺は夢でも見てるのか?
千佳が来てるのは、ウチの親が俺の看病を頼んだからだろう。
合鍵も渡したって言ってたし・・。
エリスが来てるのは、俺の見舞いだと思う。
しかし、あの二人が仲良くしてる・・・?錯覚ではなく?
ぐい、とお約束だが自分の頬を抓る。
「・・・・・・・・、痛い。」
これは夢ではなくて現実だ。
いや、まあ仲良くしてくれる分には嬉しいが、
あの一件の後でなんでこうなる・・・?
理由が解らないだけに不気味だ。
・・・・・・・・意気投合した二人に殺されるのか?俺。
まあ、殺されても文句は言えない身分なのだが。
・・・・・・・・・今から狸寝入りしようかな。
その時、千佳が俺に気付いて視線をこちらに向けた。
捕捉されたか・・・。
ええい、もう煮るなり焼くなり好きにしてくれ。
「ちょっと、恭二、寝てなくちゃダメじゃない!」
慌てて駆け寄ってくる俺の想い人たち。
「キョウちゃん、大丈夫なの・・・?」
「ああ。まあ、何とか歩ける感じかな・・。
それより腹が空いた。何か食わせてくれ。」
揺れる足取りでソファーに座る。
「じゃあ、何か軽く食べられるもの作るわね。」
「私も手伝うわ。千佳。」
「ありがと、エリス。」
ふぅ・・・本当に今は動くだけで精一杯だな。

762 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:28 ID:E75EdvRP
薬の効き目から察するに、それほど長く臥床しなくて済みそうだが。
キッチンの方に目をやると、二人は和気藹々と料理に興じている。
「・・・・・・・・・・・ん?」
俺は妙な違和感を覚えた。
嫌な違和感じゃなくて、いい方の違和感なのだが。
(・・・・・・・・・・!)
そういえば、さっきお互いの事を千佳・エリスと名前で呼び合ってなかったか?
言っていた気がする。いつの間に仲良くなったんだろうか。
はっ!これは、もしや・・・怪我が治ったら即!恭二しばく!
って言う具合に意気投合してるのか・・・?そうなのか?
「恭二ー、できたわよー。」
ビクッ!と恐怖で全身が震えた。
エリスが料理の乗った皿を食卓に運んでゆく。
俺はぎこちない動きで食卓に向かった。
で。
何で貴女達は俺の両サイドに座ってますか?
もう逃がしゃしねーぞこの浮気モンがあ!!って事なんだろうか。
生きた心地がしない。
「どうしたの?キョウちゃん、食べないの?」
「え、ああ・・食べるが・・・。」
箸はどこだ。箸は。
箸立ての中にも俺の箸は入ってないし・・・。
「恭二に箸なんて要らないのよ・・。」
それはどういう意味なんですか、千佳サン。
千佳が箸を使って・・って、それが探していた俺の箸なんだが。
料理を摘み上げる。
「はい、あーん。」
は?
その言動に体が固まった。
いや、本当に、やるのか?それ。
かなり恥ずかしい行動だが、周りに誰も居ないし何より腹が減っている。

763 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:30 ID:E75EdvRP
俺はやむなく言葉に従い口を開けた。
口の中に卵焼きが放り込まれる。
美味い。
それを飲み込んだら次はエリスが
「今度はこっち。はい、あーんして。」
・・・・・そんなことだろうと思った。
腹を括った俺は素直に言葉に従った。
それが終わると今度は反対側の千佳が・・。
食い終わるまでループしたのは言うまでも無い。
そして食後のお茶を一杯。
エリスと千佳は仲良く食器や調理器具を洗っている。
(・・・どういう風の吹き回しなんだろう・・)
和解した、なんて都合のいい話はそうそう転がってるものじゃないと思う。
そうであってほしいとは思うが。
「あ、恭二、包帯取り替えなくていいの?」
千佳がじゃぶじゃぶと皿を洗いながら俺に聞いてくる。
「そうだな・・・そろそろ取り替えるか。」
実際にはガーゼとか皮膚に密着する部分を取り替えるわけだが。
と、その前に薬飲まなければ。
多分消炎鎮痛剤とか、そんな類の薬だと思う。
俺はソファーに移動すると、胴体の包帯を外し始めた。
しゅるしゅるっと音を立てながら解けていく包帯。
その下からは継ぎ接ぎのように何枚も張られたガーゼが顔を出した。
当然血液が染みている。
ぺりぺりっと、捲っていく度に小さな痛みが走る。
ガーゼをはがし終えて、改めて自分の傷を見る。
縫合するほどではないが、放置しておく訳にもいかない創傷。
まあ、そんな傷が上腕にも前腕にも足にも生じているわけで。
「割としぶといんだな、俺・・・。」

764 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:31 ID:E75EdvRP
我ながら感心する。
「全く・・・私もエリスも心配したんだからね・・・!!」
千佳が新しいガーゼを持ってきてくれた。
「キョウちゃん・・もうこんな怪我するような事しないでね・・。」
「大丈夫・・・そんなに柔な体じゃない。」
「馬鹿・・・そういうこと言ってるんじゃないの・・・!」
二人の相手をしつつ、ガーゼを張り替えてゆく。
よし、完了。
「そういえば二人とも、いつの間に仲良くなったんだ?」
俺の言葉に、二人が顔を見合わせる。
「ついさっきよ・・・。お互い恭二のどこが好きかとか、
恭二の事を話し合ってたら・・・・ね。」
「だから、キョウちゃんは何の気兼ねもしなくていいの・・。
私と千佳は、キョウちゃんのことが好き。
キョウちゃんは、私達の事が好き。それでいいじゃない・・って。」
・・・・・・・・・・・・・・む!?
それはつまり。
両手に花という奴か?
驚いた。まさかこういう展開になろうとは思ってもみなかった。
てっきりどっちかに刺されてDEAD ENDかと・・・。
『大好き』
両サイドから、そう囁かれた次の瞬間。
頬にキス。しかもサイドアタック。
かあああああああああああああああ!
っと、瞬間湯沸かし器のように顔が赤くなっていく。
「お前ら何こっ恥ずかしい事やってるんだ・・・・・・・もう寝る!」
これ以上ここに居たら、脳味噌がどうにかしてしまいどうだ。
俺は照れを隠しながら席を立って、部屋に戻った。

765 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:31 ID:E75EdvRP
それからというもの、千佳とエリスは毎日家に来て、
甲斐甲斐しく俺の世話を焼いてくれた。
何か俺、すさまじく駄目人間になりそう。
そんな生活が10日ほど続いて、ようやく医者から完治したと告げられた。
あのあやしい薬のおかげだ。
師匠はお年のため、傷の治りは芳しくないそうだ。
(明日にでも早速顔を出しに行こう。)
そして、その日の夕方。
全快を伝えると、二人はわが身の事のように喜んでくれた。
(うん、かなり嬉しいよな・・こういうのって。)
突如両親から電話がかかってきて、今日は家に帰れないと伝えてきた。
こんなのは日常茶飯事だからどうってことはないが。
「恭二〜?誰からだったの?」
「ああ、親から。今日は仕事で帰れないとさ。」
「そ、そう・・・。」
声が裏返っていた。
「ん〜〜〜〜そうだ、千佳、ちょっと耳かして?」
キッチンに立っていた千佳の元にエリスが駆け寄る。
「何?・・・うんうん・・・えええええええええ?」
「その方がキョウちゃんもきっと喜ぶって!」
二人して何やら密談を交わしている。
また何か企んでますな・・・あの二人は。
内容が全く予想出来ないのが少し怖い気がする。
そして、食事を取って風呂に入って。
何か違和感があると思っていたら、いつもは7時前に帰している二人が、
10時過ぎになってもまだ居るということだった。
しかも、何やら二人とも落ち着かない様子を見せている。
「なあ、二人とも門限は大丈夫なのか・・?」

766 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:32 ID:E75EdvRP
俺がテレビを見ている二人に聞くと、
「その事なんだけど・・・今日泊まっても・・いい?」
逆にエリスが恐る恐る聞いてくる。
「ん、そりゃ別に構わないけど。」
「やった!じゃあ、私先にお風呂入っちゃうね。」
ふう。
・・・・・・・・・・・ん?
先にお風呂入るってどういうことだ?
それは次に入る人が居るときに使う言葉で・・・
俺は既に上がっている。という事は、該当人物は一人しか居ない。
「えっと?」
千佳に視線を向ける。
「・・・そういうことだから・・・。」
ぼん、と顔を一瞬で真っ赤にする千佳。
「そ、そうか・・・俺は部屋で本でも読んでおくよ・・。」
「う、うん・・・。」
俺はそそくさと自分の部屋に戻った。
流石にニブチンの俺でも解る。この後何が待っているのかという事ぐらい。
部屋に戻って、読みかけの小説を本棚から取り出す。
だが、落ち着かない。内容も全然頭に入ってこない。
しばらくして、パジャマ姿のエリスが部屋に入ってきた。
「今、千佳がお風呂に入ってるから・・・。」
視線を下にして、恥ずかしそうに言うその姿にクラっと来た。
エリスは俺の隣に腰を下ろした。
石鹸とシャンプーの香りが漂ってくる。
どくん、どくん、と心臓は破裂しそうなまでに高鳴っている。
更にしばらく経過して、千佳が部屋にやってきた。
「ごめん・・髪乾かすのに時間かかっちゃった・・。」
「じゃあ・・・始めよっか・・・。」
何が始まるかなんて聞くほうがヤボだろう。

767 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:33 ID:E75EdvRP
エリスの言葉に、うん、と千佳が頷く。
布団の上であぐらをかいている俺に、
四つ這いの姿勢で二人が真正面から擦り寄ってくる。
「ん・・・・。」
最初に唇を交わしたのはエリス。
続いて千佳。キスは両方とも軽くしただけだ。
「お・・・・。」
俺は急に千佳に押し倒され、間髪居れずに唇を塞がれた。
口腔内に千佳の舌が進入し、お互いの舌を絡ませあう。
「ン・・・ちゅ・・・ン・・・・んう・・・ちゅ・・・。」
舌を絡ませあい、吸い合う。
俺は空いている手で千佳の秘所を愛撫することにした。
「キョウちゃん・・私は口でしてあげるね・・・。」
パジャマと下着を一気に下ろされた。
陰茎が天に向かって反り立っている。
「んっ・・・・・ん・・・・・。」
エリスが陰茎を口に含んだ。
唇をすぼめ、上下にしごき上げながらも舌を陰茎に絡みつかせる。
「ン・・・ン・・」
じゅる・・・ちゅ・・・ちゅぽっというイヤラシイ音を立てて、
俺の陰茎をしゃぶってゆく。
急にエリスが口を離す。
「今日は・・・胸でしてあげる・・ね。」
エリスは唾液で濡れる陰茎を、胸の間に挟みこんだ。
「こう・・かな?」
もうちょっと強く挟んで欲しいところだが、
口は千佳とのディープ・キスで塞がっている。
慣れない手つきで、懸命に自らの豊かな胸で陰茎を上下に擦る。

768 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:33 ID:E75EdvRP
膣内とは一味違った圧迫感と、柔らかさが伝わってくる。
「ぷあっ・・・。」
顔を真っ赤にして、はぁ、はぁ、と息を荒げながら千佳が唇を離した。
「ん・・・私も・・・・。」
千佳は胸の谷間から顔を覗かせる陰茎に下を這わせた。
「キョウちゃん・・・気持ちいいの?」
その様を目撃して更に興奮したのか、快感が一気に頂点に達した。
「くっ・・・。」
こらえきれずに、鈴口から白濁液を噴出させた。
「きゃっ?」
「あっ?」
白濁液は、二人の顔に飛び散ってゆく。
「悪い・・・堪え切れなかった・・。」
『気持ちよかった?』
二人の声が重なる。
「ああ・・・凄く良かった。」
素直な観想を口にした。
「どうした?エリス・・・。」
腹筋を使って上体を引き起こす。
「ん・・ちょっと。」
そういうと、エリスは立ち上がって部屋を出て行った。
「・・・・・・・?」
何だろう?と思っていると、
千佳はティッシュで顔を拭いた後、俺に猫のように擦り寄って来た。
「ね・・恭二・・・・私もう・・・すごく切ないの・・・。」
俺の陰茎は達したばかりだというのに、変わらぬ硬度を保っていた。
「・・じゃあ、俺にまたがって・・そう。」
千佳は俺の足をまたぐと、陰茎を自分の秘所に導いた。
そして、ゆっくりと腰を降ろしてゆく。
陰茎が千佳の膣内に飲み込まれてゆく。

769 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:34 ID:E75EdvRP
「あ・・・・っ・・・・はぁ・・・・恭二の・・・・入ってくる・・。」
淫らな音を立てながら、千佳の体が上下に動く。
そこへ、何処かに行っていたエリスが戻ってきた。
(う、何か凄く気恥ずかしい。)
そんな俺にはお構い無しに、エリスは唇を重ねてくる。
(・・・ん?)
オレンジジュースの香りが鼻腔にぬけていく。
ああそうか・・・匂い消しのためにわざわざ飲んで来たのか。
エリスとのキスを楽しみながら、俺は対面座位の状態で膝を立てた。
すると、千佳が俺の膝の上に手を置いて体を反らした。
「ん・・・ふぅ・・・。」
唇が離れる。
「千佳・・・気持ちよくしてあげる・・・。」
そういって、エリスは千佳の後ろに回ると、胸と秘所を愛撫し始めた。
「あ・・・あっ・・・そこ・・・・いい・・・!」
エリスの愛撫に千佳が膣内をきゅっと収縮させる。
「んふふ・・・ここがいいのね・・千佳・・・。」
「あっあっあっあっ・・・ダメ!イク!いっちゃう!」
その後、一際高い声を上げて、千佳は達した。
弓なりになった千佳の体は小さく痙攣している。
「キョウちゃん・・・次・・私にして・・・。」
「ああ・・・!」
千佳をそのままゆっくり後ろに倒して、陰茎を引き抜く。
「じゃあ、後ろからするぞ・・いいな?」
「うん・・・いいよ。いっぱい、して・・・。」
仰向けになっている千佳の上に、四つ這いの体勢でエリスを重ねて、
エリスの秘所を一気に貫いた。
「あああぁっ・・・・あぁっ・・・は・・・入ってくる・・・!」
陰茎がエリスの奥にまで到達した。
「動くぞ・・・。」
「うん・・・・ちょっとぐらいなら・・強くしてもいいよ・・。」
腰を前後にピストンさせると、肌同士が激しくぶつかる。

770 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:35 ID:E75EdvRP
「んぅ・・・・あはぁ・・・あっ・・・ああぁ・・・!」
陰茎を突き入れる度にエリスが嬌声を上げる。
「ん・・エリス・・・・今度は私がしてあげるね・・。」
意識が戻ってきた千佳が、エリスの胸を愛撫し始めた。
俺のほうも連戦ということもあって、快感がピークに達しようとしていた。
ピストンのスピードが増してゆく。
「あっ!・・・ああぁぁ!・・あっ!あっ!あっ!
イ・・・イク・・・・イっちゃう・・・!」
「くっ・・・・俺も・・・・!」
「膣内・・・今日は大丈夫だから・・・膣内にちょう・・だい・・!」
快感が頂点に達した所で、陰茎を一番奥に突き入れる。
「あっ・・・・あ〜〜〜〜〜〜っ・・・!!」
そして、エリスの膣内の一番深いところで俺は精を叩き付けた。
くた、っとエリスが力なくエリスの上に覆いかぶさる。
「恭二・・今度は私に・・・・ちょうだい・・・・。」
千佳が終わればエリスが、エリスが終われば千佳が求めてくる。
そして夜中、俺が力尽きるまで俺達は快楽を正に貪りあったのであった。
「・・・さすがに疲れた・・・・。」
誰に言うのでもなく、ぼそりと独白した。
俺の布団の中で、左に千佳、右にエリス。
共に俺の上腕を腕枕にしてすやすやと眠っている。
正に両手に花。
とんでもなく疲れたっていうのに、俺の中はこれ以上は無い程に満たされていた。
いつまでも続け、この幸せよ・・・・と俺は切に思った。
もうこうなったら一般論なんて気にしない。
世間様が何と言おうと、これから俺はこの関係を崩さないでいくだろう。

771 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:36 ID:E75EdvRP
            epilogue
陽の光に、自然と目を覚ました。
壁にかけられた時計は、6時を刺していた。
大体いつもと同じ起床時間だ。
(さて、いつもの日課を済ませてしまうか・・・。)
直ぐ隣で寝ている二人を起こさないように、
俺は動きやすい服装に着替えて部屋を出た。
向かう先は道場。
朝一番にここを掃除するのが新しい俺の日課。
何で俺が道場に住んでるのかというと・・・。
師匠が、果し合いからわずか1年でお亡くなりになった。
その際、俺に財産諸々を譲渡するように、
という内容の遺言書を知人の弁護士に渡していたらしい。
寝耳に水だったが、税金とかも何とか払えた。
っていうか、師匠、貴方は何であんなに金持ってたんですか・・。
若い頃はそっち方面の仕事とかもしてたのかもしれない。
肝心の俺は道場主をしつつ、大学に通っている。
近所の子供達に教えている分の月謝が、結構な収入になっている。
評判が評判を呼び、繁盛はしている。
流石に兄弟子達が俺が道場を継ぐのに抗議の声を上げたが、
少々本気で立ち合って、それで納得してもらった。
それでも納得できない人は、道場を去って行った。
それは仕方の無い事だと思う。
ちなみに、俺が必須講義で教えられない時は師範代に任せてある。
そうこうしている内に掃除が終わった。
そろそろ7時前のはずだ・・・二人を起こそう。
改築した母屋に行き、寝室に戻った。

772 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:38 ID:E75EdvRP
二人とも・・言うまでも無く千佳とエリスだが・・まだ気持ち良さそうに寝ている。
「おーい。起きろ、二人とも。」
「ん・・・。」
俺の声に反応する二人。
「・・・おはよ・・・キョウちゃん・・・。」
どっちかというと千佳の方が寝起きが悪い。
比較しての話だ。
千佳は、そう寝起きが悪い人間ではない。
彼女達は1週の殆どを家で過ごしている。
殆ど同棲に近いが・・・・・どっちかというと通い妻か?
む?通い妻は男が女の所に通うんだったか?
・・・・・・・どっちでもいいか。
そして、彼女達が作ってくれる朝食を摂って、大学に向かう。
「恭二、忘れ物は無い?」
「キョウちゃん、早く早く。」
「そう急かすな・・・。」
靴を履きながら、彼女達の手を見る。
左手の薬指に安物だが、指輪がはめられている。
彼女達も大学に進学したのはいいが、俺とは別の大学に通っているので
要らん虫が付かないか心配になった。
そこで俺は大学に入って少し経ってから、
二人に指輪とリボンをセットでプレゼントした。
婚約指輪というか、結婚指輪というか。
ついでに、二人してお揃いのリボンをつけていたりする。
多分結婚は一生しないだろう・・なんで一夫一婦制なんだ。この国。

773 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:41 ID:E75EdvRP
結婚する気が無い、と言ったのは片方と結婚して、
片方を愛人にするなんて半端な真似はしたくないからだ。
それで、子供が生まれたら・・・・・・。
確かアレだ法律で、自分が認知すれば
子供として認められる法律があったような気がする。
まあ、これまで何とかしてきたんだし、これからも上手くやっていけるだろう。
玄関を開けて、外に出る。
朝日が眩しい、爽やかな朝だった。
『いってきます』
三人口を揃えて行ってから、駅へと向かいだした。
彼女達との関係は壊れることなく続いている。
きっとこれからも続いていくだろう。
彼女達と手を繋いで歩いてゆく。
それは生涯、永遠に変わることはないだろう。
               FIN

774 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:55 ID:zVR6sXfa
乙でした〜!
まあ確かにご都合(ryなラストではありましたが、萌え、萌え。
約一月に渡り、このスレを盛り上がったのは81氏のSSのおかげですよ。
あと、個人的には千佳エンドが一番良かったです。

本当にグッジョブでした!!

775 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/21 01:56 ID:E75EdvRP
何か滅茶苦茶長くなってしまいましたが、これで終わりです。
本来なら430辺りで終わってるはずが、いつの間にやらこんな事に。
キャラの外観は・・まあ、個人の脳内でお任せしますが、私は
恭二・・顔○○い月の羽山
エリス・・ス○ロボのエクセレン
千佳・・あ○かぎの千香(そのまんまですな・・・性格は全く違いますが。)
師匠・・バ○の渋川センセ
楠見・・る○うに剣○の辰巳(番神の師匠だった奴?)
白木&阿部・・特に無し(ヒデェ) こんな感じで。

千佳3サイズ 81/54/82 エリス 91/58/89
上記のサイズで妄想してました。

何だかんだ言ってフィクションですから。
真似して刺されても(真似する人は居ないと思いますが)責任もてませんぜ、旦那。
書いたテキスト量200KB。もっと簡潔にまとめる努力しなくては。

776 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:58 ID:AMMcnCB8
81氏SS
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
.┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃
.┃┏━━━━━━━━━━━━━━━┛┃
.┃┗━━━━━━━━━━━━━━━┓┃
.┃┏━━━━━━━━━━━━━━━┛┃
.┃┗━━━━━━.(゚∀゚)..━━━━━━┓┃
.┃┏━━━━━━━━━━━━━━━┛┃
.┃┗━━━━━━━━━━━━━━━┓┃
.┃┏━━━━━━━━━━━━━━━┛┃
.┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.┗━━━━━━━━━━━━━━━━━!!!


千佳タン&エリスタン(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ……ウッ!

777 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 02:08 ID:K4yhU9Jk
>>775
長期連載ご苦労様でした!
笑い有り萌え有りエロ有りで存分に楽しませて貰いました。
また更なる作品をお待ちしています。

ところで、
>書いたテキスト量200KB。もっと簡潔にまとめる努力しなくては。
中くらいのサイズですねw
これくらいの容量のSSも結構ありますから、長すぎるという懸念で短くされるなら杞憂というものです。
冗長にならず、随所で萌えポイントがあれば多少長くても付いていけますから。

778 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 02:15 ID:in7+mJKa
起きてて良かった(感涙
お疲れ様です。

1・2で泣かせて貰った分、今回の幸せそうなのもベネ!
燃え部分もいい塩梅にスパイスになってるかと。


密かに 泥沼化→白木が漁夫の利 みたいなのを期待してましたがw

779 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 07:48 ID:bI4iIHD7
真似して刺されても本望でしょ(;´Д`)

780 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 08:45 ID:cmMSKaLg
>>775
乙です。かなり楽しませて貰いますた。連載終了直後に言うのもアレなんですが・・・



激しく!激しく!!さらに激しく新作キボンヌ!!!

781 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 09:07 ID:1QG2oJnD
さすがに新作、すぐには無理でしょう…
ここで中継ぎ氏に期待してみる

782 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 13:12 ID:cmBQ158A
前から見てたけど…。
ここで書いてみようかな…。

783 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 14:03 ID:cmMSKaLg
>>782
是非お願いします

784 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 16:22 ID:E75EdvRP
さて、名無しに戻るとしますか・・・・・・
(滞りなく進級できそうでほっとしてます。)
私も萌え分を補給したいので>782氏に期待。


785 :ナイスネイチャ ◆nice1bUSVs :04/02/21 20:07 ID:xi5+x+EL
こういうシチュはどうでしょう。

逆○ッチ
主人公と隣家の双子姉妹。
この3人は、生まれた日が一緒。
主人公は、何度も彼女たちの「どっち好きなの」攻撃を小さい時から受け続け
「どっちも」と答えて二人に叱られている毎日を送っていた。
しかし、3人が思春期になるに従い、主人公を異性として見始めた双子姉妹が
主人公に猛烈にアプローチをしていく。
主人公は、その2人の行動に戸惑いながら、自分の大切な人は誰なのかを考え
始め、終には…

ちょっと81さんと被るかも…



786 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 20:24 ID:BrDiSGLJ
>>785
いや、被り過ぎだろw ってかイメージが離れないようだな。

787 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 20:57 ID:dnBGmKXp
正直、設定はかぶることが分かってるんだから(幼馴染、というシチュだし
キャラクター性で区別を付けるしかないと思われ。

>785の場合、双子のうち一人が交通事故で…?
そのあと幽霊化して主人公に取り付くとか(笑

788 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 22:22 ID:E75EdvRP
>785氏が双子モノを挙げておられますが、作者が違えば内容も当然変わるわけで
・・・・・・・・・・被ってもいいよね?
変化球で白木義妹・無理矢理幼馴染化モノうわなんだおまえんjhうぃやめmしふrt

789 :ナイスネイチャ ◆nice1bUSVs :04/02/21 23:39 ID:gDonm7xh
>786〜788
ご意見感謝。
では、こっちのシチュは

主人公は、とある財閥の分家の生まれであるが、平凡な生活を送っていた。
そして、隣の女の子はとても男勝りかつおせっかい焼きで主人公を何度も困らせ
ていた。でも、そんなところを含めて彼女が好きであったため、告白しようと考
えていた。
しかし、本家の跡継ぎの急死により、急に本家の跡を継いでしまい、訳のわから
ないまま本家の豪邸に住むようになる。
多忙な仕事の合間にも彼女のこと考えている主人公
本家の仕事も慣れだしたある日、執事から新しいメイドの紹介を受ける。
そのメイドがなんと彼女。
たどたどしくも、丁寧な挨拶をする彼女に、主人公は彼女の昔と違った魅力を発
見し、彼女との新しい関係が始まる…

何か自分、暴走してるかも。
もうご都合主義丸出し。

790 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 23:43 ID:0P+6uc9t
81氏、遅れ馳せながら誠にGJでございました!

791 :名無しさん@ピンキー:04/02/21 23:50 ID:E75EdvRP
>789
折角考えたシチュを奪ってしまって申し訳ない。
こっちは双子×双子もので行こうかと・・・。
ご都合主義は・・・多分無問題なんで。

うむ、騎士×姫モノも捨てがたいが、まずは双子で攻めて見ます。

792 :名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:15 ID:6ITGLWHR
どうせなら三つ子×三つ子とか五つ子×五つ子とか(w

793 :名無しさん@ピンキー:04/02/22 03:58 ID:+zwUYeiE
完璧主義の♂×マイペースな♀がみてみたい

794 :名無しさん@ピンキー:04/02/22 10:04 ID:gISiiOpE
双子×双子と聞いて、クローバーハーツを思い出した…
最近出たばかりだから無理ないけど。


795 :名無しさん@ピンキー:04/02/23 01:24 ID:8lCfAZz3
81氏乙でした。みゆきとかいう昔の漫画を思い出しました。素晴らしかったです

796 :名無しさん@ピンキー:04/02/23 23:03 ID:J6KRyz2O
林ふみののエヴァの鋼鉄のガールフレンド2ndのコミックスで、シンジとアスカがいかにもな幼馴染してた(ゲームはやってない)。
そんだけデスが。

797 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 00:56 ID:HCvadR0T
ちょっと早足な気もするけど、投下します〜。双子モノです。
何故かハーレムエンドな気配・・・・まぁいい・・・のか?イイヨネ・・・?

         TWINs?×TWINs
とある学校のとある教室にて、決選投票が行われていた。
「え〜、では、多数決の結果、3組の学園祭の催し物はお化け屋敷に決まりました!」
その言葉に、大半の男子生徒が「うあああああああ・・!」という声を上げた。
(・・なんであの案が通ると思ったんだろうか、奴らは。)
クラスの男子グループの一派が出した案は’コスプレ喫茶’であった。
クラスの女子全員を敵に回す(女子のほうが一人多い)ような案が
通るわけないだろう・・・男子全員が票を入れても勝てないんだから。
『・・もうちょっと考えて案出せばよかったのにね、そう思わない?』
(同感だ。)
ちなみに、直接頭の中に聞こえてくる声は幻聴ではない。
それについてはおいおい話そうか。
「では、白瀬君、委員会の方によろしく。」
「あいよ、了解。」
クラス委員長の声に、俺は了解の返事を返した。
(今時お化け屋敷なんて流行らないと思うんだが。)
『それは作り手しだいだと思うよ、宗一』
そんなもんかね。
ああ、しっかし委員会はめんどくせえ。
何の因果か、俺こと白瀬宗一は学園祭のスタッフに選び抜かれたのである。
・・・・・・・・くじ運が悪かったとも言う。
『そうとしか言い様が無いでしょ・・・』
頭の中に響く声は宗助のものだ。
別に幻聴とかそういう類のものではない。
何と言うか・・・こいつは物心付いたときから俺の頭ん中に居た。
二重人格・・と言ってもいいかもしれないが、宗助が俺の体を
乗っ取ったりすることは無い・・っていうか、できないらしい。
どうやら俺の中で映画を見てるような感じらしいな。

798 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 00:58 ID:HCvadR0T
元々俺達は双子だったが、宗助の方が出産時にトラブルがあって
死んじまったらしい。
いや、宗助が死んだ双子の弟の人格だっていう保障は無いんだけどな・・。
本当にただの二重人格者なのかもしれないし。
今となってはどうでもいいことだ。
一時期お互い嫌悪しあっていたが、今は意気投合している。
テストの時は事実上二人がかりなんでそこは都合が良い。
『宗一、HR終わったみたいだよ』
いつの間にか担任が教壇に立って連絡事項を伝えている。
どれもこれも俺には直接関係無いものなので右から左に聞き流す。
「それでは今日はここまでだな・・・日直、礼を。」
日直が起立、礼の号令をかけて解散となる。
「あ〜〜〜〜委員会めんどくせぇぇぇぇ・・・。」
口からエクトプラズムが出そうだ・・・・。
俺がだらけきっていると、横から。
「宗。」
名前を呼ばれた。この呼び方をする奴は一人しか居ない。
「あんだよ・・・何か用か?鮮花。」
横に振り向くと、そこにはよく見知った奴が居た。
名を十六夜 鮮花という。
幼稚園からの腐れ縁で、いわゆる幼馴染である。
身長は170弱だから、女子としては背が高い部類に属する。
腰まで届こうとしている髪は見事だと思うが・・。
「実行委員なんだから、もうちょっとシャキっとしろよな・・。」
ガサツな言葉遣いと態度が可愛くなさ過ぎる。
料理は下手だわ家事はまるでできねえわ・・・。
加えてかなり攻撃的というか・・・気が強いと言うか。
俺の尺度から言うと、こいつは女の範疇を逸脱した生き物だ。
反論すると足が飛んでくるから要注意。

799 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 00:59 ID:HCvadR0T
(僕は彼女のそんな所が好きなんだけどねえ・・。)
宗助は事もあろうにこいつが気に入っているらしい。
蓼食う虫もなんとやら・・・。
「へいへい・・・・んじゃちょいと行ってくるわ・・。」
椅子から腰を上げる。
「蓮花の手をやかせんなよ、宗!」
「んなこたぁ言われんでも解っとるわ・・・。」
足が飛んでくると怖いので、足早に生徒会室に足を向けた。
「ちわっす・・・。」
声を掛けて生徒会室の扉を開ける。
ロの字型に長机が並べられている。
すでに、何人かの生徒がパイプ椅子に腰掛けている。
その中に、見知った顔を見つけた。
「よう。蓮花。早いんだな。」
声を掛けながら、その子の隣の椅子に腰掛けた。
「あ・・・宗一君・・・。」
この子は十六夜 蓮花。鮮花の双子の姉である。
蓮花とは対照的におしとやかで、よく気が利く。
料理も美味いし家事は上手、お嫁さんに貰うなら蓮花だな。
妹の鮮花とは対照的に、髪の毛は肩の辺りで切ってある。
「うん・・・今日は会議の日だからね・・。」
「そっか、蓮花は真面目だな・・・誰かさんと違って。」
誰の事かはあえて言わない。
本人が居たらまず確実にフグトルネードが飛んできた事だろう。

800 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 01:01 ID:HCvadR0T
『そろそろ集まってきたね・・・。』
(ああ、前回は来てなかった人も来てる様だ。)
ちらほらと人が集まりだした。
生徒会の人もフルメンツで揃っている。
(前回は会長と風紀が欠席だったんだよな・・・。)
『思わず耳を疑ったよね』
っと、全員揃ったようだ。
上座に座っているのが3年の会長・白木先輩だろう。
『左に居るのは・・・風紀の東雲先輩かな。』
二人とも役目柄、朝礼でよく姿を見かける。
(思ってたよりも優男だな・・二人とも。)
「おっしゃ、んじゃ始めるぞ・・・まずは・・・なんだっけ?」
やる気あるんか・・・?白木会長。
その調子に、ふうと溜息をついたのは東雲先輩。
「まず各クラスの催し物の提示だ。」
そうして会議は恙無く・・・いや、東雲先輩が多分に補助して進んでいった。
「んじゃ、当日の会場警備だが・・・風紀で問題ないな?」
会長が東雲先輩に顔を向けた。
「ったく・・風紀のメンツは腕っ節は丸でダメだというに・・。」
「んじゃ、増援よこすからそれでやってくれ。」
「OK・・・。」
東雲先輩はやれやれといった顔を作った。
「しかし・・・俺が風紀委員って、皮肉以外の何物でもないような。」
その言葉に2〜3年生の全てと、1年の一部の人間が笑いを堪える。
「確かに・・・お前の風紀が一番乱れてるわな・・。」
「ちっ・・・お前まで言うか。
・・それでは、催し物が学年内で重複しているところはジャンケンだ。
負けたところはまたクラス内で決めなおしてきてくれ。それ以外は解散で。」

801 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 01:01 ID:HCvadR0T
東雲先輩がそういうと、大半の生徒が席を立った。
蓮花のクラスがじゃんけん勝負になったので、俺は彼女を待つことにした。
『ん・・・・・宗一、すごい綺麗な人来たけど・・誰かな?』
(あん?)
生徒達と入れ替わりで女性と二人が入ってきた。
一人はロングの黒髪、もう一人は軽くウェーブのかかった、ポニーテールの金髪の人。
どうやら東雲先輩の知り合いのようだが。
「二人とも外で待ってろよ・・・。」
口とは裏腹に少し嬉しそうな東雲先輩。
「まだかかるの?恭二。」
「みたいね・・・待たせてもらいましょ、千佳。」
その間にも、蓮花のじゃんけんは続く。
10連続あいこかよ・・・・。
『蓮花ちゃんが勝ったね。』
ん。そうか。
「会長さん、4組じゃんけん勝ちました・・・。」
「あいよ!4組は駄菓子屋・・と、OK、お疲れさん。」
そして、蓮花と一緒に生徒会室を出た。
・・・・さっきの二人、何だったんだろう。
東雲先輩の彼女・・?それにしては二人っていうのも変な話だ。
「ん〜〜〜〜なあ、蓮花。」
隣で歩いている蓮花に聞いてみよう。
「ん?なあに?」
「さっき入ってきた金髪の人と、黒髪の人・・・アレ、誰か知ってるか?」
「鳴沢先輩と藤原先輩の事ね・・・
えっと、確か二人とも東雲先輩の彼女だって聞いたけど・・・。」

802 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 01:03 ID:HCvadR0T
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
『なるほど、確かにあの人の風紀と言うか・・私生活は乱れてる印象があるね!』
それで皆笑ってたのか。
確かに皮肉ってるよな。
・・・そういえば蓮花は笑ってなかったようだけど。
(・・・まあ、彼女はそういうキャラじゃないからな。)
蓮花は怒ったり、他人を笑ったりする事は無い。
俺がそういうところを目撃してないだけかもしれないけど・・。
それに、何事にも一生懸命に取り組む。
・・・・・・・・だから、俺は蓮花が好きなんだ。
宗助は鮮花が好きで、俺は蓮花が好き。
だけど、こっちのボディは一つしかないわけで。
『いやはや、どうしたもんだろうねえ』
(アホか、死活問題だっての・・・。)
ったく、どうなるんだろうな、俺達・・・・。

・・・・そして月日は流れて、学園祭の二日前。
俺達のクラスはお化け屋敷のセッティングで大忙しだった。
事件は、その最中に起こった。
鮮花が、脚立の上に乗って作業をしていたのだが・・。
『ねえ、あの脚立なんか不安定じゃない?』
(ん・・・そーいえば・・・・そうだな。)
宗助の予想は嫌な方に当たってしまった。

803 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 01:04 ID:HCvadR0T
手を伸ばして作業をしていた鮮花だが、脚立が不安定だったために
そのバランスを容易に崩してしまった・・・いや、脚立の方が先に倒れたのか。
「あっ!!」
前のめりに鮮花が落下する。
『宗一!!!』
(言われんでも解っとるわ!!)
時よ止まれと言わんばかりに全力でダッシュして、
鮮花の落下位置にスライディングする。
何故か、いつもの2倍か3倍の出力が出ていた気がする。
『間に合っ・・・・うわっ!?』
「きゃっ!?」
「ぐあっ・・・・!?」
いや、解ってたけど人間一人の落下をモロに受けるのってキツイ・・・。
落下の衝撃で視界がぐらぐらと揺れる。
揺れて目が回るから、目を瞑った。
その時。
『ん?』
(む?)
何か、暖かくて柔らかいものが唇に当たっている。
『何だろうね』
(さあ?)
まあ、目を開けてみれば解るこ・・・・。
(!?!?!?!?!?!?!?!?)
目を開けると、そこには・・・・。
鮮花の顔がドアップで視界の中に入っていた。
(ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、これ、は。)
『えっと・・・うん・・・たぶん。』

804 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 01:05 ID:HCvadR0T
鮮花の目は驚きで見開かれている。
事故とはいえ、俺達は今、鮮花とキスをしている。
そう事実を認識した途端、どくん、と心臓が跳ね上がった。
鼓動はどんどんエスカレートしていく。
(って、コラ!宗助!!お前ドキドキさせすぎなんだよ!!)
『僕のせいなのかっ!?いや、そうかもしんないけど!!』
って、あああああああああ!こんなにドキドキさせてたら鮮花にバレるだろうが!
どうしたらいいんだよ!と思っていたとき、
状況に気付いたのか、鮮花はゆっくり顔を上げた。
ついでに、俺の上に馬乗りの状態で上体を起こしてゆく。
(・・・・は?)
鮮花の顔は、何か少し恍惚に酔っているような・・・?
目の前の女性は本当に鮮花か?って問い正しくなりそうな程に別人だった。
ぽ〜〜〜っと、夢見心地みたいな。
そして、鮮花と目が合った。途端にどく、と心臓が跳ね上がる。
すると、鮮花は顔をかあああああああああ!
っと見てて解るほどに顔を灼熱させた。
「あ・・・・あ・・・・・。」
鮮花は口元を手で押さえて、そして。
これでもか!ってスピードで立ち上がって、教室の外に駆け出していった。
(・・・・・・・む、まだ心臓がバクバク言ってら・・。)
『宗一・・・、皆コッチ見てる。』
クラス中の視線が俺に集まっていた。
「って、お前ら何見てんだ!さっさと手を動かして作業しろ!」
最後、作業しる!って言いそうになったのは秘密だ。
俺のその一言で’そして時は動き出す。’
ったく、アイツ何考えてるんだ・・・
いつもみたいにガツンと一発やれば良かったのに・・・。

805 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/24 01:09 ID:HCvadR0T
その後、何事も無かったかのように鮮花は戻ってきて、
あははは、皆ゴメンネ〜と言いながら作業に戻っていった。
ん、いつもの鮮花に戻ったみたいだ。
『安心した?』
(ああ・・・・・ん・・・・?それは俺が言う台詞じゃないか?)
俺が好きなのは蓮花であって鮮花じゃないし。
ま、本当に大丈夫みたいなんでこれ以上の心配は無用だろう。
作業のスピードは良かったが、残りの行程が多すぎる。
恐らく最終日までもつれ込むだろう・・・。

とりあえず区切りのいいところまで。
またまた白木は脇です。恭二も脇です。
前回投下した作品の時間でいうと、一年後ですね。
キャラがある程度揃っているので使いました。

806 :名無しさん@ピンキー:04/02/24 01:12 ID:LcrMdKsd
お疲れさまです。またもや良作のヨカーソ(*´Д`)

恭二たちは分岐3のその後ですか。
クロスオーバー風味で面白かったです。

807 :名無しさん@ピンキー:04/02/24 03:07 ID:u/eal6mH
キタ━━(・∀・)━━ッ!!!

前作とリンクしてるんですね。一瞬分からなかった…
恭二の名字忘れてたし、白木が会長ってのもw
しかし、前作の設定を引きずるのは賛否が別れそう。
個人的には大いに結構ですが。
投稿型式だと設定説明をいかにスムーズにできるかが問題ですし。

毎度ながら、先の展開がよめそうでよめない文章力・構成力に(゚∀゚)ドキドキですよ。
続きにも期待しながら待機させて頂きます

808 :名無しさん@ピンキー:04/02/24 03:38 ID:ATi8NZFo
まぁ設定も引きずり過ぎなければ全然OKでしょ。
ニヤニヤしながら読ませてもらいました。

809 :名無しさん@ピンキー:04/02/24 06:38 ID:bE0BAS6C
あああああああああああああっ!!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
同学園ネタか・・・おもつろいです。
いきなり萌えポイントがあるのもグジョブ

810 :名無しさん@ピンキー:04/02/24 13:51 ID:8bIcG3qP
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
まあ、クロスオーバーはあくまで脇だと81氏も言ってますし。
今作も萌え萌えの予感!!

811 :名無しさん@ピンキー:04/02/25 00:30 ID:BVXyGjcc
神こと81様のご降臨はまだでつか?

812 :スイマセン思いつきです…。:04/02/25 03:18 ID:BFtZWnBv
ぷろろーぐ?(1)

はじめまして。
わたしの名前は、原田真由子といいます。
歳はもうじき17歳の私立高校の2年生です。
わたしには、マンションのお隣さんで、赤ちゃんのときからずっと一緒だった、藤井瑞穂ちゃんという

友達がいました。
瑞穂ちゃんとわたしは、いわゆる幼馴染というもので、アルバムを見ても、物心ついたときからの思い

出の中にも、ずっと瑞穂ちゃんがいたのです。
瑞穂ちゃんはわたしの憧れでした。
背の高いすらりとした姿も、まっすぐな長い髪も、少し皮肉屋で意地悪な性格も、チビで泣き虫で臆病

で、何をしても要領の悪いわたしとは正反対だったからです。
それでも、幼馴染の気安さで、小学生のころから、しょっちゅう互いの家にお泊りしては、一緒にお風

呂に入ったり、一緒の布団で寝たり、夜更かししてクッキーなんかを一緒に作ったりしたものです。
――そんな楽しい日々も、わたし達が中学の2年生のときに終わってしまいました。


813 :スイマセン思いつきです…。:04/02/25 03:19 ID:BFtZWnBv
秋の日の事でした。
瑞穂ちゃんが、急に倒れてしまったのです。
すぐに病院に運ばれて、入院した事をわたしは瑞穂ちゃんのおばさんから聞きました。
お見舞いに行きたかったのですが、家族以外とは会えないのだと断られました。
きっといつもどおり、何事も無かったみたいな飄々とした顔で帰ってきて、わたしが泣いたらいつもの

意地悪な笑顔になって、――なに? 私が死ぬとでも思った? 残念だったな、このとおりだよ――な

どと可愛くないことを言うに決まっているのです。
――でも、瑞穂ちゃんは帰ってきませんでした。
1ヵ月経ち、2ヶ月が過ぎ、3ヵ月経って、隣の藤井さん家は引っ越して行きました。
瑞穂ちゃんの病状が思わしくないため、退院してすぐ、田舎へ帰って療養するのだそうです。
その事を、学校から帰ったわたしが母から聞いたときには、もう全てが終わった後でした。
わたしは泣きました。もう二度と瑞穂ちゃんに会えないのだと、赤ちゃんに返ったみたいにわあわあ泣

きました。
それから1週間が経って、1ヵ月が過ぎて、半年が経った頃には、ようやく泣かなくなりました。
わたしは受験生になって、頭の中に瑞穂ちゃんの事よりも、数学の公式や英単語や古文の文法を置いて

おく事を選んだからです。
そうして、高校生になって、新しい友達もたくさんできて、瑞穂ちゃんの事が思い出になりかけたころ

、瑞穂ちゃんが帰ってきたのです。
もともと背高さんだったのですが、さらに背が伸び、長かった髪はばっさりと短くなって、華奢だった

体つきは…、…逞しくなり。少しハスキーで大人っぽかった声は…、…とても低くなり。
…そう。
瑞穂ちゃんは、『とても』変わってしまっていたのです。
「…なんでーーっ!?」



814 :名無しさん@ピンキー:04/02/25 04:24 ID:baD7aB4D
>>819 新たなネ申降臨? 期待してます!

815 :名無しさん@ピンキー:04/02/25 08:28 ID:cjpmSIOU
↑予言キタ━━(゚∀゚;)━━ッ!!!

これはもう、>>819に投下される作品に期待するしか

816 :名無しさん@ピンキー:04/02/25 23:03 ID:ohmTId/p
いもうと大好きスレッド!
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077717174/

立ってしまいましたね
では白木&妹SSはこちらにどうぞw

817 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/25 23:14 ID:zfMPg81w
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
え?
確定ですか?


あえて一言言うなら。


過度な期待はしないで・・。
俺の中で妹ブーム過ぎたからなぁ・・・火が付くかどうかが問題。
そこは先方のスレに降臨する職人さん次第かな・・。

818 :名無しさん@ピンキー:04/02/25 23:20 ID:BVXyGjcc
さあ、819のレスが楽しみだ。

819 :名無しさん@ピンキー:04/02/25 23:38 ID:5HaI6Jlm
幼なじみイラネ

820 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 01:56 ID:DkfZ62Av
>819氏はこのスレ住人を敵に回した・・・かもしれない。
それはそうとして、>805の続きをどうぞ。

そして案の定作業は終わらず・・一日が経過した。
学園祭前日の放課後。
皆の頑張りもあり、作業は最終の追い込みに入っていた。
それは確かなのだが。
何故か俺は金槌を持ってベニヤ板と格闘している。
ってか、なんで学園祭前日に金槌持つような羽目になってんだよ!!
普通こういうの大道具って早いうちに終わらせるだろ!?
『計画のずさんさが顕著に現れたね〜〜。』
(だああああああ!お前はちっと黙っとれい!)
集中力が散るじゃないか。
金槌を釘の頭に打ち付けていく。よし、次・・・
おっと、手持ちの釘が切れた。
釘、釘は、・・・・遠い。
誰か居ないか・・と、鮮花が居たか。
「鮮花、わりいけどちょっとそこの釘取ってくれ。」
いつもなら「それぐらい自分でやんなさいよ!」と言われるところだが。
「あ・・・うん・・・これ?」
(う゛ぇ?)
やけに素直に釘を差し出してくれた。
俺は少々面食らったが、それより作業が優先だ。
釘を渡されるときに、鮮花の手が触れた。
「あっ・・・・!」
手が触れるや否や、ひょいっと手を引っ込めた。
「おいおい!」
そのおかげで釘が何本かバラバラと下に落ちてしまった。

821 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 01:57 ID:DkfZ62Av
二人して釘を慌てて集める。
するとまた、手と手が触れ合った。
「っ!!」
すると途端に手を引っ込める。
『・・・・・・・・・』
(む・・・・・・・?)
何かおかしい。
視線を合わせようとすると鮮花の方が視線を逸らす。
何なんだ、一体・・・と思ったが、そんなこと考えてる暇は無い。
「ああ、まあ・・・とにかくありがとう。」
「うん・・じゃあ、私も作業に戻るね・・・。」
そういうと結局顔を合わさずに自分の割り当ての場所へと戻っていった。
(ま、とにかく今は・・・!)
『作業を終わらせるほうが優先だね』
俺はベニヤと木材に再び向き直った。
そうして、6時過ぎに作業の全工程は終了した。
「おつかれ〜〜〜〜〜〜!!」
いいんちょの声がクラスないに響く。
(っくはああああああ・・・終わったあああああ・・・。)
『おつかれさん、宗一・・・今日は早く寝ようね』
言われなくともそうするわい・・・。
そういえば鮮花はどうした。様子がおかしかったが・・・。
クラス内を見回しても彼女の姿は見当たらない。
『・・・先に帰ったのかな?』
(ふむ・・・。)
何か悩み事でもあるのか。力になる事が出来ればいんだが。

822 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 01:58 ID:DkfZ62Av
そして日付が変わって、学園祭当日。
俺は蓮花と各クラスの催し物を回っていた。
鮮花に話を聞こうかと思っていたが、脱兎の如く逃げられてしまったからだ。
そこへ蓮花が俺を誘いに来たというわけである。
「蓮花、次は何処に行こうか?」
「ん〜〜〜宗一君のクラスの出し物みてみたいな。」
「ああ、わかった。」
って言っても、俺は内容知ってるからな・・・。
まあ、蓮花が楽しんでくれたらいいか。
「あん・・・白瀬じゃねえか。」
教室の入り口で受付をしているクラスメートに金券を渡す。
「おう・・・調子はどんな具合だ?」
「まあ、ボチボチか・・・って、女連れかよ!!」
悔しがっているそいつを半ば無視して、蓮花と一緒にお化け屋敷内に入った。
「暗いね・・・。」
「ん・・・雰囲気出てるな・・結構。」
中は殆ど真っ暗で、所々小さな明かりが灯っているだけだった。
「・・・・・・ちょっと、怖い・・・。」
(ん・・・、服が引っ張られているような。)
目を凝らして力源をさぐると、蓮花が俺のカッターシャツの裾を握っていた。
「蓮花・・その、手を繋ごうか?」
(ちょっと調子に乗りすぎか?)
『いいんじゃないかな?言ってみればお祭りなんだし』
「あ・・・・うん・・・。」
俺が差し出した手を、手探りで探して握る。
「・・・あったかいね・・・。」
(・・・・・・・む・・・。)
いかん、何かドキドキしてきた。
「よし、そんじゃ進もうか・・。」

823 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:00 ID:DkfZ62Av
暗闇の中を少し進んだ時だった。
「キャアアアアアア!!」
蓮花が俺に抱きついてきた。
その、なんだ、胸の辺りの膨らみが体に当たって。
「ど、どうした、蓮花。」
「今、ぬるって・・・首に・・・!」
定番のコンニャクだろうけど・・おかしいな。
一発目からコンニャクはありえなかったはずだが。
多分、ネタバレを防ぐために配置をランダムにしてあるんだな。
いいんちょめ、小癪な真似を。
その他にも意外な仕掛けがあった。
客が入った後で、内側の壁を密かに動かしロの字型することによって
永久ループにして不安感を煽るという仕掛けだ。
『これってスペースアル○ス伝説のネタだね・・』
(そういえばそういうものもあったな!)
委員長・・・!真面目な顔してあんなマイナーな漫画を読んでるとは!
それを知ってる俺もマイナー派か?
5〜6週した辺りでループは終わってくれた。
包丁とニワトリ持った奴が追ってこなくて良かったな。
「あ、出口だよ!宗一君!」
「なかなか意表をつく演出だったなあ・・。」
出口に差し掛かったとき。
「きゃあ!」
「うわっ!?」
何かに爪先を取られ、バランスを崩したが何とか堪えきった。
『故意的に障害物を置いてたみたいだね。』
最後の最後まで気の抜けないお化け屋敷だな。
「蓮花、怪我は無いか?」
「うん、こけそうになったけど、大丈夫・・・。」
そして、出口の扉を開けると、外の光が一杯に目に飛び込んでくる。

824 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:00 ID:DkfZ62Av
少しずつ、目が光に慣れてくる。
「ふぅ・・・。」
何だかんだ言って、出来栄えは良かったように思えるな。
『委員長の作戦勝ちかもね。』
(そうだな。真面目一辺倒かと思いきや、意外だな。)
「で、蓮花、次は何処に回ろうか?」
横に顔を向けるとそこには、何故か真っ赤に染まった蓮花の顔があった。
「・・・、蓮花、どうした?気分でも悪くなった?」
蓮花は顔を真っ赤にさせたまま答えない。
『ところで、いつまで手握ってるの?』
(・・・・・・・あ。)
宗助の突っ込みに、ようやく気付いた。
そうか、手、繋いだままだったか。
「あ、ああ・・悪い・・・忘れてた・・・。」
慌てて手を離す。
き、気まずい・・・・。
「あ・・・私、そろそろ交代の時間だから、行くね・・・。」
「あ、ああ・・じゃあな。」
そういって、蓮花は小走りに駆け出していった。
『これからどうするの?』
(ん・・・本格的に腹が減った・・・家庭科部の喫茶店でも行くとしよう)
俺は空腹を満たすべく、模擬店へ向かった。
その途中、階段の踊り場で知った顔に出くわした。
手に袋を下げているが・・・何だろう。
「よう。鮮花じゃないか・・・。」
「あ・・・・宗・・・・・。」
そうだ。
どうせ暇だし、もし何か悩み事があるなら相談に乗るのも良いな。

825 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:02 ID:DkfZ62Av
「鮮花、暇なら飯食べに行かないか?」
「え・・?あ、もうそんな時間なんだ・・・。」
ん、やはり鮮花の様子はどこか変だ。
なんかいつもと違って歯切れが悪いというか。
先ほどまで悩んでいたようだったが、何かを決心したようで、
「・・・・宗、ちょっとついて来て。」
俺の腕を掴んで、何処へと引っ張ってゆく。
「うおっ・・・ちょっと、おい鮮花・・・!」
「いいから、ついてきて!」
半ば拉致される形で辿り着いたのは屋上。
今年から整備されたらしく、床に煉瓦が敷き詰められ、ベンチも完備してある。
既に何人かの生徒が昼食をとっていた。
「何だ何だ・・・?」
鮮花がベンチに腰掛けたので、俺も隣に座った。
「お弁当・・・・作ってきたから。」
「・・・・・・・・は?」
何だ?今ありえない言葉を耳にしたような?
『それは幾らなんでも失礼でしょ・・』
「だから、分けてあげるって言ってるの・・・!」
鮮花は言いながら袋を膝の上に置いて、中から弁当箱を取り出した。
そんな事はどうでもいい。
逃げないと。
だって、鮮花の料理だぞ!?
ダイオキシン真っ青の破壊力だぞ!?
炭○菌やサ○ン、B○Eや○-1○7も尻尾を巻いて逃げる(かもしれない)んだぞ!?
「はい・・・これ。」
そういって、二つある弁当箱のうち、大きいほうを俺に差し出した。

826 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:03 ID:DkfZ62Av
「あ、ああ・・・ありがとう・・。」
ああ、もうこれで逃げられない。
某吸血鬼風に言うと、俺はチェスや将棋で言う詰みの状態に陥ったのだ!
しかし、これは分けるというより、
あらかじめ二人分用意してあると言う方が正しいのではないだろうか。
「はい、お箸・・・。」
なんというか、気持ち悪いくらいに今日の鮮花は気が利いている。
箸を受け取って・・・・くっ!
あああ、嫌だ、今からでもリセットボタン押したいっ!
『覚悟決めなよ・・・宗』
(味わうのは俺なんだが・・・・宗助(号泣))
宗助は肉体的な痛みや苦しみとは無縁だからな。
こういう時は死ぬほど羨ましい。
・・・どうせ後戻りはできんし・・・・・・・・・・はぁ。
覚悟を決めて、パンドラ(弁当箱)の箱の蓋を開けた。
(くっ、こ、これはぁっ!!)
『ある程度予想はしてたけど、筆舌にしがたいね・・・。』
パンドラの箱の底には希望が残っていたが、
コッチの箱にはそんな気の利いたものは入ってないらしい。
見事にバイオ・ハザードな弁当でした。
「・・・・ちゃんと、味見したから・・・・。」
俺の不安を察してか、フォローを入れる鮮花。
万が一貴女の舌が狂ってたら意味無いけどね・・それ。
俺は意を決して、唐揚げ(?)らしきものを口に入れた。
下の上に広がった味覚は・・・。
(ん?・・・・・・・・・味はまともだ。)
それどころか、美味い。
見てくれで食嗜を失わさせる点はマイナスではあるが。
味がまともなのが解ると自然に、箸は次の獲物に狙いを定めた。

827 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:03 ID:DkfZ62Av
これはまた、玉子焼き、か?最早原型を留めていない。
だが、味自体はごく普通の玉子焼きだった。
(なんだ、心配して損したな。)
俺が弁当を貪っていると。
「宗・・・おいしい?」
不安げに鮮花が聞いてくる。
「うん・・・見てくれは最悪だが、味はかなりイケルぞ。」
『そこまで直球に言わなくても・・・』
(いいんだよ・・・相手が鮮花なんだから。)
もう一人の自分と問答しながら、弁当をつついてゆく。
鮮花が相手なら、変におだてるより直球で表現した方がいいと思ったからだ。
「ご馳走様。」
「えっ!?もう食べたの!?」
鮮花はまだ小さな弁当の半分も食べていない。
「いや・・・男の食事スピードってこんなものだと思うが。」
そして、’美味かったしな、実際’と付け加えた。
「そ、そう・・・良かった・・・。」
鮮花はゆっくりと弁当を食べている。
背もたれに背中を預け、空を見上げる。
学園祭の喧騒も、ここならボリュームが小さいのでくつろげる。
ぴーちちち・・・という小鳥の鳴き声が空に響く。
『あ〜〜〜なんかさ、こういうのも』
(うん、凄くいい気がするな。)
何より、まだ技術不足とはいえ鮮花がまともに食べられる料理を
作れるって事が本当に意外だった。
「ふう、ご馳走様でした・・。」
ぱたん、と鮮花が弁当箱の蓋を閉める。

828 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:07 ID:DkfZ62Av
「鮮花、弁当箱洗って返そうか?」
「あ、ううん、いい。それも面倒でしょ・・・。」
鮮花はそういうと、俺から弁当箱を取り上げて自分の袋の中に入れた。
「ね、宗。暇ならこの後私と一緒に回らないかな?」
(だと、どうする?)
『言うまでも無いでしょ。むしろ断ったら呪う。』
まあ、俺も断る理由も無いしな。
「ああ。どうせ暇だし。午後は一緒に回るか。」
「よっしゃ!・・・って・・・あ・・・。」
思わず地が出て、しまったあ!という顔を彼女は作った。
「今更取り繕ってどうすんだよ。お前の本性は知ってるから。」
隠す必要もない。もう十年の腐れ縁だしな、こいつとも。
「何よ・・・・。フンだ。」
彼女は急に立ち上がって、スタスタと早足で歩いてゆく。
「っと、おい、待てよ。」
慌てて後を追いかけていくと。
「家庭科部のフルーツパフェ。」
「は?」
「だから、家庭科部のフルーツパフェって言ってるの!」
・・・・・それで機嫌を直そうじゃないか、という事か。
まあ、弁当食わせてもらったし、それを考慮に入れれば
機嫌も直って一石二鳥といったところか。
階段を下りながら他愛も無い話に華を咲かせる。
「鮮花って甘党だったんだな。」
「そうよ・・・蓮花もそうなんだけどね。」
蓮花はそういうイメージが強いからな。別に驚きはしない。
しかし鮮花はどうにも’肉持って来い!!’っていうイメージが強くて。

829 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:09 ID:DkfZ62Av
『また意外な一面発見だね。』
(そうだな。)
そして家庭科部の喫茶店「オンドゥル」に着いた。
『変なネーミングセンスだね・・・』
その呟きに同意しつつ、扉を開けた。
それに合わせて「オンドゥル(略)という声が聞こえてきた。
(わけわからん・・・客入るんだろうか、これで。)
どうせ録音テープか何かなのだろうけど。
俺の心配とは裏腹に、中はいたって普通で安心した。
さっそく鮮花はフルーツパフェを注文した。
ウェイトレスに扉を開けたときの奇声について尋ねると、
アレは部長さんの趣味らしく、出典は某ライダーだという答えが返ってきた。
ウェイトレス目当てで来るバカモノ共への威嚇も兼ねているそうだ。
『僕達には解らない世界だね・・・』
(そうだな・・・広くて深いな。)
鮮花はパフェを平らげてご満悦の様子だった。
だが、おかわりされるとは思わなかったけどな。
俺と言えば安い豆のコーヒーに辟易していたが。
ブルマン煎れろとは言わん。だけどインスタントを出すとは思わなかった。
その後、順番に模擬店を見て回る事にした。

830 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/26 02:12 ID:DkfZ62Av
投下完了。
どうにも蓮花に萌えきれなくて困ってます・・・。
まぁ、何とか頑張ってみます。

831 :名無しさん@ピンキー:04/02/26 02:14 ID:ODb4br7b
リアルで読みました。GJです。
これからもがんばって下さい。

832 :名無しさん@ピンキー:04/02/26 02:21 ID:Qr3dcF5S
GJ!!
オンドゥルに笑わせてもらいましたw

833 :名無しさん@ピンキー:04/02/26 09:16 ID:KSZ+e/1t
何の脈絡もないオンドゥル喫茶にワロタ

834 :名無しさん@ピンキー:04/02/26 13:07 ID:DMJv6Ofh
グッジョブ!!
定番の弁当ネタ…そしてオンドゥルw

835 :名無しさん@ピンキー:04/02/26 23:45 ID:0EDN19F0
オンドゥルマジワロタ

836 :名無しさん@ピンキー:04/02/26 23:55 ID:WFyYYhsV
鮮花萌え。

837 :名無しさん@ピンキー:04/02/27 02:03 ID:CDuuWWwy
包丁と鶏ネタがツボ。
久しぶりにアルプス伝説ネタ見た。
おかげで、委員長のビジュアルが固定されたが。


ついでに漫画家繋がりで。
…………家庭科部がアメリカンじゃ無くて良かった。

838 :名無しさん@ピンキー:04/02/27 14:12 ID:zvHAivFq
オンドゥルルラギッタンディスカ━━(0w0)━━━━━━!!

839 :名無しさん@ピンキー:04/02/27 22:42 ID:Vwm2yObF
ダディャーナザァーン!!

840 :782:04/02/28 01:04 ID:gdUWGaNk
えーと、思いつくままに書いた物なんですが、これからちょくちょく投下していきたいと思います。
初回という事で萌えは小さいですし、ネタがアレだと思いますが…スレ汚しにならないよう頑張ります。

841 :Isosceles triangle:04/02/28 01:09 ID:gdUWGaNk
靄がかったような視界の中、俺の周りで何人もの人が動いている。

─ああ、俺はまたこの夢を見ているのか。

最早恒例となったこの夢。

相手がいつものように球を投げ、俺は迫るそれの前に……。


「……っあ!」
そこでようやく…いや、いつもの場面で目が覚めた。背中にはじっとりと寝汗が滲んでいる。

広いとはいえない、学生寮の個室。
カーテンの間からは仄かな朝の光が漏れている。時刻は、午前6時前。
何でこんな早く目が覚めたのか、俺のぼんやりとした頭では皆目見当がつかない。
「あー……ったく。ぅぅ……もう二度寝しよう、二度寝」
ばたん、とベッドに顔を伏せて、今度こそは心地よい眠りに……

「はーい! みんな起きた起きた!」
…と、そこで部屋の外─寮の廊下から大声と、金属のバケツをガンガンと叩く音が聞こえてきた。
「……」
ひどくうるさい上に何か起きないとまずい気がするのだが、眠気でそれどころじゃない俺は聞かなかった事にして寝る。

ああ、このすーっと落ちていくような眠りの感覚がまた何とも…。
外はなんだかうるさいと言うか慌しいような気もするが…まあいいや。

842 :Isosceles triangle:04/02/28 01:11 ID:gdUWGaNk





「……こらぁーっ! ユウ、また寝坊なの!?」
「どわっ?!」
心地よい眠りに落ちていた俺の耳元で、急に思いっきり叫ぶ声。
それで、ようやくと言うのもなんだが、目が覚めた。

「うぅ……もう朝か?」
うつぶせの姿勢から起き上がり、欠伸の涙でぼやけた視界の中で声の方を見る。
ショートカットにジャージ姿。そんな見慣れた姿で。
彼女─霞はそこにいた。
「…ああ、おはよう霞。朝っぱらから何か用か?」
何事もなかったかのような口調でそう言う。何となく嫌な予感もするが、今は気にしないでおこう。
すると、予想通りと言うよりはいつもの通りの対応で、こう答えが返ってきた。
「バカ、何言ってるのよユウ! この時間を見なさいってば!」
ずい、と置き時計を俺の目の前に押し付けてくる。時刻は……朝の六時半過ぎ。
「……」
「……」
しばし呆然とする俺と、むっとした表情を崩さない彼女。
やがて、はっと思い出す。
「……って霞、今日は部活の朝練の日だろ! 何で起こしてくれなかったんだよ!?」
一気に意識を覚醒させて慌てふためく俺に、一方の彼女は冷ややかな視線を向けてきた。
「ユウが『明日こそは自分で起きる!』なんて言ったからでしょ。私がわざわざ朝練遅刻者が出ないように寮を巡回したって言うのに、
結局直接起こしに来ないと、ずっと寝たまんまじゃない。もう…情けないんだから」
呆れたように頭に手をやると、彼女は溜め息の後でこう言った。
「ほらほら、さっさと着替えてグラウンドに行くの! みんなもう練習始めてるわよ」
「あー、わかったわかった。着替えるから出てってくれよ」
「はいはい」
一秒でも早く来いとだけ言い残して、彼女は出て行った。

843 :Isosceles triangle:04/02/28 01:18 ID:gdUWGaNk
「……あー、やれやれ」
ユニホームに着替えて、グラウンドの端でウォームアップにいそしむ俺。
グラウンドの真ん中辺りからは、既によく乾いた金属音が響いている。

俺の名前は、柴草祐。清進学園高の二年生である。
県下でなかなかの強豪である野球部に所属しているのだが、今日は見事朝練に遅刻し、こうして皆に遅れてランニングをしている。
もっとも朝とはいえ八月の陽気の下では、たいした運動をせずとも身体すぐに暖まるのだが。
「それにしても…」
ちらり、とベンチの方を見る。
四人いるマネージャーの中に、腕を組んでいるのが一人。
それが、さきほど俺をわざわざ起こしに来たマネージャー、永井霞だった。

霞と俺は幼稚園時代からの幼馴染…というよりは最早腐れ縁に近い存在である。
おまけに双方の親同士が仲が良かった事もあって、この十数年間の人生の中でかなり多くの部分を共有してきた。
その上、なぜか小中高とクラスも一緒だった事も多い。
幼馴染と言っても、昔から霞は何かと姉ぶっていて、俺をあっちこっちに引っ張ったり色々と教えたりしてきたんだが。
それはこの学園に入ってからも変わらず、こうして朝の弱い俺を起こしに来てくれるのである。俺はそのせいか、霞にあまり頭が上がらない。
他のチームメイトやらに言わせれば「羨ましすぎる状況」らしいが、ガキの頃から霞と一緒に居た俺にとっては、
あいつが優等生と呼ばれようが、あるいは学校屈指の美人と言われようが、どうにもピンと来ないのだが。

そんなこんなでウォームアップを終え、誰かとキャッチボールでもしようかと辺りを見回す俺。
と、その時俺の肩を後ろから叩く奴がいた。
「おっす。まーた寝坊かよ、祐」
「……悪いな、篤司。こればっかりはどうも駄目なんだよ。俺が低血圧なせいだろうけどさ」
くるりと振り返り、俺はそいつに向かって苦笑する。
「……仕方ねえな。まあいいや、ブルペンに行く前にお前のキャッチボールに付き合ってやるよ。まだなんだろ?」
「ああ、頼むわ」


844 :Isosceles triangle:04/02/28 01:23 ID:gdUWGaNk
軽くストレッチをし、使い慣れたグローブをはめてから、篤司と向き合い、ボールを投げ合う。
俺もそれなりの肩は持っているつもりだが、こいつの球は別格だった。
よくテレビの解説者が言う、剃刀のようなキレとか言う奴だろう。チームの中で、こいつほど「背番号1」が似合う奴も居ないと思う。

今俺とキャッチボールしているのは、稲峰篤司という同い年のチームメイト。こいつも霞と同じく、幼稚園の時からの付き合いである。
野球を始めたのもほぼ同時期。それ以来小中高と、同じ学校、同じチームでプレーしている。
県下でも甲子園を狙えるレベルに位置する清進学園に俺がスカウトされたのも、入部と同時にエースの座を勝ち取ったほどの実力者である篤司と同じチームに居たからだろう。
勉強も出来る文武両道の男であり、さらにまだ2年生であるにも関わらず、各種スカウトが訪れる事もそう珍しくない。
「……っと。篤司、もう肩も暖まったわ。サンキュ」
二三十往復のやりとりの後、最後にふわりとした球を投げて、篤司に礼を言った。
「おう。気にすんなよ。つーか祐、お前も早く打撃練習やってこいよ。本職だろ?」
独特のニヤリとした笑いを浮かべて、篤司がボールを受け取る。
「…長年の付き合いを抜きにしたって、俺はお前の実力を買ってるんだからな。とっとと復調してくれよ」
「へいへい。清進学園が誇るエースさんも頑張って下さい」
冗談っぽく応えて、俺は急いでバッティングケージに向かう。
バッティングマシンから放たれる無機質な球を二十球。そのうち二球を外野のフェンスまで弾き返して、俺はケージを後にした。

「お疲れ、ユウ。……結構調子いいじゃない。ちょっとは練習の成果出たの?」
霞がヘルメットとバットを受け取りに、こっちまでやってくる。
「……うーん。どうだろうな。まだ監督も見てないし、本当に良くなったのかは分からない」
「そう? 私から見たら、夏の大会が終わった頃よりは振れてると思うよ?」
汗に濡れたヘルメットの内側をタオルで丁寧に拭き取りつつ、霞がそんな事を言った。


845 :Isosceles triangle:04/02/28 01:26 ID:gdUWGaNk
気にしてくれてるのかどうかは分からないが、とりあえず俺は霞にこう聞く。
「……霞、今時間あるか? ちょっと練習手伝ってくれると助かるんだけど」
「ん? うーん、監督がグラウンドに来るまでは自主練習だろうから、大丈夫だけど?」
ぱらぱらと「永井用マネージャーノート」なる手帳をめくり、今日の練習スケジュールを確認する霞。
「うん、OK。ここは後輩に任せるから、何でも手伝うよ?」
「悪いな。んじゃトスバッティングするから、ボール投げてくれないか?」
「はーい、任せといて」
ボールの入ったかごを軽々と持ち上げると、霞は俺より先に歩き出してしまった。

「はい、次でラストよ、ユウ」
「わかった……! …それっ!」
金属バットに弾かれた硬球が、勢い良くネットに突き刺さる。
合計七十球ほど打って、ようやく一段落の休憩をする。
「どうだ? …やっぱりまだ、力みがあるかな」
30度近い気温の中で一緒に練習したせいか、顔がうっすらと汗ばんでいる霞に聞いてみる。
「えっ? 私になんか聞いたってわからなくない? フォームの話なら監督とか篤司に聞けばいいんじゃない」
「いいだろ。いつもフォーム見たりこうやって自主練手伝ってくれてるのは霞なんだし。今俺の動きを見てたのはお前だけだろ。
……それに、霞だって中学校の時はソフトボールの女松井とか言われてたろ」
霞は中学校まではソフトボールで活躍していた。清進学園に進学してからは、すっぱりソフトとは縁を切って野球部のマネージャーをしているのだが。
「……そのあだ名、私は今でもイヤなんだけどね。……なんか、女なのにゴジラみたいで」
「はいはい、いつもの愚痴はいいから。どう思う?」
この話は、昔から大抵長くなる傾向があるのでとっとと切り上げにかかる。
「うーん。まだちょっと力入ってるかな。もっと自然体でいいと思うんだけど」
「自然体、か……」
二三度、軽くバットを振ってみる。
「そうそう、そんな感じかな。昔のユウはもっとゆったり構えてたよ?」
うんうんと頷く霞。まるで専属コーチにでもなったかのような態度だ。…でも、俺を知ってくれているという安心感のせいか、それなりに頼もしい。

846 :Isosceles triangle:04/02/28 01:29 ID:gdUWGaNk
…と、そこにボールが一球転がってくる。振り返れば、30メートルほど向こうで篤司がこっちに手を振っていた。
「悪い悪い!拾ってこっち投げてくれよ」
どうやら、珍しく暴投をしたらしい。
「はーい。ちょっと待ってて篤司………あっ」
霞がすぐにボールを拾い上げ、投げようとして…止めた。
「ごめん……ユウ、これ悪いけど投げてくれる?」
「ん。了解……っと」
霞からボールを受け渡されて、何も言わずに俺はボールを投げる。表情を微かに曇らせる霞の方をちらりと見てから、俺は言った。
「……大丈夫か?」
「……うん。…よし、続き続き! ほらもうさっさとやるよ、ユウ」
にこり。
さっき一瞬だけ見せた表情が嘘のように、晴れやかな顔で霞が微笑んだ。


それからまた練習を手伝ってもらっていた所で、ようやく監督がグラウンドに来た。
我が清進学園野球部の監督は、その一見ボケているかと思えるほどの柔和な顔つきと性格で、密かに「仏」なんて呼ばれていたりする。
もっとも、昔は社会人野球で鳴らしたらしく、実績と指導力は確かだ。
そんな監督の下、俺達は二時間ほど様々な練習に取り組む。
ギラギラと照りつける真夏の太陽。流れる汗。
ベンチには、霞が書いたのか「目指せ甲子園!」などと言う垂れ幕が掛かっている。
そう、甲子園。高校球児たちの聖地と言える領域。
俺達、そしてこの夏引退した先輩達が、惜しくも逃した場所だった。


847 :Isosceles triangle:04/02/28 01:30 ID:gdUWGaNk
地区決勝戦のあの時、俺はレギュラーで出ていた。
しかし、相手に決勝点を献上したきっかけのエラーをしたのも、俺。
最終回のチャンスで三振に倒れたのも、俺。
その時の事を、俺は今でも夢に見る。
グラウンドにうずくまる先輩達や、泣きじゃくる霞達マネージャー。

勿論俺も、ただ自分の不甲斐なさが悔しくて、泣いた。
俺さえしっかりしていれば…と良く思ったものだ。
でも、その時も二人の幼馴染である霞と篤司が励ましてくれたのだった。
(本当にあの二人には助けられてるよな…)
監督の打ったノックを軽快にさばきながら、俺は思う。
小さい頃から、友達─いや、親友として付き合ってきた二人。
霞とも、篤司とも、兄弟姉妹のような親しい感情がある。それはきっとこれからも変わらない─
「柴草っ、危ないっ!!」
「へっ?」
ゴン、と耳元で鳴る鈍い音。

チームメイトの声に気付いた時には、とっくに俺の側頭部に硬球がぶち当たっていた。

848 :Isosceles triangle:04/02/28 01:32 ID:gdUWGaNk
「……ああ、痛てててて……」
「ユウのバカ。練習中に余所見なんかしてるからよ」
俺は、ベンチに横になって頭に氷嚢を乗せられていた。
どうやら外野を守っていた奴の投げた球が逸れて、内野にいた俺に当たったらしい。
幸い大した勢いでもなかったのだが、少し腫れてきたので念のためにこうして寝かせられているというわけだ。
そしてベンチの横には、俺の担当を命じられた霞が呆れ顔で座っている。
「まったく、昔から世話のかかる男の子なんだから」
「おいおい霞、なんでそこで年上ぶるんだよ」
まあ、霞の姉気質は昔からなんだが。
「決まってるじゃない。私は四月生まれ。ユウは十一月生まれ。この差は大きいわよ?」
「大きくないだろ。…大体、早く生まれたって事はそれだけ早く老化してばーさんになるって事だろ」
つい煽るように言ってしまったせいか、霞の整った眉がぴくりと動く。
「何ですってえ?」
「別に。年上なんだろ? そのくらい受け流せばいいだろ」
そう言うと、霞がふっと黙り込む。…そして。
「そうよね。年上なんだから大人の対応をしないと。…さっさと治療しちゃわないとね、ユウ?」
にこにこと毒気のない笑顔。いや、それがかえって恐い。と言うか何なんだその怪しげなマキ○ンと消毒用の綿は。
「さあユウ、ボールが当たって擦り傷になった所、消毒しましょっか♪」
やけに楽しげに、霞が俺の傷口に消毒液をぶっかけ、綿で擦る。当然沁みる。
「いたたたたたた! お前、加減ってもんを…」
「ん? 何か言った?」
ごしごしごし。
「ーーーーーーーーーっ!!」
声にならない声を上げて、俺はその場で悶絶した。

849 :Isosceles triangle:04/02/28 01:34 ID:gdUWGaNk
結局、俺はあの後練習に復帰した。
霞と半ば口喧嘩状態になっているのを見かねた監督が「柴草も永井も、夫婦漫才する余力があるなら練習に入れ」などと言った事もあるのだが。

「ふぅ……」
学園の寮で部員みんなで夕飯を食べ、俺は今日二度目の風呂に入る。
ボールが当たった部分はまた少し腫れているが、それほど気にならなかった。
「しっかし、今日も疲れたな…」
誰も居ない浴槽に身体を沈め、一人呟く。
でも、頑張っているのは俺だけじゃない。
篤司達他のチームメイトもそうだし、霞のようなマネージャーもそうだ。

「そういや、今日の飯時は篤司と霞が随分喋ってたな…」
俺は他の奴と飯を食っていたから会話の内容は分からないが、篤司がやたら楽しそうにしていたと印象が残っている。
まあ、幼馴染だし当然といえば当然なのだし、別に何とも思わない…けど。
そう言えば、その時篤司と霞、そして俺とを見比べていた一年のマネージャーがいたはずだけど…名前が思い出せない。
けど、まあ別にいいか。

第一、霞と俺、篤司の三人は今までずっと一緒だったにも関わらず、関係に決定的な亀裂が走った事は無い。
それは三人がうまく均衡をとりあっていた事もあるんだろうけれど…。
篤司はどう思っているかは知らないが、俺は霞に恋愛感情は持ってはいないと思う。
そもそも、今までろくに恋という恋をしていないから良く分からないのでもあるが。
だから、他のチームメイトやクラスメイト達に何だかんだ言われても、別にその気も起こらない。
「ま、ずっとこのままの感じで行くんだろうな、やっぱり」
幼馴染なんてそんなものだろう。大体、昔も今も信頼し合える関係があるだけ贅沢ってものだ。

俺はそう結論付けて目を閉じ、無心で疲れた身体を暖めていった。

850 :Isosceles triangle:04/02/28 01:36 ID:gdUWGaNk
というわけで野球嫌いな方には激しく読みにくい文章かもしれません…。
が、舞台が舞台だけに我慢するなりスルーするなりしていただけるとありがたいです。

次からは話も展開していく予定なので、もし良ければ期待して待っていてください。

851 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 01:43 ID:lb+bi2Qt

二等辺三角形ですか〜

852 :812:04/02/28 02:00 ID:16f8q7HP
先日書き込んだ思いつきですが、…続きを書いてしまいました。
「そんなはず無いだろ!」という所は「ファンタジー」として
適当に処理してくだされば幸いです…。申し訳ありません…。


>782様
新たなる神! 
霞の年上ぶるところが可愛いです。
頑張ってください。

853 :812:04/02/28 02:02 ID:16f8q7HP
瑞穂ちゃんが帰ってきた。

本当ならば、とても嬉しい事であるはずですが、ちっとも嬉しくありません。
何故かというと、それは、
「…いいかげんにそう睨むのを止めたらどうだ。2年半ぶりに会ったッてのに、ずいぶんなご挨拶だな、まゆ」
わたしの目の前にいる、この見知らぬ男の子のせいです。
こんな人、わたしの、わたしの瑞穂ちゃんでは、決して――。
「藤井さんから話は聞いてたけど、大変だったわねえ、みいちゃんも」
「あ、父が話してたんですか。俺の体のこと」
「そうよう。半陰陽っていうんだった? 本当にあるのねえ、そんな事」
「そうですね。俺も自分の身に起きなきゃ、まず信じなかったと思いますよ」
「おばさん本読んで勉強したのよう。よく解んなかったけど。
とりあえず、みいちゃんは女の子に見えてたけど男の子でー。そんで男の子の体に手術して帰ってきたのよね?」
「んー、まあ、とてつもなく大雑把に言えばそんな感じです」
「…なんだって。真由子、いいかげんお母さんの後ろから睨むのを止めなさい。ちょっと大きくなって

印象が変わったけど、この子間違いなくお隣の瑞穂ちゃんよう?あんなに仲良かったじゃないのよ、あんたたち」
――なんだってなごやかに世間話の話題になってるんですか。
わたしには天地が引っくり返ったのに等しいくらいの出来事だったのに…!
「い、印象とかそういう問題じゃないようっ! だって、わたしの友達の瑞穂ちゃんは女の子だもんっ!
 あ、あなたなんか知らないっ! わたしのみいちゃんを返してっ! 返してよう…っ!」

854 :812:04/02/28 02:03 ID:16f8q7HP
思わず立ち上がって叫んでいました。
自分でもびっくりするくらいの大声でした。
そのまま、大急ぎで回れ右して自分の部屋に閉じこもりました。
後ろでお母さんの怒っている声が聞こえます。
きっと今日のお夕飯はわたしの嫌いな物ばかりになるでしょう。
ひょっとしたらおこづかいまで減らされてしまうかもしれません。
そのことよりも。
「…なんで」
なんで、あんな泣きそうな顔するんですか。
「…卑怯な…」
そんな顔、今までした事なかったじゃないですか。
「…ずるい、ですよ…」
そう、無意識に呟いたとき。
こん、こん。と音がして、部屋のドアがノックされました。
「まゆ、俺だ。…まあ、いきなり、女のはずの幼馴染が男になって戻ってきました。
 …なんて、信用してくれって言っても、無理だよな」
あたりまえです。わたしの知ってるみいちゃんは、わたしの大親友のみいちゃんは、
確かに女の子だったんですから。…そりゃ、胸はぺったんこでしたし、男の子みたいな言動の人でしたけど…。

855 :812:04/02/28 02:05 ID:16f8q7HP
「だからな、お前に信用してもらえる、証拠を示そうと思うんだ」
…証拠?
「…幼稚園のとき、俺の誕生日会のクラッカーに驚いてお前漏らしたよな」
「!」
「小学三年のバレンタイン。同じクラスの大田くんに渡す手作りチョコに、おまじないとか言って
 怪しげな事してたなあ。俺が何回も止めろって言ったのに。食中毒で入院だったっけ? 可哀想な事したよなあ」
「…あ」
…確かに。
「小六のとき教育実習に来てた先生に、一方的に熱上げて交換日記を迫って彼女きどり。
 結局、先生にはちゃんと恋人がいて、 その日はわーわー泣いてたよな。
 交換日記も見せてもらったよなー。俺今でもあのポエムは忘れられないもんな。
 いや、アレは傑作だった。えーと、どんなだったかな、たしか『先生を思うと私の小さな胸は――』」
…確かにソレはわたしとみいちゃんしか――ッ!?
「うわああああーっ!!」
たまらずドアを開けて飛び出しました。
何て事を持ち出しやがりますかこの人はーっ!?
半泣きになりながら見上げると、ものすごーくイヂワルそうなニヤニヤ笑いを浮かべて彼が立っていました。
…ああ。
このとてつもなくイヤな笑顔にはうんざりするほど見覚えがあります。
…瑞穂ちゃんです。間違いありません。
「やっと信じたか。アホまゆ」
…ええ、信じましたとも。どうも、わたしの記憶は二年半の間にだいぶ美化されていたようです。
瑞穂ちゃんは、こうゆう人でした。
…この、あくまめ。






856 :812:04/02/28 02:07 ID:16f8q7HP
本当に思いつきなので、どう展開するか書いてる本人にも
解りませんが、せめてがんばって終わらせたいと思います。
お目汚し、失礼しましたー。

857 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 02:14 ID:UaJFyMiU
>>782
均衡が崩れそうな三角関係にドキドキです。
1年のマネージャーも絡んできてさらにこじれそうで楽しみです。

>>812
瑞穂の変貌ぶりに大笑い。
シリアス系かと思ってたのにw
これから激しく振り回されそうなまゆに期待。


858 :注意:04/02/28 02:33 ID:UaJFyMiU
現在の容量が471kbになってます。
職人様方には投下の際に注意していただいて、読み手側としては次スレの準備に取り掛かりましょう。

859 :中継ぎ:04/02/28 08:50 ID:TEEAkkug
活気が出てきましたね。
一応続きが出来たんですけど、ちょっと様子見てます。量多いんでw

860 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 13:35 ID:f72u4P0z
次スレだけど、このスレの派生元である
『気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…』のスレが閑散としているので、
統合できないかなーと提案してみたり。

861 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 13:51 ID:UaJFyMiU
>>860
いくらなんでもテーマが広がりすぎるのでは?
幼馴染みと気の強い娘、重なる部分があるのは確かだけど、それ以外の部分も多いし。
一つのスレでまとめるには…

862 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 13:58 ID:qT084lpa
とりあえず次スレテンプレ用に関連スレ。



気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065173323/l50

2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html

863 :862:04/02/28 14:01 ID:qT084lpa
リロードしろよ>俺

なんか話し合いを無視する形になっちゃいましたが、
>>862書いたときには>>860-861を読んでません。

なんか凄い勢いで当てつけみたいな事になっちゃってすいません。

864 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 14:19 ID:UaJFyMiU
いもうと大好きスレッド!
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077717174/

ここはどうだろう?


865 :こんなん如何でしょう?:04/02/28 15:59 ID:FG2ORV62
諸君、私は幼馴染みが好きだ。
家で、街中で、通学路で、学校で、この地上で出会えるとあらゆる幼馴染みが大好きだ。
肩をならべて歩いていた喧嘩っ早い幼馴染みが轟音と共に私を吹き飛ばすのが好きだ。
空中高く放り上げられた私の鞄の中身がばらばらになった時など心がおどる。
入浴中の幼馴染みのすっかり成長した身体に驚くのが好きだ。
悲鳴を上げて風呂場から飛び出してきた幼馴染みに謝り倒した時など胸がすくような気持ちだった。
毛先をそろえた幼馴染みが見せるはにかんだ笑顔が好きだ。
似合うかなぁ?なんていいながら何度も何度も鏡を覗く様など感動すら覚える。
完璧主義の幼馴染みがふとした弾みで恋愛感情に目覚める様などはもうたまらない。
バカァ!と泣き叫ぶ幼馴染みが振り下ろした手の平とともに、私がばたと薙ぎ倒されるのも最高だ。
哀れな幼馴染みが雑多な調理器具に揉まれながら、健気にも手料理を作ってくるのが好きだ。
憎まれ口を叩きながら口に入れた時など絶頂すら覚える。
朝のアンニュイな時間に滅茶苦茶に叩き起こされるのが好きだ。
必死に守るはずだった掛け布団が蹂躙され剥ぎ取られる様はとてもとても悲しいものだ。
諸君、私は幼馴染みをご近所さんの様な幼馴染みを望んでいる。
諸君、エロパロ板住人の諸君。君達は一体何を望んでいる?
更なる萌えを望むか? 情け容赦のない糞の様な登校風景を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な三角関係を望むか?
『弁当! 弁当! 弁当!』
よろしい。ならばSSだ。我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ。
だがこの暗い板の底で四半世紀もの間堪え続けてきた我々にただの幼馴染みではもはや足りない!!
幼馴染みとのHを!! 一心不乱のHを!!
我らはわずかにスレの一つ。千人に満たぬROMに過ぎない。だが諸君は一騎当千の古強者だと私は
信仰している。ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の幼馴染みスキーな集団となる。
幼馴染みを思い出の彼方へと追いやり眠りこけているROMを叩き起こそう。
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう。連中に幼馴染みの味を思い出させてやる。
一千人の幼馴染みレスの戦闘団でエロパロ板を萌やし尽くしてやる!!

866 :中継ぎ:04/02/28 16:05 ID:FG2ORV62
↑要らなければスルーでよろしくです。
『戦争!』→『弁当!』が書きたかっただけですのでw

867 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 20:58 ID:vHw3q3nd
てゆーかそこから派生したスレだし。

868 :名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:32 ID:vHw3q3nd
↑860に対してのレスね。

869 :81 ◆ys4//9gEbc :04/02/29 01:50 ID:cjH9MLOA
テンプレはこんな感じいくか?
修正する点とか今の内に話し合っておこう。

【○○○】幼馴染とHする小説・第2章【◇◇◇】

幼馴染スキーの幼馴染スキーによる幼馴染スキーのためのスレッドです。

*前スレ*
幼馴染みとHする小説
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073533206/

*関連スレッド*
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…(派生元スレ)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065173323/l50

2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html

■■ 注意事項 ■■
*職人編*
スレタイがああなってはいますが、エロは必須ではありません。
ラブラブオンリーな話も大歓迎。
書き込むときはトリップの使用がお勧めです。
*読み手編*
つまらないと思ったらスルーで。
わざわざ波風を立てる必要はありません。

870 :只の読者:04/02/29 01:54 ID:KTIWu56f
>>869
異議なし。

871 :名無しさん@ピンキー:04/02/29 06:26 ID:UhdX8gTL
同じく意義なし。で、スレタイですが、
【友達以上】幼馴染とHする小説・第2章【恋人未満】
なんてどうでしょうか? 
直球過ぎるか。

872 :名無しさん@ピンキー:04/02/29 08:44 ID:nJiPNyN9
直球結構直球万歳。

873 :名無しさん@ピンキー:04/02/29 08:51 ID:pSisZjp4
サブジェクトが長すぎます

874 :名無しさん@ピンキー:04/02/29 13:45 ID:akn93pOQ
中は 幼馴染スレ だけでも個人的には良いと思う

875 :名無しさん@ピンキー:04/02/29 13:53 ID:YO8LtYxk
間をとって『幼馴染み萌えスレ』くらいがよかんべ。

876 :名無しさん@ピンキー:04/02/29 20:53 ID:GAkO1IpN
関連スレにこれも加えない?
いもうと大好きスレッド!(ここから派生したスレ)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077717174/




877 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 00:08 ID:IlxbvSbs
残り23kbですのでそれ程長い作品でもなければ受け入れられますので、
残りが僅かになりましたら上記のタイトルとテンプレで次スレを立てさせてもらいますので宜しく。

878 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 03:38 ID:NxpSnOpu
スレタイ
【友達≦】幼馴染萌えスレ2章【>恋人】
これでどうだろうか?

879 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 03:40 ID:NxpSnOpu
【友達≦】幼馴染み萌えスレ2章【>恋人】
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ <ごめん、「み」が抜けてた・・・・!!
 ∪  ノ 
  ∪∪


880 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 09:47 ID:k91AqjeY
友達<幼馴染み<恋人 じゃないかな?

881 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 14:06 ID:NxpSnOpu
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ そうだね・・友<幼馴染み<恋だね・・・素で間違えた・・改めて吊るよ
 ∪  ノ
  ∪∪

882 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 15:55 ID:hQ8MNaGy
幼馴染最強伝説w

883 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 17:41 ID:iTdm8vRR
友人>恋人>幼馴染み

884 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 17:41 ID:iTdm8vRR
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 逆向きだった
 ∪  ノ
  ∪∪

885 :中継ぎ:04/03/01 22:03 ID:VBvkI2uc
それでは、行けるとこまでいってみまつ。

886 :中継ぎ:04/03/01 22:06 ID:VBvkI2uc
(>>677の続きです)

「……うぅぐ…ひっぐ…んっ…うぐっ…ひっぐ……」

――……ごめん…ね……しん…ちゃん……

「……ひっぐ……うっぐ……」

――おかあ…ん……もう……とおく……なきゃ……ないの……

「……だ……や、だよぉ……かあ…さん……いっ……っく……」

――あ……ことは…父さ……と……しの…さ……達に……ねが……し…あるから……

「……えっぐ…うぅ……ひっく……」

――み…なの……うこと……ちゃ……と……きいて……いい…子に……して……ね……?

「……うぅぅぅ………う、んっ……ひっく……」

――……し……ちゃ…………に……い……ら……れ…く…て………ご…め…………ん…………

「………ひっぐ……………かあ……さん? か……あ……さ……ん…………か……あ……さ……
 うあ……あ……うわあああああああああああああああああああああああああああああ…………!!」

887 :中継ぎ:04/03/01 22:07 ID:VBvkI2uc

 ……俺の目の前に、死体があった――

「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 喉も裂けよとばかりの悲鳴を響かせ、視界がぐらりと回転し遠ざかると、突然臀部に痺れるような
衝撃が走ってぎゃあ!
「……北村ー、なーに一人で盛り上がってんだー?」
 涙目になりながら必死に尾てい骨の痛みに耐えていると、抑揚無く伸ばす独特の調子が頭の上から
聞こえてきた。少し呆れの色が含まれているようだ。相変わらず全くやる気の感じられない声音だが、
それがかえって、自分が確かに夢の世界から現実に戻ってきたことを実感させてくれる。
「あー、来週からテスト期間だってことー、完全に忘れてんじゃないのかー?
 それにーお前ら来年は受験生なんだぞー、ちょーっと緊張感無さ過ぎンじゃないかー?」
 うっす。申し訳ないッス。
 目を伏せたまま申し訳程度に頭を下げ、口の中で呟いた。教壇に戻る担任のやれやれという感じで
漏らした溜息が、クラスメイト達の微かな笑い声に混じるのを耳にしながら、椅子によじ登る。
 まだ痛みの残るお尻を擦っていると、正面に文字通り死んだように眠る礼二の姿が見えた。
(……お前のせいで、死んだお袋の顔がお前の顔に入れ替わった夢見ちまったじゃないか!)
 俺は八つ当たり気味に、礼二の横っ腹辺りを蹴りつけてやった。と、妖しげに身を捩る礼二。
「……ご、ごめんよ……ユカリン……ああ、そんなの……入らないよぅ……だめぇ……」
 ……一体、どんな夢見てるんだ、こいつは……
  

888 :中継ぎ:04/03/01 22:08 ID:VBvkI2uc

 さて、暮れなずむ町の光と影の中、部活やテストの事など取り留めの無い話をしつつ俺達は下校中。
 俺の隣には由香里ちゃんがいる。いつものように真由を迎えに行った所、由香里ちゃんもいたので、
自然と途中まで一緒に帰ることとなったのだ。普段ここが定位置の真由は、俺達のすぐ後ろで黙って
ついて来ている。礼二は今日も空手部の橘先輩に、「拉致だ強制連行だ国際的テロだ国家的犯罪だ
人権侵害だ権力の横暴じゃよギャワァーン!」などと喚き散らしつつも結局強引に連れられていった。
今頃、さぞかしいい悲鳴を道場に響かせている事だろう。
 わが校では、大学入試に備え2年の冬に部活を引退する事になっているが、特に成績優秀な生徒、
または部活で全国レベルの成果を期待できる場合に限り、進級後も部活を続ける事が認められている。
橘先輩は昨年、それが後者で認められたケースだ。俺は大部分の2年生と同じく、先月空手部を
引退していた。それでも引退して間もない俺は、現役時代の習慣を引き摺って応急セットを持ち歩いて
しまうのだが、今はおドジな真由用に有効利用されているので、これはこれでいいのかもしれない。
 礼二は何故か橘先輩に見初められ、先輩自ら顧問に頼み込んでまで、部活を続ける事になった。
組み手をやっても俺と互角以下の礼二に、橘先輩が何故そこまで執着するのかはわからないが……。
 ま、その辺の話はそのうち本人達から聞けるだろう。

「……お兄ちゃん……橘さんに相手して頂いていたんですか……」
「……それが、どうかしたの?」
「い、いえ! ……ただ、引退したはずなのに、まだ帰りが遅いのでちょっと……」
「心配?」
「いえ全く」
「じゃ、なに?」
「……ちょっと、気になっただけです」
 俺の疑問にポツリと応えて、由香里ちゃんは黙り込んだ。何か思うところがあるのだろうか?
それ以上本人には聞いてはいけないような気がして、俺は何となく横目で真由に視線を送る。


889 :中継ぎ:04/03/01 22:09 ID:VBvkI2uc

 ……真由は、夕陽を眺めていた。その物憂げな横顔は、濃い陰影を刻み朱く染めあげられている。
普段、子供のようにコロコロと表情を変えて俺の目を愉しませてくれる真由が見せた、その少しだけ
大人びた表情に、俺は新鮮な驚きを覚えていた。
 
(……真由も、こんな顔することあるんだ……)
 
「…………らさん……北村さん?」
 すぐ隣から聞こえてきた声に我に帰った。由香里ちゃんが不思議そうに、俺を見上げている。
……しまった。真由に気を取られて、本気で由香里ちゃんの事一瞬忘れてしまっていたぞ……と、
「どうか……しましたか? ……あ。……あの……私との話は……やっぱり……楽しくないですか?」
 警報発令! 警報発令! 俺の立場がいろんな意味で大ピンチ!!
「っそ、そんな事無いって。ただ、ちょーっと、考え事をだね――」
「 楽 し く な い ん で す ね ? 」
 『ゆかりはぐずりはじめた』
 ……だめだ、俺じゃ手に負えん。
「真由、ちょっとどうにかしてくれ……」
 『まゆはたそがれている……』
「おい! 真由!」
 『まゆはわれにかえった!』
「え!? な、何伸ちゃん?」
「……真由ちゃんを間に置かなきゃ、私とは話したくないんですね……ぐすぐす」
 『ゆかりはますますぐずりはじめた』 
 ……私に、どうしろっていうんですか、由香里さん……。
 と、その時、俺の中で天啓の如くある記憶がピカーンと鮮烈に蘇った……これだ!


890 :中継ぎ:04/03/01 22:11 ID:VBvkI2uc

「由香里ちゃん!!」

 俺は大声をあげて由香里ちゃんの両肩を強めに力を入れて掴んだ。びくぅ! と全身を強張らせて
おずおずと顔を上げた由香里ちゃんを正面から覗き込む。その涙で潤む瞳に俺の顔が映ったのを確認して、

「泣くぞ! 俺泣いちゃうぞ! 君はそれでいいのか!?」
「……え?」

 口と両目を丸く開けて、ポカーンという擬音が似合う表情の由香里ちゃん。よし、つかみはOK。
未だ自分の中で葛藤する思いがあるのだが、それを無理矢理押し殺す。……いざ!
「君が泣き止まないなら俺も一緒に泣いてやる! おー泣いてやる、思いっきり泣いてやるからね!
 180もタッパがある元空手部員が、往来のど真ん中で泣き叫びながら転げまわってやるもんね!
 涙だか鼻水だか涎だか汗だかよく分からないけど凄く汚い液体撒き散らしてやるんだからね!ね!」
「え?え?え?え?」
 予想通り、何がなんだか分からないといった感じでオロオロする由香里ちゃん。さらに畳み掛ける俺。
「あー!疑ってるな! んな事出来るわけねーじゃん頭に蛆虫わいてるとちゃうかとか思ってるな!
 いいよいいよ、今から証明してやるからご町内に75日以上噂になるぐらいにやってやるからな!
 じゃ、真由、鞄持ってて。うん……よーし、じゃあ泣くぞー!…………泣いちゃうぞーー……っと」
「……まっ待ってください!!」

 俺が背を向けて、深呼吸して、「お願い早く止めて」と神に祈っていた所、漸く由香里ちゃんが
止めてくれた……背中に抱きついて。むにゅ、という感触。これは多分真由には無い物だ。うむ、悪くない。
……っと安心して、ちょっと思考が空回りしているみたいだな俺。
 腹の底からの安堵の溜息を吐き出すと、弾かれたように俺の胴から由香里ちゃんの腕が離れた。


891 :中継ぎ:04/03/01 22:12 ID:VBvkI2uc

「あっ、あの、ごめんなさい……私……私……」
 手をもじもじさせながら、夕陽のせいだけじゃないだろう顔を真っ赤にして項垂れる由香里ちゃん。
またぐずられちゃたまらんので、すかさず、その旋毛の辺りをペシンと軽く叩く。
「だーかーらー! 笑ってってば。そのほうが俺が嬉しいから……ほら、こんな感じでにーって」
 自分の両頬を引っ張って、ピエロのような作り笑顔を浮かべる俺に、一瞬きょとんとした後、
「……はいっ」
 季節外れの向日葵ような笑顔を浮かべた由香里ちゃんは、それから手を口元に寄せてクスッと笑って、
「でも北村さんって、思っていたより、ずっと面白い人だったんですね?」
「お世辞でも嬉しいですぅ♪」
「……それに、思っていたより、ちょっぴりいぢわるです……」


 それから程なくして、帰路が違う由香里ちゃんとは別れた。
 その際にも「う゛ぐ〜」と泣きそうな顔をしていたのには流石に参ったが、またお弁当作ってよ、
と頼むと首が抜けそうなくらい何度もコクコク頷いて、笑顔でスキップしながら去って行った。
 ……ここまでくると、自分に好意を持っているのではないかという憶測が確信に変わってくる。
まあ、結構可愛いし、料理も上手いし、性格も癖はあるけど基本的にはいいし、悪い気はしないけど……
「何で俺を?」という疑問が先に浮ぶ。
 顔は十人並み、特別格好いい訳でもないし、勉強でも部活でも目立つ程の実績があるわけじゃない。
そもそも由香里ちゃんとは、今日までほとんど話をした事も無かった。そんな俺に何故――
「伸ちゃん……今、ユカリンの事考えてたでしょ?」
「む、ばれたか」  
「うん、ばればれ」

892 :中継ぎ:04/03/01 22:14 ID:VBvkI2uc
 視線を斜め下に落すと、真由と視線が合った。楽しげなのに淋しげ、そんな良く分からない表情だ。
……何となく居心地が悪いなぁなどと思っていると、つと真由が顔を上目遣いに覗くように傾けて、
「ユカリンすっごく真面目でいい子なんだから、伸ちゃんあんまりいぢわるしちゃだめだよ?」
「そっだなぁ……じゃあ、すっごく不真面目で悪い子の真由ちゃんをいぢめる事にいてててててっ」
 その頭の上にポンポンと置いた手の甲を、頬をリスのように膨らませた真由に思い切り抓られた。
すぐに手は引っ込めたが、いきり立った真由は更に噛み付いてくる。
「それにさっきのアレなに!? あんなかっこ悪い伸ちゃん初めて見たよ!? 真由隣にいて――」
「俺も、こんなに膨れた真由の顔初めて見いてててててててっ」
 突っついたら破裂しそうな真由の頬を、試しに突っついてみようとして、また思い切り抓られた。
「……伸ちゃんのバカ! もう知らないから! ベーッだ!」
 何を知らんのだ?とツッコむ間もなく、俺にアッカンベーすると、真由はいきなり駆け出して――

「きゃあ!」


893 :中継ぎ:04/03/01 22:15 ID:VBvkI2uc
 ……いつもの事と言えばいつもの事だ。自分がそれを望んでいる事も自覚している。ただ、例え
そうだとしても、やはり辟易することだってあってもいいのではないだろうか。
 俺は俺の背中にしがみついているおドジさんに聞こえるよう、わざと大きな溜息を吐いて、
「……ったく、一人で何やってんだお前さんは?」
「ううううううううううううううううううううう!!」
「いたたたたた分かった分かった全部俺が悪いんだろ? ……だから痛いってば」
 今度は本当に足を挫いたらしい真由は、俺の頬を抓るというか寧ろ引き千切ろうという勢いだ。
流石に今朝のようなカウボーイを気取るような事はしないが、大人しくしているつもりは無いらしい。
 俺の後頭部をぽかぽか叩きながら、自分が転んだのも最近少し風邪気味なのも、鳥インフルエンザが
広がっているのも牛丼が食べられなくなったのも、年金の受取額が減るのも公共事業に無駄が多いのも
北朝鮮が核開発を放棄しないのも(以下略)全部俺のせいとしてなじってくる。
 俺はというと、その全ての責任と、街行く人々の生暖かい視線を一身に受けながら、
悪かった悪かった俺が悪かったと念仏のように繰り返し、ひたすら足早に歩を進めるのだった。



894 :中継ぎ:04/03/01 22:17 ID:VBvkI2uc
 5分ほどして漸く怒ゲージが切れたのか、真由の殴打が止み大人しく俺の両肩に手を置いて、背中に
体を預けてきた。うむ、俺の忍耐力の勝利だ。
 ……が、逆に黙ったまましおらしくしている真由の存在に、今度は俺の方が少し落ち着かない。
「あー、真由君、ちょっといいかね?」
「……なに」
 ああ、なんと可愛げの無い返事か。その不貞腐れた表情が簡単に想像できて、ちょっと可笑しかった。
「さっきの、由香里ちゃんにやった奴なんだけどなぁ……アレはお前の真似だぞ?」
 背後で真由が息を飲む気配。そして、またもやテンションゲージが上った模様。
「っ! 知らない! 真由あんな事した事無いもん! 伸ちゃんのうそつき!」
「嘘じゃないもん」
「じゃあ、いつ!? 真由がいつやったって――」
「俺のお袋が死んだ日さ」
 背後で再び真由が息を飲む気配。今度は一気にクールダウンした模様。わざと、少しだけおどけた
口調で言ってみたが、あまり意味はなかったようだ。
 真由が完全に沈黙してしまったので、俺は勝手に喋る事にした。

「あの日、おじさんたちが、手続きとかいろいろ面倒な話聞いててくれた時――」

 ――辛くて、哀しくて、恐くて、苦しくて……淋しくて、寂しくて――

「俺の親父はまだ病院に着いてなくてさ。俺が一人でわんわん泣きまくってて、その間中――」

 ――真由が、ずっと側にいてくれた――

「お前言ってたぜ? 『しんたん、ないたやめっ、だやなきゃまゆもないたゆからっ』ってさ」

 ――そう、ずっと、側に……――


895 :中継ぎ:04/03/01 22:19 ID:VBvkI2uc

「……よっと」
 膝を軽く屈伸させた勢いで、少しずり落ちていた真由の体を背負いなおす。僅かに身動ぎした真由が
一人言のように背中で呟いた。
「伸ちゃん……覚えてたんだ……」
「おうよ。ちなみに結局、お前の方が俺より大声で泣いてたこともよーく覚えててててっ」
 ばかばか言いながら、真由はまたもや俺の頭を叩く。ただ、今度のは怒りに任せたものではない
というのは何となく分かった。衝撃も肩たたき程度の物。まあ、この程度なら別にいいや。
 少しだけ背筋を伸ばして、胸を反らし一息つき、
「ま、そう言うわけで、アレは元々は真由が――……ん?」
 不意に、真由がその細い手を、まるで幼い子供が父親の身体から振り落とされないようにするように、
ぎゅっと俺の首に廻してきた。
 真由の前髪が耳朶を悪戯に弄び、マフラー越しのくしゅと顔を埋める感触に、ただそれだけで、
胸の真ん中辺りから頭の先へと、火傷しそうなほどの熱が爆発的に広がってくる。
 真由は普段から馴れ馴れしいスキンシップを繰り返してくるが、この攻撃は初めてだった。
(……ちょ、ちょっとおい……)
 鼻腔を擽る仄かなシャンプーの香り、襟元に掛かる湿った吐息、耳元で秘め事を囁くような甘い声に、
白濁した意識が熱く煮え滾り、蒸気を吹き出さんばかりに音を立てて沸騰する。
「……ねぇ、伸ちゃん……あのね……」
「……な……なんだぁ?」
 上ずってしまった声を取り繕う事もできず、自分でも分かる程不自然な動きで顔を横に向けると――


896 :中継ぎ:04/03/01 22:21 ID:VBvkI2uc

「………………………………………………くしゅん!」

 ……うわーすげー消火能力。物理的にも精神的にも完全鎮火だ。いわゆるシオシオってやつか。
 真由に投げかけるべき言葉は勿論、自分の横顔がどんな事態になっているかすら考えられなかった。
「ごっ、ごひぇんっ」
 真由は恥ずかしそうに顔を背けながら、ポッケからティッシュを取り出すと、自分の顔に当てチーン
と鼻をかんだ後、それをそのまま完全にブレーカーが落ちた状態の俺の顔にぐりぐり押し付けてくる。
一応、俺の顔を拭いてくれているつもりなのだろう……ヌルヌルが逆に広がったような気がしたのは錯覚か?
そして小鼻の周りを指先で気にしながら、プレーリードッグのように周囲に視線を巡らしている。
 それを見て、あーティッシュ捨てる先を探してるのか、と再起動した頭を働かせつつ顔を正面に
向けると、折りよくコンビニのゴミ箱が視界に入ってきた。


 夕方の朝顔になった真由は俺の背中に隠れるようにして縮こまっていた。そのことが、ただでさえ
小さな真由の身体をなお一層矮小なものにしてしまってい「くしゅん!」
 ……そう言えば、さっき風邪気味だとか言ってたような……。
 俺は立ち止まり、泣きべそに似た音を鼻から漏らす真由に声をかけ、首を捻って真由の顔と自分に
巻かれたものとを交互に見る。敢えて、表情は作らない。
「これ、使え」
「ふぇ?……でも……」
「頭の後ろでクシュンクシュンされるよりはよっぽどましだ」
「う゛ー……」


897 :中継ぎ:04/03/01 22:22 ID:VBvkI2uc

 俺は冷たく言い放つと、再び正面を向いて歩き始めた。両手がふさがっている俺に、できる事はもう無い。
あとは、真由が自分で考えて、俺のマフラーを使うなり使わないなり勝手にすればいいことだ。
「……………………」
 少し間を空けて、首が軽くクイクイと後ろに引っ張られた。それから、首の後ろに静電気に似た
感触が生じると、うなじの間に冷えた空気が入り込んでくる。真由がマフラーを緩めたようだ。
(うーん……これで、今度は俺が風邪引いたら、かなり間抜けだよなぁ)
などとぼんやり考えていると、唐突に、今度は強く首が締められた。いや、正確には首の後ろに何か、
そう自分の頭と同じぐらいの大きさの何かが「んしょんしょ」言いながら入り込もうとして――って!
「ちょちょちょっと――!」
 待ってはくれなかった。何かがマフラーから頭を出して「ぷぅっ」と息を吐き、目的達成を告げる。
 気がつけば、首筋に、耳元に、頬の辺りに、真由の温もりがじんわりと広がり始めていた。
「へへっ、これなら真由も伸ちゃんも暖かいよね? うん、真由ちゃんナァイスアイディーア♪」
 無駄に綺麗な発音をかまして、またもや真由は肩越しに手を廻し、さっき以上に身体をくっつけてくる。
 まあ、一つのマフラーを二人で使うのだから、より両者が密着している方がいいのだろう……が、

(……こいつは何で平気でいられるんだ? それとも、変に意識している俺の方がおかしいのか?)

 ……春が近いとは言え、冬の日の暮れはまだまだ早い。既に空は濃い藍色に染まり出していた。
それでもその時の俺は、夕陽色の真っ赤な絵の具を頭から被ったような顔色をしていた事だろう。
 楽しげな真由の話を適当に相槌を打って左から右に聞き流しながら、この時が早く終わるように、
そしてもっと長く続くように、誰にともなく祈ったりなんかしちゃったりする俺なのだった――。


898 :中継ぎ:04/03/01 22:24 ID:VBvkI2uc
ふう、何とか入ったみたいです。
他力本願で申し訳ないですが、後を頼みますです。

899 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 22:40 ID:HX73L//I
お疲れさまです。
では読み手の務めを果たすためにスレ立てに行ってきます。

900 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 22:47 ID:FBal/rJt
中継ぎ氏お疲れ様です〜!
感想書きたいけど、ひょっとして容量ギリギリなのかな……?

901 :名無しさん@ピンキー:04/03/01 22:52 ID:HX73L//I
【友達≦】幼馴染み萌えスレ2章【<恋人】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078148899/

立ててきました。
即死回避の為の書き込みよろしく。

>>900
次スレはできましたので、容量の心配をしないで思う存分感想をドウゾw

902 :名無しさん@ピンキー:04/03/02 01:05 ID:dk5oXL9Y
中継ぎ様GJです。
真由がだんだんと真価を発揮し始めてますね。
新スレでも続きをお願いします。

903 :名無しさん@ピンキー:04/03/02 02:58 ID:CqNrPy5j
>>890
>>890
>>890

904 :名無しさん@ピンキー:04/03/04 23:25 ID:ySSnNad6
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905 :名無しさん@ピンキー:04/03/04 23:26 ID:ySSnNad6
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